仕返し 反対
一時間目。葉月が自殺したので、自習となった。が、誰一人として自習するものはいなかった。
梅菜は一人で雑誌を読んでいるし、黄土は他の友達とヒソヒソ何かを話している。
私は玲夢と葉月の話をしていた。
「青木さん…いい子だったのに…。」
玲夢は悲しそうだった。私もうなずく。
「私ね、見ちゃったんだよ。」
私はポロリと口を滑らしてしまった。
「見たって…何を?」
「梅菜、河原で青木さんを蹴ってたんだ…。」
と、言い、河原のことをすべて話した。梅菜の行ったことも忘れて。
「…梅菜、そんなことしてたんだね…。」
「…うん。」
しばらくの間、二人は沈黙した。
「…梅菜、小6のときはもっと優しかったのに、なんでいじめたりしたの!?」
玲夢は泣き出した。私と玲夢と梅菜は、小6のとき3人でずっと遊んだりしていた。しかし、中学にあがると、黄土が入学してきて、徐々に梅菜は黄土の元に行ってしまったのだ。
私は言った。
「青木さんが亡くなったのは、梅菜のせいでもあるけど、私たちのせいでもあるよね。」
「うん…。」
「きっと、両親だって悲しんでるよ。ちゃんと謝った方がいいよね…。」
「…ていうかさ、私、梅菜がそんなにヒドイことしてたとが初めて知ったよ。」
そう言い、玲夢は立ち上がった。
「しのぶ、梅菜って青木さんに水かけたりしてたよね。」
「?…うん。」
私が言うと、玲夢はバケツをもって廊下へとかけ出した。
数分後、玲夢が帰ってきたかとおもうと、玲夢は梅菜の方へかけより、バケツをひっくり返したのだった…。
「……え?」
梅菜はあぜんとした。他のみんなもそうだろう。
「玲夢…アンタなにやって…!」
梅菜は玲夢を睨んだ。
「何って…、アンタが青木さんにやったことだよ。」
玲夢も梅菜を睨み返した。
「ねぇ、今どんな気持ち?アンタがやってたことは、こういうことなんだよ。」
「紫苑、お前、何やってんだよ。」
誰かが言った。その声は笑っている。
「青木さんが自殺したのはさ、私たちのせいでもあるけど、一番悪いのはコイツなんだよ。私だってこんなことやりたくないけど、しょうがないじゃん。」
「玲夢…」
私はあっけにとられた。玲夢がこんなに勇敢だったなんて。思いもしなかったからだ。
「…チッ、なんだよ、玲夢。」
梅菜は少ししたを向いた。ちょっと罪悪感が出てきたんだろう。私は勇気をふりしぼって言った。
「…梅菜。青木さんにしたこと、全部、あやまりなよ。」
「…っせえんだよ!」
梅菜は机をひっくり返した。そしてカバンをもち、教室を出て行った。
「…なんなのあの態度、サイテー。」
黄土が言った。今まで梅菜の見方をしていたのに、今度はこっちの見方をするのか。
「さっさと消えろ。」
一瞬で教室が静まり返り、凍りついた。だが、それはすぐになくなった。
「…そうだよな。一番悪いのは緑里だもんな。」
紅下修斗だ。修斗が言い出したのをスタートに、教室は一気に梅菜の悪口で埋め尽くされてしまった。
NEXT!➡︎
梅菜たん、可哀想…( ´; ω ; ` )




