1.王命が下りました。
なるべく間を開けないよう頑張ります(*´Д`)
「よいか、これは王命だ!そなたはバートン侯爵家との婚約を解消し、隣国のセドリック皇太子の第3側妃として嫁ぐのだ、逆らうことは許さん!」
「貴族令嬢が王族になれるのよ?光栄に思いなさい」
「貴族なら国の為、義務を果たすべきでしょう」
「その通りだ。王命に従いつくす事こそ、貴族の役目だろう」
玉座から国王陛下がこちらを見下ろして、大声で怒鳴り散らしてくる。
王妃や宰相、騎士団長までもが、追いうちをかけてくる。
「…………承知いたしました」
顔を伏せて、カーテシーをする。
(どうして、こんな事になってしまったの?)
必死で涙をこらえながら、思わずにはいられなかった。
「リズ!」
振り向くと友人のルーシーとハンナが、笑顔で駆け寄ってくる。
「聞いたわよ?今度やってくる、皇太子の世話係を任されたんでしょう?やるじゃない!」
「そうね、王族の世話を任されるなんて、それだけ高く評価されてるって事だもの。凄いわね」
「大げさよ。たまたま私の領地がカメリア国に接していて、言葉に詳しいから決まっただけよ」
「それでも凄いわよ。カメリア国は複数の小国が集まってできた国で、地域ごとに言語が異なってて全部覚えるのが難しいって、先生達も仰っていたじゃない」
「そうそう、さすが辺境伯令嬢ね。」
2人の言葉に少し恥ずかしくなって否定するが、あっさり躱されてしまった。
そうこうしている内に次の授業の鐘が鳴ったので、慌ててごまかす。
「そろそろ次の授業に行かないと間に合わないわ。次は口うるさいトーマス先生の授業よ」
「あーそうだった、憂鬱だなぁ」
「トーマス先生ってば、根に持つタイプだしね」
「そうそう、早くいきましょう」
先ほどの話は忘れたかのように、2人とも次の授業に頭がいっぱいになった。
そのまま2人と談笑しながら、次の授業に向かった。
放課後、婚約者のアレンと待ち合わせて馬車で帰宅した。
「聞いたよリズ、カメリア国の皇太子の世話係になったんだって?」
「はい」
返事をすると、アレンは顔を曇らせた。
「心配だなぁ。カメリア国は男女関係に奔放で、婚約者がいても平気で手を出してくると聞くから…」
「まぁ。でも大丈夫ですわ、ここはカメリア国ではなく、リスギー国ですもの」
「でも皇太子が君を気に入って、権力でごり押ししてくるかもしれない…」
そう言ってアレンが、ぎゅっと抱きしめてきた。
「それでも大丈夫ですわ、私とあなたがしっかり拒否すれば。いくら皇太子でも、他国で侯爵家と辺境伯家を敵に回すような事は、できないでしょう」
するとアレンもホッとした顔をした。
「そうだね、いくら皇太子でも他国で強硬手段はできないね。僕と君が強気でいれば……愛してるよリズ」
「えぇ私もです」
そっとキスをすると、離れがたくてそのまま屋敷につくまで、2人で抱き合っていた。
日常茶飯事の光景だ。
ついでに一緒に乗っていた護衛のカールと、メイドのメアリーがそっと目をそらすのもいつもの事だった。
タイトル募集中(笑)




