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神眼転生 ~光と闇の物語~  作者: 照師
もみの木の章
13/30

6歳~

━━━6歳になった。この頃になるともう視力は大人並みになっている。

友達100人できるかなの小学生に入る年になったけど、一人と3匹しかいない、なんだかんだ平和に暮らしているが俺はスライムとの一戦でトラウマとなってから、引きこもってしまった。


━━━9歳になった。

朝起きるとHPとMPが10に上がっている。

狼に育てられた少年になった。

ガルさんにすべての魔力を込めて、MP10分の光魔法をかける!

『おお!見える!どこもボヤけてない、完全に見えるぞ!ありがとうルクス心から礼を言うよ』

ガルさんは灰色の不死狼となり、風ノ不死狼グレイガルムへと進化したのだった。性格も丸くなった気がする。

『よーしルクス約束道理スライム狩りに行くぞ!』

『いやそんな約束してないから』

前言撤回、やっぱ変わってないや。ガルさんに無理やり連れられて外に出た。太陽の光が眩しい。ついでに鬼ごっこしようと追いかけ回された。

「はぁはぁはぁ」

鬼ごっこ教えなければ良かったなー。だって捕まったら噛まれるという、流血覚悟の鬼ごっこだもん。いやごっこじゃない、あれはただの殺人鬼だ。そうだ、そうに違いない。

まあ実際は髪の毛が切られて無料の散髪がわりになってありがたいんだが。そういえば、たまに床屋でカミソリ使った髭剃りみたいに薄皮切れてしまって、ちょっとだけ流血してたことがあったっけなー。

「はぁー、たんま、ちょい休憩」

十分走ったのでお許しがでた。砂の上にガルさんと寝転んで日向ぼっこの時間である。

太陽の光は温かく、なんだか少し元気をくれるけどほどよく疲れる。ガルさんのおかげで少しずつだがまた外に出れるようになっていった。


━━━それからいくつもの年を重ねていった。

爺さんには道具を使った狩りの仕方や採取、キノコ栽培をする姿を見ていたし。それにガルさんを乗りこなす手綱捌きは見事で、自分の体のようにガルさんを動かし、この辺りでは敵なしと言っていたのは満更でもないと思う。それとここぞというときの男としての生きざまを見せてもらった。

そして婆さんにはご飯作ってもらったり、洗濯してもらったり、着る物ももらい、なによりも爺さんの転がし方などの人との接し方、ゴホン、人としての愛情や優しさを貰った。

皆のおかげで俺はこの世界で生きてこれた。いくら感謝しても足りないくらいである。そうもうすぐ約束の年がもう間近に迫ってこようとしていた。


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