第百十六話 汚水 後書き(注1)その19
How the precious children of Zion,
once worth their weight in gold,
are now considered as pots of clay,
the work of a potter’s hands!
慈愛(=Zion)に満ちていた頃の日本の子供達は
かつては金と同じぐらいどれぐらい貴重に大事に扱われていたことか
今ではまるで粘土の壺や工業製品みたいに思われて
その生命や存在価値を量産されようとしているだけ
Even jackals offer their breasts
to nurse their young,
but my people have become heartless
like ostriches in the desert.
たとえ死肉を貪るジャッカルでも我が子には自らの母乳を与え、
愛情を注いで育てようとするのに
わたしの周りの民達はもうそんな愛も人の心もなくなった。
まるで死の砂漠の中でデカい体を揺すって
偉そうに長い脚で気取って歩きながら
目の前に迫ってくる問題を他人事のように眺め、
現実逃避するだけの事なかれ主義の愚民となり果てた。
Because of thirst the infant’s tongue
sticks to the roof of its mouth;
the children beg for bread,
but no one gives it to them.
幼児の多くが愛に飢え、喉をからして泣いても
ご飯やパンをくれと泣き叫んでも
誰一人、それを与えず虐待して殺す。
Those who once ate delicacies
are destitute in the streets.
Those brought up in royal purple
now lie on ash heaps.
かつては手頃な価格で
栄養たっぷりの豊富な食事に恵まれ、
満足に暮らせていたはずが、
今では至る所で貧相な食材を
少しでも安い値段で買い漁るしかできなくなった。
たとえ上質な高級な品々に身を包んで育った人でも
もはや見かけだけは立派でも
実際は灰のようにすぐ壊れる粗悪な品々に囲まれている。
The punishment of my people
is greater than that of Sodom,
which was overthrown in a moment
without a hand turned to help her.
わたしの国の民達への天罰は
古代に起きたソドムの街への天罰よりもっとひどい。
それは一瞬で何もかもがひっくり返り、
今ではわたしの国を救ってくれる手はどこにもない。
Their princes were brighter than snow
and whiter than milk,
their bodies more ruddy than rubies,
their appearance like lapis lazuli.
かつてわたしの国の民達を導いてくれた賢明な人々は
白い雪よりも輝きに満ちて才能に満ち溢れ、
白い乳よりも清廉潔白な志を持ち、
その身体もルビーの色よりも血色のいい体つきで
青く澄んだラピスラズリの色のようにきれいな心が
その姿に現れていた。
But now they are blacker than soot;
they are not recognized in the streets.
Their skin has shriveled on their bones;
it has become as dry as a stick.
だが、今ではそんな心を持った人達は
黒煙のように悪事が蔓延した社会の中で
ちょっとぼやけてなかなかお目にかかれなくなったというよりも
もはや社会が真っ暗闇の地獄でそんな人達がどこにいるのかすら
分からなくなった。
そんな人達ほど既に貧しくなって食べる物にも困り、
骨と皮だけの姿でしょんぼりとして
人というよりただの棒きれのように
心も乾ききって泣く涙すら流さなくなった。
Those killed by the sword are better off
than those who die of famine;
racked with hunger, they waste away
for lack of food from the field.
餓死して死ぬよりまだ
剣や刀でぶった切られて死んだ方がずっといい。
飢えの苦しみに悶えながら
あてどもなく食べ物を探し求めて
うろつきまわり、力尽きて果てる。
With their own hands compassionate women
have cooked their own children,
who became their food
when my people were destroyed.
かつては心優しかった女達も
飢饉や極貧などの不幸が押し寄せたことで
自分の手で我が子を虐待し、殺し、
我が子を出汁にして稼ぎ、
その肉を食らうことすら平気でやってのけるようにもなった。
The Lord has given full vent to his wrath;
he has poured out his fierce anger.
He kindled a fire in Zion
that consumed her foundations.
そうして主はその怒りの全てをぶちまける。
そのたけり狂った怒りをわたし達に注ぐようになった。
神はこのかつては慈愛(=Zion)や平和を謳った日本に
怒りの炎をたぎらせ、
その土台から焼き尽くしていった。
The kings of the earth did not believe,
nor did any of the peoples of the world,
that enemies and foes could enter
the gates of Jerusalem.
この地上の賢明な人々でも、
いや、世界中の人達でも信じられないだろう、
まさか悪意を持った人殺しや強盗、愚劣な国家反逆者達が
この平和を守る為に非武装を憲法に定めて
天(神)にそれを誓った国の中枢に入り込み、
国権を握って国政を行っていたなんて
But it happened because of the sins of her prophets
and the iniquities of her priests,
who shed within her
the blood of the righteous.
だが、それは本当に起こった。
なぜなら、この国に巣食っていた
皇室神道という名の宗教の信者達や
神社仏閣の僧侶達、
教会の司祭や牧師達、
間違った科学や軍事知識を教える学者や教師達の
不正や犯罪、歪曲した憲法解釈のせいで
この国に住む正義や平和を愛する民達の血を流しながら
Now they grope through the streets
as if they were blind.
They are so defiled with blood
that no one dares to touch their garments.
だから今はもう、平和や正義を守ろうと思う人達は
それらの心を求めながらも
盲人のように現実の悲惨さを見て見ぬ振りして
さ迷う。
そうして心引き裂かれ、傷つき、
愛や平和や正義を
どこかしら信じる心の血にまみれながら
もはや誰も彼らの心の傷の一端にすら触れようともしない。
“Go away! You are unclean!” people cry to them.
“Away! Away! Don’t touch us!”
When they flee and wander about,
people among the nations say,
“They can stay here no longer.”
むしろ人々は傷ついている彼らにこそ決まってこう言う。
「ここから出ていけ、負け組。嫌われ者。
お前達はみじめで、みっともない、不幸な貧乏人だ」
「お前らは正社員や役職者、帰化できる実力もなければ技能もない、
高所得で特権を持った私達と同じ地位や身分になれる生まれでもない。
出ていけ、私達に近づけるなんて勘違いするな」と。
そうして追い出されてあちこちさ迷っても
どこへ行ってもどの国の人々からもこう言われ続ける。
「彼らをここに住まわせるわけにはいかない」
The Lord himself has scattered them;
he no longer watches over them.
The priests are shown no honor,
the elders no favor.
この宇宙を創りし神ご自身が彼らをそうやって
さ迷わせ、あちこちに追いやって散らばらせた。
主はもう彼らを見守ってもくれていない。
彼らはつい心を許し、信じてしまった
神社仏閣の僧侶や教会の司祭や牧師を
もう敬う気にもなれない。
生きる知恵をくれると思った年寄りの言葉も
すっかり聞き飽きた。
Moreover, our eyes failed,
looking in vain for help;
from our towers we watched
for a nation that could not save us.
それ以上にわたし達は人を見る目がなかった。
信じるべき人と信じてはいけない人の区別が
まるでできていなかった。
そうして助けを求めても無駄に終わっただけだった。
遠くまで見渡せる場所まで行って
そこから目を凝らしても
そこにあるのはわたし達を決して助けてくれない
国(政府)や人々がいるだけだった。
People stalked us at every step,
so we could not walk in our streets.
Our end was near, our days were numbered,
for our end had come.
わたし達のあらゆる一挙手一投足を人々はつけ狙って
揚げ足を取り、ケチをつけ、
悪口や陰口を叩いては
糞みそにこき下ろされてきた。
だからわたし達はもう顔を上げて外も出歩けない。
わたし達の最後はもうすぐで、
数えるほどしか残された日々はなかった。
だから、わたし達の一生は終わったんだと思っていた。
Our pursuers were swifter
than eagles in the sky;
they chased us over the mountains
and lay in wait for us in the desert.
わたし達の死や不幸を願って付け狙う悪党達は
空の鷲のよりも素早く追ってきて
様々な高い障壁や山々を越えてまで
わたし達の跡を追い続け、
そして死の砂漠の中で
わたし達が彼らの獲物やカモになる日を
待ち受けている。
The Lord’s anointed, our very life breath,
was caught in their traps.
We thought that under his shadow
we would live among the nations.
この宇宙を創りし創造主からもらった生命の息が
悪党達の罠にはまった。
わたし達はただ、主の懐の下で
「平和を愛する諸国民の公平と信義に信頼して
安全に生きていける」と思ったのに。
Rejoice and be glad, Daughter Edom,
you who live in the land of Uz.
But to you also the cup will be passed;
you will be drunk and stripped naked.
今はただ、はしゃいで喜ぶがいい、
日の丸(=Edom、ヘブライ語で「赤いスープ」という意味で
第116話『汚水』(注1)その16の赤い食べ物と白い食べ物を参照)
を掲げる国を母国とする子孫よ、
お前達、おとぎ話の魔法使い(兵器開発者)を目指す異世界(=*Land of Uz、
またはLand of Oz)に住む子孫よ
だが、お前達にも嘆きの杯は渡される。
お前達も存分に涙にくれるその杯を飲んで
その正体が赤裸々に明かされ、
自分達を恥じ入る日々がやってくる。
Your punishment will end, Daughter Zion;
he will not prolong your exile.
But he will punish your sin, Daughter Edom,
and expose your wickedness.
神の慈愛(=Zion)と救いを待ち望む
**日本(=Zion)を母国とする子孫よ、
お前達への天罰は終わる、
お前達の流刑の日々はもうそう長くはない。
だが、日の丸を掲げたがる日本政府(皇室&自民党軍事政権)を
母国とする子孫よ、主はお前達の罪を必ず罰する、
そして、お前達の悪意を大いにさらしてやろう。
(哀歌4章2節-22節)
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*Land of Uz「ウツの国」は元々、Uzがヘブライ語で「相談する、忠告する、診療する」という意味で、聖書では第99話『人災』で話したイタイイタイ病を患ったヨブが住んでいたとされており(ヨブ記1章1節を参照)、聖書の『ヨブ記』はヨブが友人達からいろいろ忠告される話であるため、そこから実際の国名ではなく「忠告される国」という隠喩的な国名として考えられるようになった。その隠喩的な手法を真似、児童文学を装って兵器に関する情報を書いていた(第116話『汚水』(注1)その12のマーク・トウェインを参照)アメリカのファンタジー作家のライマン・バウムがUzをヘブライ語のOz「武力、権力」に替えて1900年に出版したのが『オズの魔法使い(=The Wonderful Wizard of Oz)』であり、古代のUzという言葉の綴りも意味ももはや死語となって現代ではOzという綴りや意味に変遷しているため本作品ではその“時代の流れ”に合わせて上記の詩を訳しています。
**日本の読み方が「にっぽん」ではなく、「じっぽん」になっているのは日本人(大和民族)は元々、そう呼んでいたからです。(第116話『汚水』(注1)その15の前書きを参照)
ところが、日食も月食も星食も現代では天文観測の一大祭事か、あるいは気象ニュースの話題にされるぐらいで珍しくも何とも思われなくなっていてすっかり当たり前に起きる自然現象のように報道されるが、はっきり言ってかなり深刻である。なぜなら、古代では“食”の漢字を「蝕む」との意味から“蝕”を当てていた通り、本来、日蝕や月蝕、星蝕は起きてはならない現象であって、現代人が起こって当然と軽く考えているようなそんな正常な自然現象ではないからである。第116話『汚水』(注1)その17で☆の形の成り立ちと宇宙や地球、そして人体の繋がりについて話した通り、地球はもとより、宇宙の天体はそれぞれ微妙な配置と傾きによってそれぞれ独立した役割を持って自転や公転をしていて、太陽からの放射線(光や電磁波)を浴びることで適度な気温や気圧を受け、各天体が機能するようになっている。そのため、引力(絆)が弱まってその微妙な配置(公転軌道)や傾き(自転軸)がブレてしまうと、お互いの活動(自転や公転)領域を侵食することになり、太陽の放射線(光や電磁波)を受けられず各天体の動きが妨げられることになる。身近に例えるなら日蝕や月蝕、星蝕は宇宙全体が停電しているようなもので、むろん、地球も光合成(太陽光による呼吸分解)が妨げられるのだから人間を含め農作物などの動植物はもちろん、家や建物、産業機械、兵器や軍事設備に使われている金属その他の資材であれ、石油やガス、金、銀、銅などの天然資源に至るまであらゆる物質の細胞または結晶が原子レベルでその活動を妨げられる。だから、太陽の隠れる時間が長い金環皆既日食が頻繁に起こっていたと見られる14世紀のヨーロッパが毎年のように飢饉になったのも地球の活動自体、止められてしまったからで、そうした凶作や資源の枯渇、資材の腐敗や劣化、動植物の衰退や死滅といった地球の荒廃を招かないよう普段から天体の動きを注意深く窺って大気汚染や磁場の減衰を防ぐことはもちろん、国民の健康を含めた動植物の劣化にも細かく気を配っていた(第116話『汚水』(注1)その16参照)禹や堯帝の時代のBC21世紀の支那(古代中国)では日蝕や月蝕、星蝕が起きるなど論外であり、これを見逃すなどということ自体、赦されることではなく、そのため、毎年の暦の作成の為に羲和という巫女が責任者として任命されていたのだが、この巫女が支那(古代中国)という国(共同社会)を守る為に大気汚染や自然破壊の元凶となる兵器開発を禁じていた堯帝と自分の母国であるはずの支那(古代中国)を裏切り、兵器開発者の羿(第110話『灌漑』(注2)及び第116話『汚水』(注1)その16参照)と肉体関係を持っていろいろ神殿その他の内情を流していたらしく、日蝕が起こった日も仕事中だったにもかかわらず羿と酒を飲んで性交していたため見逃してしまったようで、その弱みを羿を通じてつかんだ羿の得意客である仲康という部族王がその当時、あちこち周辺地域に難癖をつけて侵攻し、乗っ取りを企んでいた最中だったため「天文(気象観測)監督官の羲和は仕事中に酔っ払って男と寝ていて日蝕を見逃し、そのせいで飢饉となって多くの国民が苦しむことになった。これは天罰に値する大罪だ!」と英雄気取りで非難し、羲和の処刑を求めて大勢の兵士を引き連れ、侵攻してくることとなった。(春秋戦国時代の以前からBC3世紀の秦の始皇帝の時代まで伝承されてきた歴史や政治哲学、教訓などを集めた『書経』に一遍である『胤征』を参照)こうして羲和は仲康に処刑され、文字通り、彼女の失態から支那(古代中国)が荒らされることとなり、罪もない国民が戦争(人殺し)に巻き込まれて殺されたり、避難民として移住させられる羽目にもなった。(仲康日蝕)なお、世界有数の強磁場である天山山脈で原子爆弾(核兵器)を使った為に地球の地軸をブレさせて大洪水を招いた四罪と呼ばれる大罪人の一人だった鯀(皇室の先祖。第116話『汚水』(注1)その16参照)が自分達への世間の非難をかわす為に荒廃した天山山脈や周辺都市を復興させて洪水も鎮圧した禹(大和民族の先祖)の活躍に便乗し、勝手に禹の父親を名乗って自分の復興工事の失敗を言い訳していたように、仲康も同じく侵略行為を世間から大いに叩かれたようでこの男もまた苦し紛れの弁解として禹の孫だとか親戚とか言い出したらしく、彼らの事件や出来事について伝えた中国の政治哲学書である『書経』が始皇帝の時代に焚書坑儒(言論弾圧。第116話『汚水』(注1)その16参照)に遭い、その際、いろいろ書き換えられたりしたことから今ではすっかり禹が支那(古代中国)で夏“王朝”=天地(宇宙と地球)の掟を定めし神に逆らうオカルト宗教に帰依する愚か者が率いる暴力団(第116話『汚水』(注1)その16参照)を興した初代帝王になっていてその4代目がこの仲康だそうで、まるでナザレのイエスがキリスト(人殺しの十字架)教を創ったかのような作り話とそっくりな展開だが、そもそも帝王を名乗って国権を独占し、自分の身内や仲間同士の独断だけで国家(共同社会)を運営しようとする中央集権制度や戦争(人殺し)による強奪や強姦を推奨して軍事産業を国家産業の柱とする軍事政権とは真逆の政治思想である民主主義思想を持ち、武力(暴力)など一切、用いず、清廉潔白な良心(理性)に基づいて国土の再興の為に寝る間も惜しんで土や埃にまみれて汗水を流し、“武力(暴力)よりも労働を好んでいた”無宗教の禹が夏“王朝”など築くわけがない。だから、欧米連合軍に原子爆弾(核兵器)を撃ち込まれ、日本全土が空襲で焦土と化したあの太平洋戦争後の惨状からでも祖国をこよなく愛して働き者だった禹の良心(理性)を受け継いできた日本人(大和民族)は戦争(人殺し)のない平和で豊かな国(共同社会)を築く為に“日本国憲法の平和理念=神の御心”に従って奇跡とも呼べる復興を成し遂げ、今日の日本を築き上げてきたのであってその国民性はどこまでも瓦礫と死体の山だらけの無益な太平洋戦争に全国民を巻き込み、戦後も軍拡ばかりに血道を上げ、“労働より武力(暴力)を好む”日本政府(皇室&自民党軍事独裁政権)の倭族(人でなし)には決して持ちえない性質と言える。その点においても戦後、日本政府(皇室&自民党軍事独裁政権)が自分達の失政を誤魔化して日本国憲法に自分達の地位や身分を保障させようと追記した第1章「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」との文言にあるような日本国の象徴だったことも、まして散々、その我利と野望の為に虐殺してきた日本国民(大和民族)統合の象徴だったことは一度たりともなく、こうした理由から作者個人は彼らの地位や身分を認めるつもりは一切、ないため日本国民(大和民族)の“総意=全員の一致した意見・考え”に基づいておらず、日本政府(皇室&自民党軍事独裁政権)は違憲であるとここではっきり申し述べておく。話が少し逸れてしまったが、このように日蝕、月蝕、星蝕は起きてはならない現象であり、起こすことは国家(共同社会)運営に直接、携わる帝(学術最高指導者または天文所長官)以下、神官や巫女、占星術師(今で言う政治家や官僚、学者)達の失政が原因とみなされ、大衆からその地位や身分を剝奪されてもおかしくなかった。なぜなら、このBC21世紀も実は現代と変わらない異常気象に悩まされていた時期であり、そのきっかけとなったのが第92話『ロゴス(言葉)(2)』(注7)で説明したバルバロイ(野蛮人)の語源とされるアッカド民族(後のアッシリア民族)の部族王だったウル・ナンムによって建てられたと言われるウルのジグラッド、つまりバベルの塔で(創世記11章参照)、「空をこする物体」、「空を摩擦する楼閣=摩天楼」(第116話『汚水』(注1)その1のビッグ・ベンを参照)とも称されるこの軍事施設が建てられたことから原子爆弾(核兵器)が頻繁に使われ出し、地球の大気汚染や土壌のガラス化(砂漠化)が進むと同時に宇宙の天体との引力(絆)も弱まり出した。そのため、ウル・ナンム王が首都にしていたウルに住んでいたアブラハムがそこを離れてわざわざネゲブ砂漠の何の当てもなかったベエルシェバに移り住んだのも戦争(人殺し)や軍拡、政治腐敗の進む一方の大都市ウルにうんざりしていたのもあるが(創世記12章及び第94話『水源(2)』参照)、何より兵器製造の際の冶金(製錬&精錬)でユーフラテス川の汚染がひどくなり、渇水や干ばつ、飢饉が頻発するようになっていて(創世記12章及びThe 4.2-kiloyear (thousand years) BP aridification event、4200年前イベント)、いずれそこで暮らしていけなくなるのは目に見えていたからだった。そこでベエルシェバに引っ越す前はナイル川のあるエジプトに行ってみたり、ネジブ砂漠でもまだヨルダン川に近い場所で住居を構えてみたものの、もはや地球規模の気候変動になっていたことからどこへ行っても干ばつは変わらず水や田畑に適した保水性のある肥沃な土地を巡って甥のロトとアブラハムの両家族が生活不安から度々、言い争うようになり、険悪になったため争いを嫌ってアブラハムがロトに場所を譲って立ち退き、ベエルシェバに移住していったのだが、第98話『不浄(2)』で話した通り、譲ってもらった土地がソドムとゴモラで、そこも異常気象で温暖化して気温が高くなっていたため軍需工場から排出された廃棄物のボタ山が爆発火災を起こし、ロトは妻を失って再び移住先を求めて流離うことになった。そんな異常気象が頻発するようになったのもやはり日蝕や月蝕、星蝕が起きていたからで、アブラハムがイシュマエル(=Yišmaʿel、ヘブライ語で「神はわたしの惨めな思いや苦悩を聞いてくださった」の意)やイサク(=Yīṣḥāq、ヘブライ語で「幸せに笑う者」の意)を通じて今後、子孫を増やし、世界の父と呼ばれるようになるとの神からの天啓を受けた時(創世記15章、詳しくお知りになりたい方は別作品『アブラムの苦悩』もご参照ください。)、
― As the sun was setting,
Abram fell into a deep sleep, and
a thick and dreadful darkness came over him.
太陽が沈みかけていた夕暮れ時、
アブラムは深い眠りにつき、
その時、“濃くて恐ろしい暗闇”が彼を包み込んだ。
(創世記15章12節)
― When the sun had set
and darkness had fallen,
a smoking firepot with a blazing torch
appeared
and passed between the pieces.
太陽が沈んで
“暗黒の闇”が堕ちてくると
燃えている松明の火が
寝る前に消したばかりのランプの煙に飛び移り、
再びランプに火が灯った。
(創世記15章17節)
との聖句にある通り、“濃くて恐ろしい暗闇”や“暗黒の闇”と聖書では表現されている月蝕がこの時、起きていて、それが太陽の沈む日没に起きていたということは月の位置が地球から遠く離れて本影と呼ばれる地球全体の影にすっぽり覆われてしまい、太陽の光が全く届かない状態の皆既月食(=Central lunar eclipse)だったようで、その皆既月食が一体、どのようなものかを現代で例に挙げるとすれば、上述したルナ・プロスペクター号が月の南極付近を爆破した翌年の2000年7月16日に地球の南極に近いオーストラリアを中心に見られた皆既月食が当てはまる例かと思うが、この時の月蝕は1時間46分24秒とNASA(アメリカ航空宇宙局)の元職員で太陽系惑星の大気の状態を測定し、爆発威力を高める研究をしていたらしいフレッド・エスペナック氏がBC3000年~AD3000年の過去、現在、未来までの月蝕を予測した『Six Millennium Catalog of Lunar Eclipses(邦題だと『6千年間の月食カタログ』2009年にBC2000年の5千年間分から始めてその後、更新しながら配信中)』によると過去6千年間で最も皆既状態が長かったAD318年、ちょうど三国時代後の中国を統一したはずの西晋が再び倒され、五胡十六国時代と呼ばれる新たな戦乱の時代に中国が突入しだした年の5月31日の皆既月食が1時間46分36秒と最長だったらしく、それよりわずか12秒ほど違うだけの2000年の皆既月食の方がアブラハムの体験した皆既月食より深刻と言えるものなので、その他の例を探すとすれば2007年8月28日に1時間30分1秒続いた皆既月食か、2011年6月15日の1時間40分13秒の皆既月食、2018年7月27日の1時間42分57秒の皆既月食、2022年5月16日の1時間24分53秒の皆既月食、もしくは同年11月8日の1時間24分58秒の皆既月食のいずれかで、2011年と2018年の皆既月食がどちらも夕方の中東で観測できた月蝕であり、また、2000年から徐々に増えてきていた北米での森林火災の件数が2011年以降、いっそう深刻化し(National Interagency Fire Center(全米森林火災省庁統括局)の調べによる『Total Wildland Fires and Acres (1983-2021)』参照)、その前年の2010年10月中もインドネシア、マレーシア、シンガポールなどの東南アジアで大気汚染による大規模な靄(1km未満しか見えない霧よりも視界は広いが、湿度が50%以上で10km未満までしか遠くが見えない状態を指す気象用語)や霞(一般用語で遠くがよく見えない気象(大気の状態)のこと。)が発生してインドネシアでも森林火災が起き、マレーシアでは視界の悪さと気管支炎患者の増加を恐れて複数の学校が閉鎖になった他、同年の2010年12月2日~5日にかけてイスラエルのカルメル山(第94話『水源(2)』参照)でも1948年の建国以来、最悪と言われるほどの大きな山火事が発生して全長39km、幅8km、標高約525mの小さな山だが、麓には現代のソドムとゴモラと言えるグーグル社やマイクロソフト社、インテル社などの半導体産業や電子機器関連の軍需企業が立ち並ぶハイファ市が近所にあるようなイスラエル政府の軍事拠点が50㎢以上にも渡って延焼し(日本で例えれば兵庫県尼崎市か愛知県刈谷市が丸ごと焼失するほどの面積)、人殺しと破壊の為の兵器は山ほど持っていても当時、エアタンカーと呼ばれる空中消火用の飛行機を持っていなかったイスラエル政府はアメリカ政府を始め、トルコやギリシャ、ロシア、フランス、イギリス、ドイツ、オランダ、スペイン、キプロス、ベルギー、フィンランド、ノルウェー、ブルガリア、クロアチア、ルーマニアと恥も外聞もかなぐり捨ててあちこち外国政府(王室)にエアタンカーの出動や支援を頼み込み、イスラエル軍も総力を挙げて消火活動を行った結果、ようやく3日かけて鎮圧できたといった災害があったり、さらにロンドンから西に向かって車で約1時間、アスコット競馬場からだと10分ほどの所にあるイギリス王室所有の総面積約11㎢(日本だと東京都武蔵野市か埼玉県和光市ぐらいの面積)以上に及ぶSwinley Forestでもこれまで見たこともないような大規模な森林火災があって半分以上が焼失したそうで、こうした森林火災や山火事のあった地域が中東に近いことも考え合わせれば2011年の皆既月食の方がアブラハムが見た月蝕に最も近かったと言える。というのも、上述した聖句に「燃えている松明の火が寝る前に消したばかりのランプの煙に飛び移って再びランプに火が灯った」と書かれてある通り、どうやら月の位置が低くて中東に近くなり、気圧が高まっていた一方、月そのものは引力(絆)が弱まって地球から遠く離れてしまっていたため酸素(O)が減って酸欠(酸素欠乏)状態になっていたようで、暖房用の松明の火が少ない酸素(O)を伝って近くを漂っていたランプの燃料の燃えカスを含んだ煙に引火してしまったらしく、一歩、間違えれば大火事になるような“恐ろしい”大気状態だったことが描かれており、それがアブラハムが暮らす中東やBC21世紀の地球の置かれていた状況だったようなので、たとえ支那(古代中国)で禹や堯帝が一生懸命、大気汚染や磁場の減衰を防ごうと頑張って働いたとしても彼らの努力だけでは日蝕や月蝕、星蝕を起こさないようにすることはまず不可能だったと言えるが、それでも地球を支える大切な磁場の一つである天山山脈に原子爆弾(核兵器)を仕掛けて地球の地軸を傾かせ、大洪水を引き起こした四罪と呼ばれる悪党の一人が堯帝の息子である丹朱だったことから(第116話『汚水』(注1)その16参照)丹朱がグレて人の道から外れ、武力(暴力)や我利を良心(理性)よりも優先する三途(地獄)の川を渡る真似をするようになったのは自分の躾が悪かったからだと自責の念に駆られた堯帝は深く反省して帝(学術最高指導者または天文所長官)の職位を自ら退き、当時、神殿(天文所)の中で誰よりも公正公平な人物と国民からの信頼が厚く、どんな仕事を任せても必ず成功させる賢者としても知られ、さらに家督相続を巡って後妻とその息子から虐められ続け、それを実の父親も何も言わず見て見ぬ振りし、何度か殺されそうになりながら(まるで第100話『智慧(1)』で話したアブラハムのひ孫のヨセフの生い立ちを思い出させるが)、そうした逆境でも恨み辛みを抱かず武力(暴力)や嫌がらせなどして非情な家族に仕返しすることなく家族思いだった舜という男に堯帝は自分の二人の娘達を嫁がせてまで惚れ込んでいたこともあって、彼に帝(学術最高指導者または天文所長官)の位を譲った。そして人を見る目があった舜帝が禹を共工や丹朱、鯀(皇室の先祖)、三苗達の4悪党に原子爆弾(核兵器)で破壊されて大洪水となった後の都市や黄河の復興事業の責任者に引き上げたことから彼の活躍により悪党達でさえ夏王朝(王朝の意味は上述した通りだが、“夏”とは今でいう季節を指した言葉ではなく、漢字を崩すと“一”が「天(宇宙)の下」を意味し、“自”が鼻から吸う「息」のことで、“夂”は「後ろからついていく、従う」との意味からこれらを合わせて“夏”とは「天(宇宙)の下で聖なる精気(万物の生命を創る源)=神に従う」を意味し、禹が創った彼の信念(決意)とモットー(行動指針、行動基準、規範)を表す一語であり、人生哲学用語である。)とその復活と繁栄ぶりに驚嘆して禹を称えるほど支那(古代中国)は気候変動の厳しい時期にありながら再び栄えるようになった。それゆえ、堯帝や舜帝はその地位や身分を剥奪されるどころか聖帝とか賢帝と言われてその名を残すことになったのだが、そうなったのも国権に直接、携わっていた二人の帝達も、国家的に行う復興事業の責任者となった禹(大和民族の祖先)も、彼らのうち誰一人、その地位や身分、権限に奢ることなく、それらの立場を悪用して浅ましく我利や快楽を得ようとする地位や身分、権限の濫用はもちろん、戦争(人殺し)や軍拡といった“破壊活動”など一切、行わず、善意と慈愛を込めて天(宇宙)の神様が創ってくださったこの美しく豊かな地球に感謝し、これを愛し、子々孫々までその美しさと恩恵を受け継がせていこうと五行説や五芒星の☆の形で表される通り(第116話『汚水』(注1)その17参照)、宇宙の各天体と地球との調和を図る天地(宇宙と地球)の掟に従い、ひたすら“繁殖活動”に尽力していたからで当然と言えば当然だが、結果は増えて栄えるに決まっている。(第116話『汚水』(注1)その16または創世記1章22節及び28節参照)しかし、その当たり前の論理(思考回路)がどうしてもできず、怒りや憎悪、恨みや妬み、愚痴や不満といった悪感情に振り回され、その“悪い気分=悪霊”を発散させる為だけに武力(暴力)を振るい、頭の中であちこち狂った考えを思い巡らせてさ迷い、結局、悟れず(神様がこの天地の間に創った火、水、木、金、土の五つの元素の有難さや偉大さ、素晴らしさをその心で噛みしめ、わたし達、人類の為にそれらを創ってくださった神様をその口で称えられず)、破壊活動に囚われた宗教狂信者達には堯帝や舜帝、禹の「夏(神に従う)」というたった一語の簡単な言葉で言い表せる彼らの信念(決意)やモットー(行動指針、行動基準、規範)を理解するのは相当、難しかったようで、彼ら支那人達(お互い支え合う国(邦)の国民)の成功の秘訣を知ろうとあれこれ堯帝や舜帝、禹の考えを邪推して『洪範九疇(禹が制定したとされる天下(国家)を治める為の模範となる9つの法または政治道徳と今では解釈されているが、正しい漢文の読み順が「洪の九疇の範」で、洪とは四罪の主犯格である共工のことであり(第116話『汚水』(注1)その16参照)、範は「規範、手本、法律」、九はその当時の支那(古代中国)が全部で九州に分かれていたためその数字を採ったもので、最後の疇は「畝(旧字は疇)、田畑、土地」のことなので、これらから“洪範九疇”を正しく訳すと「支那(古代中国)九州を全て掌握する為の洪(共工)の行動規範」という意味であり、『書経』に書かれたBC11世紀頃の殷(正しくは胤が元々の国名と言おうか、部族名で、羲和を誅殺した仲康の出身部族であり、中国の北東部にある北京市から車で南に向かって約5時間半、黄河の下流域にある殷墟(現、河南省安陽市殷墟区)を中心に築かれていた王朝で、後に国名を商(尚)と改めたため殷商とも呼ばれ、ややこしいことこの上ないが、第116話『汚水』(注1)その15で皇室御用達企業の明治製菓株式会社が明治製糖だの、大正製菓だのといろいろ名前や形態を変えて経営破綻を誤魔化す手法を使う話をしたが、この殷(胤)も同じで、殷王朝も国家経営が立ち行かなくなる度に占いや呪術(易経)に従って姓名を変え、縁起を担ぐらしく、むろん、名前を変えたからといって彼らの政治が良くなるはずもなく、結局、滅亡し、その後、生き残りが朝鮮半島に亡命したらしいのでこの殷(胤)も皇室の先祖である。なお、殷と胤の二つの漢字の違いは実の親から正式に認められていない隠し子や私生児、庶子と呼ばれる子供のことを“落胤”とも言うように当人達は支那(古代中国)の帝(学術最高指導者または天文所長官)は何でも好き放題に国権を濫用できる立場と勘違いしていたようで、そのため、日本で最初に仏教や皇室神道、太子講(聖徳太子を信仰する宗教。第116話『汚水』(注1)その5参照)などの宗教団体を立ち上げた大倭朝廷(現、皇室)の継体天皇が日本の建国の祖である大和民族の血筋にある応神天皇の側室の子と詐称していたのと同じ手口で(第110話『灌漑』(注2)参照)支那(古代中国)の帝が愛人に産ませたご落胤が自分達の先祖だと吹聴していたらしく、そこから“胤”と名付けたようだが、彼らの正体を知る支那人(古代中国人)達からは“殷”、漢字を崩すと㐆が「すがる、帰依する」、殳は「武器の矛、または呪術用の杖」のことで“殷”とは「武器や呪術にすがる愚か者」という意味の蔑称で呼ばれていて、この漢字の意味が分からなかった殷(胤)族、つまり後の倭族(人でなし)=皇室の先祖はそのまま胤から殷に変えたようで、根城となる殷墟を建ててから殷の名前は定着するようになった。ただし、倭人が「人でなし、蛮族」との意味に気付いて大倭朝廷から大和朝廷に変えたり、倭国を日本国に改めたように日本に渡来してきてから漢字を覚えた彼らは以前の胤を再び使うようになったらしく、そのため、平安時代から鎌倉時代にかけての武将の千葉常胤やその子孫である室町時代の武将、馬加康胤、さらに明治天皇の侍医を務めていた医学博士の青山胤通など、いずれも胤という名前が付いているのは皇室の氏族名だからである。)で政治家だった箕子が言った「天乃錫禹、洪範九疇(天(神)は禹に洪範九疇を授けた。)」(『書経』の「洪範」を参照)とか、「五行説=天文学や自然科学を兵器開発の為に勉強する方法、五事=世間から支持され、兵士勧誘ができる皇族の作法や振舞い方について、八政=国権を皇室に集約させる役所などの政府組織の作り方、五紀=皇室により催される宗教行事に都合のいい暦の作成方法、皇極=皇位継承や相続配分についての法律、三徳=朝廷の家臣達と接する際に必要な三つの態度、道徳について、稽疑=易占や呪術の方法、庶徴=天候や気象で吉兆を占う方法、五福六極=健康や財産といった5つの福利を挙げて大衆を釣る一方、貧困や弱みなどの6つの極悪で大衆を脅して追い詰め、従わせる方法、この9つの洪範(共工の行動規範)を守れば天下(国家)がよく治まる。」などとの話は真っ赤な大嘘である。なお、この箕子が殷王朝の最後の帝王である帝辛(または紂王)の暴政を諫め、それを怒った帝辛(紂王)に幽閉され、その後、殷周革命と呼ばれる殷王朝から周王朝への政権転覆が起きてその初代王の武王に解放されると、箕子の見識の高さに感銘を受けた武王が侯爵に取り立て、領主になるよう彼に朝鮮半島を与えたという逸話にされているが、BC3世紀の中国の政治思想書『韓非子』によると、象牙の箸を使い出した帝辛(紂王)を見咎めてそんな贅沢品を使ったらそれに見合った皿や料理も欲しくなってますます国庫が厳しくなると諫言したそうで、一見、質素倹約を推奨する美徳溢れる話に思えるかもしれないが、何せもったいない運動を始め、「欲しがりません勝つまでは」や「贅沢は敵だ」といった標語を掲げてあらゆる食料や物資、贅沢品を禁じた太平洋戦争時の日本政府(皇室&自民党軍事政権)の愚策からも明らかな通り(第116話『汚水』(注1)その15参照)、殷族(兵器と呪術にすがる愚か者)または倭族(人でなし)の軍事政権は他所から強奪することが本職なので、自分達の能力では食料や物資といった国富を増やす政治が全くできないため節約しないと(ケチらないと)生きていくことができないからで、箕子という政治家に本当の実力や才覚があるなら節約など誰に対しても強いる必要はなく、まして禹の繁殖活動が理解できていれば好きなだけ美味しい物が食べれて、誰でも自由に贅沢が楽しめたはずで、その点においても箕子が嘘つきな上に愚劣な政治家だったことは明白で、殷王朝が滅亡に追い込まれたのも帝辛(紂王)の暴政や贅沢だけでなく、箕子を始めとした現代と変わらない性根の腐った悪徳政治家がうじゃうじゃいたからだろうが、殷王朝がもはや立ち行かないことにいち早く気付いた箕子はどうやら武王と裏で結託して政権転覆を謀り、帝辛(紂王)を裏切ったようでその見返りに武王から諸侯の地位と領土をもらったらしく、彼の有能さや美徳から得たものではない。そのため、箕子が朝鮮半島を領有するようになって以降、檀君が朝鮮半島を縄張りにしていた頃(第116話『汚水』(注1)その16参照)よりもっと暮らしにくくなったと見え、洪範九疇(悪法)に加え、殷の頃と変わらない養蚕(麻薬。第116話『汚水』(注1)その3参照)や機織り(病原菌を持ったダニや蚤を仕込んだ布。第116話『汚水』(注1)その10参照)などの軍需産業を国策にし、犯禁八条という刑法でもってあらぬ罪を庶民に擦り付けては拷問(人体実験)や罰金を課して税収を増やそうとしたり、奴婢などの奴隷制を導入して身分制を強化し、無賃または低賃金で大衆を強制労働(奉仕)させていたようで、結局、殷と同じ悪政しか敷けない箕子朝鮮も富国など到底、叶うはずもなく、檀君王朝の時と変わらない名ばかりの武装勢力が朝鮮半島で暴れ回っていたに過ぎず、国名を挙げるような成果らしい成果が何もないままようやく歴史にその名が再び浮上したのはBC2世紀に前漢王朝の政権転覆を謀って失敗した敗将の衛満が朝鮮半島へと逃亡し、そこを乗っ取ったことから名ばかりで忘れられていた箕子朝鮮が人々の記憶に上ることになり、はっきり滅亡したことでその名を歴史に刻むこととなった。ついでに付け加えておくと、周の武王が政権転覆を手伝った箕子に朝鮮半島を与えたのは昇進ではなくいわゆる左遷であって、檀君王朝に荒らされた朝鮮半島はこの当時、ほぼ実り(農作物や資源)を失っていたためただの荒地でしかなく、中国大陸の首都に近い領土を与えず遠く離れた外地に箕子を送った武王はどうやら箕子が無能なことをよく知っていたらしく、周王朝も箕子朝鮮と同じく滅亡する運命ではあるが、どちらかと言えばまだ周王朝の方がマシだったことは箕子自身が殷の滅亡を嘆いて詠ったとされる詩によく表れている。BC2世紀の前漢時代に公文書館の司書を務めていた司馬遷が書いた歴史書『史記』(作者本人が付けた本当の題名は『太史公書』だが、AD3世紀の三国時代以降、歴史書を史記と呼ぶのが一般的だったことと加筆や修正といった世論操作や言論統制が密かに行われていたため代筆屋同士が隠語として使っていた通称がそのまま定着し、『史記』が原題にすり替えられるようになった。)によると「麦秀でて漸漸たり、禾黍油油たり、彼の狡僮、我と好からず(麦がぐんぐん伸びて育っており、稲と黍も艶々として輝いている。あの狡猾な青二才の武王め、俺を嫌って左遷し、自分だけがまんまと支那(古代中国)を手に入れやがって)」と、殷王朝の首都であり、軍事要塞でもあった殷墟が跡形もなく田畑に変えられているのを見て嘆いたそうで、軍事要塞(武器や兵器)よりも田畑(食料)を優先させた周王朝の方がよっぽど富国だったことは言うまでもない。だから、支那人(お互いを支えあう邦(国)の民)の禹の功績や彼の美談にあやかろうと箕子がでっち上げ、殷族(兵器や呪術にすがる愚か者)から倭族(人でなし)へ、そしてその末裔である日本政府(皇室&自民党軍事政権)まで延々と伝承され続け、少なからずその政治思想の影響を受けてきた洪範九疇(悪政のやり方)は天下(国家)を治める法と言うよりむしろ天下(国家)を滅ぼす法でしかないと言える。)』なるトンデモ政治学説まで言い出し、支那(お互いを支えあう邦(国))並みの豊かな国になる方法をいろいろ探ったようだが、禹の足元にすら及ばなかったようで、それもそのはずで『洪範九疇』を唱えた箕子の時代(BC11世紀頃)は禹(BC21世紀頃)の時代から1千年近く経っており、すっかり国や地域、地球環境も様変わりしていて分からなくなっていただろうが、上述のアブラハムが体験した月蝕の話の通り、周の武王や殷の箕子達が暮らしていた頃とは全く比べ物にならないぐらい禹の時代はかなり地球環境がひっ迫して危なかった時期であり、その時代を乗り切って生き残り、さらに成功させることは相当、優秀でなければならず、箕子のようなインチキ政治学説を呑気に唱えて威張るだけが生き甲斐の無能な政治家でもしばらくその地位でいられて見た目だけでもどうにか暮らしが成り立つ時代になったのは禹や堯帝、舜帝、アブラハム達が地球環境を少しでも元に戻せるよう懸命に働いたからで、彼らの活躍がなければ地球はもうとっくの昔に滅んでいてもおかしくなかった。だから、
アブラハムが神から天啓を受けた時、
― Then the Lord said to him,
“Know for certain that
for four hundred years
your descendants will be strangers
in a country not their own
and that they will be enslaved
and mistreated there.
But I will punish
the nation they serve as slaves,
and afterward they will come out
with great possessions.
You, however,
will go to your ancestors in peace
and be buried at a good old age.
In the fourth generation
your descendants will come back here,
for the sin of the Amorites
has not yet reached its full measure.”
その時、全知全能の主はアブラハムに
こう告げた。
「これから4百年間、
お前の国の子孫達は皆、異国の地で
奴隷となってひどい扱いを受け、
苦しむことになるだろう。
だが、彼らをそうやって奴隷にして
苦しめた国も
わたしが必ず罰してやろう。
その後、お前の民達はこの地に戻ってきて
大いに栄えるだろう。
だが、アブラハム、お前はこの地で
先祖達と共に生涯を全うし、
安らかに死の床につくことになる。
4世代後の子孫でなければ
お前の民達はここには戻ってこれない。
*アムル人達を滅ぼすまでの罪には
まだ至っていないから。
(創世記15章13節-16節)
*アムル人(=Amorites、現代のアラビア語でأَمَرَ「指揮する、命じる」、ヘブライ語のamár「話す」の語源でアッカド語でamurru「監視する、砦で見張る」、シュメール語はMartuで116話『汚水』(注1)その12で話したバビロニア帝国の主神のマルドゥク神のことで、当初はアムル神と呼ばれていたためこの宗教団体の信者達をアムル人と呼ぶようになった。元は狩猟遊牧民族だったため各地を渡り歩き、副業として砦の見張り役や門番などの傭兵になったり、日雇いで農作業や土木作業などを手伝ったりして生活していた人々だったが、気候変動で飢饉がひどくなるとそうした副業ができなくなり、食べていけなくなったため次第に集団で強盗を働くようになって軍隊化したことからアムル国やバビロニア第一王朝といった軍事国家(傭兵派遣軍需企業)を建国するようになった。なお、第92話『ロゴス(言葉)(2)』(注5)で話したハムラビ法典を作ったハムラビ王がこのアムル人である。)
と告げられた通り、アブラハムが住んでいたウルを始め、数多くの国や地域が飢饉や渇水、干ばつ、豪雨や豪雪、洪水、熱波などで滅んでいき、バベル(=Babel、本当はBabylonと発音すべきところを様々な異民族が飢饉やそれに伴う争いで生活できなくなり、大都会のウルに食料や仕事を求めて流入してくるようになったため彼らの訛った発音ではBabylonをBabelとしか発音できなかったことから、ヘブライ語ではその母国語の乱れを意味して「バベル(人種や民族、言葉が乱れた)の塔」と呼ぶようになった。創世記11章9節及び第92話『ロゴス(言葉)(2)』の(注7)参照)の塔と呼ばれていたウルのジグラットもそうした異常気象と酸性雨(二酸化炭素+硫黄+窒素)により建築資材に使われていた赤土(酸化アルミニウム。第107話『革命 (2)』(注1)参照)と瀝青油(天然接着剤。第95話『合金(1)』(注1)参照)が化合し、二硫化炭素(CS₂)が生じて溶けてしまい、第116話『汚水』(注1)その14で話したボストン高速道路の天井板落下事故やフロリダのコンドミニアム崩落事故と同じく一瞬にして崩落し、中東から遠く離れたブリテン島で南西部のサマセット州やウェールズ以外に恐らくアベルとカインの兄弟のセトの子孫達が住んでいたため彼らの名残が残る(第116話『汚水』(注1)その5参照)現在のイギリス北東部のノーフォーク州ホルム・ネクスト・ザ・シー、古代ではHunestanestada(Huneがゲルマン祖語*hūnaz.「帆柱または杭の頂上に置かれた頂華(塔などの上に乗っている飾り。第116話『汚水』(注1)その5参照)」、staneが古英語のstān「石」、語尾にあるstadaがゲルマン祖語の*stadiz「場所」で、Hune-stane-stadaとは「杭の上に石の飾り(頂華)が置かれている場所」という意味である。)にあったシーヘンジ(=Seahenge)と呼ばれる、ストーンヘンジと同じ構造で海の浅瀬や沼地などに葦と同じタンニン成分のオーク(楢)の木柱を建てて囲み、その真ん中に葦簀(第116話『汚水』(注1)その11のチナンパを参照)を張って海水から塩分を分離し、真水にしていた海の中の貯水池に建てられていたオーク(楢)の木柱がなら枯れ(第116話『汚水』(注1)その17参照)によって建ててまもなくこれも倒壊してしまい(イギリスの考古学会の年輪年代学と放射性炭素年代測定の調査ではBC2049年に起こったと推測されている。)、さらに青々とした植物の生気が盛んな夏の時期に農作物はもちろん、チナンパ(水上に葦簀を張った田畑)の原料として欠かせない葦までが枯れ出し、その枯れた葦の根元に第116話『汚水』(注1)その17のカエンタケほど強力な毒はないものの、これまた大気汚染で葦が枯れるほどの窒素(N)を吸収したことから毒性を持つようになった紫蘇科の空穂草(または夏枯草とも呼ばれる。)のような灰汁抜きしなかったり、食べ過ぎると第116話『汚水』(注1)その11で話した紫蘇科のチアシードと同じ腎臓や膀胱、尿道などに結石ができる健康被害をもたらす植物が生え出し、食糧難から我慢できなくなった人達が知らずに採って食べたり、人間以外の動物が食べて食物連鎖でその毒性を高め、第99話『人災』(注1)で話した水俣病の原因となったミミズから連鎖した農作物や第116話『汚水』(注1)その5で鉛を飲んだウズラから急性鉛中毒になった例と同じく、毒を持った野菜や肉を食べたりしてそれまで安全に思われていた食べ物でも中毒になる被害が続出し、人間のみならず、細菌も含めあらゆる動植物が病気にかかったり、死滅していったことから地表の温度、つまり地温が下がって、マントルが地球の地殻まで上昇してはプレート(岩盤)の地温で冷やされて沈む地熱活動(第94話『水源(2)』参照)が妨げられてマントルが通常よりも早く沈むことになり、これによって海水の温度が正常な状態よりも下がるだけでなく、加えてアブラハムが見た地球全体の本影にすっぽり覆われた皆既月食が現れていることからして既に地球と月との引力(絆)がブレて弱まっていたことは間違いなく、海の潮汐はもちろん、海水の循環も滞り(エルニーニョ及びラニーニャ現象)、また、第116話『汚水』(注1)その17でも地球の自転が早まると日照時間が短くなって雲や風(気流)が造られ難くなると説明した通り、モンスーン(季節風)や台風が造られ難くなって時期がずれたり、いつもとは違う場所を通ったり、偏西風(西から東へ地球を廻る風)や貿易風(東から西へ地球を廻る風)が蛇行したりして船の航行も妨げながら今度は海の生物である魚介類も獲れなくなった。そのため、そうした食糧危機からアブラハムが住んでいたウルやその周辺地域に君臨し、本来ならば宇宙の天体と地球との調和を図りながらその状態を観測して暦を作り、その暦に沿った農業や漁業その他の産業を奨励及び支援して国民が生活に困った際は備蓄食料を公正公平に分け与える役割だったはずの神殿を武力(暴力)でもって無理やり乗っ取り、占いや呪術などの迷信または宗教によって巫女や神官、占星術師達の一族を神格化させ、神殿を自分達の要塞にするようになったウル第三王朝(第92話『ロゴス(言葉)(2)』本文及び(注7)参照)が全く機能しなくなり、どこかに遠征して支配地域を拡大しても満足のいく食料その他の戦利品が得られず次第に利益配分で家臣や兵士達から不満の声が上がるようになって内紛が起きることとなり、植民地にした周辺地域からも独立を求めて暴動や戦争(人殺し)を仕掛けられ、結局、聖書の『哀歌』やフランスのルーブル美術館に『ウル滅亡哀歌(=The Lament for Ur。BC2004頃発刊)』という名前で保管されている石碑にもはっきり記されている通り、軍事力(暴力)が他国より劣っていたからではなく、異常気象による都市や産業基盤の倒壊と食料や物資の枯渇からウル第三王朝は滅亡した。それはウル第三王朝と肩を並べて軍事力(暴力)を誇示してきたエジプト王朝も同じで、領土(田畑や産業基盤)を拡大しても世界的な渇水や干ばつ、シムーン(砂塵を伴う熱風。第99話『人災 』参照)などによる飢饉や田畑の土壌の砂漠化が止められるはずはなく、衰退した中央政府(王朝)から離反者が続出してお互い戦争(人殺し)を止めて休戦し、分権して軍拡を競うよりも食べて生きていける方法を探す為に知恵を出し合う連合国家を築くようになった。そんな中、水場となるヨルダン川沿いにあるソドムとゴモラを離れたアブラハムは水場などどこにも見当たらないネゲブ砂漠の中で誰もが首を振って水源などあるはずがないと嘲笑っても神からの天啓を信じて一人、黙々と井戸を掘った。その結果、第94話『水源(2)』で話した文明(神が与えし智慧)を使った方法で井戸を掘り当てたアブラハムはその“生命の水”でもって自分の生命だけでなく、自分の子孫の生命も繋ぎ、さらに今日の大都市ベエルシェバはもちろん、ユダヤ人やアラブ人といった中東の民族を生み出したのだからまさしく聖書に書かれたアブラハムへの神の約束は果たされている。そうして、これも神から告げられた通り、飢饉も異常気象も相変わらず続いてどの民族もお互い殺伐として食料や物資を取り合い、暴動や戦争(人殺し)が繰り広げられる最中、神官(諸侯)同士が中央政府(王朝)を離反してそれぞれの領土で分権し、同盟したり、経済競争し合う連合国家となったエジプトでアブラハムの3世代目であるひ孫のヨセフがまだ話(理性)の分かるファラオ(王)=連合国盟主のアメン王にその才覚を見出され、近隣の戦争(人殺し)で使われた原子爆弾(核兵器)の汚染により再び飢饉がエジプトを襲った際、古代では天文観測所に使われていたピラミッドを食料保管庫に変えたことからエジプトだけでなく、近隣の多くの大衆を救うことになり(第100話『智慧(1)』参照)、この食料を求めて飢饉に苦しむユダヤ人達はエジプトの大神官(首相)となったヨセフを頼ってエジプトに移り住むようになった。その後、ヨセフが死んで彼の功績が忘れ去られ、新たなファラオ(王)が台頭するようになるとエジプトに住むようになったユダヤ人達は奴隷身分にされて過酷な労働や重税を課せられ、虐げられることとなったことから今度はそれを糾そうと、アブラハムの4世代目に当たるモーゼが神の天啓を受けて立ち上がり、エジプトに訪れるだろう異常気象をことごとく予告してヨセフの活躍により存続してきたエジプト王朝(政府)の独裁的で軍拡一辺倒の悪政を非難し、不当に社会的立場や身分を貶められてきたユダヤ人達(大衆)の解放とエジプトからの亡命を要求したことで結局、そのモーゼに導かれたユダヤ民族がアブラハムの眠る元の地に戻ることになったのだからこれも神がアブラハムに“約束した言葉=公約、神の法”通りに実現されることとなった。だから、少なくともその4百年間という長い歳月の間、地球全体が急激な気候変動による食糧危機や人口減少に見舞われていたため、中東のみならず、禹や堯帝、舜帝達が暮らす中国大陸も同様で、それまで黄河の河口や長江近辺で賑わっていた様々な都市がどんどん過疎化していくようになり、空き家が目立つようになったことからその空き家に浮浪者や空き巣泥棒のようにして食べ物や金目の物を狙って入り込んできたのが殷族(現、皇室)のような狩猟遊牧民達で、そのまま居座って棲みつき、支那(お互いを支え合う邦(邦))について羿が羲和からいろいろと聞き出していたように支那人(古代中国人)達の好みや考え方、生活様式などを探ってそれを真似、まるで同国民か仲間であるかのように装ってあちこちの都市や村に紛れ込むようになった。そうして、第116話『汚水』(注1)その4で話した冶金(製錬&精錬)や農業、食品産業に秀でていたチュートン人(金属加工業者)やアンブロン人(食品加工業者)達の元へやってきて自分達も文明(神が与えし智慧)の技能を学んでもっといい暮らしがしたいと言って仕事を求めてきたセムノン人(呪術師)やキンブリ人(テロリスト)達を信じて雇ったり、仲間に入れてしまったせいでたちまち揉め事や口論が増え、やってはいけないと教えた注意事項も守らず反対にそれを悪用して気に入らない人や物に悪戯や嫌がらせなどを行って八つ当たりし、とうとうその「やるな」と教えた注意事項と生半可に覚えた文明(神が与えし智慧)の技能を武器や兵器に変えてチュートン人(金属加工業者)やアンブロン人(食品加工業者)達を殺していったように、支那(古代中国)でも殷族(または胤族)の仲康が「神殿(天文観測所)が日蝕を見逃し、そのせいで飢饉となって多くの国民が苦しむことになった。これは天罰に値する大罪だ!」と無理やり理由をこじつけて大げさに喚き立て支那人(古代中国人)達に戦争(人殺し)を仕掛けるようになったのも、日蝕や月蝕、星蝕が起きるのは気象(大気の状態や変化)や気候(大気循環)を神殿(天文観測所)が見誤ったり、見過ごし、さらにその自分達の失態を国民に知らせないまま大気汚染や磁場の衰退といった危機的状況を放置したせいで宇宙の気象(大気の状態)や気候(大気循環)までもこじらせたことから起きる自然現象なのだから、この日蝕や月蝕、星蝕が起きたことによりさらに地球環境が悪化して不作や凶作、不漁といった食糧危機や資源の枯渇を招くことがあればそれは神殿(天文観測所)の悪政が原因との、一つの知識(言葉)に込められた深い意味や詳しい事情を何も知らず中途半端に「日蝕や月蝕、星蝕が起きるのは神殿(天文観測所)が行う悪政のせい」とのその当時の支那(古代中国)の常識を見知って覚えている一方、「人を殺してはいけない」、「人間という種族は同種族を殺して共喰いする動物ではない」という野性本能とも言える人としての道理(正常な思考回路)が身についておらず“気(息や生気)が狂っている”、つまり兵器の造り過ぎで窒素(N)や硫黄(S)を吸い続け、その中毒になっているからで(第116話『汚水』(注1)その14の窒素中毒を参照)、そんな武力(暴力)にすっかり入れ込んで気狂いの彼らが支那人(古代中国人)達が長年、丹精込めて耕し、築いてきた田畑や仕事を奪って乗っ取ったところで彼らの能力ではそれを維持して発展させることはまず難しく、そのため支那人(古代中国人)達が石包丁一つにしても時間をかけて丁寧に磨き(第96話『合金(2)』本文及び(注1)を参照)、土器や陶器にしても均一に薄く形作ってそこにきれいな色彩や文様(反復的な模様)、かわいい絵柄などを描き(卵殻陶)、暮らしの中にちょっとした喜びや楽しさ、面白さを加えて幸福や満足を抱こうとするのに対し、地道に労働することやお互いの暮らしに役立つ物作りの楽しさ、面白さ、達成感が分からない殷族(現、皇室)のような狩猟遊牧民が作る土器や陶器は形も粗雑なら色彩や模様もなく味気ない上、物資が不足している時期もあるだろうが、必ずと言っていいほど目先の利益を優先して材料をケチる(節約する)ため材質も悪くすぐに壊れるのが特徴で(岳石文化)、支那人(お互いを支え合う邦(国)の民)による陶器は薄くて壊れやすい繊細な形なのになぜか数千年経っていてもきれいなまま出土する一方、壊れ難くする為に分厚く作られているはずの土器がひび割れた状態で掘り出されるのが殷族(現、皇室)のような武力(暴力)や宗教にのめり込んでいた狩猟遊牧民の遺品であり、それら生活用品以外にこれも必ずと言っていいほど出てくるのが石斧や刀剣、こん棒、矢尻や矛先、勾玉(武器を持つ際の指の保護道具。第116話『汚水』(注1)その11の勾玉を参照)を首に巻く為の首飾りや腕輪といった武器や兵器に(例、良渚文化や石家河文化など)、鹿や猪などの骨や亀の甲羅を炙ってその亀裂の入り方で吉凶を占うト骨やト甲などの占い用品で、21世紀の現代でもなお、姓名判断や占い、祈祷などで仕事や企業経営が良くなると信じて縁起を担ぎ、神社仏閣や教会などの宗教施設を存続させようとするのが殷族(現、皇室)のような好戦的で迷信好きな狩猟遊牧民なのでその性質は古代の先祖の頃から変わらず、結局、そんな武力(暴力)や宗教頼みの生き方では実際の生計は立てられないためすぐに食料や物資に困って再び支那人(古代中国人)達を狙い、強奪や強姦、戦争(人殺し)を繰り返すことになり、社会は発展するどころか逆に治安が悪くなる一方で田畑は荒れ果て産業は衰退し、ますます食料や物資は減っていくだけになる。それを時が経てば自分達もいつしか文明(神が与えし智慧)が分かるようになり、支那(お互い支え合う邦(国)と同じ高度な技能や生活水準を持った国家(共同社会)が築けるようになると現実離れした夢や根拠のない幸運、魔力やおとぎ話、迷信などの宗教を信じて祈り、呪文を唱えながらいつまでも軍拡や戦争(人殺し)を止めないのだからとうとう食料や資源を漁り尽くして田畑を始めとした産業基盤も荒廃させ、占領した土地に住み続けることすら難しくなり、殷族(現、皇室)もまた、ウル第三王朝と同じく滅亡していくしかなく、その生き残りが箕子のように朝鮮半島に渡ってそこでもまた、似たような生き方をしてきた濊や貊などの遊牧騎馬民族とつるんで倭族となり、さらに彼らに追われて朝鮮半島に移り、再び一から開墾していた支那人(古代中国人)達の集落を再び襲って殺したり、奴隷にしてせっかく作りかけていた田畑や産業基盤を奪って壊し、兵器で汚染させて誰も住めなくなるようなまた実りない荒地に変えてしまう。そして、その戦火を逃れてさらに東の日本へ移住した支那人(古代中国人)達の後を追って再び倭族(旧、殷族。現、皇室)が現れ、同じ犯罪が延々と繰り返される。そのため、禹の時代から1千年も経ち、日本に来ても相変わらず兵器と宗教に気が狂ったまま生き方を改めようとしない倭族(旧、殷族。現、皇室)には大和民族(または蝦夷、愛瀰詩。第116話『汚水』(注1)その14参照)が現在の奈良県高市郡明日香村にある阿部山の小高い丘に古墳を築いて四方の壁に天文図や干支を描き、一体、そこで何をしていたのかが分からず(亀虎古墳。古墳に描かれていた天文図のうち、足の長い亀に蛇が巻きついた姿で描かれる玄武を筆頭にした北の斗宿(いて座φ)・牛宿(やぎ座β)・女宿(みずがめ座ε)・虚宿(みずがめ座β)・危宿(みずがめ座α)・室宿(ペガサス座α)・壁宿(ペガサス座γ)の七つの星座(北方七宿)の象徴が北壁に、白虎を始め、奎宿(アンドロメダ座ζ)・婁宿(おひつじ座β)・胃宿(おひつじ座35)・昴宿(おうし座17)・畢宿(おうし座ε)・觜宿(オリオン座λ)・参宿(オリオン座ζまたはδ)の七つの西方の星座(西方七宿)の象徴が西壁に描かれていたことから亀と虎の絵にちなんで“亀虎”と名づけられた。)、純粋水素爆弾などの原子爆弾(核兵器)の作り方を知る大和民族(愛瀰詩)がこっそり兵器を造っているものと思い込み、自分達もその阿部山から歩いて20分ぐらいの所に似たような古墳を造って(高松塚古墳)、そこでかつて中国で見かけた物と同じような天文図を真似して描いてみたものの、やはりそれが兵器開発にどう役立つのかさっぱり分からなかったため結局、天照大御神の名を連呼して“慈愛(=Zion)の詩”(聖書)がどうの、天地(宇宙と地球)の法がどうのと自分達に度々、盾突いて非難や苦情を言い立てる大和民族(愛瀰詩)が宗教儀式を行う祈祷所か、墓室だろうと結論付け、金目の物だけを奪って放置しただけだった。そんな殷族や倭族の末裔である日本政府(皇室&自民党軍事政権)もやはり数千年経った今でさえ亀虎古墳を墳墓としか認識できないようで、まさかそこで天体観測を行って気象(大気の状態や変化)や気候(大気循環)を読み取りながら農業や漁業その他の産業の政策や公共事業の計画を立てていたとは思わず、まして古代中国の天文学では白虎の絵は南向き(左向き)だが、亀虎古墳では北向き(右向き)に描かれているのも北極星が弥生時代の日本ではりゅう座からこぐま座に既に移っていたため(第116話『汚水』(注1)その11の13星座暦を参照)地球の地軸が南よりも北向きに傾くようになったことからそれを示す為に北向き(右向き)に描いたとは全く気付かない。それどころか発掘された古墳の管理をするはずの文化庁がそれを怠っていたそうで、亀虎古墳、高松塚古墳の双方共、大量のカビが発生したらしく、大和民族(愛瀰詩)が建てた亀虎古墳は消毒用エタノールで拭くといった簡単な処置しか行わず結局、国内で唯一、残されている最古の天文図なだけに劣化させないよう壁画だけ剥がして文化庁の施設で保管することにしたらしいが、そんなぞんざいな扱いであっても壁画に描かれていた色彩や絵柄は鮮やかなまま色褪せない一方、皇室の祖先である倭族が築いた高松塚古墳の方はかなり早い時期から保存方法について多くの専門家が集められて対策会議まで行い、亀虎古墳と違って神聖な(?)皇室様の古墳から壁画を剥がすなどはもっての外らしく1948年の設立以来、発掘調査費の名目で文科省から勝手に個人宛で税金が支給されて問題になったこともある一般社団法人日本考古学協会が壁画や石室の解体に反対したため(「特別史跡高松塚古墳の保全・保護を求める声明」参照)、古墳そのものを覆う形の施設を建てて空調設備まで整え、保存に努めたものの、カビが発生してからの劣化の速度が亀虎古墳よりも早かったのとそれをどうにか食い止めようとあれこれ作業で弄る度に狭い場所で作業員が空気清浄機や機材などと接触して壁画に当たり、傷つくためついに壁画を剥がして修復することとなり、2007年から12年の歳月と27億円もの税金をかけて直したそうで、中国で殷族などの狩猟遊牧民が作っていた粗悪な土器や陶器と同様、元々、壁画に使われていた絵具や漆喰の質が劣悪だからそれだけ手間暇かけて保存してもすぐに劣化するわけで、無価値な物ほどなぜか彼ら日本政府(皇室&自民党軍事政権)は莫大な費用や時間をかけ、いつまでも残しておきたがるのだからその価値判断の基準こそ首をひねらざるを得ない。だから、彼らが信じて止まない占い用品のト骨やト甲にしても元々、支那人(古代中国人)達が自分達の身体の骨に似た動物の骨や亀の甲羅を火で炙り、その亀裂から気象(大気の状態や変化)や気候(大気循環)を読み取って不作や不漁などの飢饉を防ぐことはもちろん、自分達の健康を気遣って病気予防として行っていただけで仕事や恋愛、人間関係の悩みを解決する為に行っていたことではないのだが、21世紀でも現実の自然(神が作りし庭)にそぐわない口から出まかせの疑似科学や疑似医学を堂々と唱える殷族や倭族の末裔である日本政府(皇室&自民党軍事政権)と同様、既に古代からそんなオカルト(超常現象)科学説や占いに頼る殷族や倭族などの非文明な野蛮部族ではとてもじゃないが宇宙全体の引力(絆)が狂って揺れ動き、日蝕や月蝕、星蝕が頻発し、未曾有の異常気象で食料や資源が枯渇していく地球存亡の危機など乗り切れるわけはない。そのため、いくら軍事政権である周王朝の武王でもさすがに「洪範九疇は禹が天啓により授かった」などと嘘を言い、稽疑(易占や呪術の方法)や庶徴(天候や気象で吉兆を占う方法)といった占いを推奨する箕子のような愚能な政治家が国政に口を出すようになればたちまち国家(共同社会)はその愚能な政治家とそれに群がって集る強欲で野蛮な愚民の機嫌(気分)と私利私欲に振り回され、国権も好き勝手に濫用されて社会全体が腐敗し、損害と問題ばかりが増え、結局、殷王朝と同じように滅亡することは目に見えていたため箕子を自分の傍から遠く離れた朝鮮半島へ追いやった訳で、結果は上述した箕子が詠った亡国を嘆く麦秀歌の通り、武王の人事評価が正しかったことは言うまでもない。もちろん、箕子の頃よりもっと酸欠(酸素欠乏)がひどくて松明の火がランプの煙に引火するような危機的状況にある地球環境の中で生き残りを賭けて闘っていた禹や堯帝、舜帝の時代ではそんな愚劣な政治家や愚民に国政や要職を任せるなど自殺行為に等しくあり得ないことで、共工が仕掛けた原子爆弾(核兵器)のせいで大洪水が起きた際も当初、黄河の補修工事の為の過失による事故を装っていたものの、舜を始めとした神殿(天体観測所)の神官達がいつもと天体の位置が違っていることにいち早く気が付き、これをすぐに堯帝に報告して堯帝の方もそれを重く受け止めたことで、この当時、岩石を取り除く為に純粋水素爆弾を使っても磁場そのものが衰退して天体との引力(絆)を揺らす被害には及ばないことから不審に思った堯帝や舜達は事の真相を突き止めるため舜と同郷(舜帝と禹の生まれ故郷は『史記(もしくは『太史公書』)』によると「舜上虞人、去虞三十里有姚丘、即舜所生也(舜は上虞区(現在の浙江省紹興市上虞区)の出身で、市街から30里ほど(大体、12km)行った所に姚丘という地区があって、そこで舜は生まれた。)」とあり、「自黃帝至舜禹、皆同姓。(黄帝から舜帝、禹帝に至るまで、皆、同姓だった。)」(『史記』の第一巻の『五帝本紀』を参照)とも書かれているので全員、同じ郷里だったようで、古代では揚州、現代では長江デルタと呼ばれる上海市及び南京市を始めとした江蘇省南部や杭州市などの浙江省北部を含んだ長江の河口に広がる三角州が舜帝と禹の生まれ故郷である。ちなみに舜帝の姓は姚で、禹の子孫である大和民族(旧、支那人)が葦原中津国(後の日本国)を建国した最初の地である兵庫県神戸市にも姚という姓が残されている。)で息壌(花崗岩や真砂土)の開発者である禹を雇い入れた訳で、舜が禹を堯帝に推挙したのも単に同郷のよしみからではなく彼が息壌(花崗岩や真砂土)を開発した本人だったからで、大洪水が起きる前にも何度か小さな洪水が起きていて、計算通りに田畑を冠水させられずかえって田畑を押し流してしまう被害が続出していたためそれを食い止めようと堯帝を始めとした神殿(天文観測所)は長江一帯で灌漑(水を引きこむ)工事に使われていた息壌(花崗岩や真砂土)を巨費を投じて購入し、その建築資材を共工や鯀などの堯帝の息子である丹朱(第116話『汚水』(注1)その16参照)と彼の派閥の神官や巫女達によって推挙された工事業者に渡していたのだが、彼らの工事では何度も洪水が起きるだけで被害は収まらずその欠陥工事の言い訳が直近で起きている異常気象はもちろん、堯帝達から渡された息壌(花崗岩や真砂土)に問題があると言い出したからで、本当に息壌(花崗岩や真砂土)が大洪水の原因になったのか禹自身が検証することになった。そこで早速、それまで共工達が行っていた工事方法を見直した禹はすぐに彼らの不正に気が付いた。なぜなら、洪水を食い止める為に鯀は息壌(花崗岩や真砂土)を使って堤防を築いていたと言ったからで、第116話『汚水』(注1)その16で説明した通り、古代では息壌と呼ばれる花崗岩は水を含むと膨れ上がって固まるが、太陽光に当てて乾燥させると少しずつ風化して細かい砂粒になり、真砂土に変化する。それを堤防の建材に用いていたと平然と言うのだから建材の性質も知らずに9年間も砂の堤防を築いていたらしく(堙(塞ぐ)方式。共工や鯀などの狩猟遊牧民によって伝えられてきた兵器用資材や資源の在り処などを記したBC4世紀頃の『山海経』の「鲧窃帝之息壤以“堙”洪水」を参照)決壊するのも当然で、しかも黄河の流れを延ばして河口にある田畑にも新鮮な水と新しい生物種(細胞)を行き渡らせる為に行っている補修工事の目的が全く分かっておらず、元から上流の川底に斜面を設けて河口へ流すよう造っているのにわざわざその斜面を埋めて平坦にしようとしていたそうなので(これも堙(塞ぐ)方式。BC1世紀の文芸作家の揚雄の軍略本『法言(または『揚子法言』)』の「塹山“堙”谷,起臨洮,擊遼水」と同じくBC1世紀の文芸作家の劉向の軍略本『説苑』の「塹山“堙”谷直通之」を参照)プロ(専門)のゼネコン(建築請負業者)とは到底、言い難い。そもそも堯帝達、神殿(天文観測所)が息壌(花崗岩や真砂土)を買ったのは水を含むとしっかりと締まる息壌(花崗岩)の性質が水流に応じて川底を強化すると共に電解硬水を造って浄化されるからで(第116話『汚水』(注1)その16の宮水を参照)、堤防の壁面になど使ったら巨費を投じた意味がない。それを知らずに自分達の工事方法を自慢気に説明した共工や鯀らに禹は呆れ返り、彼らが策を講じて自分達の田畑だけに水を引き込もうとしていたことや鯀が川底に投じられるはずだった息壌(花崗岩や真砂土)をケチって(節約して)堤防建設に使い、石材の一部を横流ししていたことまで突き止めた。そのため、禹からその真相を報告された舜はもちろん、堯帝も大洪水で周辺の田畑や都市だけでなく、大勢の人の生命まで奪われたことから怒り心頭に発し、共工や鯀ら工事業者を罷免すると同時にそれぞれを辺境の地に追いやって国外追放処分とし(『史記(または『太史公書』)』の第一巻の『五帝本紀』より「於是舜歸而言於帝、請流共工於幽陵、以變北狄、放驩兜於崇山、以變南蠻、遷三苗於三危、以變西戎、殛鯀於羽山、以變東夷。四辠而天下咸服(ここにおいて舜が堯帝に請うて、共工を幽陵(「幽霊が住む墓場のような都市」の意味で現在の北京市)」に流したためこれを逆恨みして北狄(北方の敵)となり、丹朱(世間からの悪名が驩兜)も崇山(「美しい山や川を眺めて悟る(神様がこの天地の間に創った火、水、木、金、土の五つの元素の有難さや偉大さ、素晴らしさを自分の心で噛みしめ、それらをわたし達、人類の為に創ってくださった神様をその口で崇め、称える)為の山」という意味。現在の河南省登封市にある標高1,440mの太室山が最高峰の山岳地帯であり、崇山から嵩山「勝利や金銭が増えて“嵩んで”勢いづく山」に漢字が変えられ、AD6世紀から中国拳法の発祥の地である少林寺を始め、数多くの仏教寺院(兵器開発施設)が建てられるようになった。)にある寂れた観測所に左遷されて反省するよう促されたが、これも恨んで南蛮(南方の蛮族)となっていき、彼らの手下になっていた三苗(屯田兵。第116話『汚水』(注1)その16参照)も三危(「三途の川と同じく戦火に焼かれる火途、互いに殺し合う血途、刀剣や指示棒で小突かれて脅される刀途の危険が待ち受けている地」という意味で、現在のチベット高原)に流されてこれもやはり西戎(西方の蛮族)に変じ、鯀は羽山(「学習または練習の為の山」という意味で、現在の上海市と青島市の間にある山東省臨沂市の南東部に位置する標高269.5m、全長約3kmの小さな山だが、この山のある場所が古代では中原、現在は華北平原と呼ばれる中国では二番目の広さを誇る平原の一角にあって、さらに北は最高峰が標高2,116mの霧霊山を抱いて後に万里の長城の東端になる燕山山脈、西に標高2,882mの小五台山と標高2,017mの恒山が連なる太行山脈、南に標高1,729mの天堂寨が最高峰の大別山脈、すぐ真上にも丹朱が飛ばされた標高1,440mの嵩山やその西隣にこれまた標高1,545mの玉皇頂が最高峰の泰山と、四方八方を攻めんばかりに山々に囲まれており、加えて車で約1時間半ほど東へ行くと黄海に面した連雲港市という港町が広がっていて、黄海という中国と朝鮮半島に囲まれた巨大な湾まで背にする地形になっており、高い山々と海の潮汐からの月の引力(絆)を一身に受ける磁場となっているこの小さな羽山はそのすぐ傍を流れる沭河(「術(沭)を要する河」の意味)と呼ばれる北の黄河(流域面積752,546 ㎢、全長5,464km)、南の長江(流域面積1,808,500㎢、全長6,300 km)に続き、その真ん中を流れる第三の大河である淮河(流域面積約174,000 ㎢、全長1,252 km)の流域にある複雑な支流の水源になっているためこの沭河の水路や勢いをなだめるのにかなり苦労する。それゆえ、支那人(お互いを支え合う邦(国)の民)達はこの羽山と沭河をつぶさに観察して「いかに水流を収めて田畑の水路を造り出すか何度も考えて思考力を養う練習を行い、自然(神が創りし庭)を学習する為の山」との意味から“習山”と名づけたのだが、それをどうして“習”という漢字から脚(漢字の下の部分)の白を抜かして“羽山”に変えたのかと言うと、この山の本当の名前に気が付かなければ沭河の水流を収める術にまで辿り着けないからで、白とは「物事や事象を明らかにする」という意味と、(ノ)日が射すと書いて白、「太陽や月、星々からの放射線(光や電磁波)の全ての色が一つの物を照らして輝いた(乱反射した)時に見える色」なのでこの二つの白の意味に気がつけば自ずと羽山の本当の名前と沭河の水流を収める方法も分かってくる。要するに「羽山と掛けて沭河と解く、その心(意味)は?」「どちらも日が射すでしょう」(=Why is Yu moutain like Shu river? The both are shone by Light)との謎かけのようなもので、これが支那(お互いを支え合う邦(国))でごく普通に行われていた教育方法でもある。)のある東の最果てに飛ばされたが、これもそこで心を入れ替えて学ばず東夷(東方の蛮族)となっていったが、こうして四辠(四罪)の悪党は全員、天下(宇宙と地球)の掟により罰せられた。)」との記述を参照)、堯帝自身も大洪水の責任を取って帝位を辞任した。しかし、自分達が非難され、罰を受けることになってもまだ事の重大さが分かっていない四罪の彼らはまるで第116話『汚水』(注1)その17に出てきたラトビアで起きた屋根の崩落事件の当事者達と同じく、お互いの罪を擦り付け合い、責任を転嫁し合って誰にでも工事中に誤って事故は起きるもので、自分達の事故で宇宙の天体が揺れるなどあり得ないと言い張ったため禹が鯀によって石材の一部が横流しされていた事実まで明らかにするとああ言えばこう言う、こう言えばああ言ってどうにかして言い逃れようとしてきた彼らもようやくその減らず口を閉じた。そのため、自分達の処分にほとんど納得していなかった彼らはどうやら単に鯀が石材をちょろまかした(かすめ盗った)ことだけが大罪だったと勝手に結論を付け、全ての追放処分の責任は鯀にあったとして共工は鯀と同じ血族で鯀と一緒に地の果てに追いやられることになった兵器開発仲間の祝融に依頼し、羽山にて鯀を殺害させた。(殺害場所は羽山の古跡、殛鲧泉)こうして、自分達の罪が何であるのかが分からず悔悟することもなかった彼らはその後も自分達が行ってきた犯罪手口をそのまま子々孫々にも伝承して教育してきたため鯀の末裔の日本政府(皇室&自民党軍事政権)はその先祖の邪教をそのまま受け継いで現代でもなお、共工や鯀ら四罪の先祖と同じような人殺し(戦争)や軍需産業に現を抜かすことはもちろん、公共工事の手抜きや欠陥により人災を度々、発生させることも相変わらずで、未だに先祖の鯀と同じく花崗岩(息壌)や山の性質が分かっていないらしく、国土交通省が地滑りやがけ崩れ、土砂災害対策として行っているというのが排水路工(排水路を作る方法)や集水井工(地下水を一つに集める井戸を掘る方法)などの抑制工法や、擁壁工(コンクリートの壁で抑える方法)や法枠工(コンクリートの枠で抑えてその中に芝生などの植物を植える方法)、あるいは砂防堰堤(コンクリートや石積みの堤防で抑える方法)といった杭や堤防などの構造物で抑止する抑止工法が主な対策となっているらしいが、彼らの考えでは基本的に花崗岩などの土砂が雨水を含んで重くなり、その重みや圧力から地滑りが起きるとして抑制工法による排水や地下水を除去しているようで、これまで本作品で何度も説明してきた通り、核汚染されてガラス化(砂漠化)した土砂でもない限り、正常な土砂は水を含むと「雨降って地固まる」の諺通り、固く締まるのであってそこから排水などしてしまったら余計に土砂は乾燥して風化しやすくなる。しかも、難所で危険だからと周辺住民から何度も言われて反対運動が起きている場所ほどなぜか無理して巨大構造物を建て、自分達がこの世を支配していると神に向かって誇示したがるのが身の程知らずな日本政府(皇室&自民党軍事政権)なのでむろん、そんな場所ほど崩れやすくて大きな災害になりやすい。そのため、国土交通省がホームページにも掲載し、災害資料館まで税金でもって建てて紹介している地滑り災害の最たる例が1889年(明治22年)に旧国鉄(現、JR)が着工させた大阪府柏原市にあった亀ノ瀬トンネルで、中国の華北平原に匹敵するほど山々に囲まれ、大阪湾まで控えている大阪平野の東端に位置し、北に標高642mの生駒山が最高峰の生駒山地、南に大阪府では最も高い山となる標高1,125mの金剛山が最高峰の金剛山地に挟まれた渓谷の中にある上、そこを近畿で最高峰の標高1,915mの八経ヶ岳や標高1,800mの釈迦ヶ岳などの1,500m級の山々が連なる紀伊山地から月の引力(絆)を引っ張ってきて奈良県東北部にある標高200m~1,000mと高低差が激しい大和高原を水源とした大阪では第二の大きさを誇る一級河川の大和川(全長68km、流域面積1070 ㎢)がすぐ目の前を流れるという、川の水だけでなく、山の土壌に含まれた地下水も含めてそう簡単には水流を収められそうにないそんな難所の山中を掘削して造ったトンネルだったため工事途中でもトンネルのレンガに亀裂が入って崩落しそうだったのにそれを無視して無理やり開通させ、その間、不具合が出てくる度に補修して1892年(明治25年)から列車が走るようになったのだが、水を抜かれた山中のトンネルの中を大勢の人を乗せた列車が何度も行き来するのだからその振動や熱は大いに山を揺らす。そのため、列車が走り始めて11年目の1903年(明治36年)に最初の大きな地滑りと共に大和川の川床が隆起して氾濫し、それがちょうど夏場の7月に起こったため太陽の放射線(光や電磁波)が強い時期なだけに氾濫した水が気象(大気の状態や変化)をこじらせて大雨を降らせることになり、大和川だけでなく、近畿最大、全国でも7位の大きさを持つ淀川(全長75km、流域面積8240 ㎢)まで氾濫させたことから大阪三大洪水に数え上げられるほどの甚大な被害を引き起こすこととなった。(1903年7月8日~10日)もちろん、自分達が造ったトンネルのせいでそんな大洪水が起きたとは露ほども思わない明治政府(皇室&自民党軍事政権)は鉄道トンネルを使い続けようと補修して残したため再び1931年(昭和6年)、1932年(昭和7年)と続けてかなり大きな地滑りが発生し、この時は山から大和川へ流れてきた土石流で川が埋まることになり、再び大洪水が起きて周辺地域にあった家屋や田畑を押し流すことはもちろん、亀ノ瀬トンネルの東側にあった奈良盆地に大きな湖ができたそうで、さらに西側の大阪平野にも洪水が押し寄せてここも水没し、国土交通省によれば被害面積が約44.9ha、甲子園球場のグラウンド34個分となり、近隣の大阪城(総面積約105.6ha)で例えれば半分近くが水に沈んだことになる。それほど大きな被害だったためとうとう亀ノ瀬トンネルも崩落し、使えなくなった。そこでついに日本政府(皇室&自民党軍事政権)も重い腰を上げて地滑り対策に乗り出すことになり、考え出したのが上述した排水や地下水を一つに集めて川へ流す抑制工法と、杭を打ったり、土石流を押し留める堤防などの抑止工法で、主に安山岩、花崗岩、黒雲母などの粘土層が崩れて流れないよう抑える為の処置らしいが、その粘土層から地下水を抜いてしまったら乾燥して余計にボロボロと崩れることは粘土遊びする子供にでも分かりそうなものだが、年がら年中、武器や兵器、人殺し(戦争)の事しか頭にない気(息や生気)が狂っている日本政府(皇室&自民党軍事政権)にはそんな当たり前の理論(理由)すら分からない。そのため、日本政府(皇室&自民党軍事政権)が税金と時間を費やしてそうした地滑りやがけ崩れ、土砂災害対策をすればするほどかえって山を侵食して災害を招くことになり、列車がトンネルを通過しなくなった後も被害は続いて1951年(昭和26年)にも約3万㎡(甲子園球場のほぼ1個分)の地滑りが隣接する清水谷地区(または柏原市雁多尾畑地区)で起き、とうとう地方自治体の財政では工事費が嵩んでどうにも抑えきれなくなったため1960年(昭和35年)から国土交通省が直接、管理することになったものの、抑制工法や抑止工法を世界に誇る地滑り防止技術と今でも豪語する日本政府(皇室&自民党軍事政権)の考え方が間違っている以上、被害は一向に収まらない。だから、国土交通省による管理が始まってからも地滑りは止まず、1967年(昭和42年)には2月から7月の5か月間に及ぶこれまでにない大規模な地滑りが発生して大和川を埋め、川向かいにある国道25号線が約1mも隆起して通行できなくなり、幸か不幸か、散々、山の地下水を取り除く処置をしてきたため大和川の流量そのものが減って洪水には至らなかったものの、地滑り被害は約50ha、昭和の初め、1930年代に起きた地滑り(約44.9ha)よりも広範囲の被害となった。そして、国土交通省が管理するようになって60年以上が経った2023年の現在でもまだ、同じ抑制工法と抑止工法を続けているらしく、目に見えて大きい被害にはなっていないが、依然、小さな地滑りは起きており、その対策費用がこれまで総額850億円以上と凄まじい金額になっていて、何度も災害に見舞われてきた亀ノ瀬トンネル周辺の柏原市の旧堅上村、現在は青谷、雁多尾畑、峠と呼ばれる地域も田畑を始めとした産業基盤を散々、壊されてすっかり復興する気力を失い、寂れて過疎化していったようで、財源が厳しくなる一方の日本政府(皇室&自民党軍事政権)も災害対策費用をその寂れた地域に支払い続けるのも難しくなってきたことから自分達が失敗した公共事業の報いである亀の瀬の地滑り被害を見世物として観光事業化し、災害資料館を建てたり、亀ノ瀬トンネルを第104話『蒙昧』(注3)で話した幻灯機よろしく、音や光を使ってプロジェクター(投影機)で立体映像を映し出すプロジェクションマッピングなる技術を駆使して虚飾し、観光客を呼び込んで周辺の飲食店や土産物屋にあぶく銭(一時だけの稼ぎ)を落とさせようとの魂胆らしいが、直近の異常気象からますます渇水、酸欠(酸素欠乏)してきて全国で火災が頻発する最中、崩落の危険があるような亀ノ瀬トンネルの中に大勢の観光客を呼び入れるなど無謀としか言いようがない。しかも、そうした渇水、酸欠(酸素欠乏)の環境を助長するようにしてこれまで通り、山から地下水を除去する災害対策を続けていけば亀の瀬周辺地域に広がる日本政府(皇室&自民党軍事政権)が推奨してきたワイン(火薬。第116話『汚水』(注1)その4参照)製造の為のブドウ畑もさすがに水不足で育たなくなっていく。そうなれば、柏原市や奈良市などの市町村、大阪府、奈良県などの都道府県の経済問題だけに留まらず、国全体の経済や食料問題にまで発展するのだから彼ら日本政府(皇室&自民党軍事政権)が行っている災害防止対策はむしろ自分達の首を絞めつけていっているようなものだが、自分が犯した罪を認めず、堙(塞ぐ)工法の間違いにも気づかず、羽山に送られてそこで更生する機会を与えられながらそれを感謝するどころか逆恨みしていた鯀(皇室の先祖)の性質をそっくりそのまま受け継いだ日本政府(皇室&自民党軍事政権)は21世紀の今もどれだけ周囲から批判や非難され、諫言されながらも一切、それを聞こうとしないようで、2023年現在、明治時代の亀ノ瀬トンネルの時と全く同じ問題を抱えたリニアモーターカー(磁気浮上新幹線。第116話『汚水』(注1)その14参照)敷設の為のトンネルを建設中の日本政府(皇室&自民党軍事政権)は2019年4月4日に木曽山脈(または中央アルプス)の山中である岐阜県中津川市から長野県木曽郡南木曽町にかけて非常用トンネル(斜坑)を掘削中に真上にあった花崗岩の土砂層を崩落させ、この時は作業員に怪我はなかったが、2021年10月27日に再び中津川市でどうやら夜遅くまで残業させていたのか午後7時頃に非常口トンネル(斜坑)が崩落し、作業員一人が死亡、一人が大怪我をすることになった。さらにその翌月の11月8日にも木曽山脈(中央アルプス)と赤石山脈(または南アルプス)の間にある伊那山地の麓の長野県下伊那郡豊丘村から大鹿村までの伊那山地トンネルでも非常口トンネル(斜坑)が崩落し、再び作業員一人が負傷、その翌年の2022年3月2日は濃尾平野の東部に広がる尾張丘陵地帯の北東にある愛知県春日井市西尾町で行われていた第一中京圏トンネルの工事中、トンネルの壁面に吹き付けたコンクリート片がボロボロと崩落して逃げ遅れた作業員の肩に当たり、右肋骨を骨折、右肺も挫傷する重傷となった。もちろん、トンネル内だけに留まらず、崩落は山肌でも起きる。それゆえ、トンネル工事が始まったばかりの2017年12月15日に上述した伊那山地にある長野県上伊那郡中川村の南部を走る県道59号線沿いの山を掘削して東山トンネル(当初の仮称は四徳渡トンネル)という工事用の大型車両を通行させる為だけに整備していた工事で発破を行ったところ、振動で山肌が崩れて土砂が県道に流出する騒ぎになった。そのため、片側一車線しかない狭い道路が埋まることになり、山中に造られた数少ない道路だけが唯一の交通手段である周辺住民の交通が遮断されるばかりか再び山の保水量を減らしてしまったため風に乗って東南アジアやオーストラリアから夏に飛来してくるブッポウソウ(=The Oriental dollarbird、体長30cmほどの渡り鳥で、腹部は茶色いが、羽の色は青みがかった緑色から濃い海の色のような青色をしていて、さらに飛んでいる時は銀色に輝く斑模様があることからその模様がドル銀貨を思わせるためブッポウソウの原産地であるインドネシアやスリランカなどの東南アジアで様々な動植物や資源を漁りに来ていた欧米人を始めとした兵器開発者達から「金になる鳥、兵器開発に役立つ鳥」との隠語の意味でDollarbirdと呼ばれるようになった。と言うのも、この鳥が輝くような羽の色をしていることと、ひときわ高い木や電線などに止まりやすく王侯貴族のような雰囲気を思わせるため第116話『汚水』(注1)その11で話したキヌバネドリ科のケツァール(鳳凰または火の鳥)のような伝説の鳥、霊鳥として縁起を担がれて崇められるようになった。また、モンスーン(季節風)に合わせてインドや東南アジアから日本や中国へ季節毎に移動し、居場所を変える渡り鳥でもあることからアングロ・サクソン民族や倭族などの狩猟遊牧民族(王朝)の象徴にも思えると同時に、この鳥が初めて学術的に分類された18世紀ではまだ造られていなかった飛行機(戦闘機)の開発に役立つとも考えられていた。そのため、そんな鳴き声はしていないのに無理やり明治政府(皇室&自民党軍事政権)が名づけたのがこのブッポウソウ=“仏(人身御供)・法(皇室)・僧(兵士)”で、1935年(昭和10年)6月7日と8日にNHK名古屋放送局が愛知県新城市にある鳳来寺山からこのブッポウソウの鳴き声を実況中継すると銘打って全国民に聴かせたのも“仏・法・僧”という言葉を国民の脳内に刷り込みたかったらしく(サブリミナル効果)、ちなみに実際の放送に使われていたのはブッポウソウではなく、フクロウ科のコノハズクの鳴き声だったそうでそれが後から視聴者の指摘で発覚するのも相変わらず大々的に演出した猿芝居で馬脚を表しがちな日本政府(皇室&自民党軍事政権)らしい間抜けな結末である。例、第116話『汚水』(注1)その13の牛込柳町鉛中毒事件)が水(酸素+水素)の減った乾燥した山では風(上昇気流)が造られないため高く飛べず餌を探すのに不便なことと、ブナの木に生息する水生昆虫を餌に子育てするブッポウソウにとって渇水してなら枯れ(第116話『汚水』(注1)その17参照)した木が多い山では昆虫が減っていたり、樹液を満足に吸っていないパサパサの昆虫では餌にはならないためどうやら長年、生息場所にしてきた伊那山地を見限ったらしく、飛来してきて間もなく、姿を消したそうで、絶滅危惧種であり、倭族(現、皇室)の象徴でもあるブッポウソウを30年近く見守ってきたという地元の保護団体「ブッポウソウの里の会」がその件で文句を言ったところ(2018年7月12日)すぐに工事が中断されたようだが、7兆円~9兆円超の工費をかけて行う予定の国策事業を自分達、倭族の象徴にしてきたとは言え、まさか野鳥がいなくなったことだけで日本政府(皇室&自民党軍事政権)が取り止めるはずはなく、問題の多い公共事業に住民から不安や反対の声が上がることを予期してそれらしい批判や懸念を表明するヤラセの住民団体を作り上げ、その団体に反対派の住民を誘導させながらそれと小競り合いを演じて見せてしばらく時間を稼ぎ、反対派の沈静化を図ってからまた、何事もなかったかのように再開するのがいつもの手口なので今後もこの地滑りやがけ崩れ、土砂災害が頻発することは間違いない。しかも、今回は厄介なことに皇室お抱えの大林組が検察庁と結託して2018年からでっち上げたリニア談合事件のせいで(第116話『汚水』(注1)その14参照)工事受注業者の仕切り直しをしたため最初に決まっていた業者よりもっと安価で技能の低い業者に施工させているため手際も悪ければ粗雑な仕事しかしない。そのため、2022年3月8日に前年11月にも崩落事故があった伊那山地トンネルで作業員がコンクリートの吹き付け工事の際に配管が外れて他の作業員に当たって負傷させるという労働災害が発生し、その翌月の4月15日にも同じ工区で今度は鉄板とクレーン車の部品に手を挟まれる事故が起き、それから5か月後の9月9日にも作業中に後退してきた重機に作業員が足を引かれるといった反省点や改善点が何も見当たらない労災が頻発し、さらに同年11月23日には元々、建築技能が低すぎて難しい工区から外されていたはずの大林組が利権の旨味が少なすぎると駄々をこねて仕切り直しさせた結果、赤石山脈(南アルプス)の手前に立っている標高2,052mの櫛形山が最高峰の巨摩山地の麓にある山梨県南巨摩郡富士川町から山の中にある早川町までの約6kmの第四南巨摩トンネルの山梨工区という、いくら他のゼネコン(建築請負企業)とJV(=Joint Ventureの略。共同企業体)の作業で赤石山脈(南アルプス)の手前の山麓とは言え、それなりの難所を受注してしまったものだから案の定、掘削中だった重機に作業員が挟まれる事故が起き、右足の骨を折る怪我をしたそうで、地滑りやがけ崩れ、土砂災害に加えてこうした労災も多発しそうなことから建築技術の点においてもリニア工事の先行きはかなり暗い。だから、まだ傷の浅いうちに止めた方が損失も少なくて済むはずが、一度、走り始めたら盲滅法(都合の悪い事は全て目をつむり、違法行為だろうと何だろうとお構いなしに根拠もない過信だけで私利私欲をごり押しする迷惑行為)にしか暴走しないのが日本政府(皇室&自民党軍事政権)なので聞く耳を持とうとせず、何より彼らがそれほどこのリニアモーターカー(磁気浮上新幹線)の敷設工事を過信するようになったのも1997年に開通した神奈川県川崎市から東京湾を横断して千葉県木更津市までを高速道路と海底トンネルで連結させた東京湾アクアラインが建設できたからで、渡るだけならフェリーだけで済むものをわざわざ高速道路を建て、しかも全線を高速道路にせず橋桁が低いと大型船舶が通れないし、上げれば羽田空港からの飛行機の離着陸が妨げられると誤魔化して船舶が通る時だけ橋桁を上げる跳ね橋方式を採らずわざわざ危険を冒してでも当時にして世界最長の海底道路トンネルを建設したのも元々、リニアトンネルの為の試作だったからで、海底を長野県の木曽山脈(中央アルプス)や静岡県の赤石山脈(南アルプス)に見立てて勾配をつけ、高速道路から海底トンネルへ一気に海抜マイナス約57mまで下り、約10kmの海底を走ってからまた地上へ駆け上がる構造になっているのも最初からリニアトンネルを想定したものであり、そのため、当初、東京湾アクアラインは鉄道を敷く計画も持ち上がっていた。しかし、そうしなかったのは海底の地盤がヘドロ層(=Sludge、屁泥とも書き、元々はきれいな土砂が堆積して水鳥やアサリ、シャコ、カニやエビ、海苔などの様々な生物が育っていた干潟(第116話『汚水』(注1)その6のラムサール条約を参照)を軍需工場の排水や産業廃棄物で汚染したため腐敗してしまった泥土のことで、窒素(N)や硫黄(S)を多く含んで悪臭を伴うことから屁泥と呼ばれるようになった。)で軟弱だったことから第116話『汚水』(注1)その8で説明した通り、広島市や長崎市の地下に電車(電気鉄道車両)を通すと崩落する危険があるため地下鉄を造らなかったように東京湾アクアトンネルも電車(電気鉄道車両)など走らせれば危険と思われて見送られた。とは言え、壊れたらまた復興させればいいぐらいにしか思っていない日本政府(皇室&自民党軍事政権)としてはまだ東京湾アクアラインに鉄道を敷くことをあきらめていないようだが、完成から25年以上が経った2023年現在、はっきり言って鉄道どころか車両通行自体、かなり危険と言える。
【参考サイト】
・フレッド・エスペナック氏がBC3000年~AD3000年の過去、現在、未来までの月蝕を予測した『Six Millennium Catalog of Lunar Eclipses』
https://wwpw.eclipsewise.com/lunar/LEcatalog/LEcatalog.html
https://wwpw.eclipsewise.com/lunar/LEcatalog/LE2001-2100.html
またはNASAによる同じ内容のサイト
https://eclipse.gsfc.nasa.gov/lunar.html
・紀元前21世紀のアブラハムの時代に起こった皆既月食とよく似た
2011年6月15日に中東で観測された皆既月食
https://youtu.be/FgNh-eAkLrs
https://youtu.be/zwDXb1vL3nw
第116話『汚水』(注1)その16で説明した通り、地球の大気汚染が影響しているため
別々の人によって撮影された月だがどちらもBlood Moon「血染めの月」が観測されている。
・アメリカの森林火災の推移
~Visualized: Charting 30 Years of Wildfires in America~
https://www.visualcapitalist.com/30-years-of-wildfires-in-america/
・2010年に起きたイスラエルのカルメル山の山火事の様子
https://en.wikipedia.org/wiki/2010_Mount_Carmel_forest_fire#/media/File:CarmelFire2010_01.jpg
NASAの衛星から撮影した山火事の様子
https://en.wikipedia.org/wiki/2010_Mount_Carmel_forest_fire#/media/File:Carmel_Fire_2010_MODIS.gif
・エアータンカー
https://ja.wikipedia.org/wiki/空中消火#/media/ファイル:Fox-firebase-aero_union-N920AU-070904-02-24.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/空中消火#/media/ファイル:Evergreen_Supertanker_947_N470EV_take-off_from_Ben_Gurion_20071116.jpg
・消したばかりのランプの煙に飛び移って再びランプに火が灯る状態とは?
https://youtu.be/aLfjvdxPZdU
~消したロウソクに煙をつたって再び火がつく!?
・大倭朝廷=皇室にとって都合のいい国民虐殺の兵器用の暦
https://ja.wikipedia.org/wiki/七十二候
略本暦または神宮暦と言い、この暦に沿って生物(細菌)兵器を生産するようになっており、「乃東枯」=夏枯草の季節が入っている通り、それを採取する時期が今でいう6月21日から6月25日頃のこと。
https://www.543life.com/72seasons/natsukarekusakaruru.html
・庶徴=天候や気象で吉兆を占う方法を使う大倭朝廷=皇室の例
https://jisin.jp/koushitsu/2093848/
(上記サイトより引用)
実は、秋篠宮ご夫妻のご参拝時、“奇跡”ともいうべき出来事があったという。
「秋篠宮ご夫妻が外宮のご参拝を終えられたころから雨が降り始め、お車で内宮に入られたあとは、非常に激しい雨になっていました。それが内宮のご参拝が近づくと小雨になり、予定時間の直前に雨が止んだのです。ご夫妻が内宮の斎館から長い参道を歩かれて正宮に参拝される間だけちょうど雨が止み、傘をさされずに参拝されました。本当に不思議な天候でした」(皇室担当記者)(引用終わり)
・一部、現代で再建されたウル第三王朝が建てたバベルの塔
https://ja.wikipedia.org/wiki/エ・テメン・ニグル#/media/ファイル:Ancient_ziggurat_at_Ali_Air_Base_Iraq_2005.jpg
・シーヘンジ(海の中のストーンサークル)
木材ではなく、石材の場合↓
https://static.guim.co.uk/sys-images/Travel/Pix/pictures/2009/4/2/1238680228527/Seahenge-oak-circle-Holme-001.jpg
https://i.pinimg.com/originals/33/93/62/3393621ec0397bca73e02d1729f1cdb5.jpg
木材の場合↓
https://img.fotocommunity.com/woodhenge-in-der-elbtalaue-268addf1-c1d3-4611-bbe8-fd491d2010a9.jpg?height=1080
https://i.pinimg.com/originals/07/71/e2/0771e296b4d3e8f0f841dac9e4d44c96.jpg
このように葦簀を石や杭で抑えて田畑や貯水池を形成していた。
・ホルム・ザ・ネクスト・シー村で見つかった一度に倒れたシーヘンジの杭の跡
https://en.wikipedia.org/wiki/Seahenge#/media/File:Seahenge.jpg
・頂華
https://en.wiktionary.org/wiki/húnn#/media/File:Flaggstangsknopp.JPG
・卵殻陶
https://ja.wikipedia.org/wiki/龍山文化#/media/ファイル:Longshan_eggshell_thin_cup.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/龍山文化#/media/ファイル:CMOC_Treasures_of_Ancient_China_exhibit_-_black_pottery_goblet.jpg
・岳石文化
http://img.redocn.com/sheying/20160808/yueshiwenhuadataoguan_6873009.jpg.285.jpg
http://img.redocn.com/sheying/20171123/yueshiwenhuataoqidataoguan_8985015.jpg.285.jpg
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・卜骨
https://ja.wikipedia.org/wiki/卜骨・卜甲#/media/ファイル:Ningxia_Museum_Shang_dynasty_ox_scapula_oracle_bone.jpg
・卜甲
https://ko.wikipedia.org/wiki/갑골_문자#/media/파일:Shang_dynasty_inscribed_tortoise_plastron.jpg
・亀虎古墳
https://www.nabunken.go.jp/shijin/about/kitora-atlas/mural.html
亀虎古墳の玄武
https://www.sankei.com/images/news/190103/wst1901030005-p1.jpg
亀虎古墳の白虎
https://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2014/05/01.jpg
亀虎古墳の天文図
https://www.sankei.com/photo/images/news/160809/sty1608090022-f2.jpg
・高松塚古墳
https://www.asukamura.jp/gyosei_bunkazai_about_takamatsuzuka.html
高松塚古墳の玄武
http://www.asahicom.jp/special/takamatsuduka/gallery/images/017.jpg
高松塚古墳の白虎
https://www.asahicom.jp/special/takamatsuduka/gallery/images/021.jpg
高松塚古墳の天文図
www.kotenmon.com/str/takamatsuduka/室宿.png
高松塚古墳の劣化の経緯と修復
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57265190W0A320C2AC8000/
大倭朝廷=皇室の先祖が描いた高松塚古墳の壁画剥がしや解体などに反対してオカルト迷信や都市伝説を流すプロパガンダ(大衆洗脳宣教)記事
https://mnsatlas.com/?p=24049
・支那(古代中国)の頃の地図
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a4/Yugong_Nine_Provinces_Map_%E7%A6%B9%E8%B4%A1%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%9B%BE.svg
・華北平原を囲む中国主要山脈の地図
http://miyata.gotdns.com/china/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%B1%B1%E8%84%88%E5%9C%B0%E5%9B%B31.jpg
・大和民族=日本人の始祖である禹や舜帝などの出身地である上虞区の現在
https://en.wikipedia.org/wiki/Shangyu_District#/media/File:Shangyu_city.jpg
郊外の様子
https://en.wikipedia.org/wiki/Shangyu_District#/media/File:Shangyu_.jpg
https://en.wikipedia.org/wiki/Shangyu_District#/media/File:Village_picture_of_Shangyu.jpg
https://en.wikipedia.org/wiki/Shangyu_District#/media/File:97_1694814_71f557ceebc7fbf.jpg
https://en.wikipedia.org/wiki/Shangyu_District#/media/File:Sylvia_Falls.tif
・鯀が流刑となった羽山
https://baike.baidu.com/pic/%E7%BE%BD%E5%B1%B1/9188/1/0d338744ebf81a4c1029db9ade2a6059252da64d?fr=lemma&fromModule=lemma_top-image&ct=single#aid=1&pic=0d338744ebf81a4c1029db9ade2a6059252da64d
・国土交通省による地滑り、がけ崩れ、土砂災害対策の一つである抑制工
http://www.sabopc.or.jp/library/prevent_landslide/
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sabo/jisuberi_taisaku.html
https://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/guide/landslide/child/construction/index.html
↑(国土交通省の上記サイトより引用)
「(2)世界にほこる、地すべり防止技術」
「亀の瀬の地すべり対策工事は、この2種類の工法(こうほう)を組み合わせ、最新の技術を使った、世界最大規模(きぼ)の工事です。」(引用終わり)
だそうである。
・亀ノ瀬地滑りの被害の状況
https://www.kkr.mlit.go.jp/river/sabou/kamenose.html
http://okazu1945.moo.jp/katakami/katakami.HTM
・崩落の危険がある亀の瀬トンネルのプロジェクションマッピングによる観光計画の様子
https://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20230115-OYTNT50146/
・ブッポウソウの消失を伝える記事↓
リニア関連工事で問題続出、斜面崩壊の次は「野鳥消失」 | 日経クロステック(xTECH)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/00189/
・ブッポウソウの鳴き声
https://youtu.be/RLZ2rMM2juU
・フクロウ科のコノハズクの鳴き声
https://youtu.be/F5qPulrTPnE