プロローグ
俺はお前が好きだった…あの長い髪も…笑顔も…
今はこのせかいに存在しない…大月愛奈が…
「待ってろよ…必ず助けるから…必ず」
俺は照りつけるような暑さの中、学校への道を歩いていた
「しのりんおはょ~」
「またまた語尾がおかしいぞ!?」
「すまにゅすまにゅ」
語尾のおかしい隣のこいつはの大月愛奈
IQ180近くある天才的な幼なじみだ
「それにしてもしのりん~気温が高くて暑いね~」
「まぁ…夏だから当たり前と言っちゃあ当たり前なんじゃぁないか~?」
なんでこんなにもポワポワしているこいつがIQ180近くあるのか俺にはまったくわからない
こんな他愛もない会話を続けながら学校まで歩く、それが今の俺の日課だったのに…これが今日で崩れ去るとは俺も愛奈も予想することなど出来なかっただろう…
話しながら歩くこと約10位たった頃だった…
「えっ!?」
「えっ!?」
突然!!大きな音が鳴り響いた!!
そして…愛奈の腹部に光輝く氷の刃が突き刺さった…
「愛奈ー!!おい!大丈夫か愛奈?しっかりしろよ愛奈…愛奈ぁぁぁー」
・・・目覚めるとそこは見知らぬ平原だった
「ここはどこだ?…はっ!愛奈?どこだ!!愛奈ー」
突然、どこからともなく声がした
「あの女を助けたかったら!!この俺倒してみろ!!」
まるでゲームに出てくる魔王のような口調の声が聞こえた
そして…俺の意識はここでもう一度切れた…