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番外①.歓待されたぞ!

お食事中の方は引き返して下さい<(_ _)>

その日の夕刻、早速俺達はミラー公爵邸に乗り込んだ。

「フハハハハ、悪逆非道な公爵一家め。首を洗って待っていろ!とうっ!」

「あ、ちょっと王子!」

サイラスの制止も聞かず、俺は邸に乗り込んだ。

「ようこそ殿下。お待ちしておりました」

「王宮に慣れた殿下には、色々とご不便もありましょうが、精一杯おもてなしさせていただきますわ」

入り口では公爵夫妻が、使用人達と共に待機していた。

ぽっちゃり体型な公爵と、すらりと背が高く美人と評判の夫人は、温厚で評判も良い。

(だが、俺は騙されないぞ!)

笑顔で出迎える公爵夫妻に、ビシッと指を突き付けて言い放つ。

「娘を虐待する悪逆非道な公爵夫妻め。この俺が正義の鉄槌を下してやる、覚悟するがいい!」

「「は?」」

ポカンとする公爵夫妻に勝ち誇っていると、後ろからサイラスとビルが、俺の口と動きを封じた。

「んむ~~~!(何をする!)」

振りほどこうとする俺に、サイラスが小声で囁く。

「ダメですよ王子、まだ公爵夫妻がグルだと決まったわけでもないのに!」

「もしそうだとしても、あからさまに探りに来たと知られたら、証拠隠滅されるかもしれません。ここは知らないふりして、こっそり探りましょう」

(なるほど、そういう事か)

俺が首を縦に振ると、ようやく2人が離してくれた。

「あら、エイミー。おかえりなさい。貴方、体は大丈夫なの?」

公爵夫人が、後ろにいたエイミーに気づいて、声をかける。

「体?」

エイミーが首を傾げると、公爵も夫人に続いた。

「アイリーンやメイド達から聞いているぞ。お前は体が弱くて、普通の食事もとれず、いつも部屋で取っているじゃないか。いつまでも外にいると、体に良くないぞ。早く入りなさい」

そう言って夫妻が、早く中に入れと促す。

「「「「なるほど、そうやって誤魔化していたのか」」」」

「「は?」」

合点がいった俺達に、今度は公爵夫妻が首を傾げる。

「あ、あの!実は私健康になったの!だからもうお父様達と、一緒に食事がとれるわ!だから今夜から一緒に食事をとるわ、いいでしょう?」

エイミーの言葉に、公爵夫妻が喜ぶ。

「まぁそうなの、それはよかったわ」

「そうと決まったら、今日はお祝いだ!急いでエイミー達の分も用意しなさい!」

「さぁさぁ、いつまでも立ち話をするわけにはいかないわ。中に入りましょう」

公爵夫人に促され、俺達は意気揚々と邸に入った。



晩餐は大盛り上がりだった。

俺達4人と公爵夫妻で、話が弾んだ。

「いやぁまさか王子が、我が家を見てみたいと仰るとは!」

「えぇ。アイリーンとあまり交流を深めている様子もないですし、相性が悪いのかと心配していたのですが…杞憂だったようですね」

グラス片手に、夫妻が上機嫌に話す。

晩餐も特に何事もないまま進み、残るは食後のデザートのみとなった。

横目でアイリーンを見ると、何食わぬ顔で食事をしていた。

(何だやっぱり、普通の晩餐じゃないか。アイリーンの奴『エイミーの為だ』なんて嘘ついて、エイミーをのけ者にして、傷つけやがって……晩餐が終わったら、公爵夫妻の前でアイリーンを断罪してやる!)

内心決意を固めた時、それはやってきた。



((((な、何だあれは………))))

俺達4人は、目を見開いた。

三段重ねのチョコレートケーキが、運ばれてきたのだ…………7皿分。

それをメイド達が一皿ずつ、俺達の前に置いていく。

(何で三段重ねのケーキが、1人一皿ずつなんだよ!しかもよく見ると、上に生クリーム乗ってるし!さらに言うなら、横にあるハチミツとチョコソースの壺は、何なんだよ!!!!)

言葉もなく、真っ青になっている俺達に、公爵が追い打ちをかけた。

「いやぁ、儂は甘いものに目がなくてなぁ。家族しか付き合ってくれないのだが、エイミーが元気になったうえ、殿下達もお付き合い下さるなんて、ホントに嬉しい!」

そう言いながら、チョコケーキの上に、さらにハチミツとチョコソースをかけていく…。

俺は、公爵のぽっちゃり体型の理由を知った。

(匂いだけで、吐きそうだ…)

甘い物嫌いのビルなんかは、すでに気絶しそうになっている。

アイリーンと夫人は、平然と食べている………何故だ!?

「いやぁ、普段は普通のチョコケーキなんだけど、今回はエイミーの快気祝いと、殿下の歓迎もあるから、思い切って三段にしちゃったよ♪」

周りを観察している間も、上機嫌な公爵の話は続いていた。

(思い切るなよ!普通にしろよ!)

アイリーンと目が合うと『だから言ったでしょう?』と、口パクで言われた。

『そら見ろ』という目が非常にムカついて、意地になってチョコケーキに挑んだ。

俺が食べる以上、他の3人も食べないという訳にはいかない。

全員蒼白になりながらも、ケーキに挑んだ。




その日俺達は一晩中、寝室とト〇レを往復し続けた…。

やっとタイトル決まったよ(*´Д`)ホッ

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