第2話 出会い
彼女の言葉の質問と共に俺は町に向かい歩いていた。
「でも、私が見えるって本当にかわってるわねぇ」
「変わり者かぁ、昔からよく言われるよ」
・・・
彼女と談笑しているうちに森が終わりを見せ町が見えてきた。
「ここが私が知ってる一番近くの大きな町ヒカプデ」
(やっぱり、知らない地名だ)
(でも、言葉が通じるんだ。聞き込みをしつつどこに行くか探っていけばいいか)
そんなことを考えつつ、町並みを見そして町を往来する人々の服装そして何より馬車を見て悟った。
(やはり文明的にはあんまり進んでなさそうだ。ただ、生活をするには金が要るどこに行けばいいんだ)
色々考えつつ服装的に憲兵だろうか、男に話しかけた。
「すみません、私旅のものなのですがこのあたりで職を探すのならどこへ行けばいいのでしょうか」
「それならビ・ランホという酒場だ。そこに行けばいいここから近くて大きいわりに雰囲気も悪くない」
その憲兵の言葉に俺はお礼を言ってビ・ランホに向かった。
町に向かい彼女の言う通りの店に向かった。
しかし、ビ・ランホその酒場は、彼の言葉とは裏腹に店には柄の悪い連中も多かった。
「おい姉ちゃん、そんな格好して誘ってるんだろ」
「や、やめてください」
「そんなこといって、どうせ喜んでいるんだろう?」
「こ、こないでください」
そのようなやり取りをみて俺は見て見ぬふりができず男達の前に飛び出した。
「おい、お前達いたいけな女の子に何をやってるんだ」
おびえている彼女のフォローに回るように俺は彼らに言い張った。
「てめぇ、何様だ。俺達がモガンの人間だと知ってイキがってんのかぁ?」
その言葉を聴いて周りの人々は恐怖におびえたように後ずさっていった。
「モガンといえば殺人も何も関係なく行うギルドじゃねぇか。そんな奴らに関わりたくねぇ」
「くわばらくわばら、関わりれば命なんてねぇ」
客は口々にそのような言葉を発していた。
しかし、俺は彼らの言動に耐えられずやはり言葉を続けていた。
「お前たちがどれ程えらいかは知らない。俺はお前たちが女にまで手をあげるのが許せない」
「てめぇ、あんまり調子に乗ってるとぶち殺すぞ]
彼らは怒りに駆られたのか俺に襲い掛かってきた。