マイスター7
一方。道と優子は、朝の食事の後片付けや、ホーム内の掃除、宇宙船から持ってきた荷物の整理などをやっていた。これから生活していくうちに何がどこにあるか、把握しておくことは大切です。まずは食料の確認。後は食べ物をどうやって自給自足できるか。
サバイバルの基本でお店もなにもない状況で、自分たちで食べ物を確保しなくてはいけません。まずは自給自足するには、畑。野菜を作るのが一番重要なことです。
若い彼ら彼女たちが自給自足する経験は少ないと感じます。地球ではコンビニに行けば弁当が売っていて、料理を作るにしても、スーパーマーケットで新鮮な食材が売られている。
彼ら彼女たちにとって野菜の種を植えて畑を作る。水の確保。蛇口をひねれば水が出る世界とはことなり、何でも、自分たちだけでやらないといけない。これからは、住みやすい環境と、自給自足に向けての準備になります。
優子が「持ってきた食料は保存食も十分あるから当分は大丈夫ね」
道が「ああ。でもどこかで畑を作らないとな。この星には水があるのかな」
優子が「そうね。自給自足しないと」
道が「これからは残る人は生活面を重視した活動になるな」
優子が「いよいよ、サバイバルって感じね」
道が「なんか、燃えるな」
優子が「昔からそういうところ変わらないわね」
道が「え」
優子が「好奇心が強いところ」
道が「やることが多い方が面白いだろ」
優子が「そうね。私も楽しい」
荷物の整理もだいぶ片付いてきた。晩ご飯の支度にも取り掛かり、今日初めてジャングルに調査に入った仲間を労う用意も万端です。冒険に出て疲れているメンバーを癒す準備も出来ています。みんなが無事に一日を終えることも重要なことで、それは、マイスターにいるから、生きるということを意識できるのだと感じます。
ミーも元気よく駆け回っている。その元気は道たちの励みにもなる。
だからこそ、ミーを家族のもとへと帰さないといけない。純粋にミーを家族に会わせたい。やっぱり、ミーは家族と暮らしている方が幸せなんだろうと感じてます。