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読みやすくするため、プロローグと第1話・第2話を少し改稿しました。

物語の内容自体に大きな変更はありませんので、すでに読んでくださった方はそのまま続きからお読みいただいて大丈夫です。

「ユリア……よく聞くんだ」


 兄ヘレンの声は、これまで聞いたことがないほど重かった。


「これは――お前と私、ふたりだけの約束だ」


 ユリアは戸惑いながらも頷いた。

 ヘレンは、しばらく言葉を探すように黙り込んだあと、ゆっくりと口を開いた。


「これから先、何があっても……」


 その瞳には、覚悟のようなものが宿っていた。


「この約束だけは、忘れるな」


 ヘレンはユリアの手を強く握った。

 ユリアの胸が、小さく揺れた。


「……はい、お兄様」


 ユリアは小さく頷いた。


 それが――

 兄と交わした、最後の約束だった。

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