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第百十六話 汚水 後書き(注1)その8

今話のテーマソング:https://youtu.be/HQerH4nRTUA

Shvayg(シャベン) mayn(マイン) harts(ハーツ)

(ドイツに住むユダヤ人達が話すイディッシュ語で『本心は何も語るな』)

アメリカを始め、今は『Nature(ネーチャー) Boy(ボーイ)』(英語で『ありのままの少年』)という曲名で知られる第二次世界大戦前後の頃に発表されたジャズソングである。


元はヘルマン・ヤブロコフというロシア帝国占領下にあったポーランド(現、ベラルーシ)で生まれ育った男がアメリカに移住してきてからもヨーロッパと変わらない厳しい差別と迫害を受けながらユダヤ人劇団の劇団員として活躍し、アメリカ各地で公演活動しながら書いた一曲がこの『Shvayg(シャベン) mayn(マイン) harts(ハーツ)(本心は何も語るな)』である。


しかし、その後、このヤブロコフの曲の()び(聞かせどころ)だけを盗って歌詞を変え、第二次世界大戦後の1948年に『Nature(ネーチャー) Boy(ボーイ)(ありのままの少年)』との曲名で発表したのがユダヤ人の父とスコットランド系イギリス人の母の下で生まれ、なぜかニューヨーク市にあったアメリカに移住してきたユダヤ人の子達だけの孤児院で育ったエデン・アーベェズこと、ジョージ・アレクサンダー・アブリーで、彼がなぜ、ユダヤ人移民だけの孤児院にいたのかの理由についてはこれから本文で間接的に述べるとして、彼が曲名を『Nature Boy(ありのままの少年)』にした理由を語ると、彼を引き取ったドイツ系アメリカ人の養父母がカリフォルニア州ロスアンゼルス市でベジタリアンレストラン(肉食禁止の野菜料理店)を開いていたレブンスフォルム(=Lebensreform、ドイツ語で「生活様式(ライフスタイル)革命」という意味で19世紀から20世紀にかけて主にドイツやスイスで流行した有機野菜(オーガニック)を使った自然食品、自然補助剤(サプリメント)(迷信による健康医薬品)、ヨガや瞑想などの健康増進の為の体操、自然素材を使ったファッションなど、いわゆる健康食品や医薬品などを販売する宗教のことであり、阿片やタバコ、お酒といった麻薬を表向きは禁止する一方、自然の薬草(ハーブ)から作った補助剤(サプリメント)との理由で独自に調合した医薬品=麻薬はこっそり仲間内だけで販売する邪教でもある。)やマツダズナン(=Mazdaznan、ゾロアスター(拝火)教の主神として祀られるAhura(アフラ) Mazda(マツダ)「悪知恵の主」と、英語の’s nun(ズ ナン)「~の尼僧」をペルシャ語風のz’nanにして合わせた造語でMazda'z(マツダズ) nan(ナン)「悪知恵の主に仕える尼僧=売春婦や女傭兵」という意味の、新しい宗教に見えるよう脚色された19世紀のゾロアスター教である。神(自然)との調和でエデンの園、天国や楽園が復興するという教えになっているが、レブンスフォルムと同じく、健康増進を謳ったインチキ健康食品や麻薬を使った医薬品を推奨して特に女性を中心にした大衆を生物(細菌)兵器の人体実験に誘う為の邪教である。)に傾倒する健康食信者(オタク)だったからで、しかも、その養父の名がジョン・テオフィリュス・リヒターというのだから第116話『汚水』(注1)その1で話したフリーメイソンの聖者であるジョン・テオフィリュス・デザグリエと同名であることからも分かる通り、フリーメイソンのメンバーでもあった。だから、『Nature Boy(ありのままの少年)』のモデルになったのもナザレのイエスの髪型を模した長髪で定職を持たず隠者や修道士のようにカリフォルニアのパームスプリングを放浪して「パームスプリングの隠者」と呼ばれ、後にヒッピー(=Hippie、Hippy。定職を持たずに幻想的で人があまり住まない場所、現代風に言い換えると異世界風な場所での生活に憧れ、独自の思想を宣教しながら麻薬や犯罪、セックスに溺れる若者のこと。ヒッピーとは元々、黒人のジャズミュージシャンの追っかけをしている愛好家(ファン)のことをHipster(ヒップスター)「黒人のようなStar(スター)(星のように輝く存在価値の高い者)からはほど遠いSter(スター)(音楽で食べているだけの者)のお尻について回る愚か者」とアメリカの俗語(スラング)で呼ばれていたことからそれをヒッピーと縮めて言い換え、「単なる悪徳者(クズ)(あが)めて彼らの恰好(かっこう)や言動、生活様式(ライフスタイル)を真似たがる愚か者」という意味の隠語である。)の開祖とも称される元はストーンメイソン(フリーメイソンの別称。第116話『汚水』(注1)その1参照)だったウィリアム・フレデリック・ぺスター(本名はフリードリヒ・ヴィルヘルム・ぺスター)というドイツ生まれのアメリカ人で、つまり、曲を除く『Nature Boy(ありのままの少年)』の歌詞とは、ゾロアスター(戦争&暴力礼賛)教及びフリーメイソンのメンバーによる、ゾロアスター(戦争&暴力礼賛)教及びフリーメイソンのメンバー募集の為のコマーシャルソングになっている。そのため、作詞家のエデン・アーべェズも名前をエデンの園にちなんでエデン、アーベェズは自分がユダヤ人と欧米白人種の子であるのを「Ah,beż(古フランス語を語源としたポーランド語で「ああ、ベージュ色の肌をした白人とユダヤ人(東洋人)の混血だなんて」という意味。)」と嘆いたことからその愚痴を合わせたもので、言うなれば、「自分が嫌いだった僕だけど、そんな僕でもこの宗教でエデンの園のような暮らしができるようになったんだよ。」という意味の同じくレブンズフォルム(生活様式(ライフスタイル)革命)やマツダズナン(健康食品及び薬品教)といった新しい宗教へと若者を勧誘する為にシンガーソングライターを装った芸名である。


では、最初にヤブロコフが書いた元の歌詞(ただし、原曲(オリジナル)は長いので大まかなあらすじと寂びの部分の歌詞だけ)と、エデン・アーベェズ(ジョージ・アブリー)自身というよりフリーメイソンという軍事秘密結社が書いた歌詞を続けてどうぞ。


『Shvayg mayn harts(本心は何も語るな)』https://youtu.be/uT7GcjBnWaw

【あらすじ】→どこへ行っても虐められ、迫害され続けるロシアに住むユダヤ人の少年は悪い事など何もしていないのに街角で暴行され、馬鹿にされ、唾を吐かれ、暴言や嫌味を投げつけられる。それでも彼は自分の心の傷を泣いて訴えたりもせず、石のように黙って耐え忍んでいた。その後、彼は差別や迫害から逃れ、アメリカに移住し、結婚して子供も生まれたが、自由と幸福を求めてやってきたアメリカでも差別や迫害に遭い、貧しいまま一人、街角で涙にくれながらこうつぶやく。


♪ たとえどれほど自分の人生が真っ暗闇でもその本音は語るな。

その慟哭(どうこく)は決して明かしてはならない。苦痛も飲み込め。

世間にお前が苦しんでいることは決して見せるな。

どうお前が嘆こうと、世間は誰もお前の苦しみなんてわかっちゃくれない。

だから、涙も嘆きも凍らせて何も感じていないかのように

本心を隠すんだ、この馬鹿野郎。

お前が泣いて訴えたところで、

世間はお前が単に同情と憐れみを欲しがっているとしか思わない。

だから、泣いて訴えたところでどうなるわけでもない。

誰もお前を助けてなどくれない。

それどころかもっとひどい目に遭わそうと襲い掛かってくる。

だから、どんなに自分の人生が真っ暗闇でも決してその本心は何も語るな。

お前が苦しんでいることを決して世間に知られてはいけない。


『Nature Boy(ありのままの少年)』https://youtu.be/HQerH4nRTUA


♪あるところに一人の少年がいた。

とても変わっているけど、魅力的な子で、

人々は彼はとても遠くから

海や国をまたがっていろいろなところを

廻ってやってきたと言っていた。


ほんの少し恥ずかしがり屋で、

寂しそうな目をしたごく普通の少年だが、それでも

とても賢かった。


そしてある日、

奇跡の日(=the Magic day、ゾロアスター教の儀式の日。第116話『汚水』(注1)その3)参照。もしくはフリーメイソンの入会儀式を行う日。)に

彼が僕の前にやってきて

たくさんの事をお互い語り合った

いろいろな王様や愚かな大衆についてなど

話しているうち、彼がこう僕に言った。

「これから君が学ぶだろう最も大切な事は

神を愛することであり、そしてそのお返しに神から愛されることだよ。」と。


     (間奏)


「これから君が永遠に学んでいくだろうこの世で最も偉大で大切な事は、

神を心から愛し、

そのお返しに神から愛されることなんだよ。」


それでは、キリスト教こそ愛や正義(神)と偉そうに世界に説いて廻り、

自分達こそ神(愛や正義)であるとのたまう欧米白人種の政治家及び企業経営者、

そして彼らに金と麻薬と性欲で釣られた傭兵の皆様、

さらに彼らのコバンザメとしていつもくっつく日本国民を偽る倭人(人でなし)の

日本政府(皇室&自民党軍事政権)及び武器商人の皆様が

東洋(アジア)の一庶民であるユダヤ人達から盗んだ聖書で数千年間、学んでこられたという

その神(愛と正義)についての学習の成果を今こそここでご覧いただきましょう。

さぁ、どうぞ!↓



日本では3代目将軍の徳川家光が死んだ翌年の1652年、大倭朝廷(現、皇室)が老中の阿部や松平を暗殺しようとした承応(じょうおう)の変が起こる直前にオランダ商館から長崎奉行の馬場利重(ばば とししげ)にブランデーが1本、届けられていて(東京大学所蔵の『オランダ商館日記』参照)、その後、承応の変に失敗してからは以降、密輸は続けられていただろうが、購入記録はつけなくなったのか表に出ることがなくなり、再びブランデーの名前が浮上し出したのは戊辰(ぼしん)戦争(第116話『汚水』(注1)その5参照)が起きる前年の、ちょうど大政奉還(皇政復古)が行なわれる直前の1667年3月以降で、『大日本沿海輿地(えんかいよち)全図(ぜんず)』(1821年発刊)という欧米の軍艦が日本に上陸しやすくするためこれまで幕府が行ってきた石高(こくだか)(米の税収予想)を知る為の測量とは別に独自に測量した日本地図を作った武器商人である伊能忠孝(いのう ただたか)の元弟子だった父親を持ち、長崎海軍伝習所(でんしゅうじょ)でオランダ軍人から医学や航海術を習った後、オランダ留学から帰国したばかりの元幕臣で武器商人だった榎本武揚(えのもと たけあき)がブランデーの製造方法をオランダから持ち帰り、これを商売にしようと思ったことが日本で国産ブランデー(オランダ式爆薬)を作るきっかけとなった。しかし、その後、榎本は大倭朝廷(現、皇室)の密命で投獄されて牢名主(ろうなぬし)(牢屋の囚人達を暴力でもって従え、取り仕切る親分のことで、一般の囚人達から彼らがお金を脅し盗り、それを監視役の役人達が一部、自分達の(ふところ)に収めてから上納金として大倭朝廷(現、皇室)に手渡されていた。)となり、『禁中並(きんちゅうならびに)公家諸法度(くげしょはっと)』で政治に介入できず幕府(徳川政権)がどう、日本という国(共同社会)を運営していたのか知らない大倭朝廷(現、皇室)に成り代わって他に収監された一般の幕臣達からその内情を聞き出す役目に忙しかったため、彼の持ち帰ったブランデーの製法はそのまま大倭朝廷(現、皇室)に売られ、明治政府が発足すると今度は殖産興業(しょくさんこうぎょう)(文字通り、「産業を増殖して、工業を(おこ)す」という意味だが、正確に言うと「江戸時代の平和な産業を失くさせて代わりに軍需産業を増殖し、軍需工業を興す」という意味である。明治政府が発足して以降、気分や成り行きで紙幣を発行する乱脈経営ぶりが(たた)ってインフレ(物価高騰。第116話『汚水』(注1)その5参照)が起き、それを収拾する為にその乱脈経営を主導していた大蔵卿(おおくらきょう)(今で言う財務省大臣のこと。)で後に2期、首相を務め、報知新聞(現、スポーツ報知)の社主にもなる大隈重信(おおくま しげのぶ)を一旦、ヤラセのスキャンダルで辞任させ(開拓使(かいたくし)官有物(かんゆうぶつ)払下(はらいさ)げ事件&明治14年の政変 1881年)、緊縮財政を唱える当時、大蔵省(現、財務省)の官僚だった松方正義(まつかた まさよし)を大隈の後釜として大蔵卿(財務省大臣)に据えたのだが、この松方が行ったのは市中に大量に流れたお札を回収しようと国営企業を自分達、明治政府が贔屓(ひいき)にしている政商達に払い下げて民営化し、その企業自体の売価に上乗せする形でその企業が仕入れている原材料や食糧などの物資も一緒に転売して自分達が刷りまくったお札をできるだけ多く回収するようにした。つまり、企業が仕入れる物資はこの時までは高値である。しかし、今度はお金の量を制限するよう国内にある金や銀の量に合わせたお札の枚数になるよう減らしたのだが(金・銀本位制)、そうしてお札が減った分、企業が仕入れている原材料や食糧といった物資の価格も当然、下げざるを得なくなる。これがこの当時、松方デフレと呼ばれた“デフレーション”(=Deflation、物価急落)が起きた仕組みである。そもそも金・銀本位制は欧米のような元々、実体経済(商取引量)に連動して金貨や銀貨がごく当たり前に使われていた社会ならば、金貨や銀貨に見合ったお金の量(=Money(マネー) Supply(サプライ)、通貨供給量)にすれば市中の実体経済(商取引量)に即したお金の量になるかもしれないが、第116話『汚水』(注1)その5で鋳造の語源について話した通り、日本は明治時代になるまでお米がお金の代わりであり、小判(こばん)(金貨)や大判(おおばん)(金貨)、丁銀(ちょうぎん)(銀貨)といった貨幣を使っていたのは武士や公家、大店(おおだな)(大企業)だけで、一般庶民が使うお金は銅銭や藩札(はんさつ)(各藩が発行したお札)が多く、その(ちまた)の市場や実体経済(商取引量)も顧みず金・銀本位制にしても意味はない。しかし、イギリスやフランスに留学して日本の乗っ取りを企む欧米人(の銀行家。第109話『嘘』参照)達から西洋の経済学や金融学を叩き込まれ、自国の庶民の暮らしも見ようとしない明治政府(現、皇室&自民党軍事政権)の大蔵省官僚がこれまた、イギリスやフランスの裏通りに住む貧しい一般庶民の暮らしなど気にかけるはずはなく、ましてその国の歴史も言葉もほとんど知らない上に単に武器密輸で利害関係を結んできただけの怪しい間柄でもなぜか欧米の白人種で王侯貴族と見れば誰でも鼻から信用してしまう世間知らずさゆえか、欧米の経済学や金融学の教科書通りにすれば日本も欧米のように豊かな国(?)になると信じ、松方(まつかた)は金・銀本位制を日本にも導入した。その結果、高値で取引されていた物資は突然、価格が暴落して安値で買い叩かれることになり、生産者は貧しくなる。そのため、長年、築き上げてきた平和な産業がその価格の乱高下に振り回されて維持できなくなり、倒産する会社や失業者が増えたことから、大蔵卿(財務大臣)の松方に取り入り、出世を目論む大蔵省官僚の前田正名(まえだ まさな)が松方の失策を後から援護(フォロー)する形で提案したのが殖産興業(軍需産業を殖やして軍需工業を興すこと。)だった。薩摩藩に勤める医者の息子だった前田は9歳の頃から当時、修道院に籠って兵器開発を行うキリスト教の修道士にちなみ、自身を洪庵(こうあん)(洪は「優れた、あふれ出る」、庵は「僧坊、修道院、駐屯地」との意味から洪庵とは「大いに優れた兵器製造所」という意味。第116話『汚水』(注1)その3参照)と名乗って大阪に適塾(てきじゅく)(現、大阪大学)を開き、コレラや天然痘のワクチン(弱毒化した生物(細菌)兵器。第97話『不浄(1)』(注1)参照)の開発に挑んでいた緒方洪庵(おがた こうあん)の門下生の一人だった八木称平(やぎ しょうへい)という男から蘭学(オランダ軍事科学)を教育されていたのだが、それほど勉強ができるわけではなかったため、八木が小銭稼ぎにしていた琉球貿易(大倭朝廷(現、皇室)の親戚筋である琉球王朝が仲介し、中国を通じて長崎の出島には鎖国(第116話『汚水』(注1)その1参照)によって大っぴらに来港できない欧米諸国と、古代から倭国(現、皇室)の拠点になっていた九州地方(第110話『灌漑』(注2)参照)を取り仕切る薩摩藩を始めとした諸藩が幕府に隠れて武器を取引する密輸ルートのこと。日本側からの取引品目は(たわら)に詰めることから俵物(たわらもの)と呼ばれていた煎海鼠(いりこ)、干し(あわび)鱶鰭(ふかひれ)の乾物で、その他、寒天(かんてん)昆布(こんぶ)鰹節(かつおぶし)、スルメも輸出された。一方、中国側からは漢方薬や生糸(きいと)を輸入しており、第116話『汚水』(注1)その6で成城(せいじょう)学園の校長だった澤柳(さわやなぎ)が寒天を食べて殺された話をしたが、日本側からその兵器の原料となる寒天が中国側に輸出され、加工された後、漢方薬(毒薬)となって再び日本に輸入されるようになっている。だから、生物(細菌)兵器となった漢方薬(毒薬)の方が原材料よりも売価は当然、高くなるため琉球貿易をしても日本側は決して儲からないのだが、これを新しい兵器を求めて世界中をさ迷い続ける欧米諸国に販売することで元を取ろうと考えたのが大倭朝廷(現、皇室)と薩摩藩を始めとした九州地方の諸藩で、現代の日本の貿易の仕組みにも通ずるものである。なお、生糸がなぜ、兵器になるのかは黒死病(ペスト菌)の話をする際に説明するつもりなのでもうしばらくお待ちいただきたい。その他、俵物三品の一品となっている煎海鼠(いりこ)は第116話『汚水』(注1)その5で尾張藩の初代藩主の徳川義直(とくがわ よしなお)が“このわた”(海鼠(なまこ)(はらわた))を食べて暗殺されたと話した通り、既に大倭朝廷(現、皇室)愛用の兵書『倭名(わみょう)類聚抄(るいじゅしょう)』(第116話『汚水』(注1)その5参照)にも記されている生物(細菌)兵器であり、大倭朝廷(現、皇室)のスパイだった作家の夏目漱石(なつめ そうせき)(第115話『生命』(注1)参照)の代表作である『吾輩は猫である』(1905年発刊)や同じくスパイで俳諧師(はいかいし)(俳句や詩を出版する作家)の松尾芭蕉(まつお ばしょう)も「生きながらひとつに凍る(=体がこわばって一本の棒のようになり、麻痺して自由が利かなくなる)海鼠(なまこ)かな」と俳句に詠んで海鼠(なまこ)を紹介し、その殺傷力の凄さに感嘆している。次に干し(あわび)は鮑貝が真珠を作る真珠母貝(しんじゅぼがい)の一種で、真珠母貝については後ほど説明するが、貝毒を持つ為に真珠を形成するのだが、この貝毒を高めれば海鼠(なまこ)と同じように神経系の麻痺が起こり、呼吸困難などで死亡する。そして、(さめ)のヒレである鱶鰭(ふかひれ)は中国料理の高級食材としてよく知られるが、日本では鮫やエイ、ギンザメといった軟骨魚類(なんこつぎょるい)(ゼリー状のコラーゲンなどを含んだ弾力のある軟骨で骨格ができていて蛇のようにクネクネと泳ぐ魚のこと。)を食べる地域は古代から沖縄、九州、北海道、そして近畿でも山間部に限られており、また、発酵したエイを洪魚膾(こうぎょかい)洪魚(こうぎょ)とは「優れた魚」という意味で、訓読みの意味だと(なます)は「生酢(なます)」だが、さらに漢字を分解すると空の月を意味する月偏(つきへん)ではなく、(きも)や胸、肺といった動物の肉を意味する“にくづき”であり、會は前回、第116話『汚水』(注1)その7で(ひのき)の意味と同じく「知らない者同士が出会って武器や兵器を持って戦う」という意味なので、(かい)とは「動物の肉を使った兵器でもって戦う」という意味になる。つまり、洪魚膾とは「優れた魚肉を使った兵器でもって戦いあう」との兵器名である。ちなみに、BC4世紀~AD3世紀までの戦国時代の中国で戦争(人殺し)における様々な悲哀や教訓を歌った詩集『楚辞(そじ)』の中に出てくる「(あつもの)()りて(なます)()く」とは現代では「熱い汁物に懲りて冷たい生酢(なます)を吹いて食べるぐらい無駄な用心をする」との意味に換えられているが、無駄な用心という意味は正しくても、実際は「焼かれて痛い目に遭った原子爆弾に()りていい加減、戦争(人殺し)は無駄だと気づけばいいのに逆にふいごで動物の肉を()いて兵器を造るような無駄な用心をする」という意味である。)と呼んで今も郷土料理にしているのは朝鮮半島でもかつて倭国と同盟していた百済(くだら)(第110話『灌漑(かんがい)』(注2)の白村江(はくすきのえ)の戦いを参照。)のあった全羅(チョルラ)南道(ナムド)の港町である木浦市(モッポシ)だけで、この他、伊勢神宮の神饌(しんせん)(神棚に供える供物のこと。御贄(みにえ)とも言う。)に(さめ)が使われていたり、エイの持つ鋭い毒針を大倭朝廷(現、皇室)の親戚筋であるアイヌ民族が「アイ(棘)」と呼んだことからエイと名付けられたとも言われていて、発酵したエイや鮫の刺身はその強い刺激臭で暑い夏でも腐りにくくその酸っぱさから冷気を感じるため山で狩猟をする人達の間ではよく食べられていたらしく、こうした事実から鱶鰭(ふかひれ)=鮫のヒレは中国や朝鮮半島から日本にやってきた狩猟民族(第116話『汚水』(注1)その3参照)である大倭朝廷(現、皇室)特有の食文化であることはもちろん、兵器であることも間違いなく、幕末から現代に至るまで日本が世界有数の鱶鰭(ふかひれ)生産国なのは食べ物というよりも兵器の原料だからで、鮫はアンモニア(尿素)を抽出するには便利な資材になるからだった。第116話『汚水』(注1)その3の中でモンゴル帝国がモグサ(ヨモギ)に尿アンモニアをかけて硝安(しょうあん)爆薬を開発した話や第116話『汚水』(注1)その4でカルキに糞尿が混じると白色火薬になるとも話した通り、火薬にアンモニア(尿素)は欠くことのできない要素であり、アンモニア(尿素)を発酵させることで硝石(しょうせき)(化学名は硝酸カリウム。硝石については第116話『汚水』(注1)その4でも説明したが、ガラス(硝子)状の結晶となった塩のこと。)を作ることができ、さらに第98話『不浄(2)』においてソドムのボタ山に積まれたスラグ(塩化カリウム)から水素ガスが発生して爆発したと話したように、逆に水素ガスを発生させる前の状態に戻す形で現代では水素爆弾(=Hydrogen(ハイドロジェン) Bomb(ボム)、略してH-Bomb。ウランやプルトニウムといった金属系(鉱石)の原子核から水素原子核を取り出し(核分裂させて)、水素ガスを空気に結び付けて酸化(核融合)させてから爆発させる原子爆弾(核分裂爆弾)ではなく、濃度の違う水素ガスをそれぞれ相対させ(相対性理論。第115話『生命』(注1)参照)、空気に結び付けて酸化(核融合)させてから爆発させる原子爆弾(核融合爆弾=Fusion(フュージョン) Bomb、Fusion(フュージョン)とは二つ以上のものを結びつけること。)であり、核分裂爆弾でも核融合爆弾でも、どちらも水素ガスが発生してから爆発するものなので、最初から水素ガスを詰めて作った爆弾が水素爆弾である。なお、太陽熱により水素ガスと空気が結び付いて酸化(核融合)することから英語では核融合爆弾をThermo(サーモ)「熱」、Nuclear(ニュークリア)「融合した原子核」、weapon(ウェポン)「兵器」といった言葉を併せてThermo(サーモ)nuclear(ニュークリア) weapon(ウェポン)「核融合兵器」と書かれることもある。ちなみに、核分裂爆弾を英語で書くとNuclear Fission(フィッション) Bombで、Fission(フィッション)「分裂、一つのものが二つに分かれる」とFusion(フュージョン)「融合、二つ以上のものが結びつく」などと似たような綴り(スペル)でややこしいが、-ion「イオン、電気量(電荷)を帯びた原子」がFiss(フィス)「分裂する」からFiss-ion、-ion「イオン」がFus(フュズ)「融合する」からFusionと覚えていただくと分かりやすいかと思う。水素爆弾が生まれた経緯は第115話『生命』(注1)で関東大震災の時に使った原子爆弾では海や川、井戸などの水の多い場所でしか爆発させられなかったと話した通り、この頃は水素ガスを十分に発生させられる技術がまだできておらず、その後、中性子線を利用して水素原子核を取り出す技術ができたことから広島や長崎に投下できる原子爆弾が作られていくのだが、しかし、それでも彼らが古代から研究してきたのは雷が呼べる爆弾(第111話『歴史書』のサンダーバード&第116話『汚水』(注1)その3のアッシリアの空爆を参照)なので、ウランやプルトニウムを使った原子爆弾(核分裂爆弾)でも到底、雷など呼べず依然、雷雨(電磁波&水素)は神秘のままだった。そこで中性子線の技術ができる以前から世界中の科学者達は落雷時の電磁波を宇宙線(=Cosmic ray)と呼んで山や雲の上まで昇っては(The Balloon Experiments in 1912 by Victor Hess)雷が落ちやすい空気、特に水素や電気の状態を調べていたのだが、その過程で雷が地球上で最も観察されやすい場所が海であることを突き止めた。それを突き止めたのが日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹(ゆかわ ひでき)だった。祖父が慶應義塾で兵器研究をしていた紀州藩(現、和歌山県)の藩士、父親も和歌山県出身で京都大学の地質及び地理学者、一番上の兄は東京帝国大学(現、東京大学)の金属工学者で、二番目の兄も京都大学で中国史を教える東洋史学者と、家族全員が兵器開発を研究する学者一家に生まれ育った湯川は幼い頃からひたすら兵器(人殺しのおもちゃ)を開発する為だけに勉強させられ、祖父と父親が同じ和歌山県出身だったこともあって江戸時代の紀州藩(現、和歌山県)だけでなく、古代からその地域がどうして捕鯨(ほげい)と併せて鮫やエイ、ギンザメといった軟骨魚類も一緒に捕獲していたのか、その理由が食糧の為ではないこともよく知っていた。そこから軟骨魚類の持つある特徴に気がついた。それは脱水を防ぐ為に自分の体液の塩分濃度を薄めようとたくさんの海水を飲む海魚(第99話『人災』(注1)参照)とは違い、鮫のような軟骨魚類は自分の体内にわざとアンモニア(尿素)を貯め込んで海水よりも体内の塩分濃度を上げ、海水の方から表皮を通じて自分の体内へと流れ込ませることで塩分を薄めて脱水を防ぐということと(浸透圧調整)、そして鮫やエイ、ギンザメが最も獲りやすくなるのは雷が鳴る頃だった。なぜなら、軟骨魚類の鼻には電磁波を感じる器官があるからで(一般的にはElectro(エレクトロ)reception(レセプション)、電気受容感覚と呼ばれるが、軟骨魚類の場合は17世紀のイタリアの解剖医のステファノ・ロレンチーニという、実在の人物かどうかは限りなく怪しいが、この医者が鮫を解剖してこの電磁波を感じ取る器官を発見したらしいのでその名を採ってロレンチーニ器官(=The Ampullae of Lorenzini)とも言う。なお、死んだ魚にどうやって電磁波を感じる能力があると“分かった”のかも不思議だが、その能力をロレンチーニ器官と呼ぶようになったのも20世紀からである。また、ほぼ2億年以上前の化石と同じ姿のまま現代も生き残っているシーラカンスにも電気受容感覚が備わっており、こちらはRostral(ロストラル)「口や鼻の先、吻側部(ふんそくぶ)」とOrgan(オーガン)「臓器、器官」を併せてロストラル器官(=the Rostral organ)と言う。この他にも電気受容感覚を持つ生物は電気ウナギ、カモノハシ、イルカ、蜂など様々だが、現代でも地球上のどの生物がどれぐらいの電磁波を感じ取っているかはまだ、未解明である。)、この器官があるからこそ鮫のような軟骨魚類は広い大海原を縦横無尽(じゅうおうむじん)に泳ぐことができ、特に肉食系の鮫は匂いを嗅ぎ分けて死んだり、弱った(くじら)などを好んで捕食する。だから、雷の電磁波を感じて海上に上がってきては弱ったり、死んだ魚を探してウロウロするため鮫やエイ、ギンザメは雷が鳴る雨の時が一番、捕獲しやすかった。それに気づいた湯川は高山を登山したり、気球に乗って空の大気を調べていた欧米人達が上空に行けば行くほど空気が薄くなって逆に放射能(光や電磁波を放散する能力)が高まると言っていたことも思い出した。つまり、湯川が想像したのは空から海へ雷が落ちる=電磁波が放たれる際に放射能(光や電磁波を放散する能力)を持たない軟骨魚類が引き寄せられていることから、雷(電磁波)にはそれとは全く関係ない中間的な物質(=目に見えないいろいろな粒子。第95話『合金(1)』参照)が必要だと考えた。(『On the Interaction of Elementary Particles(邦題では『素粒子の相互作用について』1934年に東京で開催された日本数学物理学会で“中間子(ちゅうかんし)”理論として講演し、翌1935年にその論文を出版した。)この湯川の中間子論が水のある場所でしか爆発させられなかった欧米人達の原子爆弾を上空から投下する爆弾に作り替えられるようにしてしまった。なぜなら、湯川が中間子を言い出すまで欧米人達は第115話『生命』(注1)で話したα(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線の放射線のうちどれが最も強い放射線やエネルギー(熱量)を発揮するのか、ベリリウムやリチウムといったいろいろな鉱石を使って電磁波を起こす実験に力を入れていたためそうした電磁波と関係ない中間の物質=中間子の存在などまるで頭になかったからだった。ところが、湯川は欧米人達の実験から離れて考えた結果、いとも易々(やすやす)と電磁波を起こせる物資が何であるか分かってしまった。それは塩だった。海に雷(電磁波)がよく落ちるのも、鮫などの軟骨魚類が雷(電磁波)を感知するのも、海が地上のどこよりも、鮫やエイ、ギンザメが他の魚よりも塩分濃度が高いからだった。もちろん、この湯川の発表に欧米人達は騒然となった。何せ、自分達のこれまでの研究が全く無意味だった上に東洋(アジア)の、それも自分達の言葉に乗せられるとすぐ信用してこちらの隠れ借金をそっくりそのまま引き受けてくれるぐらい(第116話『汚水』(注1)その1参照)(ひと)()いだけの日本人がまさか自分達の実験に逆らった研究結果を出してくるとは思いも寄らなかった。しかし、学者でなくても分かるぐらい湯川の結論は正しいのだから誰にも否定はできない。しかも、学会で堂々と発表されてしまった以上、自分達が出遅れたことも明らかなのだから特許(第116話『汚水』(注1)その5参照)を申請するにしても不利だった。ところが、明らかな正論や事実であってもありとあらゆる嘘や屁理屈でもって(くつがえ)し、さらに自分達を虚飾し、正当化することにかけて欧米白人種の右に出る者はいない。そのため、種の起源を見つけてきたウォレスの学説をダーウィンの進化論が横盗りしていったように(第114話『細胞』(注2)参照)、湯川の中間子理論は発表して翌年の1935年にはイギリスの核物理学のメッカとされるキャヴェンディッシュ研究所(第115話『生命』(注1)参照)のラザフォード所長に付き従う小判鮫(こばんざめ)と言ってはなんだが、彼の研究助手をしていたイギリス人物理学者のジェームズ・チャドウィックが中間子ならぬ“中性子”(=Neutron(ニュートロン)、ラザフォード達が日本語の中間子を英語に訳してNeutral(ニュートラル)「電気的に正極でも負極でもない」とion「イオン、電気量(電荷)を帯びた原子」を併せ、Neutron(ニュートロン)と名付けた似非(エセ)理論名である。元はオステオパシー(=OsteopathyまたはOsteopathic medicine。柔道と似たような技を使って骨や筋肉の痛みを和らげる施術のこと。日本では整骨院、接骨院、整体と呼ばれる施設で行なう民間療法だが、整骨院と接骨院は国家資格があって保険適用が認められ、整体は国家資格がないだけで大した違いはなく、医者の肩書を騙る軍人上がりの介護士だったアンドリュー・スティルがアメリカで始めたカルト宗教まがいの癒し療法で、元軍人だったスティルは医療と偽る一方、施術を通じて標的者(ターゲット)を暗殺できる手段として米軍内でも教育するよう提唱したため、以後、暗殺方法の一つとして国内外で密かに広められるようになった。なお、オステオパシーと併せて巷でよく聞くカイロプラクティック(=Chiropractic)はギリシャ語のchiro(カイロ)「手」と英語のpractic(プラクティック)「技術」の二語から主に指圧や磁気治療を行う民間医療と言われているが、こちらも上のオステオパシーと大した違いはなく、単に創設者が違うというだけで同じ疑似医学であり、もっと言うと、ギリシャ語でChiroに「手」という意味はなく、第116話『汚水』(注1)その4でChristの語源を説明した通り、Chi(カイ)Kill(キル)「殺す」、ro()row(ロウ)「列、並び」なので、Chi-ro-practicとは「骨の並びを指圧して殺す技術」が本当の意味である。そのため、医学的根拠もないのに世界保健機関(WHO)が推奨しているが、この療法を始めたアメリカだけでなく、世界中で健康被害が続出しており、日本でも2007年から2012年の5年間だけで110件もの被害届があった他、脳卒中や椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどを悪化させたという報告も上がっている。)と呼ばれる当時、アメリカで流行していた民間療法の施術師のウィリアム・ガーナー・サザーランドがNeutral(ニュートラル) Spine(スパイン)「良い姿勢が保たれた健康的な脊椎の状態」とon(オン)「続ける」を併せてNeutr(ニュートロ)-on(オン)という健康用語を作って宣伝していたことから、ちょうどヘルニアでオステオパシー治療を受けていたラザフォード所長が面白がってその健康用語を採り上げ、ウィリアム・サザーランドという同名の19世紀の科学雑誌の記者が作った造語と偽って発表したためNeutron(ニュートロン)は健康用語ではなく、物理学用語として認知されるようになった。なお、そんな用語を作ってラザフォード所長は何とか湯川の理論を自分達の手柄にすり替える小細工まで行なったが、その後、湯川の理論を解明できなかったためイギリス王室(政府)から用済みにされたのか、1937年にオステオパシー治療を受けてまもなく脊椎(せきつい)または脊髄(せきずい)損傷による麻痺性(まひせい)イレウス(腸閉塞(ちょうへいそく)に似た腹痛)で急死している。)を既に1932年に発見していたと報告したためノーベル物理学賞がチャドウィックに贈られることになり、湯川は手柄をかっさらわれる形になった。その受賞理由というのも何だかおかしな話で、イギリスの科学雑誌『Nature(ネイチャー)』(第115話『生命』(注1)参照)にイギリス人物理学者のチャドウィック本人が書き送った論文でも何でもないたった一通の手紙、しかも手紙でも論文でも冒頭から日付を書く人など世界中どこを探してもそう滅多にいないだろうが、1932年2月27日と書いた手紙を証拠に挙げただけでノーベル賞が獲れてしまうのだからこれほど審査の甘い賞はない。その手紙の内容も第116話『汚水』(注1)その4で話した他人が考えて作った火薬の成分をそのまま(はか)って報告書を書いたイギリス出身の修道士のロジャー・ベーコンと同じで、チャドウィックも湯川が考えて発表した中間子(中性子)が既に存在することを前提(仮定)にそれを鉱石を使って測っただけだった。こうして、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線しか知らなかった欧米の科学者達の頭脳に中性子線(中間子)の存在も加えられることになった。もちろん、湯川がその欧米人達の嘘に気づかないはずはない。講演会での発表だけでなく、正式に論文にも書いて世間に公表しているのにたった一通の手紙の方が科学界の中で重用(ちょうよう)されて彼の論文はもとより、彼の名前すら誰も口にしない。だが、イギリス政府(王室)に借金して倒幕し、欧米列強諸国の小判鮫となった大倭朝廷(現、皇室)とその配下の日本政府にさらに末端の湯川を擁護して欧米人達に抗議できる力はない。まして、第107話『革命(2)』(注2)その1でも話した通り、この頃は既に財政破綻して日本国民全員を口減らししてでも生き残れるか死ぬかの瀬戸際にあったため、弱冠28歳の大阪帝国大学(現、大阪大学)の講師になって間もない湯川の抗議をまともに聞くはずもなく、ひたすら軍事超大国である欧米諸国の皆様方にすがって何とか自分達の政権を維持させて欲しいと頼み込むことに必死だった。その国家(皇室&政府)の立場を思えば、幼い頃から天皇に忠節を誓い、国家(皇室&政府)を(まも)る兵器が開発できる学者(傭兵)になれと厳しく育てられてきた湯川は黙って自分の抗議を呑み込むしかなかった。とは言え、欧米人達の方も頭が痛くて涙が出るほど自分達の頭をひねって考え抜いて得た結論でも何でもないため、本当のところ、湯川の理論が完全に分かったわけではなかった。そこでラザフォード達、欧米の科学者達ではもはや原子爆弾(核分裂爆弾)は造れないと気づいた欧米列強(?)諸国は互いに示し合わせて一旦、無視して仲間外れにしたはずの湯川と日本政府(皇室)をおだてて丸め込むことにした。そのおだて役に指名されたのがコロンビア大学(=Columbia University in the City of New York、別名を植民地大学(=the colonial colleges)とも言い、第107話『革命(2)』(注2)その1で話したアメリカ大陸に入植してきたイギリスの清教徒達またはピルグリム・ファーザーズが原住民を追い出して自分達の田畑や市街地を築く上で必要な軍備を行なう傭兵訓練及び養成所として東海岸に建てたのが始まりで、彼ら欧米白人種が唱える高等(?)教育とはあくまでゾロアスター(戦争&暴力礼賛)教の流れを汲んだキリスト(人殺しの十字架)教の教えに基づく軍事(暴力)の手段を教えることなので、全部で9校ある植民地大学のうちハーバード大学、ウィリアム・アンド・メアリー大学(第116話『汚水』(注1)その5参照)、エール大学、プリンストン大学(第115話『生命』(注1)参照)の次に建てられた大学(高等暴力学校)がこのコロンビア大学である。コロンビア大学の次はペンシルバニア大学、ブラウン大学、ラトガーズ大学、ダートマス大学と続くが、植民地大学という呼び名と共に公立校であるウィリアム・アンド・メアリー大学とラトガーズ大学を除く私立大学だけを併せた総称がアイビーリーグ(=The Ivy league)である。Ivyとは校舎にツタ(=Ivy)が絡まるぐらい古い大学だからと巷ではよく言われるが、公立大学が除かれている点からして分かる通り、日本語ではシャモアと呼ばれるアルプスやピレネー山脈などの高山に棲むラテン語のīvex(アイベックス)山羊(やぎ)」が語源であり、第116話『汚水』(注1)その5に出てきたボッキング地区のBocとは「自分を牛だと思って弱い者いじめをする雄山羊」と話したように、雄のシャモアを英語ではGemsboc(ジェムズボック)「弱い者いじめをする宝石のような山羊」と呼ぶのでそこからIvy(アイビー)とは「おだてるとすぐに高い山に登っていい気になり、角(武器)を振るって弱い者(大衆)いじめをしやすい山羊」という意味になり、今も昔も“山羊”の隠喩的な意味は変わらず、アイビーリーグとは「高等(?)暴力教育を学ぶ奴隷監督官達が所属する傭兵訓練所同盟」が本当の意味である。そのため、アイビーリーグに大衆(奴隷)が通学できる公立大学は含まれておらず、上記の7つの私立大学に加えて東海岸にあるニューヨーク市から北東に向けて車で4時間もかかるようなニューヨーク州イサカ市のコーネル大学が含まれるのも創設者のエズラ・コーネルの先祖が清教徒(ピューリタン)またはピルグリム・ファーザーズの一人であり、私立大学として建てられているからである。そして、植民地大学であり、アイビーリーグの一つでもあるコロンビア大学は1754年にイギリス国教会のメンバーによって設立され、他のアイビーリーグの大学と同様、あらゆる兵器の開発に力を入れてきた大学ではあるが、当初から講師のほとんどがキリスト教の司祭が多かったため学術的な知識を持っておらず、集めてきた学生達を教えられなかったことから学生自身が好きな研究課題を見つけてきてそれを独自に研究するだけで、コロンビア大学はあくまで研究施設と学位だけを提供する大学である。そのため、入学前からの学生達の知識と技能だけが大学の質や評判に関わる頼みの綱なので他のアメリカの大学と比べても入学基準がかなり厳しく設定されている。しかし、そうであっても元から大衆が通える大学ではないため寄付金次第ではその基準が(ゆる)められるのは世界中どこの大学でもそう変わらないのだからその点は言うまでもない。また、2020年までに125人がピューリッツアー賞を受賞し、96人ものノーベル賞受賞者がコロンビア大学の出身者であることからそれを根拠にコロンビア大学の教育水準の高さを語る人達もいるかもしれないが、その受賞のからくりについてはこれから述べるとして、第116話『汚水』(注1)その5でピューリッツアー賞について話した通り、一万円足らずの審査料を払えば誰でも応募でき、かつ、内容を審査しているのではなく、大衆の興味や関心を引いて話題になったかどうか、アメリカの政界にとって都合が良かったかどうかが審査基準なので内容が虚偽であっても許されており、中身は一切、問われることがない賞なのだから、そんな中身のない賞を知能や教養の高さの根拠にしたところで意味はない。ともかく、コロンビア大学の教育が良かったからそれらの賞が受賞できたわけではなく、アメリカの政治家達にとって都合のいい作品がピューリッツアー賞に選ばれている通り、最初からアメリカ政府、ひいてはイギリス王室(政府)を頂点にした欧米白人種にとって都合のいい人物だけが受賞できるようになっている。そのため、湯川の中間子論に限らず、妻のミレヴァ・マリックが思いついて書いた特殊相対性理論を自分が書いたように偽ったアインシュタインや放射能(光や電磁波を放出する能力)の効能とその副作用を解明したニールス・フィンセン医師の論文を悪用し、その副作用を兵器に転換させたキュリー夫妻など(第115話『生命』(注1)参照)、ノーベル賞も発明や発見、発案した実際の人物が受賞しているわけではなく、あくまで欧米白人種が運営する政府(王室)や企業が軍拡に利用できる方法を見つけたり、あるいは大衆に自分達の知能を信用させて戦争(人殺し)の為の徴税や徴兵に応じるよう仕向ければいいだけの賞なので、はっきり言って受賞者は軍事機密=ノーベル賞の嘘を隠し通せる人物なら誰でもよかった。つまり、そういう嘘が上手につける人達がたまたまコロンビア大学出身者に多かったというだけで、その人達が世界中の誰よりも“賢い”わけでも、“優秀”なわけでも、“天才”なわけでもなかった。そして、そんな嘘つき達を数多く輩出できるようになったのもちょうど湯川が中間子論を提唱した頃にコロンビア大学の学長だったニコラス・バトラーという男がいたからだった。何せ、このバトラーほどアメリカ合衆国大統領になりたくて仕方なかった男はいなかった。イギリス王室(政府)が画策するフランス革命(第103話『略奪』(注3)参照)の為に暗躍していたウェールズ人司祭が曾祖父だったバトラー一家はアメリカに移住してからも政治(軍拡推進)活動を続け、バトラー自身もコロンビア大学の学生だった時分から既にニューヨーク州議会議員で後に第26代アメリカ大統領となるセオドア・ルーズベルトから声がかけられるぐらい政治家になる将来が約束されていた。だからこそ、自分が大統領になることも当然と思っていたのかもしれないが、その座をプリンストン大学の学長だったウッドロウ・ウィルソンに奪われたことでそれ以降、バトラーはなりふり構わず大統領になることに終生をかけるようになった。そこで、バトラーが大統領選の選挙資金と自分の支持票集めの為に始めたことが自分が学長であるコロンビア大学からノーベル賞受賞者を出すことだった。その最初の虚栄のノーベル賞受賞者となったのがロバート・ミリカンという名ばかりの物理学者だった。実はミリカンが大学で専攻していたのはギリシャ語で、物理学はもちろん、理系の知識など皆無だった。ところが、バトラーがコロンビア大学の学長になる前に選挙資金の受け渡しを行なう上での名目として貧民向けの教師を養成する専門学校がコロンビア大学の付属校として設立され、その専門学校の宣伝の為に登録する教師が必要だったことから急遽、適当な学生達が集められてコロンビア大学から学位まで与えられることとなった。その時、もらった学位が物理学博士だった。確かに一般的には考えられないだろうが、欧米の大学で学位の乱発など珍しい事ではなく、現代でも金銭と引き換えに学位証明書を売る学位工場(=Degree(ディグリー) mill(ミル)またはDiploma(ディプロマ) mill(ミル)。実在しない大学が学位証明書を売ることをDegree(ディグリー) mill、実在する大学の名前を騙ってそこの学位証明書を偽造して売ることをDiploma(ディプロマ) millと区別して呼ぶらしいが、どちらも詐欺に変わりない。)が横行していたり、第115話『生命』(注1)で話したようにたった4か月間だけドイツで職業訓練を受けた看護師のナイチンゲールがキングス・カレッジ・ロンドンの看護学部の教授に就任したように、欧米の大学とは既に19世紀からその程度の“教育水準”だった。だから、ミリカンも博士の学位をもらってから小学生に教えられる程度の物理学を自分で勉強し、その後は多少、ドイツで博士っぽい専門用語やその所作を学んできただけだった。だが、自分の履歴書を飾る為だけにもらってしまった学位がその後、ミリカンはもとより、彼の子供達もその一生を奴隷としてアメリカ政府に捧げなければならない重い(かせ)となった。と言うのも、当初はその専門学校に名前を登録するだけで教えることがあってもせいぜい貧しい子供達か教職を求める貧民ぐらいとの話だったのがなぜか、新設されたシカゴ大学(=The University(ユニヴァーシティ) of(オブ) Chicago(シカゴ)またはChicagoと簡単に呼ぶ人もいるが、似たような名前の公立のシカゴ公立大学(=Chicago(シカゴ) State(ステート) University(ユニヴァーシティ))と区別してU ChicagoやU of Cとも呼ぶ。元々は南部の民主党議員だったスティーブン・アーノルド・ダグラスが南部地域を狙って台頭してきたエイブラハム・リンカーン達、北部の共和党勢力に対抗するため、南北戦争(=The American Civil War 1861年~1865年)が起きる少し前の1856年に戦争準備として武器や兵士、物資を輸送する兵站(へいたん)活動が行なえる拠点に建てた施設が始まりで、いわば、中世の頃の養護施設(ホスピス)(第116話『汚水』(注1)その4参照)のようなものだった。しかし、南部が南北戦争に敗北して以降、財政難で運営に行き詰ったことから取り壊され、それを父親の代から材木商を営んで英米政府のエネルギー(燃料)政策を支え、材木以外の食糧や物資も南北戦争の際に輸送したことから北部の共和党政府の御用達商人となり、その後、材木から石油に事業転換してスタンダードオイル社(現、エクソンモービル社(日本ではエッソまたはエネオスの名前で知られる石油会社)とシェブロン社、さらにイギリスのBPブリティッシュ・ペトロリウムが事業を引き継いでいる。)を創設することになったジョン・ロックフェラーが北部の共和党政府の兵站拠点になるよう旧シカゴ大学の土地を買い取ったことから1890年にシカゴ大学が新設されることとなった。なお、アメリカ政府の為の大学(兵站倉庫)ではあるが、表向きはプロテスタント(キリスト教新興派)系のカルト宗教団体である米国バプテスト同盟(=The American Baptist Churches USA)により建てられたことになっている私立大学である。また、大衆(奴隷)を鼻から見下す中世の騎士階級のような特権意識の強いアイビーリーグ(奴隷監督官養成大学同盟)とは違って、シカゴ大学は創設者であるロックフェラーがそのアイビーリーグ出の騎士(政治家)達にすり寄って武器や物資を供給し、大衆(奴隷)から成り上がった武器商人だったことからあくまで実戦で使える武器や兵士、物資を必要としているため、ロックフェラーのような武器商人になる気がある者ならば大衆(奴隷)でも受け入れて学費や生活費の面倒までも見てくれる大学ではあるが、一度、悪魔(武器商人)に魂を売って世話になったら日本で大倭朝廷(現、皇室)に忠誠を誓ったが為に子々孫々、300年以上もこき使われ、殺され続けた松平信綱(まつだいら のぶつな)の一族(第116話『汚水』(注1)その7参照)の例にもある通り、二度とその悪魔(軍需産業)から逃れられなくなることだけは間違いないので先に言っておこう。そのため、武器や兵器が独自に造れるようどちらかと言うと理系科目に力を入れていて、大学構内に日本の武器商人であるトヨタ自動車株式会社(第116話『汚水』(注1)その5参照)が運営する豊田工業大学シカゴ校が設立されており、2020年までにノーベル賞での受賞者も100人のうち62人が理系科目での受賞で、33人が経済学、3人が文学で、残りの2人が平和賞である。ちなみにこの2人のうち、2009年にノーベル平和賞を受賞したのが第44代アメリカ大統領だったバラク・オバマ氏で、彼もシカゴ大学出身となっているが、法律の講師だったというだけで彼が教育を受けて卒業した大学はコロンビア大学である。また、文学での受賞者の一人は日本で宣教師の賀川豊彦(かがわ とよひこ)と連携して関東大震災を起こし、白々しく世界平和を訴えて核兵器の常設を世界中の一般国民に容認させたイギリス貴族のあのバートランド・ラッセル(第115話『生命』(注1)参照)で、彼も第二次世界大戦が始まる前にシカゴ大学で哲学を教えていたためシカゴ大学出身ということになっており、第二次世界大戦中、最も戦火が厳しい間はアメリカに疎開していて連合軍の勝利が確定し、戦争が終わる前年にはちゃっかりイギリスに帰国している。この時、ラッセルが渡米してシカゴ大学にいたのはもちろん、無慈悲な日本政府(皇室&自民党軍事政権)に売られた日本国民を実験台にして投下する原子爆弾の開発プロジェクトであるマンハッタン計画(プロジェクト)(第107話『革命(2)』(注2)その1及び第111話『歴史書』参照)の進捗状況を確認する為で、シカゴ大学はどうすれば湯川の言う中間子(中性子)が生まれるのか解明できた大学であり、世界初の原子炉を建造して原子爆弾に使える中性子(中間子)を生み出すことに成功したからだった。しかし、その中性子(中間子)を作る方法を見つけたのも、実際にはシカゴ大学で教育された人物ではなく、モンテッソーリ教育を提唱したマリア・モンテッソーリがカンニング(答案窃盗)で医学部を卒業できたローマ・ラ・サピエンツァ大学(第116話『汚水』(注1)その5参照)で理論物理学の教授だったエンリコ・フェルミというのも表向きで、本当はその大学で自然科学を学んでいた際にフェルミと出会って彼の妻となったユダヤ人のラウラ・フェルミと、さらにフェルミの元生徒で後に中性子(中間子)の中でも特に原子爆弾に使える物をニュートリノ(=Neutrino、Neutral(ニュートラル)「正極でも負極でもなく電気を帯びていない」とイタリア語でino(イノ)「小さい、微粒子」という意味から日本語では中性微子とも呼ぶ。)と名付けたことで有名となった物理学者のエドアルド・アマルディというのも嘘で、これまた彼の妻で実際にフェルミ達の中性子(中間子)を作る実験に付き合って後にそれを本にもまとめることになるジネストラ・ジョバーネで、アインシュタインの妻のミレヴァ・マリックと同じく、ラウラとジネストラの2人も本当は彼女の夫達よりずっと学術的な才能はあったが、「女が男の上に立って何かを教えるべきではない」(1テモテへの手紙2章11節&第112話『女傑』参照)という女を戦利品としか扱わず、その人格や知能を一切、認めようとしない“男尊女卑が当たり前の”欧米キリスト教社会の犠牲者達だった。しかも、彼女達が中性子(中間子)を作る方法が分かったのも欧米の大学で学ぶ自然科学(軍事科学)の知識から離れて考えたからだった。つまり、ラウラがユダヤ人で、ジネストラがイタリアでも海に近いナポリ市生まれだったことから二人共、食生活が似ていて、どちらもアンチョビー(塩漬けイワシ)のような魚の塩蔵品を自分でよく調理していたからだった。実は塩漬け(塩蔵品)は鮫やエイなどの軟骨魚類の生態と同じように(浸透圧調整)、死んだ魚(=石灰。第100話『智慧(1)』の石灰岩を参照)の体内に塩水を浸み込ませて発酵させるのだが、下準備の際に魚のアンモニア(尿素)が混じった血や体液を抜かず、さらに時々、かき混ぜて新鮮な空気(酸素)を入れないまま発酵させてしまうと、魚の血液の中の亜鉛やマグネシウムなどの金属要素と化学反応して単体のカリウムや水酸化カリウムが生じて水素ガスも発生し(第98話『不浄(2)』参照)、発酵熱が上がるばかりか、その熱(水素ガス)が抜けるよう新しい空気(酸素)を入れてかき混ぜてやらない限り、魚や塩の重みによる圧力で押し潰された状態なので二酸化炭素が増えて塩漬けの容器の中で炭酸ガスが膨張していき、容器がパンパンになると冷蔵庫も吹っ飛ぶぐらいの爆発を起こすことがある。もちろん、日本でよく食べられている漬物も爆発とはいかないまでも似たような失敗や事故が時々、起こるので漬物にする野菜も当然、塩もみしてから漬けるのが美味しい漬物を作るコツなのだが、それはさておき、原子爆弾の原理(基本法則)もこの塩漬け(塩蔵品)の仕組みと同じであることにこの家族の為に料理を作ることが仕事の2人のイタリアの専業主婦達は気がついた。だが、自分達の夫の出世や名誉の為だけに遠い外国に住む全く見知らぬ他人とは言え、他の多くの一般国民を犠牲にして殺す兵器(人殺しのおもちゃ)を造ることに協力した彼女達はその後、家族共々、悪魔(軍事政府&武器商人)達の(てのひら)の上で踊らされることになり、口の上手さだけは群を抜いていたラウラの夫であるフェルミは「宇宙人がいる可能性について概算(ざっくりと大まかな数字を言うこと。)してみないか?」(Fermi Paradox 1950年)とか「原子爆弾のエネルギーは自分の手から紙切れが床に落ちるまでの距離から計算できる。」(Fermi Estimate 1945年)などと出任せばかりを言っては理論物理学教授を名乗ってアメリカ政府がマンハッタン計画の為に創設した核兵器開発研究所であるロスアラモス国立研究所(=Los Alamos National Laboratory、1943年設立)の顧問(アドバイザー)に雇われていたが、かえってその口が災いとなり、第二次世界大戦後、その戦争の本当の原因や使われた兵器の軍事秘密を知り、それをネタにしてアメリカ政府やイギリス政府(王室)関係者を脅迫したり、一般国民にありのままを告げ口して王侯貴族を頂点としてきた欧米政府の政権転覆(クーデター)を狙う革命思想を持った軍人や政府関係者、プロパガンダ(大衆洗脳宣教)活動に関わった俳優や脚本家、映画監督などのマスコミ関係者、原子爆弾を製造する軍需工場で働いていた一般人などにソ連を始めとした共産主義国家のスパイであるとのでっち上げの国家反逆罪を(なす)り付け、一方的に処刑、国外及び公職追放処分、勾留、監禁、監視、職場や学校からの締め出し、街角での暴行や暴言、法的保護の抹消など、ありとあらゆる卑劣な手段を使って社会から除け者にした赤狩り(=Red(レッド) Scare(スケア)、第107話『革命(2)』(注2)その2において話したユダヤ人狩りと全く同じやり方で国権を乱用して行った“公的な虐殺及び虐待”である。元は隠れユダヤ人だった第33代アメリカ大統領のハリー・トルーマンが1947年3月2日に発布した大統領命令(=Executive(エグゼクティブ) Order(オーダー)、憲法を超越して大統領個人が勝手に発布できる国家命令で、事実上の独裁者命令である。古代ローマ時代にジュリアス・シーザーなどの独裁官(第74話『法の行方(2)』参照)がよく使った手法で、日本では“非常事態宣言”と呼ばれている超法規的措置である。アメリカでは初代大統領のジョージ・ワシントンの頃から常に発布されていて、番号が割り振られていない古い物を除くと13,985号、古い物も併せれば大体、15,797号が発布されている。しかし、連邦議会の3分の2以上の賛同を得るか、連邦最高裁判所が決定しない限り、大統領命令を無効にすることはできないのでこれまで無効にされた例はほとんどなく、たまにあっても第42代アメリカ大統領のビル・クリントン氏がストライキ(労務拒否行動)を妨害する組織への政府関与を止める命令を出したところ(the Executive Order No.12954)、逆に議会の方がそんな不当な組織に味方し、労働者の不利になるようその命令を無効にしたそうなのでアメリカの政治家達に世界中の一般国民どころか、アメリカ国民の自由と権利すら守る意思=心がないことはこれまでのアメリカの歴史からして一目瞭然である。そのため、太平洋戦争中も日系アメリカ人達がこの大統領命令によって強制収容所に送られた他、2017年にも第45代大統領のドナルド・トランプ氏が自分達、欧米各国政府に召し抱えられている中東やアフリカのテロリスト達(第116話『汚水』(注1)その1参照)がアメリカに入国してくることを阻止する為との何度、首を傾げても理解しがたい不思議な理由によりイラン、イラク、シリア、リビア、マリア、イエメン、スーダンの7か国からアメリカに渡航してきた難民や移民だけでなく、旅行者や帰国してきた永住者の入国まで禁じる大統領命令を発布した為に(the Executive Order No.13769&13780)犯罪者でもない一般市民が裁判もなく拘束及び拘留されるという法的暴行を受けることとなった。これに対して連邦議会の政治家も最高裁判所の裁判官も永住者以外はその大統領命令を受け入れ、2021年1月にジョー・バイデン氏が第46代のアメリカ大統領に就任したことからアメリカ国民全員の意見や憲法に基づくものではなく、単に大統領である“自分個人の見解として”自分はトランプ氏の命令を続行する気はないと宣言したためようやく入国禁止命令は失効することとなった。(Presidential Proclamation No.10141)このように、世界に向けて自由と民主主義を標榜(ひょうぼう)するアメリカ合衆国政府とは大統領“個人”の都合や気まぐれ、成り行き次第で憲法はもとより、アメリカ国民の人権や生存権すらもいつでも抹消することができる独裁軍事政権となっているのが実情である。なお、初めて番号が振られた大統領命令No.1は第16代アメリカ大統領だったアブラハム・リンカーンが発布した1862年の『奴隷解放宣言』と言われるが、宣言と記されている通り、英語でもthe Proc(プロク)lamation(ラメーション) No.95なので大統領個人の見解であって法的な絶対命令ではない。だから、本当の大統領命令No.1は南北戦争で敵地だったルイジアナ州に臨時の戦争裁判所を設立させることであり、要するに武力制圧した戦利品(土地)の分配を進める法的機関の設立を命じた書面が最初である。)のNo.9835の中で200万人の政府関係者や公務員の思想や信条、行動などを調べるようFBI(=the Federal(フェデラル) Bureau(ビューロー) of(オブ) Inve(インヴェ)stigation(スティゲーション)、連邦捜査局。1908年にアメリカ政府の要人達を守る為に設立された親衛隊のような警察組織で、国内で一般市民を捜査し、逮捕及び拘束まで行える法的権限が与えられていて、時には海外での捜査も行える特別警察組織である。なお、FBIと似た機関で主に海外で捜査や情報収集を行うCIA(=the Central(セントラル) Intelli(インテリ)gence(ジェンス) Agency(エージェンシー)、中央情報局)はFBIとは違って逮捕や拘束などの法的権限は与えられておらず、あくまで調査及び情報分析が任務とされているのだが、なぜかアメリカ国内の法律どころか海外の法律も超越してアメリカ政府が一方的に嫌疑を掛けた外国人の処刑も裁判もなしに行なうことがあるらしく、9.11同時多発テロ事件で2,977人のアメリカ国民を殺しただけでなく、戦地にされたアフガニスタンとパキスタンの78,526人の一般市民も含めて2020年までに約24万3千人もの膨大な数の犠牲者を出したアフガニスタン戦争の首謀者とアメリカ政府が指名手配したサウジアラビア出身の元傭兵、オサマ・ビン・ラディンを、アメリカのオバマ大統領に命じられたCIA(中央情報局)がパキスタン政府と連携し、2011年に処刑したとオバマ大統領は公式に認めているのだが、そもそもアフガニスタン人でもない生粋(きっすい)のサウジアラビア人で、これまたアメリカとソ連の代理戦争と言われたアフガニスタン侵攻(=The Soviet-Afghan War 1979年~1989年)にアメリカ側に味方する傭兵としてアフガニスタンに駐留していただけのビン・ラディンが9.11同時多発テロ事件をアメリカ国内で起こしたからと言って、アメリカ政府がその仇を討つ為になぜ、サウジアラビアでもアメリカでもないアフガニスタンやパキスタンに住む一般市民がその喧嘩(戦争)に巻き込まれて何万人と殺害され、家や田畑、仕事や財産を失わなければならなかったのか?全く筋が通らない。しかも、9.11同時多発テロ事件以降、欧米を中心とした様々なマスコミがビン・ラディンの生い立ちについて報道しているが、それによるとビン・ラディンの父親は世界最大の原油輸出量を誇るサウジアラビア王国の国有企業であるサウジアラムコ社(=Saudi Aramco、欧米諸国の軍需産業に石油を供給するロックフェラー財閥のスタンダードオイル社(日本ではEssoまたはエネオス社)が中東の石油資源を独占していると法的に見られないよう社名と所有者名を変える為に1933年に設立されたサウジアラビア王国が経営しているとは名ばかりの国有企業である。2020年の従業員数は66,800人、売上高は約2,299億米ドル(日本円にして約25兆円)だそうだが、2019年と比べて45%も減収したらしい。)の元従業員だったそうで、サウジアラビア初代国王のアブドゥールアズィーズ1世に気に入られて出世したらしく、サウジアラビアでは537社もの子会社を抱える大手建設企業のサウジ・ビンラディン財閥(グループ)を創設したぐらいで、その大財閥のお坊ちゃまであるビン・ラディンの軍資金の出所はアフガニスタンではなく、サウジアラビアなのだが、アメリカ政府が攻撃を仕掛けたのはビン・ラディン財閥(グループ)の本社のあるサウジアラビアの都市ジッダから約4,477km、飛行機で行っても約5時間はかかるアフガニスタンの首都カーブルなのだから全く訳が分からない。たとえアフガニスタンが石炭や銅、鉄、リチウム、ウランに加え、核兵器やレーザーに使える希少鉱石(レアアース)に恵まれ、天然ガスや原油の宝庫だからと言って国民の3分の2は一日2米ドル(日本円で約220円)以下の生活をしていて国民の半分近くが失業しているようなアジアで最も貧しい国であり、その天然資源がこれまで財政的に役立っていないのは明らかなのだから今更、欧米政府がアフガニスタンを侵略してその資源経営に乗り出したところで儲かるはずもない。だから、結局、アイビーリーグ(奴隷監督官養成大学同盟)のブラウン大学が試算した戦費だけで2020年までに約2兆3,130億米ドル(日本円で約254兆3千億円)も掛かっていて、前回、第116話『汚水』(注1)その7で話した通り、アメリカ政府は現在、22兆5千億米ドル(日本円で約2,453兆円)の借金を抱えて財政難にあるのだからアフガニスタンの占領が大失敗だったことは否めない。しかも、元からアフガニスタン国民やパキスタン国民には全く関係ないアメリカ人とサウジアラビア人の喧嘩(戦争)なのに、まるで当然のごとくアメリカ政府を始め、日本政府も含めて欧米政府はこの戦争(人殺し)を支持していたが、アメリカ国内ですら法的権限のない闇組織のCIA(中央情報局)が世界各国を渡り歩いて暗躍し、21世紀の今も中世の大航海時代と全く変わらず他国の法律や領土を踏みにじって武器を持って私刑(リンチ)を行なっていること自体、世界(共同社会)の平和と秩序を乱す行為=“犯罪”だという認識がまるでないのだから呆れて物も言えない。もちろん、日本政府もこのアフガニスタン侵攻を支持したのだから日本国民の血税を使って戦費を出していて、ODA(=Official(オフィシャル) Develop(ディベロップ)ment(メント) Assistance(アシスタンス)、政府開発援助。発展途上国とされる外国に出資や援助を行うこと。)という名目で2020年までに費やした総額は約70億米ドル(日本円で約7,700億円)、その330倍以上もの税金を費やしたアメリカ政府が既に経営に失敗した以上、日本政府にアフガニスタン経営を引き継げる税源はない。つまり、7,700億円の税金を(ドブ)に捨てたようなもので、それらの税金が戻ってくる当てなど無いのだから日本政府が一体、この戦争(人殺し)を支援して何がしたかったのかもよく分からない結末となった。ともかく、アメリカではCIA(中央情報局)よりもFBI(連邦捜査局)の方が法的権限のある組織なのだが、なぜかCIA(中央情報局)の職員の初任給は67,747米ドル(日本円で約745万円)、FBI(連邦捜査局)の職員の初任給は60,804米ドル(日本円で約669万円)、その後の手当てや殉職した際の慰謝料などもCIA(中央情報局)の待遇の方が高いのだが、この差別待遇についてもアメリカ国民がこれまで異議を唱えたという話は聞かないので、恐らく日本人以上に政府の税金の使い方に愚痴や批判を口にすることもないのだろう。)に命じたことから突然、FBI捜査官達が名前の挙がった200万人の身辺を探るようになり、その流れに沿ってイエズス会系のマルケット大学(=Marquette University、アメリカ中東部のミシガン湖のほとりにあるミルウォーキー市を統括する初のカソリック大司教となったジョン・ヘンニが1881年に創設した大学で、当初は男子校だったが、その後、キリスト教の大学では初の男女共学を認めた学校でもある。イエズス会については第103話『略奪』(注1)参照)を卒業したジョセフ・マッカーシー上院議員が共和党内で演説を行った際、FBIが調査したリストを元にそうした政府関係者や公務員達をソ連に通じた共産主義者と名指しして断罪したため彼らを弾圧する動きが急速に広がるようになった。しかしながら、第107話『革命(2)』(注2)その1でも説明した通り、ソ連政府は元々、イギリス政府(王室)によって創設された傀儡政権だったのでアメリカ政府の関係者や公務員達は全員、核兵器の開発でソ連と通じていないはずはないのだが、それをわざわざ弾圧し出したのは上述したようにトルーマン大統領が隠れユダヤ人だったからで、第113話『内部者』(注1)で取り上げたドレフュス事件でいかにユダヤ人達がいろいろな芝居をしてシオニズム運動(中東地域にユダヤ民族がイスラエル国を再建する社会運動のこと。第107話『革命(2)』後書き(注2)その2参照)を扇動していたか話したと思うが、実はトルーマン大統領もその芝居を演じていた一人だった。アメリカは移民の国だから人種や民族という差別から自由になれる国と信じてやまない人達が今もまだいるだろうが、その差別思想を何百年と伝承し続けてきたヨーロッパ大陸から多くの移民達がやって来るのだからアメリカ大陸に着いた途端、その考え方が消えるわけではない。そのため、ユダヤ人達も当初は差別から逃れられると思ってアメリカに移住していったのだろうが、ヨーロッパでの数々の迫害とアメリカで受ける心無い仕打ちに大した違いはなかった。トルーマンもそのユダヤ人差別の犠牲者の一人だったかもしれないが、彼の場合、保身の為にユダヤ人であることを棄て、クークラックスクラン(アメリカの白人至上主義の極右団体。第103話『略奪』(注1)参照)に入会するなど、わざと冷酷非道な欧米白人種の真似をするようになった。だが、その彼の物真似がバレないはずはなく、結局、それが彼の弱みとなって欧米白人種の悪魔(軍拡推進政治家&軍事企業家)達にその生涯を握られることになった。そして、人種を偽ったトルーマンをアメリカ大統領に仕立てた理由も欧米白人種自身が長くヨーロッパで大衆の心に植え付けてきたそのユダヤ民族に対する差別思想を一時だけ抑え込み、何とかシオニズム運動を成功させたかったからだった。つまり、アメリカ政府がアメリカ国民の税金を使って中東にイスラエル国を再建する支援を行なうことに大衆が反対しないよう、欧米白人種を装ったユダヤ人のトルーマン大統領が人道的な見地からユダヤ人達に支援を行う振りをすることでアメリカに住む欧米白人種の大衆を納得させようとしたのである。だが、シオニズム運動の真の目的をよく知っていてそれに反対する者もアメリカ政府内にいないわけでもなかった。その一人が理論物理学者でマンハッタン計画を直接、指揮して完遂させ、後に原子爆弾の父と呼ばれるロスアラモス国立研究所の初代所長のジュリアス・ロバート・オッペンハイマーで、トルーマンと同じユダヤ人だった。オッペンハイマーは父親が繊維商社の社員(第116話『汚水』(注1)その5のラント(尿)を参照)、母親が画家(第116話『汚水』(注1)その6の絵具を参照)だったため、湯川と同じく武器商人の子供である。だから、トルーマンとは違ってユダヤ人であってもオッペンハイマー家は欧米政府から重宝される立場にあり、アメリカに移住してきてもお金に困ることはなく、学校も古代の兵器を再現する為に欧米白人種がわざわざヘブライ語やユダヤ教を勉強して(第115話『生命』(注1)のエマニュエル・カントを参照)アイビーリーグ(奴隷監督官養成大学同盟)の大学に進学する高校を卒業し、ハーバード大学に進んでそこからさらにイギリスのケンブリッジ大学に留学したまさにエリート(特権階級)のユダヤ人であって、ユダヤ人というだけで差別されて学校に行くこともままならず、職業選択も限られているトルーマンが育った環境とは天と地ほどの差があった。しかし、表面はそう見えていてもこの地球の半分以上がキリスト教国なのだからユダヤ民族が迫害を受けない安住の地などどこにもない。だから、オッペンハイマーもその例外ではなく、彼も小学校から大学までかなり陰湿な、それも兵器を研究するキリスト(人殺しの十字架)教の学校にありがちな生命に関わる生物(細菌)兵器を使った虐めを欧米白人種から度々、受けていた。ただし、オッペンハイマーの場合はユダヤ人だったというよりも誰よりも飛びぬけて頭が良かった彼自身の才能への嫉妬が虐めの本当の理由だったかもしれないが、ともかくトルーマンとオッペンハイマーを取り巻く社会環境とそれらに対する彼らの苦悩に大した差はなかった。それゆえ、自分の本当の人種を偽って生きることになったトルーマンは祖父からもらったユダヤ人とすぐに分かるミドルネームのSolomon(ソロモン)を、武器商人として欧米の有力者達から贔屓にしてもらえるようローマ時代の武将として名高いジュリアス・シーザーにちなんで名づけられた父親から同じ名前を受け継いだオッペンハイマーは自分のJulius(ジュリアス)という名を、どちらも恥じてハリー・S・トルーマン、J・ロバート・オッペンハイマーと、頭文字しか言わなかった。そんなどこかしら考え方が似た二人だったからこそ、ユダヤ人いうだけで当然のごとく暴言や暴力を振るい、時には殺そうとまでしてくる欧米白人種に何とかして仕返ししたくなったのだろうが、彼らが選んだ方法はどちらも復讐にはならず、かえって返り討ちに遭っただけだった。なぜなら、彼らは欧米白人種が彼らユダヤ民族にしてきた同じ“暴力”をそのまま復讐の手段に選んだからだった。だが、キリスト教より古くからゾロアスター(原子爆弾礼賛)教の教えを受け継ぐユダヤ教を基に青銅器時代に造られた原子爆弾が再現できるはずとの欧米白人種のユダヤ民族に対する誤解や偏見、強請(ゆすり)に近い束縛や重圧(プレッシャー)を子供の頃から背負わされてきたオッペンハイマーが欧米白人種の要求通りに彼らの死や不幸を念じた呪いを込め、あらゆる知恵を絞って原子爆弾を造ったとしても、ユダヤ人であることが欧米白人種に発覚し、ユダヤ人の知恵を借りて原子爆弾を造りたい欧米白人種の都合から期せずしてアメリカ大統領に(まつ)り上げられたトルーマンが彼らから与えられた国権と警察力を使って自分の行なう政策に反対する欧米白人種のアメリカ国民にそれまでユダヤ人達が受けてきた暴言や暴行、処刑をそっくりそのまま返したとしても、彼らの育った環境や置かれた立場からすれば彼らがその手段を選んだのは仕方なかったと思うかもしれないが、それでもアメリカ国内で起きた欧米白人種とユダヤ民族との争いにアメリカから遠く離れた日本という、小さな島国に住む赤ん坊を含めた一般国民には全く(あずか)り知らぬ話で、軍事基地でもない食料品の市場や貧相な住宅が立ち並ぶ市街地めがけて落とされた原子爆弾のせいでアメリカ人達に何か危害を加えたわけでもない何十万人もの日本人が虐殺される結果となった(第111話『歴史書』参照)。その結果から今更ながら自分の造った兵器がどんな恐ろしい未来を生み出す物なのかオッペンハイマーが気づいて悔んだとしても、彼が弟のフランクの吹くフルート(笛)から竜巻が曲がる電磁力の原理(基本法則)に気づいて考案した円形加速器(=Cyclotron(サイクロトロン)、電磁石を使って物質に放射能(光や電磁波を放散する能力)を加える機械のことで、電子や陽子といった素粒子物理学(=Particle(パーティクル) Physics(フィジクス)またはHigh(ハイ) Energy(エナジー) Physics(フィジクス))の用語で話すとややこしくなるだけなのでもっと簡単に言うと、例えば、海から水蒸気が吸い上げられて雲になり、雲の中で大きな電磁力を持った静電気が作られて地上の小さな電磁力の場所にその大きな静電気が落ちて雷になるという、その雷=宇宙規模の原子爆弾を人工的に造る為の機械であり、加速器(=Particle(パーティクル) accele(アクセル)rator(レーター))は雷並みの大きな電磁波が放てるよう物質(爆薬)に無理やり電磁力を加えて放射能(光や電磁力を放つ能力)を持たせる機器なので、それを円形(サイクル)型にした物がこの“円形加速器(サイクロトロン)”である。上述の通り、竜巻(=Cyclone(サイクロン))の原理から思いついたもので竜巻が物質(水蒸気)を急激に吸い上げながら別の電磁力が加わるとその方向へ曲がってクネクネと進むように、地球上の物質も回転すると周りの電磁力を吸い上げるかのように動く力=エネルギーが強くなり、別の電磁力が加わるとその方向にも引き寄せられるためその際に引き寄せられる中性子(中間子)や中性微子を抽出する機器でもある。そのため、中性子(中間子)=Neutron(ニュートロン)の意味も併せてこの円形加速器をCyclo-tronと呼ぶようになり、こうして造られた放射性物質や中性子(中間子)により原子爆弾ができるようになった。そして、2021年現在、日本で円形加速器(サイクロトロン)に加えていろいろな種類の加速器からより強力な原子爆弾を作る為に中性子の中でもニュートリノ(中性微子)を抽出しているのが茨城県つくば市に1955年(昭和30年)に設立され、2020年の運営交付金&科学研究費=税金が約165億円も支給されている大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(略してKEK)と、同じく茨城県の東海村に2001年に日本原子力研究所とKEKが共同で実験施設と共に3つの加速器を設置し、2018年までに掛かった建設&設備費=税金は759.5億円、運営費&実験経費=税金は764.8億円で、年間の税予算が大体、116億円ほど使うらしいJ(ジェイ)-PARC(パーク)(=Japan Proton(プロトン) Accele(アクセル)rator(レーター) Research(リサーチ) Complex(コンプレックス))で、これらの施設が放った中性子線が離れて小さくなったところで観測し、そこでより破壊力を持つ(第115話『生命』(注1)の中性子線を参照のこと。)ニュートリノ(中性微子)を中性子線から検出しようとして建てられたのがイタイイタイ病の発生地として悪名高い岐阜県神岡鉱山(第99話『人災』参照)の跡地にあるカミオカンデ(=Kamioka Neucleon(ニュークレオン) Decay(ディーケイ) Experiment(エクスペリメント))という観測装置であり、その後、1996年にさらに小さいニュートリノ(中性微子)が観測及び検出できるスーパーカミオカンデ(観測器)とカムランド(=KAMioka Liquid(リキッド) scinti(シンチ)llator(レーター) Anti(アンチ)-Neutrino(ニュートリノ) Detector(ディテクター)、検出器)に建て替えられることとなった。また、2021年からは直径74m、高さ60m、地下650mまで掘り下げ、26万トンの水を蓄えられる巨大貯水槽を設けてその内壁に取り付けてある4万個の超高感度の光センサーが水分子に衝突する際にニュートリノ(中性微子)が放つ微弱な光を捉えて観測するというハイパーカミオカンデの建設が既に始まっており、高さが60m~74m、建設費総額も670億円~800億円と計画の見積もりは公表されている内容がどれもバラバラではっきりしないが、2025年から2027年(?)を目途に操業するようである。ちなみに、このカミオカンデからニュートリノ(中性微子)を検出したというだけでノーベル物理学賞を受賞したのが第116話『汚水』(注1)その5の中でフルブライト奨学生の一人に挙げた小柴昌俊(こしば まさとし)で、シカゴ大学の元研究員でもあった。その他、日本の加速器施設に関連した話題と言えば、2007年11月6日にKEK職員が暴行の現行犯として逮捕され、2021年6月28日にも強制わいせつの容疑で逮捕されており、加えて2014年6月17日には19億円ほど組織ぐるみで税金を横領していたことも発覚し、そんなに度々、低俗な犯罪を犯して毎日、何の仕事をしているのかもよく分からないが、J-PARC内でも2013年5月23日に装置を誤作動させて放射性物質を漏洩させているらしく、その報告も事故の翌日と遅いだけでなく、深刻にも思わなかったそうで、こうした事故が起きた際に毎度、聞かされる「故障は珍しいケースで、想定外だった。」との弁明だけで年間116億円の日本国民の血税を使って操業しておられるJ-PARCの責任者は済ませている。これらの実態からも明らかな通り、加速器施設が日本に必要かどうかも怪しい限りだが、近年、この加速器が小型化して医療施設などで(がん)細胞だけを破壊できる中性子線を作り、治療を行うとする中性子捕捉(ほそく)治療(=Neutron(ニュートロン) Capture(キャプチャー) Therapy(セラピー)、略してNCT)や、中性子線ではないが、炭素イオン線という放射線を使って同じく癌細胞を破壊する重粒子線(じゅうりゅうしせん)癌治療(=Heavy(ヘビー) Particle(パーティクル) Therapy(セラピー)またはHeavy(ヘビー) ion(イオン) Therapy(セラピー))と呼ばれる治療法も出てきたそうだが、そもそも放射線治療(=Radiation(ラディエーション) Therapy(セラピー))は第115話『生命』(注1)で説明した通り、病気を治療する為ではなく、人を殺す為に研究していたものなので癌を始めとした病気を治療することができないことはその治癒率の低さからしても分かるはずなのだが、コロナ(偽伝染病)騒ぎで提唱されたマスクによる病原菌の予防と同じで、一度、多くの人達にその迷信療法が信じられてしまうと、世界中の人達がマスクをしているにも関わらず毎日、日本だけで数千人の感染数の増加が報道される矛盾を誰も疑問にも思わなくなるらしく、放射線治療も病気を治癒するどころか逆に病人に苦痛を与えて死なせてしまっているのに医者を始めとした医療関係者の誰もそれを改善するどころか、疑問にも思わないのだからいつまで経っても癌が世界中の多くの人達を(むしば)み続けるのは当然かもしれない・・・。)という中性子(中間子)を作り出す装置でさえユダヤ人が考案した物だから横盗りしても当たり前と言わんばかりにその装置の意味もよく分かっていないのに、ノーベル賞などの地位や名誉、報奨金を得ようと自分が考えて創ったと嘘をつくノルウェー系アメリカ人で物理学者のアーネスト・ローレンスや優生学のガルトン(第115話『生命』(注1)参照)と同じく名ばかり学者で物理学のブの字も分かっていないフェルミやアインシュタイン、それに中世の頃からラシュカ製品をせっせと売り込んでいたハンガリー(第116話『汚水』(注1)その4参照)の軍拡思想を叩き込まれて育ち、世界中のあらゆる軍事知識や技術の教科書をそのまま実践すればすぐに強力な武器や兵器が造れると信じてやまない学者、というより他国の税金や他人の考案した物にたかって稼ぐ舌先三寸(したさきさんずん)口八丁(くちはっちょう)の武器商人で、すぐに癇癪(かんしゃく)を起したり、人間らしい情愛や優しさ、思いやりに欠け、四六時中、金儲けと戦争(人殺し)の方法しか考えていないことから“火星から来た宇宙人”(=the Martians(マーシャンズ)、ハンガリー出身の中でも特にユダヤ人疑似科学者のこと。)と皮肉られていても自分達は天賦(てんぷ)の才(天の神様から賦役(ふえき)(税金や貢物(みつぎもの)、奉仕など)を与えられて当然の才能)があるとの意味からそう呼ばれていると勘違いしているような、人の言葉が全く通じないぐらい頭が逝かれているレオ・シラードやエドワード・テラーなど、マンハッタン計画に直接、参加して原子爆弾を造った同じ仲間だったり、オッペンハイマーと同じユダヤ人の学者であったとしても、誰も原子爆弾がどんな物なのかよく分かっておらず、単にデカイ花火を打ち上げて欧米政府のお偉方に気に入ってもらえたら金や地位、名誉が転がり込んでくるとしか思っていないのだからオッペンハイマーが気づいた原子爆弾の本当の恐ろしさなど分かるはずもない。それは原爆が投下された爆心地はもちろんのこと、爆発後、放射線を浴びた人の死体や瓦礫、空気に至るまで様々な物質の要素(原子核)が破壊されてそれが地上から舞い上がり、雨や灰となって降り注いだ地域では二度と健康的な生活は送れず、栄養ある良質な食糧も作れなくなるということだった。たとえそこに新たな草木が生え、人や動物が賑々(にぎにぎ)しく(つど)ったとしても、一度、傷つけ、狂わせてしまった地球上の生物環境の要素(原子核)を以前の正常な状態に戻すことは人間(わざ)では不可能なので時間をかけて自然(神)頼みで元に戻ることを祈るしかない。しかし、その祈りがもはや自然(神)に届かないことをインダス文明時代に起こった悲劇の顛末(てんまつ)を描いた『Bhagavad Gītā(邦題は『バガバッド・ギーター』で、インドの一大叙事詩であり、ヒンズー教の経典にもされる『マハーバーラタ(=Mahābhāratam)』の一節(一部分)として収められている700詩編から成る叙事詩(物語詩)である。『マハーバーラタ』については後ほど述べるとして、バガバッド(Bhagavad)とは、サンスクリット語でBhagah(バガ)「分配する者、割り当てる者」、vad(バッド)は「歌う、宣言する、述べる」という意味なので、第92話『ロゴス(言葉)(2)』で税金の始まりと国(共同社会)において当初、税金を分配していた者は神官や巫女だったと話したと思うが、つまり、バガバッド(Bhagavad)は税金の配分を行なう神官のことで、現代で言えば役人か、大臣、または国家元首を指し、この叙事詩(物語詩)では主人公であるインドの王子のアルジュナが骨肉の争いとなる戦争(人殺し)に疑問を感じ、出兵をためらう態度を強く叱咤して戦争(人殺し)に行かせようとする自称、神様のクリシュナ(=Krishna、サンスクリット語で「黒い肌の混血児」という意味。)のことであり、本の中では下の名前でしか語られないが、正しくはクリシュナ・ドゥヴェイパヤナ(=Krishna Dvaipayana、「黒い肌をした混血児で出生も複雑で定かではないが、島で生まれ育ったと思われる者」という意味。)が本名で、この『バガバッド・ギーダー』を書いたとされるヒンズー教の仙人(リシ)、ヴィヤーサ(=Vyāsa、サンスクリット語で「まとめ役」という意味。)本人のことである。第116話『汚水』(注1)その3で説明した通り、世界中の宗教という宗教は全てゾロアスター(原子爆弾&戦争礼賛)教から派生したものなのでヒンズー教の仙人というヴィヤーサ(本名はクリシュナ)も政府に仕える防衛大臣か軍事顧問のような役人であり、彼の場合は軍事費を割り当てる仕事もしていたからバガバッド(税金配分を行う神官)とも呼ばれていた。なお、ギーター(Gitā)とは「詩」を意味し、著者本人がこの本の中で神を自称したことから後世において『バガバッド・ギーター』は『神の詩』と訳されるようになったのだが、元から軍拡を目的に徴税や徴兵を必要と説くヒンズー教(ゾロアスター(戦争礼賛)教インド版)に入信させる為の宗教本なので、「自分は神だ。」と主張するクリシュナ(バガバッドまたはヴィヤーサ)の言葉は宗教勧誘で人を驚かせて従わせる為の出任せに過ぎず、血を分けた親戚に原子爆弾を含めた数々の兵器を差し向け、戦争(人殺し)し合う虚しさや無意味さ、罪悪感といった自分の心の奥底で反芻(はんすう)する良心(神の声)の呵責(かしゃく)に悩まされたアルジュナ王子に「人を殺したってその人は生まれ変わる。前世の記憶がないだけで人は何度でも輪廻転生(りんねてんせい)するから戦争(人殺し)したって大丈夫。」だとか、「この究極のヨガ(肉体鍛錬術)の姿勢ができる私こそ神という証拠だ。」とか、「無心になれ。何も考えるな。ただ、王子(軍人政治家)としての義務を果たせ。」とか、「善人も悪人も行きつくところは皆、同じ。どうせ、皆、死ぬんだからお前に殺されてもその運命に変わりはない。」、「戦死してもお前は天国に行けるし、逆に戦争(人殺し)に勝てばお前はこの世界を自由に平和に豊かにしてやることもできる。どちらであってもお前が戦争(人殺し)したって天(神)への罪にはならない。」「今なお、自分の良心の呵責に悩まされるお前はまだ未熟なのだ。」と、戦争(人殺し)に正当性を持たせようといろいろ人として正しい行いや道徳を(さと)してるかのような聞こえのいい訓示を垂れるが、どれも宗教勧誘の際によく聞く文句であり、結局、アルジュナ王子はクリシュナ(教祖)にそそのかされて自分の良心(神の声)を棄てクリシュナ(戦争&暴力礼賛教の狂信者)の言葉に洗脳されたまま身内同士で戦争(人殺し)することとなった。そして、その戦争(人殺し)の際に使われた兵器がブラフマ・アストラ(=Brahmastra、ブラフマ式原子爆弾。ブラフマとはクリシュナ(ヴィヤーサ)と同じ仙人の一人で、彼が造ったからブラフマ・アストラと呼ばれる。)である。このブラフマ・アストラの他にも様々な種類のアストラ(原子爆弾)が『マハーバーラタ』を始めとしたインダス文明を描いた本に登場するためオッペンハイマーはわざわざサンスクリット語を一から習ってまでインダス文明の書物を研究していた。なお、叙事詩(物語詩)に描かれた出来事が起きた年代はBC3200年からBC1000年頃と幅があって未だにはっきりしていないが、少なくともオッペンハイマー達、現代の武器商人達にも通用するぐらい強大な核兵器を持っていただろうインダス文明はBC1700年以降、どんどん人口が減っていって誰もそこに住もうとしなくなり、数百年以上、ゴーストタウン(死の都市)と化したことは確かであり、その後もかつての繁栄は戻らず19世紀にイギリスの考古学調査が行われるまでインダス文明で最大の都市と見られているモヘンジョダロ(=Mohenjo-daro、現在のパキスタン中東部にある都市遺跡で、パキスタンの方言であるシンド語で「死者の墳丘」と今はそう呼ばれているが、元の都市名は不明で、唯一、見つかった印鑑からKukkutarma(クックタルマ)という文字が彫られていたためサンスクリット語でkukku(クック)「野生の鶏」、tarman(タルマン)「丘の上で神への供物を捧げる儀式を行うこと」との意味から恐らく「野生の鶏などを供物として集めていた神殿」または「人身御供を行っていた神殿」が都市名だったと思われ、税金(供物)を集めて管理していた首都だったようである。)も「神の怒りによって滅んだ。」と言われて地元民に恐れられ、廃墟のままだったらしく、その廃墟となった原因に核兵器が絡んでいることは1965年に出版されたロシア生まれの東洋史作家でイギリスのスパイだったアレクサンドル・ゴルボフスキーの『ЗАГАДКИ ДРЕВНЕЙШЕЙ ИСТОРИИ(邦題は『失われた文明』で、2021年の現在も大倭朝廷(現、皇室)に教わった萬金丹で財を成した野間家が創設した講談社(第116話『汚水』(注1)その5参照)から東京大学の中南米史及び文化人類学の名誉教授だった増田義郎(ますだ よしお)の推薦文付きで出版されているらしく、それを自分で行って実際に反証を調べたわけでもない出版元のレビュー(評論)では何の根拠もなく歴史ファンタジー(妄想)で片付けているようである。)』によると、モヘンジョダロ遺跡近くで見つかった人骨から通常の50倍を超える残留放射線が検出されていて、さらに1979年には遺跡を調べていたインド系イギリス人の考古学研究者のディビッド・ダヴェンポートとイタリア人研究者のエットーレ・ヴィセンティが遺跡周辺で緑色に変色してガラス状になった地層を発見し、その成分を調べたところ1945年にアメリカが広島に投下する原子爆弾の予行演習としてニューメキシコ州で行ったトリニティ実験の際に生じた地層とよく似ていて、核爆発後に地面の土砂が舞い上がって高温で焼かれ、第97話『不浄(1)』において合金を造る際に鉱石(土砂)に含まれる石英その他の金属類が溶解してガラスやシリカ(化学名はケイ素)といったスラグ(不純物)に変化すると話したと思うが、トリニティ実験で生じた土砂もそうしたガラスやシリカなどのスラグ(不純物)へと変化してできた放射性物質であり、それと同じ物がモヘンジョダロ遺跡の周辺でも見つかっているのだから、インダス文明が(まぎ)れもなく核兵器によって滅んだことはこれらの証拠から既にはっきりしているのだが、日本政府を含めて核兵器開発を推し進めたい欧米政府にとってはこれらの証拠は自分達の軍拡政策が阻止される不都合な真実であるため何としてでも覆い隠したいらしく、上述のダヴェンポートとヴィンセンティが共同で書いた『Atomic(アトミック) Dest(ディスト)ruction(ラクション) in 2000BC(邦題だと『BC2000年に起きた核兵器による滅亡』だが、英語で出版させてもらえなかったらしく、1957年創業のイタリアのSugarCo Edizioni社から『2000a.C.:Distru(ディストル)zione(ジオーネ) Atomica(アトミカ)』との題で1979年に出版されている。ちなみにaCは英語だとAfter(アフター) Christ(クライスト)「イエス・キリスト生誕後」の略だが、ラテン語にすればAnte (アンテ) Christus(クリストゥス)「イエス・キリスト生誕前」、つまりBCと同じ意味になる。)』も世界中の大衆にできる限り知られないよう英語での出版を差し止め、さらにアメリカ系イタリア人でソ連のスパイをしていたと自ら語り、イタリアだけでなく、ロシアや中国、日本など60か国に超常現象や超古代文明、空飛ぶ円盤(UFO)といった、いわゆるオカルト(反自然(神)主義)SF小説を出版していた雑誌記者のピーター・コロージモがダヴェンポートとヴィンセンティ達の核兵器によるインダス文明の滅亡説を支持しているかのように装い、彼らの本を面白おかしく茶化して取り上げてそこに書かれた事実を全て虚構(フィクション)と大衆に思わせるよううやむやにしてしまった。そのため、日本でも橋川卓也(はしかわ たくや)氏なる人物が雑誌『ムー』(教科書や参考書、辞書を出版する株式会社学研ホールディングスの子会社が1979年(昭和54年)から刊行し始めたオカルト(反自然(神)主義)雑誌で、主にUFO(未確認飛行物体)や異星人、超能力、怪奇現象、超古代文明、陰謀論といった迷信や未知の世界、良識ある大人なら子供に聞かせないようにしているいかがわしい話をあえて大きく表紙に飾り、そうした低俗な話題にそそられやすく、かつ、惑わされやすい中高生の読者層を対象に心霊商法的に疑似科学を売り物にしている雑誌でもある。元よりこの雑誌を発行する株式会社学研ホールディングスの創業者だった古岡秀人(ふるおか ひでと)が大倭朝廷(現、皇室)の古代からの軍事拠点である福岡県の出身である上、第116話『汚水』(注1)その3で話した漫画『北斗の拳』や『鬼滅の刃』を出版している集英社と小学館の創業者でもあった相賀武夫(おうが たけお)に気に入られて雑誌『小学3年生』の編集部に配属されたそうなので、そうした経歴や職歴、人脈から日本政府(皇室&自民党軍事政権)御下命の教育出版物を取り扱うようになった会社らしく、これまで第93代総理大臣を務めた鳩山由紀夫(はとやま ゆきお)氏の妻で、学生時代のあだ名が“黒い羊”という宝塚歌劇団の女優でもあった鳩山幸(はとやま みゆき)氏が『ムー』の記事を担当していたり、芸能人や著名人も『ムー』の愛読者と宣伝するなど、国策としてこの雑誌を出版しているようである。そのため、株式会社学研ホールディングスは一見、民間企業のように見えるものの、最大の株主は14.78%の株を持つ公益財団法人古川奨学会であり、1980年に古川が母子家庭の為に私財10億円を投じて設立したと言う奨学金財団だが、この財団自体、“日本政府が管理監督する文部省が認可した公益法人”である上に現在、文部科学省の初等中等教育局・高等教育改革PTが所轄官庁であるとホームページに掲載しているので、今更、「国と特に密接な関係がある特例民法法人に該当しません。」と言ったところでそんな矛盾は通用しない。明らかに国と密接な関係にある教育出版会社である。2020年時点での従業員数は約7,690人、売上高は1,435億6,400万円。昨年よりも増収したらしいが、税金を支払った後、当期純利益を発行済み株式数で割った一株当たりの利益は4年前と比べて半分を切っているので、売り上げはほとんど税金として日本政府(皇室&自民党軍事政権)が吸い盗っているようである。)に関連したムー・スーパー・ミステリー・ブックスというシリーズ文庫として1997年に『人類は核戦争で一度滅んだ』と題名(タイトル)を変えてダヴェンポートとヴィンセンティの本の都合のいい説だけを訳して出版し、彼らの12年間に渡る苦労の末に書き上げた学説をコロージモが冗談にして嘲笑い、世間に作り話と誤認させたように、この橋川卓也氏なる人物が所属する雑誌『ムー』の編集部もインダス文明が核兵器で滅んだ事実をあくまでSFファンタジー(妄想)小説内での一説と大衆に思わせたいようである。しかし、いかに日本を含め欧米政府が国権を乱用してまで核兵器がもたらす恐ろしい弊害を必死に隠そうとしたところでその証拠はモヘンジョダロ遺跡のみならず、その兵器を使用して滅亡しただろう全世界の至る所で見つかるのだから、その隠蔽工作は全く無意味でしかない。そのため、人類史上初と言われたトリニティ実験より以前の1932年にエジプトにあるお宝を探して地質調査をしていたパット・クレイトン率いるイギリスの“武装”エジプト測量局は全長4,800km、面積920万㎢~940万㎢、北極、南極に続く世界で3番目に“雨水が蒸発して何も無い荒野”であり、総面積約983万㎢のアメリカ大陸とほぼ同じ広さを持つサハラ砂漠(=The Sahara、アラビア語でصَحْرَاءُ(サハラ)「砂漠、何も無い土地、見棄てられた荒野」という意味。)にあるリビアとエジプトの国境沿いのクフラ(=Kufra、アラビア語で「真実を隠す者達」または「神を信じない者達」の意味。)と呼ばれるオアシス(砂漠地帯に緑地と貯水池がある場所)の近くで奇妙な石を見つけた。それが上述したトリニティ実験の際に生じたガラス状の地層と同じで、砂に混じっている石英が一旦、高熱で溶けた後、再度、固まったと思われる黄緑色のガラスの破片が数10kmに渡ってそこら中に散乱しており、さらにそのガラスの石が散乱している所から遠くない場所で今度は地表をえぐったような大きなクレーター((くぼ)み)まで見つかったのだから、明らかに爆破された跡と誰にでも分かりそうなものだが、それもイギリス政府(王室)を始めとした軍拡推進派の欧米政府にとっては不都合な真実らしく、クレーター(窪み)は宇宙から降ってきた隕石(いんせき)でできた穴と科学的な証拠もなく勝手に決めつけ、ガラスの石もその隕石の衝撃と熱で溶けて作られた天然のガラス石として結論づけている。(Libyan(リビヤン) desert(デザート) glass(グラス) & Kebira(ケビラ) Crater(クレーター))だが、問題はそのガラス石やクレーター(窪み)だけではなく、その土地についてアラブ人地理学者で、財政再建の為に海外領土を欲しがるシチリア王のルッジェーロ2世にタブラ・ロジェリアナ(=Tabula Rogeriana、第91話『ロゴス(言葉)(1)』(注2)のタブラ・ペウティンゲリアナと似た世界地図のこと。)という世界地図を献上したことで知られるムハンマド・アル・イドリシーが書いた『نزهة المشتاق في اختراق الآفاق(邦題は『世界横断を望む者の慰みの書』となっているが、題名の中の慰み(الآفاق)とは英語ではProspect(プロスペクト)「他人の土地を(もてあそ)んで鉱山や金脈を探し、投機などの博打(ばくち)を打つ」という意味である。だから、作者のイドリシーはこの書を『ルッジェーロの書』と呼んでいた。1154年発刊。)』という本の中では、地元民の言い伝えによると、そのサハラ砂漠にあるクフラは一度は栄えて人口もかなり多い都市だったそうだが、ある時期を境に井戸という井戸がどんどん干上がって人がそこで住めなくなり、結局、荒れ地になったと書いていて、砂漠気候にありがちと言えばそうかもしれないが、この地域はほとんど雨が降らず、唯一、地下水の湧き出るオアシス(緑地&貯水池)だけが現代まで残された水源となっている。つまり、そこから推測してオアシス(緑地&貯水池)がクフラに残っているということはかつてはもっと緑や水が豊かに“在って”それらを備蓄できる雨が降っていたことになり、そこは砂漠(雨水が蒸発して何も無い荒野)ではなかった可能性がある。そうだとすれば、5千年前より1,000kmも南下し、さらに「人間環境を保護し、改善させることは世界中の人々の福祉と経済発展に影響を及ぼす主要な課題である。これは、全世界の人々が緊急に望むところであり、“全ての政府の義務である”。」、「人は絶えず経験を生かし、発見、発明、創造及び進歩を続けなければならない。今日(こんにち)四囲(しい)の環境を変革する人間の力は賢明に用いるならば、すべての人々に開発の恩恵と生活の質を向上させる機会をもたらすことができる。誤って、又は不注意に用いるならば、同じ力は人間と人間環境に対し、はかり知れない害をもたらすことにもなる。我々は、地球上の多くの地域において、人工の害が増大しつつあることを知っている。その害とは水、大気、地球及び生物の危険なレベルに達した汚染、生物圏の生態学的均衡(きんこう)に対する大きなかつ望ましくないかく乱、かけがえのない資源の破壊と枯渇(こかつ)及び人工の環境、特に生活環境、労働環境における人間の肉体的、精神的、社会的健康に害を与える(はなはだ)だしい欠陥である。」(2003年 環境省 第二回環境基本問題懇談(こんだん)会での配布資料を引用)との「人間環境宣言」(=The Declaration of the United Nations Conference on the Human Environment、もしくは「ストックホルム宣言」(=Stockholm Declaration))を1972年に採択して環境保全は全世界の政府の義務だとおっしゃっている国際連合環境計画(=the United Nations Environment Programme、略してUNEP)の計測によると、毎年約6万㎢の速さで砂漠の面積が広がっていっていると言われるサハラ砂漠も本当は920万㎢~940万㎢と面積がどんどん変わっていく砂漠ではなく、雨も降って水も緑も豊かな土地だったかもしれない。とは言え、サハラ砂漠を占める国々の中で1991年~2002年まで暗黒の10年と呼ばれる内戦の直後からフランスを始めとした国外に避難した戦争難民の方がずっと多いだけでなく、2020年時点で労働者の割合がわずか28%しかなく、国民のほとんどが失業して食べていける状況でもなさそうなのに、なぜか女性一人につき3.5人の割合で出産していて国内人口が今も爆発的に増え続けているというアルジェリアや、第105話『欺瞞(ぎまん)』で話した通り、ナイル川の水質汚染により毎年5歳以下の子供達が3千人~5千人も病死していると2015年に報告されている一方、同じ2015年の平均寿命が約70歳と試算されていて、アルジェリアに負けず劣らず人口増加しているというエジプトなど、どう考えても胡散臭(うさんくさ)い統計調査をこれまたアメリカとイギリス政府(王室)だけがまとめて管理し、世界中の一般国民に向けて「アフリカの人口は増加し続けています。」とそのまま発表するのが国連の統計数字なので、サハラ砂漠が拡大しているという速度をどこまで信用していい数字なのか分からないが、この砂漠化(=Deser(デザー)tification(ティフィケーション))を日本に当てはめてみると確かに進んでいると(うなず)ける。なぜなら、原子爆弾の被害に遭った広島と長崎が今まさにその砂漠化の過程をたどっているからである。2021年時点で人口119万4,842人の広島と40万1,803人の長崎の市街地や、緑あふれる並木や公園の様子を見て、まさかと思う読者の方々も多いかと思うが、並木や公園は土壌を入れ替えて植林するため元の被爆地の土壌ではなく、それ以外の土壌は原爆投下後、入れ替えなど行なっていない。そして、これも大きく誤解されているようだが、被爆者の体験談に必ずと言っていいほど出てくる話で人の身体や建物に無数のガラスが爆風で刺さったというものである。戦時中、空襲の際にガラスの破片が飛散しないようどの家も窓ガラスにテープを張っていたのに、原子爆弾の投下時には多数の被爆者が身体にガラスの破片を受けている。つまり、戦後、誰もが元から建物にあったガラス材が飛び散って被災者に当たったものと思っただろうが、実際はモヘンジョダロやクフラの砂漠で見つかったガラス石と同じで、原子爆弾によって爆心地の土砂が空に舞い上がり、一瞬にしてそれが爆熱で溶解され、ガラス化した土砂が被爆者達の身体に刺さっていたのである。その証拠に、その直後に爆心地の周辺で降ったという黒い雨や灰について1986年1月17日にNHKが『黒い雨~広島・長崎原爆の謎』という特集番組を制作し、理化学研究所の研究員だった岡野眞治(おかの まさはる)が民家の壁に残った黒い雨の成分を調べたところ、土砂の主成分であるケイ素(シリカ)と原子爆弾の破片を含んだ鉄、炭素が検出されている。それをさらにその当時の高感度フィルムで撮影したところ、放射線がはっきり映し出されていて、40年以上、経っても放射能(電磁波を放散する能力)が残っていることも明らかとなった。こうした事実から原子爆弾が投下された際に土砂が舞い上がって高熱で熱せられ、それが水蒸気化して雨や灰に化学変化しているのだから、広島市と長崎市の土壌は放射能(電磁波を放散する能力)があるだけでなく、様々な金属のスラグ(不純物。第97話『不浄(1)』参照)が混じったガラス質(砂漠化)の土壌に化学変化しており、雨が降っても自然(神)によって創られた原子核同士が結合し合い、きれいな結晶を作る“正常な土壌”と異なり、原子爆弾で破壊され、放射線(電磁波)を放って原子核同士が結合し合わず、それどころか逆にお互いをより壊そうとする放射線を放散し続ける“異常な土壌”のため保水性がなく、地表から雨水がすぐに蒸発してしまい、固まらない。それゆえ、爆心地の広島市や長崎市では地下鉄などの大規模な地下構造物は造れない。そんなスラグ(不純物)の多いガラス質(砂漠化)の土砂にセメントのような水との結合で硬化する接合材を混ぜてコンクリートにしようとしても硬化不良を起こして固まらない上、電車(電気鉄道車両)が走行する度にその電気や振動を放射能(電磁波を放散する能力)を持った土壌に伝えるのだから地下に集う大勢の乗客の頭上を覆う地面が崩落する危険がある。しかも、原子爆弾の本当の恐ろしさは自然(神)頼みで時間をかけ、放射線を放つ土壌が元に戻ることを祈って放置すればするほど、その土壌の弊害について真実を隠せば隠すほどその被害がもっと別の形になって拡散していく。なぜなら、放射能(電磁波を放散する能力)を持った土壌というのは長い時間をかけて土中で電解しながら崩壊していくため、時と共に放射線の威力は薄れても電解された土壌の粒子(原子核)はより細かく小さくなっていく。そして、もっと水分を吸収できない細かい砂粒(原子核)になるため簡単に風で運ばれ、広島市や長崎市だけに留まらず、そこからさらに別の地域や全国各地にその“異常な砂粒”を拡散していくことになる。こうして、その異常な砂粒がいろいろな場所で蓄積されることにより砂漠化が進み、2014年(平成26年)8月20日に広島市北部の安佐北区や安佐南区で起きた豪雨による土砂災害や、2018年(平成30年)7月にも広島県全域で7千ヵ所の斜面が雨で崩落した土砂災害、加えて2021年(令和3年)8月にも再び同じ広島市安佐北区や安佐南区などを襲った土砂災害など、いずれももはや雨水を吸収できない放射能汚染された異常な砂粒が広島県全域に拡散され、それが土中で長年、電解(放射性崩壊)を繰り返し、砂漠化しているため、雨が降るとその雨を土砂が吸収できず簡単に崩れ、雨水の重みで逆に土砂そのものが猛烈な泥の濁流(だくりゅう)と化す。しかし、広島県も日本政府(皇室&自民党軍事政権)も長年、その土壌汚染に気づいていたようで、終戦後も地下鉄などの地下建物は建設しないよう規制し、土壌問題を隠し続けていたが、2003年3月にイラク戦争(=The Iraq War、2003年3月20日~2011年12月18日まで中東のイラク政府とアメリカ政府及びイギリス政府(王室)率いる日本政府も含めた国連軍の間で起きた戦争のこと。発端は第二次世界大戦後、アメリカ政府及びイギリス政府(王室)が主導する自称、民主主義(?)諸国とソ連を中心とした社会主義諸国の二大軍事政権が(にら)み合いを演じる冷戦体制が度重なる代理戦争の戦費負担に世界経済が耐え切れなくなり、1980年代以降、食糧や物資の滞りがちだったソ連などの社会主義国側から徐々に政府への不満の声が高まり出し、民主化を求める一般国民の声が強まったことから、その民主化=革命の波が中東にも押し寄せるようになった。そこで、その民主化(革命)の波を抑えると同時に冷戦という大義名分の下で軍備を保持し、軍拡を推進する理由がなくなることを恐れた英米両政府は世界中の大衆がその地域の事情に詳しくなく、言語も知らないだろう中東諸国に主眼を置き、自分達がこれまで傀儡(かいらい)にしてきたイランやイラク、クウェートといったいろいろな国に武器や資金を提供してお互い戦争(人殺し)させ、その仲裁に入るという名目でこれまで通り、自国内での軍備の保持や軍拡を推進することにした。しかし、中東諸国の方も財政事情が悪化していたため国内経営が(かんば)しくなく、イギリスのスパイを務めてきた伯父と共にアメリカのデトロイト市にあったアッシリア人(第116話『汚水』(注1)その3参照)の子孫達の為のカルデア・カトリック教会(=The Sacred Heart Chaldean Church、現在はミシガン州でOur Lady of Perpetual Helpという施設名に変えられている。)に多額の寄付をするほど隠れキリスト教徒だった5代目イラク大統領のサダム・フセインも欧米諸国に命じられるまま忠実にイラク国内を経営してきたのだが、財政はもちろん、イラク国民からの評判も悪くなる一方でどうにもならなくなり、第41代アメリカ大統領のジョージ・ハーバート・ブッシュと第71代目イギリス首相のマーガレット・サッチャーがフセインをそそのかしてクウェートに侵攻させ、その暴挙を英米両政府が率いる国連軍が(いさ)めるという形で湾岸戦争(=the Gulf War、1990年~1991年)に乗り出し、イラク国民の不満を何とか抑え込もうとしたのだが、再び反フセイン勢力が反乱を起こしたため(The 1999 Shia Uprising in Iraq)、結局、ハーバート・ブッシュの息子で第43代アメリカ大統領となったジョージ・ウォーカー・ブッシュ氏と第73代イギリス首相のトニー・ブレア氏が上述したアフガニスタン侵攻を行なう前にフセイン政権を先に切り捨て、別の傀儡政権を建てる為に始めたのがこのイラク戦争である。しかし、いかに一国を任せてきた国家元首とは言え、たかが一人の男を解雇(リストラ)して処刑する為だけに日本政府も含めて総勢46か国もの軍隊が多国籍軍として結集し、巨額な戦費(税金)を賭けてまで戦争(人殺し)するなど前代未聞であり、イラクが借金漬けで首も回らないことは国連がイラクの非武装を条件に石油の代金として食糧と医薬品をイラク国民に配るという石油食料交換プログラム(=The Oil-for-Food Programme)を1996年に始めた時から英米政府を含め、当時の184か国の国連加盟国全員が知っているはずなのだが、これも上述したアフガニスタン侵攻に掛けた費用と同じで、イラク戦争に掛けた多国籍軍の総費用は約1.25兆米ドル(日本円で約105兆円)、そのうち、アメリカ政府が出した戦費は少なくとも約7,571億米ドル(日本円で約64兆円)、イギリス政府が掛かった費用は約84億ポンド(日本円で約1兆1千億円)、日本政府は?と言うと、前回、湾岸戦争で90億米ドル(日本円で約1兆2,150億円だが、実際に出した拠出総額は約130億米ドルなので約1兆7,550億円。)もの巨額の拠出金を出させようと国会で大々的にアピール(宣伝)してしまったことがかえって国民の興味や関心、不満や反発心など招いてしまったからか、イラク戦争の時はあまり大っぴらに公表しなくなったようだが、それでも2009年までに復興支援金が約50億米ドル(日本円で約4,700億円)、イラクの借金を肩代わりする支援金が約60億米ドル(日本円で約5,640億円)で、締めて合計約1兆340億円が日本国民の税金から何の同意もなくいつの間にやら流用されていて、この拠出金の使い方を巡って英米政府や国連と()めたらしい2人の日本人外交官がテロを装った米軍に銃殺されており、先の石油食料交換プログラムでもイラクが輸出した石油の代金はフランスとオランダの政府系メガバンクであるBNPパリバ銀行が一括管理し、当時、第7代国連事務総長だったガーナ共和国のコフィー・アナンを始め国連職員や国連加盟国、イラク政府の関係者の間で使い込まれていたらしいので、イラク国民の食料や医薬品にはほとんどというか、まるっきり使われておらず、要は石油食料交換プログラムにしても、イラク戦争にしても、そういう大義名分(国家に仕える公務員(公僕)として正しい行動であるとの誤解を大衆に与え、その行動がやましく不正に見えないような理由)によって集められた世界中の一般国民の税金を欧米諸国を中心とした政府関係者と彼らが贔屓(ひいき)する御用達企業の間だけで分配し、さらに占領したイラクの石油利権もついでに戦利品としてその分配金の中に加えただけなので、どうやら殺された日本人外交官達もその世界各国の政府関係者同士が競って奪い合う利権漁りの争奪戦の最中、禁じ手(内部告発)を使って日本政府の利権をより多く奪おうとしたらしく、事もあろうに自分達、日本政府の方から普段、尻尾(しっぽ)を振って忠節を誓っているアメリカ政府の泣き所(弱み)を突こうとした為にあえなく撃沈されたようである。

NHK特集『広島・長崎原爆の謎~黒い雨~』↓

https://youtu.be/E669N5ywgnU?si=RN-VqUXvsj4oRLNZ

https://youtu.be/GYD3gcyTvyM(リンク切れ)



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