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【総集編】


 お久しぶりです。そして大変お待たせして申し訳ございません。

 続きを書こうとしていたものの不思議と内容が思い出せず時がたってしまいました。


 どうにか思い出そうとあれこれしていたら総集編ができあがりました。

 せっかくなので公開しようと思います。無駄に1万6千字です。

 最近読んだという方もよろしければどうぞ。

 特にキャラクター紹介をどうぞ。


 書いてみて思いましたがこれややこしすぎますね。

 もちろん、読み飛ばしても支障はないです。



◆あらすじ


 ニト達は変質神の依頼でダンジョンを攻略するが、その旅の中で世界の文明が停滞していることに気付く。原因は神々。彼らは世界が変質することによって起きるブレーン収束という災害(異世界の融合)を防いでいるのだった。


・世界を変える力を持っていたために無限牢獄に閉じ込められたニト達

・災害を起こさず安全に世界を変えたい変質神

・安全のために世界を変えたくない創造神や死神、大地母神

 ※死神はブレアの故郷を滅ぼした。

 ※死神は創造神に隠れホムンクルスにかかわる何らかの実験をしている。

・中立なのか動きが見えない穴の女神、七大悪魔王を始めとした悪魔たち

・地味に稼働し続ける旧世界の遺物

 ※魔界村、ロボ、クライトン帝国のインフラなど。

・ブレーン収束を引き起こしたいマナちゃん≒赤い女≒ニトの妹


 様々な思惑が交錯する中、ニト達は何を選択するのか。

 それは全部未定。なぜならまだ書いていないから――――



◆キャラクター紹介


(1)よく登場する人達


・ニト:たまに主人公みたいな発言をする性犯罪者。「俺はオールラウンド変質者だ」「変質者である事に誇りを持ちつつある」「変質者界のトップランナーだ」「俺は女なら間違いなく検知できるし、目視では年齢を外すこともあり得ない」などと供述している。


・ブレア:恐ろしい人。無心で人を壊すことができる。婚約者ニトが気持ち悪いのが玉にキズ。男に対して口が悪く厳しい態度をとるが女には比較的普通。牢獄生活が長かったため、会話していても表情がほとんど変わらない。感情はある。――「ゴミは初めからゴミだったわけじゃないわ。誰からも必要とされなくなった時にゴミになるのよ。自覚しなさい、ゴミ」見られていたか……俺がゴミになる瞬間を。――3章95話「そうだ、修行しよう」より


・メスブタ:あほかわいい。パンツはピンクでパンチは真紅……紅だァァァァァァァ! 数百年前のクライトン帝国の皇女。かつての皇帝である父上からは非常識を仕込まれている。卑しくなるよう教育されていたが、今でも卑しいの意味は分からない。幼い頃からダンジョンに放り込まれ闘ってきた。何度も死にかける中で全てを破壊する拳と自動再生する肉体を手に入れた。その過程で頭はおかしくなった。――「行こうっ! 父上、元気かなーっ!?」「死んでると思うが。墓参りに行くんだよな?」「そうだったっ! 元気で死んでるといいなっ!」それはどんなステータスなんだろう。――5章141話「プロポーズみたいな」より


・アルマ:動くラブドール。やはりパンツはピンク。語尾「なのです」とドヤ顔がうざい。俗物で金に目がない。耳フェチでニトの耳が好き。アルマ先生モードに突入すると眼鏡をクイクイする。興奮すると高速でクイクイする。異性に対して感謝・非難・怒りなどを感じた時に唾を吐きかける。――「絵なんていいのです。とっとと宝石を持ってくるのです」侍女に向かってアルマが偉そうに指示を出した。なんだこいつ。侍女は慣れた様子で返事をした。「宝石という事でしたら、こちらの絵画は高価な宝石を砕いた岩絵の具で描かれたものでございます」「脚立を持ってくるのです」アルマはビシッと侍女を指さした。そこには有無を言わさぬ力強さがあった。持って帰るつもりだな。――5章140話「すごいじゃん」より



(2)人間界のいきもの


・聖女レイシャ:爆乳様。秘密の写生大会でニトの股間をガリガリした。――エッロエロのミラクルワンダーボディですわ。何が聖女だ。ケツ引っ叩くぞ。この変態撃沈スタイルの黒タイツ姿の性女を担いで聖都のメインストリートを練り歩きたい。『えっろい! えっろい!』の掛け声とともに。――2章49話「変態様と爆乳様の夜」より


・ユリーネ:百合の女騎士。聖女を汁だくにする。あつあつ。とても尊い。――「レイシャ、汗だくだな。少し服を脱ごう」「うん…………」レイシャは自分が上着を脱がされていることに意識が向いていない。ユリーネも脱いでいく。――2章62話「写生と拷問の狭間で」より


・ホモ騎士団長:ホモ騎士団の強い人。情熱的な視線でニトを見る。月刊ディフェンスマガジンの愛読者。――おっさんは優しい目で俺を見つめていた。そうだな、早く帰ろう。これ以上ここにいてはいけない。人をあまりに性的な目で見つめるのは失礼だと、俺は身をもって知ったのだった。――2章45話「おっさんは女じゃない」より


・教皇:男。


・精霊:インテリジェンスソードである女神の剣から生まれたエセ関西弁の謎生命体。ダンジョンテロイアでロボに捕獲されていたが、たまたまニト達に助けられ再会。そして世界樹へと旅立っていった。


・勇者:10年前に魔王を倒した八英雄の一人。マッスルオブザイヤー受賞。金髪カイゼル髭のガチムチ紳士33歳。エロ本「月刊ハプニングビーチ」によく載っていた。ヌーディストビーチを作るのが夢であり、男女分け隔てなくすべてを愛するタイプだった。だが、変態的思考は勇者になる際の儀式のせいだった。いろいろあって普通の人に戻った。メンタル病み上がり。ちなみに名前はジャン・アークボルト。


・ジーラさん:八英雄。勇者の妹分29歳。すごく重いタイプ。ルートを間違えるとナイスボートする。勇者は正しいルートでエンディングを迎えて無事に結婚。ガチャ15回やって全部レア度2以下(10段階)になるような不幸な女。技を使うときは、「盟約の地の時を奪いし氷の棺よ──偽りの夢を見よ、眠れる闇のコキュートス!」「裏切りの枷は真実の番人──うたかたの楽園は檻の中で未来を失う、終末のプレリュード!」みたいなことを言う。


・魔法王:八英雄。魔法都市の王で金獅子族の女。金獅子族は誇り高き魔族の一族で、過去にも多くの魔法王を輩出してきた。優れた身体能力に魔法の力。そして、思考力。何より、人の上に立つ王者の風格を生まれ持っている。彼女の名前はゾア。ニトのペット。えちえちのむちむち。ぐちゃぐちゃにされたい。よく小便漏らす。たいていはセルフでぐちゃぐちゃ。口癖は「かんべん、かんべん!」まさに雌豚。メスブタなんて目じゃない雌豚。とっても卑しい。――その後、俺が魔法王を頭から便器に突っ込んだ。『かんべん、かんべん、マジかんべん』と魔法王は叫び(中略)股間がちょっとしっとりしてしまっていた。――3章91話「すこし不思議」より


・ハミチチスクランブル:みんなを笑顔にする名前の持ち主。「普通」にこだわる狂人。性的な意味でゴブリンが好き。ニトの幼馴染。――彼はその名前のせいで大変な苦労をした。当然、最初の怒りの矛先は親だった。喧嘩をした。なんでハミチチなんて名前を付けたのかと。親は困惑するばかりだった。――4章103話「ごめんな、この家6人用なんだ」より


・ニノ:ラッキースケベという偶然の産物を必然の中で偶然のように巻き起こす性のパラドックス。ニトの幼馴染。――「きゃあ、いや~ん」始まった。ニノの寸劇だ。風が吹いて突然ニノのパンツが見えた。否、見せられた。特に興奮はない。だってニノだし。「やだ、どうしよ……きゃっ!」慌てたニノは土の出っ張りにつまずき、地面に突っ込んだ。泥だらけだ。もちろん、パンツは見せたままだ。「あわわわわ、きれいにしなきゃあ~」そしてニノは水魔法を唱えて頭から水をかぶる。泥は落ちたが下着はスケスケになっている。「ひゃっ! やだやだ。乾かさなきゃ!」火魔法を唱え、体を温めるニノ。そしてスカートの裾に火が点く。「きゃー」あわててスカートを脱いだ。痴女だ。立派な痴女だ。ドジっ子連鎖からの痴女だ。「ふっ、どう? 偶然に見えたんじゃない?」下半身をパンツのみにして仁王立ちする幼馴染がそこにはいた。――4章102話「名前を大切にして生きる」より


・サラン:ブレアの両親を殺し、故郷を滅ぼした。彼の目的は世界を一つにすること。何となくポエマーな雰囲気。死神と協力していたが、なんやかんやで処分された。ブレアの怒りの矛先は死神へスイッチ。――「僕はね、神界と人間界のマナを融合させたかったんだ。断絶したマナを融合させ、世界をひとつにする。神が独占するスキルを人間にも与え、力を分散する。偏りは許せない。禁忌もなくしたい。神だからって偉そうにし過ぎじゃないかな。創造神が生み出す魔王、変質神が生み出した勇者、魂質諮問委員会も気に食わない」――


・ユララ:サランの部下。メイド服をきた美人系ゴースト。お胸も立派。人間だったころは魔法帝国の戦闘メイドだった。サランが逃げるために囮になって穴の女神ヘレンに滅ぼされた。


・ステラ皇女:メスブタの父の子孫。クライトン帝国第83皇女、皇位継承権173位。風に揺れる長い赤髪、美しいほっそりとした輪郭、意思が強そうなはっきりとした瞳、長いまつげ、麗しき桃色の唇、赤髪が映える真っ白な肌。皇帝になりたいロマンチスト。皇都を星空に浮かべたい。だってきっと素敵じゃない? ちなみに魔道具「継承権チェッカー」を使わせると次のセリフが聞ける。『ゴミめ……まだ生きていたのか。ごみ溜めの中で生にしがみつくような虫けらはもはや皇族とは呼ばない。死んで詫びろ』→『クソみたいな貴様のために占いサービスだ。ラッキーアイテムは糞。ラッキーカラーは茶色。ラッキーパーソンは肥溜め人だ』


・ノブナ:覇王の道を歩む者。修羅の女。パティシエの修行によってスキル《ウェポンブレイカー》を習得する。ゴリラのごとき輪郭に大きな鼻、ギョロリとした目、巨大な堂々たる体躯。黒髪のおかっぱ、丸眼鏡、服装はゆったりしている。好きな人もいるだろうが、ニトのタイプではない。だけどノブナはニトが好き! 乙女の恋の行方やいかに。――下校時の寄り道大好き。おしゃべり大好き。トモダチには自分のコトもっと知ってもらいたい。それが好きな人ならなおさら。でも告白なんてとんでもない。そんな勇気は某にはござらん。まずはさり気なく日常で会話するところから。『お、また会ったな』『偶然だな』『おいおい、ここまで来ると運命じゃね?』そんな言葉を投げかけてほしい。そして急接近する二人。その秘訣はマカロン。『お菓子作りも上手いんだな』『おい、ここ……ついてるぜ?』なんていって某の頬のお菓子のカケラをとるお主。触れ合う指先と頬。ときめく二人。近づく顔と顔。某の前髪がお主の艶やかな前髪に触れる。そして――5章135話「覇王」より


・アルフレード皇子:メスブタの父の子孫。23歳独身。筋肉質な体躯にセクシーな金髪、そして顎鬚。眉目秀麗でいて英俊豪傑。知恵もあり、戦闘もSランクに近い力を有している。さらに人格者と評判。しかし、メスブタが継承権1位になってしまうという事故によって継承権2位になった不運の人。――「便秘の時はすべてのコトがうまく運ぶ。ジンクスだ。いや、もはや儀式だ。便秘という名の聖なる儀式だ」「宮廷魔術師の私も初耳の儀式です。どうなさったのですか」(中略)「この桶こそ我が聖なる肥溜めさ」「見たところ肥は入っておりませんが。聖も」宮廷水着師は桶をのぞき込む。「これから溜まる。運を溜めるのだ。聖なる儀式だ」「皇子…………おいたわしや」ついに宮廷水着師が泣いた。――5章139話「こだわり皇子」より


・草原の民/草原族:小さい。よく旅をする種族。仲間の支援のためか宿を営んでいるものも多い。宿内のエッチな行為に敏感。



(3)ホテル暮らしの神々+α

 ※神の世界はホテル構造になっている。

 ※神や亜神は肉体を失った後の魂の分散率が低い。死んでも復活する。倒すには魂を分散させる必要がある。

 ※かつて世界はブレーン収束という災害で融合した。神々の出身も様々。


・変質神アルファとオメガ:ニト君のケツにドジョウを突っ込もうとする最高にクールな双子幼女。とある旧世界の創造神。世界がもっと変態的に変わればいいと思っている。


・穴の女神ヘレン:世界の穴を管理する処女神。こじらせてる。性犯罪の被害者。もともとは人間。穴掘り好きが高じて神界に到達し女神となる。刃物をたくさん持っている。ガチャが好き。


・大地母神:大地の女神。大地に収束した魔法金属(物質収束マナ)を分解している。マナが物質に収束することを禁忌としているため収束魔法を作り上げたブレアを無限牢獄に投獄した。分解が間に合わずスライム(LDM粒子)に変化した物質は穴の女神に届けている。届けられたLDM粒子はダンジョンコアとして再生。ダンジョンコアはマナちゃんという世界のコア(へそ、星の核)につながる。


・死神イーザグリーム:とてもつよい。変質神とは別世界出身の神で敵対派閥。脱獄したニト達を即座に捕えるべきと考えている。魂質諮問委員会の委員長で蘇生魔法リバイブの使用を人間に与える権限を持っている。ハミチチと同じ顔してるのが残念ポイント。


・創造神:とある世界の創造神。死神の上司。ホムンクルスの創造を禁忌として世界に設定している。幸いにも三億年前のブレーン収束で力をほとんど失わなかった。(逆に変質神はブレーン収束でその力の大半を失った)


・亜神セバスチャン:ボンデージとぜい肉が魅力的。お人形遊びが趣味のドMおじさん。3億歳。ホムンクルスであるアルマの製作者でありお父さん。別名はビチグソ変態野郎、腐れボンデージなど。


・熾天使ファラニエルちゃん:無限牢獄でニトに負けて引きこもりになった武装天使。十大天使の一人。


・ウボウボ天使たち:下級の天使。ホテル内なので部屋着で快適に過ごす。


・カリエルト様:ダンジョングルガンを守護する天使の上級管理職。メスブタに股間をつぶされた。


・カリエルト様の上司:ダンジョングルガンを守護する天使の最高管理職。メスブタに股間を両足でつぶされた。


・アバドンちゃん:ダンジョンの最下層を守護している。殺しても殺しても生き返る。インターホンを押すとほいほい来るちょろい女。成長するとイナゴなゴリラになる。――「我はアバドン。奈落の底で滅ぼす者なり!」「あ、そうなりか……」(中略)「うむ。我こそはアバドン。深遠であり奈落である。破壊する者であり、滅ぼす者である」「あ、そうですか。二つ名が定まらないですね」前に会った時は奈落の王だったと思う。「奈落、破壊、深遠、滅ぼす、この4つの内いずれかのキーワードが使われていれば我の二つ名として成立するのだ。便利な世の中よの」(中略)「ふっ! ふふ、がはははは! 我は地獄の鍵ぞ!」「地獄の鍵さんでしたか。先程の4つのキーワードが含まれておりませんが……」――2章57話「崩壊」より



(4)悪魔@神様にマジギレした元天使、穴の女神とは良好な関係


・フィルトアーダくん:性豪で催眠スキルを持っているエロ漫画みたいな属性のショタ悪魔。性豪悪魔少年、みかんの貴公子、冷凍ミカンの天才、催眠みかん術師。自動みかん剥き機の開発に携わった天才。自動みかん剥き機には裸ひん剥き機能があり女の服も剥くことができる。なお、性に関して催眠は使わないストイックさを持ち合わせている。


・ラッキーキャットさん:キモめのおっさん悪魔。ミニマリストになりたい。拷問具をたくさん持っている。


・ベルゼブブ:七大悪魔王。暴食。頬がこけた線の細い男。みんなにおなかいっぱいになってほしい。――「この世から飢餓が無くなりますように。暴飲暴食バンザイ」――


・サタン:七大悪魔王。憤怒。ガチガチ筋肉のマッスルキング。髪は轟々と燃える炎のように赤く、逆立っている。思い出してイライラするのが一番の憤怒という持論を展開する。――「だいたい寝る前にイライラして寝れなくなる。そのことにまたイライラするのだ。終わらないイライラが不眠症につながる。これぞ憤怒」――


・ベルフェゴール:七大悪魔王。怠惰。ガーリーなボーイ。ミドルに近いショートヘアで、服装もふわっとしたシャツに、短めのパンツを履いている。マナ視持ち。部下を気遣いストップ過労死を掲げる働き者で正直者。創造神からの委託事業で、魔王城のトイレの奥で魔王を生産していた。


・アスモデウス:七大悪魔王。色欲。五頭身未満のおっさん。肌ツヤが良くテカテカしてる。髪もテカテカしてる。変態的な顔をしているが不思議と不快感も感じないタイプ。変質神と仲良し。――「色欲だとも! すなわち性的欲求である! 大っぴらにすべきことではない! そう、秘め事なのだ。秘め事だからこそ、だと思わないかい?」「っ! 思います」まさにその通り。俺のパンツ論に通じるものがある。娼館で見るパンツより食堂で見るパンツの方がえっちだ。総合えっち力では娼館も食堂もどっこいどっこいだが。「わからんっ! 卑しさは関係するのかっ?」いつの間にかメスブタが目を覚ましていた。「関係するとも。しかしそれこそ秘してこそだ。限界に達してあふれんばかりになったソレが漏れ出るからこそなのだ! まったくけしからん! 女子がみだりにそのような事を口にしてはならん! ほんっとにけしからん! たまらん!」――4章113話「秘すれば花」より



(5)その他


・マナちゃん:神界やダンジョンコアに近いほどニトの意識に干渉する。LDM粒子の先にいるもの。ブレーン収束体。すべての神の敵。ニトとは仲良し?


・ニトお兄ちゃんの妹:正式名称が「ニトお兄ちゃんの妹」で通称が「妹ちゃん」。肉体的なニトの妹。魂はマナちゃんから分離したもの。――「えっ大変……っ! 魂が壊れただなんて…………そうだ!」「ん?」「アタシのおヘソを吸いなよ!」妹以外の俺達全員の空気が止まった。何言いだしたんだこいつ。「ん? なんだって?」「あ、ごめん。聞き取りにくかった? アタシの、おヘソを、吸いなよ!」「え、え? 何を誰が?」「んもーっ! お兄ちゃんが、アタシのおヘソを吸いなよ!」両手をばしばしとたたきながら妹が謎のセリフを繰り返す。「何回聞いても理解が追いつかない。ちょっと整理させてくれ。魂が壊れた時にすべきことと言えば?」「アタシのおヘソを吸いなよ!」魂トラブルのソリューション=妹のおヘソを吸う。そんなん普通思いつかないじゃん。何がどうなってそうなったの? 俺がいない間にこいつに何があったんだ?(中略)「ひどい!! 吸ってよ! おヘソを強く、吸引力を全開にしてさぁっ!」――4章101話「ヘソ問答」より


・赤い女:ステータスがない存在。意志を持ったスライム(LDM粒子の収束体)。地上にいるスライムとは別物。その正体はマナちゃんの預言者。ニトを「ヨソモノ」と呼ぶ。魔将軍のマナを完全に分散させ、魔王の周期(世界を停滞させるためのもの)を終わらせた。その後勇者に分割された変態マナと勇者の源泉を回収するもアバドンちゃん&ニト達に敗北して逃走。マナちゃんの元で療養中。


・ロボ:銀色に輝くスタイリッシュなボディ。ティラマルタα―207型『マナ喰らい』と、ティラマルタβ―103型『反マナ喰らい』がいる。旧世界のもの、つまり稼働する遺物。LDM粒子と反LDM粒子の対消滅によって生じる世界の壁を抜けるワームホールの発生を抑止する作業をしている。マナが収束していると分散を促す。人類全体にとっては助けになるけど、神をはじめとした強者には邪魔者(マナが大量に収束しているので攻撃される)。なお、人類の助けと言っても焼け石に水ぐらい。

 ※ラッキーキャットさんにもらった四角い旧世界の遺物は、自律型・反LDM粒子隔離ロボ(つまり『反マナ喰らい』)のマザーボードだった。貴重な品だがベルフェゴールが持つDコインと交換した。



◆これまでのお話


(1)章ごとのお話


・一章:エッチな禁忌をおかして無限牢獄に投獄されたニトはブレアと出会う。彼女に心を破壊され、スキル《変質者》を習得。その後、牢獄内でメスブタに出会う。牢獄内を探索し秘密の花園を発見。そこには変質神がいた。変質神は脱獄を手伝うという。見返りに「人間界でダンジョンを攻略すること(穴の女神を汚すこと)」を要求する。旅の仲間としてホムンクルスのアルマを紹介される。一年間ダンジョンを踏破しないとアルマは爆発する。なんやかんやで脱獄成功。道中、ニトは何度も妄想していたマナちゃんが妄想じゃない存在かもしれないと気づく。そして人間界へと戻り、ニトとブレアは大人になった。


・二章:性なる王国の聖女レイシャと女騎士ユリーネの逃避行をサポート。ダンジョン「グルガン」の魔界村に送り届ける。ダンジョン下層で変質神と再会する。変質することでブレーン収束という災害が起きる。それを求めるのはブレーン収束体。そして、その使いである預言者。「その災害は、世界が変質すると必ず起こるものなのか。防ぐことはできないのか」を考え始める。ダンジョンを踏破するとマナちゃんと意識がつながった。ニトは並行世界から送られた預言者だった。マナちゃんと並行世界が融合するための観測点。マナちゃんとの接続が切れる。そして、現れた怒れる穴の女神。ニト達はなんとか逃走する。


・三章:グルガン攻略を頑張ったのでリゾートでバカンスをとることにした一行。そこで10年前に魔王を討伐した勇者とジーラに出会う。ブレアがステータスについて推測する。このシステムを作ったのは神であり、それはマナという情報の海から必要なものをすくい上げて形にするための練習である。マナの記憶をもっと自由に読むため、つまり神に至るための練習。魔法都市に移動する。ブレアはかつての仲間であり、復讐の対象である魔族サランについて語る。無限牢獄からの脱獄を望んだ理由。魔法王に出会う。みんなで魔境を超えて魔王城でアンデッド退治をすることに。そこでステータスを持たない謎の赤い女に遭遇する。赤い女は魔王を完全に滅ぼした。そしてニト達を窮地に追い込むも、あっさりと去っていく。その後、魔法都市が赤い女に襲撃される。赤い女は勇者の源泉であるスライム(LDM粒子の収束体)を回収して逃走した。


・四章:ニトは故郷に戻り、妹、ニノ、ハミチチと再会する。ダンジョンテロイアは神界のマナで満たされていた。ブレアの復讐相手であるサランが死神に方法を聞き実践したという。ブレーン収束を知る神界のマナを人間界のマナと混ぜてはいけない。死神は創造神から隠れて生命創造に関する実験を人間界で実施していた。コマとして扱われていたサランは死神に殺される。魔法帝国が滅んだのはブレアが急速に技術を発展させていたからだと知る。指示したのは死神。変質神が現れ、ニト達は強制的に離脱させられる。転移中にニトはマナちゃんとつながる。妹はニトを守るためにマナちゃんが用意したデバイスだった。ニトが活動するほどにマナは拡散され、並行世界からこちらの世界を観測しやすくなる。つまり融合しやすくなる。ニトが適当についた嘘がきっかけで、ニトとブレアが本当に婚約する。サランへの復讐が終わり、そして死神への怒りと故郷を滅ぼした原因が自分にあったという苦悩の中でブレアは壊れそうになっていた。ニトはブレアを抱きしめ、そして死神を倒せるだけの力を欲した。


・五章(途中):ダンジョン「クリスタ」の攻略と観光のためにクライトン帝国を訪れる。ステラとノブナに出会い皇族の役割を知る。宮廷クリスタルパレスの地下、水晶の大迷宮クリスタで旧世界の遺物のエネルギーを充填すること。皇都のインフラを維持している。継承権ホルダーのデスゲームを勝ち抜きたいステラ。ニト達は協力することに。メスブタが継承権1位になってしまう。2位になってしまったアルフレード皇子に挨拶してニト達はクリスタに潜る。――だが、近場と言っても馬車で一か月半の旅路だ。結構遠い。そこで、俺たちは歩いていくことにした。歩いたほうが早いから。たぶん半月もあれば着くだろう。――5章130話「冒険と観光の狭間で」より



 ※三章中盤ぐらいからニトとブレアの魂が繋がっている。アストラル体を通りすぎて魂の読み取りができる、つまり相手の心がわかるようになっている。ただし、アストラルリンクのようにスキルの共有はできていない。

 ※アストラルリンクとは、アストラル体が融合する事象。スキルを共有できる。気の合うもの同士、協力してことに当たると互いの不足を補い合うようにマナが共鳴し、マナフィールドの境目が曖昧になる。強い願いや魂質が関係して実現する。他者に依存しがちな人に多い。メスブタとユリーネがダンジョン内で一度アストラルリンクした。

 ※勇者は魔法王の儀式によって生み出される。変質神が用意したスライム(LDM粒子)とアストラルリンクで接続し、スキル譲渡することで勇者が誕生する。なお、儀式によって変態的に人格が変わる。危険な儀式。



(2)ニト達がやりたいこと、謎、問題


・ニトとブレアの結婚

 ※ブレアに指輪をプレゼントしたい。ちなみにメスブタには首輪、アルマには耳かきをあげている。


・ダンジョン攻略

 ※変質神の依頼でもあり、アルマが爆発しないようにするためでもあり、穴の女神の変化を願ってのことでもある。神々に目をつけられていて危険なので様子を見つつ……。


・死神を滅する

 ※どうやって神の魂を分散させるのか。参考「3章87話 教えてアルマ先生!」

 ※死神は何を実験していたのか、ホムンクルスがなぜ禁忌なのか

 ※精霊を作ってしまったが良かったのか

 ※なぜ死神はサランをそそのかして神界のマナを人間界に流出させたのか


・ブレーン収束問題を片付ける

 ※それぞれの勢力がどう動くか

 ※遺物は影響するのか

 ※ダンジョン、ダンジョンコアはどうかかわるのか

 ※神界と人間界のマナが断絶している件はどうにかするのか

 ※ニトの魂の転生回数(肉体の更新)が0回、存在期間が0年なのはどういう理屈なのか。


・観光

 ※カウントダウンがあるので注意

 ※世界樹にはいくのか、精霊は?

 ※遺物はどうかかわるのか

 ※非常階段にいた白い人は何者なのか

 ※フィルトアーダ君が完成させたいものとは何か



◆地理的なもの


(1)神界ホテル


・無限牢獄:無限に続く牢獄。ホテルの659号室。その空間のすべては変質神のマナフィールドに覆われている。物質機能固定も変質神の力によるもの。囚人の選択肢は三つ。マナを分散させ天使として転生するか、数億の年月を経て神に至るか、ニト達のように脱獄するか。

 ※物質機能固定と神聖魔法による回復は原理的に同じもの。どちらも変質神が作った。


・秘密の花園:無限牢獄内にある。セバスチャンが作った。


・非常階段:創世記から使われていなかった非常階段。みんなの憧れ生物「触手」が鎮座する。


・1059号室:神々の主な住まい。テンゴク。



(2)神界ホテルと人間界の狭間ダンジョン


――ダンジョンとは穴の女神の習性だ。それが全ての答えだ。彼女は穴を掘るという行動を取ってしまうのだ。しかし奥まで来られると恥ずかしいので罠を仕掛けるのだ。ボスも同じ理由で駆り出されるのだ。また、神界側から掘るので、漏れ出る高濃度のマナが様々な魔物や動植物を育むのだ。時間の流れや空間の歪さは人間界と神界のマナ断層の影響だ。これを神界の神々は穴の女神と相談し、神へ至る試練の一つとして活用している。神へ至る試練としては無限牢獄も挙げられるが、こっちはスカウトに近い。禁忌を犯せるほど鍛えたのなら神になりなさいとのことだ。遺跡は大昔に天使が人間との融和を図った時の名残だ。神々がもっと人間を有効活用しようとしたらしい。――2章52話「ダンジョンとは深いもの」より


 ※下層はほぼ神界。脱出の転移では、断絶したマナによる時空間の歪みに影響される。そのため上層から定期的に脱出用の転移魔法陣を設置しないと一度に脱出できない。


・クルリア:中央大陸最大のダンジョン。トローネ王国にある。攻略開始から300年。人類最高到達階層が57階層。ニトが裏ルートで踏破。


・バトゥール:聖王国のダンジョン。ニト達が神界から人間界へ戻るときに通った。踏破は去れていないが、ボス全滅のため穴の女神が封鎖した。


・グルガン:聖王国のダンジョン。ベルゼブブの魔界村がある。踏破。ボスが全滅したが悪魔たちが生活しているので封鎖は去れていない。代わりに雑魚魔物が強化されている。


・魔王城:魔境のダンジョン。魔王が住んでいる。魔王を倒すと近くの誰かが魔将軍になる。そしてそいつがいつしか魔王になる。魔将軍を倒しても、誰かが魔将軍になる。ベルフェゴールの魔界村がある。


・テロイア:トローネ王国のダンジョン。中でクルリアとつながっている。小さめだがサキュバスシティがある。道中で死神と遭遇したため未踏破。


・クリスタ:水晶の大迷宮。クライトン皇族の継承権争いに使われるため皇族しか立ち入ることを許されていない。


(3)人間界


・聖王国アロンドネア:四大国。中央大陸の西にある性におおらかな国。聖女とかが生息している。


・ロムヌ王国:聖王国の南に位置する。勇者の街マルフィアナがある。リゾート。


・魔属領:中央大陸北西。魔法都市にはペット魔法王が放し飼いにされている。おそらく魔法王は小便を漏らしてアヘアヘしている。200年前、ブレアは魔法都市に留学していた。ラノベ一冊分の思い出がある。また、魔族領の中、一際濃いマナが渦巻く場所が魔境。マナの流れる脈の果て、世界のあらゆるマナが行き着く終着点、魂の還る場所、そして死者の悪意の成れの果て「魔王」が生まれる場所。


・トローネ王国:中央大陸ど真ん中に位置するにも関わらず自然の要塞に守られ田舎という奇跡の王国。ラッキースケベ馬鹿や死神もどきが生息する。ニトの故郷フルー村がある。王都はトロネイア。


・クライトン帝国:四大国。中央大陸東方の覇者。水晶の大迷宮クリスタがある。メスブタのふるさと。


・シルンド共和国:四大国。中央大陸の南にある。商業が盛んで商売が得意なお姉様が多い。


・ガルガッシュ王国:四大国。南大陸にある。煉獄の迷宮ドレストラなどがあり全体的にホットな国。女性の露出も期待できる。


・魔法帝国アナリシア:ブレアの故郷。200年前に滅んだ。


・霊峰フィーラハール:中央大陸の真ん中らへんの大きな山。ふもとはゲッペルン平原。


・世界樹:マナが生まれる場所。


・西大陸:群雄割拠な感じで女騎士もいっぱいいる。


・北大陸:未開の地。冒険者が好んで乗り込む。原住民は迷惑している。



◆変質者スキルについて


・概要:質を変える者。


・対象:自身、物体、他者、世界。自分を除けばマナの収束量が低いほど容易に、高いほど困難になる。


・効果:質の変化が可能。性質、質感、質量、品質、体質、気質、素質、資質、本質など。


・備考:自分の性質は変えられない。ご愁傷様。こんなスキルを獲得しちゃうそのままの自分でがんばって。


・変質の容易さ

 ①マナフィールドの影響下に無い物質

 ②自分の肉体

 ※長期間にわたり自分のマナフィールドの影響下にある物質

 ③自分のマナ(マナフィールド)

 ④分散しているマナ

 ⑤他者のマナフィールドの影響下にある物質

 ⑥他者のマナ

 ⑦多数のマナフィールドの収束空間


・レベルとできること

 1:自分のマナを変質させる

   自分の身体を変質させる

   マナフィールドの影響下にない物質を変質させる

   ※無限牢獄の鉄格子など、誰かの意思の影響が残る物質の変質も含む

 2:自分のマナフィールドを変質させる

 3:ただの物質を容易に変質させる(元素は変えられない)

 4:分散しているマナを変質させる(我流の魔法)

 5:他者のマナフィールドを変質させる(意識を誘導する、そらす)

 6:他者が放った魔法やスキルを変質させる(無効化、反射)

 7:他者のマナフィールドの影響下にある物質を変質させる(誰かの身体などを変質させる)←五章時点のニト

 8:他者のマナを変質させる(ステータス操作)

 9:多数のマナフィールドの収束空間を変質させる

 10:お楽しみ



◆おまけ


 マナの設定。もはや自分でも意味が分からない。

 今後、本編でちゃんと説明することはないと思うのでこの機会に。

 頭を吹っ飛ばしたい方はどうぞ。おかしなところがあったらおしえてください。



【0】マナの力

 四次元時空間の基本は等価交換。何かを成すには代替する力が必要。しかし、マナ(魂の力)は等価交換ではない。神も人も意志ある者の魂は全て同じ力が根源。「意思」によって四次元時空間の物理法則を超えた力を生み出す。強く思えば世界は変わる。


【1】マナの概要

 マナ粒子は余剰次元空間方向に存在する。マナフィールドは空間に収束したマナ粒子が分散しているマナ粒子を介して四次元時空間の物質と相互作用し形成される。

 ※マナ粒子がマナ力を媒介する。

 ※マナフィールドの形成によって波動関数が消える。マナ粒子が他の余剰次元空間の力と異なる点は四次元時空間の物質と完全に融合する点。

 ※ブレーン収束体はその体を構成する物質が余剰次元空間に作用するものであるため、カラビ・ヤウ空間に干渉し移動することができる。自身が干渉して観測点を増やした四次元時空間を溶かし(LDM粒子化)取り込んでいく。


【2】マナの原理

マナ粒子は他のマナ粒子と規則正しく結合(収束)し、新たなマナ粒子を生成する。

 ※マナは等価交換ではない。つまり、エネルギー保存の法則が成り立たない。


【3.1】分散マナ

(1)マナ粒子が空間に分散している状態。マナ粒子間に三次元空間の物質を内包し、物質が揺らぐ状態 ≒ 波動関数が有効な状態

(2-1)分散マナはやがて収束する。

(2-2)分散した状態から収束すると総量が増える。

(3-1)ごく僅かな収束(微収束)と分散(微分散)を繰り返す。

(3-2)微収束した状態から微分散しても総量は変わらない。

(4)収束マナに固定されていないため、物質は状態が確定しない。

(5)収束マナの力を四次元時空間の物質に伝達する。


【3.2】収束マナ

(0)マナフィールドを形成する ≒ 波動関数が消える

外部に存在する物質に対してマナフィールドを形成する。


3.2.1.空間収束マナ

(1)物質を核にせず収束したマナ粒子。(物質を内包しない)

(2-1)空間収束マナはやがて分散する。

(2-2)収束した状態から分散しても総量は変わらない。

(3-1)ごく僅かな分散(微分散)と収束(微収束)を繰り返す。

(3-2)微分散した状態から微収束すると総量が増える。

(3-3)微収束する際に物質収束マナまたは分散マナを媒介して物質および他の空間収束マナに作用する。


3.2.2.物質収束マナ ※内包する物質に対してマナフィールドを形成する。

(1)物質を核にして収束したマナ粒子。(物質を内包し、物質が揺らがない状態)

(2-1)物質収束マナはやがて物質と結合する。(LDM粒子)

(2-2)近くで空間収束マナが微収束した場合、微分散する。

 ※空間収束マナまたは分散マナとなる。

(3)単体で分散、微分散しない。

(4)物質収束マナに覆われた物質は状態が確定する。ゆらぎが極小化 ≒ 波動関数が消える


【3.3】低次元マナ粒子(LDM粒子)

(0)マナフィールドを形成しない。

(1)マナ粒子が四次元時空間物質と結合した状態。

 ※物質収束マナのマナ粒子および核となる 物質の結合。

 ※LDM粒子化は不可逆変化。自然に元に戻ることは無い。

(2)物質として確定した状態。(分散しない、揺らがない)

 ※空間収束マナと性質に類似性がみられるが分散はしない。

(3)他のLDM粒子と収束する。

 ※粒子単位で分解させることはできるが、LDM粒子自体は「自然に」分散しない。

(4)余剰次元方向に記録されている物質のかつての位置情報に接続できる。

 ※物質はすべて余剰次元に過去の状態・位置を記録している。


【4】マナの法則

(1)第一法則。マナ粒子のエントロピーは減少と増大を繰り返す。

(2)第二法則。LDM粒子のエントロピーは減少する。(増大しない)

 ※LDM粒子は世界のマナフィールドの中心座標に向かって収束する。

(3)第三法則。マナ粒子がマナ力を媒介する時、媒介効率(速度、力の伝達率)は同粒子が過去に媒介したマナ力との指向性一致率に比例する。

 ※マナ粒子は過去の振る舞いを再現する。LDM粒子がそうであるように、マナ粒子も過去の状態・位置に接続可能であり、特にマナ粒子の状態ではそれを再現するよう働く傾向がある。


【5】補足

1.空間収束マナは意志を持つ(魂)。マナ総量が大きい魂(神)も例外なく分散する。

2.魂の形状で微分散(迷い)し、微収束(決意)すると総量を増す。稀にマナを視認出来る者がいる。

3.分散マナは空間収束マナに影響を受ける。魂の意志を伝達し、その意思に沿って揺らぐ物質の状態を確定する。マナを媒介する物質はその位置を把握できる。量子である物質は収束マナによって波動関数を失い粒子となる。波束の収縮はマナによって行われる。物質は観測するとき人(空間収束マナ)の影響を受け、揺らぎがなくなる。通常、物質は波動性を持つ量子である。空間収束マナの意思が分散マナを媒介し物質に干渉したとき、波動性は失われ粒子として確定した動きをする。また、物質収束、LDM粒子化した場合、空間収束マナの意思に関わらず波動性は失われる。LDM粒子は二重スリット実験による干渉縞が出ない。量子は粒子になる。

4.世界の物質がすべて物質収束マナに覆われるとアカシックレコードが存在し得る状態となる。ラプラスの悪魔が存在しても矛盾しない(分散マナによって三次元空間の物質を観測し、かつマナフィールドが形成されない前提)。観測するためには対象に干渉しなければならない。四次元時空間の物質だけでは不確定性原理によってラプラスの悪魔は存在できない。

5.収束したLDM粒子も意志を持つ(スライム、ブレーン収束体)。スライムは物質収束を加速し世界をLDM粒子化させている。LDM粒子は完全物質。ハイゼンベルクの不確定性原理によるとLDM粒子化して揺らぎがなくエネルギーが確定した物質は時間が無限大となる(物質の定常状態)。これに高収束したマナを重ねることでLDM粒子に揺らぎを取り戻す。さらに加速して時間を確定するとこで膨大なエネルギーを生み出すことができる。LDM粒子に空間収束マナを放射して攪拌することで自然には分散しないLDM粒子を分散させる。その過程で反LDM粒子が生成される。

6.マナ粒子は過去の振る舞いを記憶している。物質はあらゆる可能性を内包し常に揺らいでいる。物質収束マナに覆われた物質は通常の物質に比べ魔法の影響を受けにくい。全く受けないわけではないが、神などの領域にある魔法でなければ影響は出ない。

7.マナがエントロピーの増大と減少を繰り返すその分岐点はどこなのかはわかっていない。

8.マナは過去に絶対静止系の物質と捉えられていたこともあるが実態は余剰次元空間方向かつ粒子である。

9.ディラックの海とマナフィールドは別物。

10.神や一部の天使はマナを知覚できるため人よりも高次元の存在と言える。つまり彼らは五次元時空間の存在。マナという形で人類も触れるのである意味、五次元時空に介入しているが知覚はできない。まれに5次元時空間の部分知覚者ブレアも生まれる。

11.三次元的に物質が存在しない座標でマナが一定量を超えた場合、空間収束マナとなる。逆に物質が存在すれば物質収束マナとなる。




というわけで、今後ともよろしくお願いいたします。


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