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水の流れのなかで

作者: あおば


水がぽちゃりと落ちる

夢のなかで優しい声がする

すごく深いところにある山に

野を走る

野を走る小さな小さな虫たちが

とめどなく流れた

大きな大きな流れのなかで

私は山のなかでこきゅうする



さわさわと流れる木々の

すき間からもれる光が

ゆるやかな流れで僕の胸に届き

ずっとずっと暖かく

たき火のように微かな優しさを伴って

生きた

光が遠くから流れてきて

緑のゆれるフィルターをとおりぬけて

くすぐったいぐらいの金色な

輝く水のように

拡散した



すばらしい夜明けのように

この日の空は優しいのだ

大きな鳥が長く手を広げて

夢を描いて駆けてゆく

それが風と空の中の気持ち

ミミズのように地面を這いつくばりながら

僕は青すぎる空の下の方に

ちっぽけに存在している




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― 新着の感想 ―
[良い点] 圧倒的な大自然に抱かれ 無力な自分を肯定的に感じている。 己という存在を矮小化せず、素直に自然の大きさを受け入れる。 ほんの100年前の先祖は、皆そうして暮らしてきたのでしょう。 心…
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