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第2話 桜、なんか散ってませんか?

正直びっくりした。


四途に好きな人がいるなんて・・・



「誰?」


私は聞いた。


怖かった。


なんで、


なんで


私じゃないんだろう。


私じゃ・・・ない


誰かと四途の恋を


応援しなきゃいけない・・・。


自分じゃない・・・誰かと


自分の好きな人が・・・もしかしたら付き合ってしまうかもしれない。


それが私には辛かった。


いろんな思いが私の中でぐちゃぐちゃに混ざったときに章間はさらりとその名を口にした。


「5組の乱立らんりって奴。」


「乱立!?」


今、四途が好きになった人だからきっと素敵な人なんだなって思った。けど!


乱立だけは絶対素敵な人じゃないって断言できる!


だって・・・・


「乱立ってこの中学校で一番の不良じゃん!あんた頭おかしくなったんじゃない??」


そう言ったら、四途は急に怒り出した。


「イカれてねーよ!」


「だって乱立ったら不良じゃん!!どこがいいの!?」


「可愛いーじゃん!!」


コイツのタイプがよくわかんない・・・。


ここは、私が四途を正しい道に戻してやるしかない!!


「・・・その相談乗った!!」


「まじで??」


とか言っている四途の声は、私の耳には入らなかった。


「なんとか乱立とくっつけるから!!」


私は怒鳴って言った。


私は正直、四途が乱立を好きだというのは嘘だと思った。


放課後、私は乱立がいるクラスに行った。


乱立は本当に不良のオーラが漂っていた。


見た目は、髪は茶髪・スカートも膝上15センチ・・・。


(ホントにアイツが好きなのか!?)

私は心の中で叫んだ。

しかし、相談にのってしまったからにはその相談にのらなくてはいけなかった。


(相談になんか・・・のるんじゃなかった・・・。)


「四途〜!」


私は四途に乱立の事を教えに行った。


「えーっと、乱立は・・・膝上15センチのスカート、おまけに茶髪、そしてなんか二重人格っぽそうだから・・・とにかくあきらめてよ〜。」

「いやだね!!」

「・・・。」


このままでは埒が明かない・・・。と、悟った私は話を変えることにした。


「しっかしさぁ、ホンッと乱立って不良だよね!!」

「でも、そこがかわいいんだ・・・。」


・・・禁断の恋してるなぁ・・・。

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