1 はる君への宿題
はる君の想いにちょっと不安を感じていたかなちゃんです(o^−^o)
はる君はお友達が多い。
みきちゃん、なぎちゃん……
だけど、はる君はかなちゃんが一番大好きである。
最近、かなちゃんがはる君に冷たい。
デ〜トに誘ってもあっさり断られる
ちらつく男の子の影、その名はふゆ君。
はる君はふゆ君の出現に危機感を抱いた。
だが熱い男はる君があっさり引き下がるはずがない。
かなちゃんの前でふゆ君に宣言した。
「かなちゃんは僕の彼女だ!
手を出すな!」
ふゆ君……唖然
笑いこけるかなちゃん、
反応が読めずうろたえる、はる君…
いち早く状況を察知した切れ者 ふゆ君。
軽く笑顔でかなちゃんを抱き寄せながら、
「僕たちは強い絆で結ばれているからな〜♪」
「お兄ちゃん!」
兄と知って安心する はる君にふゆ君はちょっと悪戯ぽく笑いながら、
「かな、お隣のお兄ちゃんだろう。」
だめ押しをした後、はる君に不安感を与えてサッと手を挙げて鮮やかに退場。
かなちゃんはとても嬉しそうに、
「何故、私が喜んでいるかわかる?」
「えっ…」
チッチッチと指を降り、
「それは はる君への『宿題』よ。」
かなちゃんは鮮やかに微笑んだ。