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第16話 キョウリョク

目が覚めるとお昼だった。

学校だったら遅刻だが今日は休みになっている。

スマホを見ると大樹からの連絡が来ていた。


『来週打ち上げあるらしいから絶対来いよ!』

『分かったよ。それより、今日、これから暇か?』


俺は昨日の件で聞きたいことがありそう返信すると、すぐに返事が返って来た。


『暇だか、どうかしたか?』

『今から家来れるか?1人で。』

『一人で?まぁ、分かった。今から向かう。』


それから、身支度を整えていると、しばらくして大樹が来た。


「翔真からのお呼び出しとは珍しいな。どうかしたか?モテ期が来たのか!?」

「そんなすぐに、来るか!」

「なんだよ、期待したのに。それで、何の話だ?」

「この眼鏡の話だ。」

「眼鏡?」

「ああ、ちょっともう1回この眼鏡を掛けてみてくれ。」


大樹は俺が渡した眼鏡を掛けた。


「やっぱりこの眼鏡、伊達だろ。」

「そうじゃない。俺の額のところになにか見えないか?」

「見えるぞ。70って数字が。なんなんだこの数字。」


大樹は俺の額に見えるであろう数字を触るしぐさをしている。

数字が見えているのは確かだろう。


「なるほど。ちょっと貸して。」


そして、俺は大樹から眼鏡を受け取るともう一度自分に掛けてみた。

すると、さっきまで”ー”だったものが”69”に戻っている。


「なるほど。」

「だから、この数字何なんだ?」


協力してもらって本当のことを話さないのは悪いことだ。

だが、大樹に話してもいいのか。

話して信じてもらえるのか。

仮に信じてもらえて、それを言いふらされたら元も子もない。

俺は大樹の顔を見た。


「お前、誰にも言うなよ。言ったら殺すからな?そして、笑うなよ。」

「ああ、言わないし笑わないよ。それで?」


そう言う大樹の顔は真剣だった。

そして69という額に描かれた数字。



俺は大樹を《《信じる》》ことにした。




「この眼鏡。――――――相手の好感度が分かるんだ。」




俺にとっては大きな一歩だった。


「好感度?」

「ああ。さっき大樹にも見えた数字が俺のお前に対する好感度だ。」


それから素っ頓狂な顔をしている大樹にすべてのことを話していく。


「もう1回見てみろ。」

「ん?なんか数字が”ー”に変わってるぞ。」

「今分かったんだが、1度眼鏡を付けたやつの好感度は見えなくなるらしい。」

「なるほどな。そんで、俺以外の誰かにこの眼鏡の正体を知られたのな。」



「――――――お前、すごいな。」

「翔真のことは何でも分かるっての。それで、誰なんだ?」

「同じクラスの増田ますだ彩香あやかだ。」

「ます、、ってあの三大美女の!?」

「ああ、そうだが。」

「お前、増田さんとも仲いいのか!?学校のやつらに知られたら殺されるぞ。

 一人は元カノで、残り二人とも仲がいいって。どんだけ前世で徳積んできたんだよ!一人分けて欲しいぐらいだ!」


捲し立てられて言葉を失っていると、大樹が落ち着きを取り戻した。


「コホン。まぁ、事情は分かった。まずは増田さんが、どこまでその眼鏡を知っているのかを探る必要があるな。俺みたいな場合もあるし。」

「そうだな。でも、どうやって探ろうか。」

「それなら、いい場所があるぞ。」

「いい場所?」

「ああ、これだ。」


そう言って大樹はスマホの画面をこちらに向けてくる。

そこには俺とのトークの画面が映し出されていた。



『来週打ち上げあるらしいから絶対来いよ!』



「この日なら何とかなりそうだ。」

「大樹、お前。勉強以外は頼れるな!」

「勉強以外、は余計だ!」



それからは、どうでもいいことを話したり、ゲームをしたりして楽しい時間を過ごした。



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