一回目~出会い~
何か物語を書いてみたいなと思い利用させてもらいました!
皆さんこんにちは、何処にでもいる普通の高校生、《原田 陣》です。これから起こることは、何処にでもいる普通の高校生である俺を、変えてしまった出来事となりました。
それは、俺がいつも通り近所の神社にお供え物を供えに行った時のことだ。俺の住んでいる地域は土着神の神様だか何とかだかを祀っている。そして今月は俺の家《原田家》がお供え物を供える当番なのだ。
はぁ…、結局ずっと俺だったじゃねーか…
俺の家族には父と母、そして兄貴と妹がいる。だが一ヶ月ずっと俺に家の役目を押し付けられてしまった。東京の大学に行っている兄貴はまだしも、夏休みでずっと家にいる妹は
「ごっめーん、友達と約束しちゃったからお兄ちゃんお願い!!」
『ごっめーん』じゃねーよ!いつもは『お兄ちゃん』じゃなくて『兄貴』って呼ぶじゃねーか!!これを何度か繰り返され誤魔化されてしまった。父と母は福引で当たった旅行券でそそくさと旅行に行っちまうし…まったく妹をおしつけやがって…。次男坊を何だと思っているんだか…。それでも俺は心の中でしか文句を言わず今日も任務を遂行する。なぜなら…、今日で家の当番が最後だからなのだ!!やったー、これで暑苦しい中長い階段を登ってこなくて済むぞー!!だが俺は思い出した、明日で夏休みが最後だと言うことを…
お供え物の件でうだうだしていたらあっという間に此処まで来てしまった、ナンテコッタ。思い出した瞬間どっと謎の疲れが俺をおそった
「俺の夏休みを…」
そう言いながら俺は神社の階段に座り込んでしまった。すううううううううううううう
夏の爽やかな風が俺の肩を撫でた時だった。
「ねぇ、そこのあなた」
俺はギョッとした、さっきまでその神社の境内には俺しかいなかったのだから後ろから声をかけられるはずはない。俺はすぐに後ろを振り返った。するとそこにはとても美しい女性の姿があった………
「私を神様にしてくれない?」
その言葉が俺の日常を大きく変えることになった。