簡易絶望装置
拍手喝采スポットライトを浴びる電脳世界。雫と位置で構築された拍手で埋め尽くされた。
「バカかよてめーは、誤字ってやんの」
「ここには何もないのに躍起になってどうするの」
だって見てくれないから、ライトを動かしたら皆が怒りに染めた目で、違うよ。遊んでいるんだよ。
僕の位置は此処なんだよ。僕の位置は此処なんだよ。僕の位置は此処なんだよ。僕の位置は此処なんだよ。僕の1は此処なんだよ。僕は1は此処なんだよ。僕は1は何処なんだよ。僕は1に何処なんだよ。僕だって1に居るんだ。0なんかじゃないんだよ。
画面越しの散弾銃。鉄の鎧を着込んでも貫くんだ。凶器的な笑いを浮かべて画面に浮かべて。画面の光がスポットライト。
拍手喝采スポットライトを浴びる現実世界。雫みたいに落ちるような位置に立つ僕は拍手に包まれた。
モノクロな大きな機械と、僕を照らすスポットライト。地上の観衆は大きな声援を、期待に応えなくてはいけないね。
次のオモチャを見付けなくてはいけないね。あの表現は面白かったけど、そうじゃないんだ。ながーく楽しみたいんだよ。敵が居ないのなら、作ればいい。そうだろう
「発言は削除されました」
「なんかこの人罵倒していたよ」
じゃあ、次の敵は君で決定ね。異論なんて無いよね、そうだろう皆。
「なんかさー、最近境目が曖昧だと思うんだよね。0と1って全く違うんだからちゃんと別けないといけないよ。0に精神移しちゃう奴も居るけど、1をしっかりしないとダメだよ。雫みたいな落ちて電源落ちちゃうじゃなくて、自分の位置を大切にしようよ」