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マイスター6

今日から本格的に探索がスタートする。この星はこれからどんな世界を魅せてくれるのか。期待と興奮を胸に冒険が始まります。


ジャングルはとても生命力に溢れていた。一つ一つの葉は大きく。雄大だ。

植物のスケールの大きさに圧倒される3人。これからこの大自然と向き合わなければならない。


学が「どうやらこの星の植物は熱帯植物のようですね」

学が「温暖で雨量が多いことが特徴ですね。種類も多く。背の高い木も沢山あります。つる植物も多数ありますね」

純が「ええ。葉っぱが個性的ね。なんだか面白い。南国の国に迷い込んだみたい」


ジャングルを進むと昨日、ミーがいた場所にたどり着いた。

純が「ミーちゃんの家族はこの近くにいるのかな」

鉄が「ミー坊か。早く家族に会わせたいな。心配してるだろう」


3人は奥へと進んだ。途中。木の実がなっていたり、キノコも生えていた。

ここで、食べ物がこの星にもあることが分かった。ミーがいるから食べ物がある可能性は高かったが、この発見で確実となった。

鉄が食べようとしたが、2人が止めた。無人の惑星では病気が命取りになる。


純が「あれは何?鳥、翼があるわ」

学が「あれは、羽がカラフルですね」

鉄が「インコか」

学が「あの大きさならオウムじゃないですか」

純が「冠毛も付いているわ。オウムね。綺麗な姿をしているわね」


オウムと別れて少し進むと水が流れる音がしてきた。植物や生物が存在しているなら水もある可能性も高かった。生物にとっても、植物にとっても水がなければ生きれない。もし水があるならこの星での大発見になるかもしれない。

純が「近くに川が流れているのかしら」

水の流れる方向に行くと、大きな川が流れていた。

鉄が「今、魚みたいなものが飛び跳ねなかったか」

純が「本当。魚がたくさんいる」

学が「なんて水が澄んでいるのでしょう。底の水草も見えますよ」

純が「人が入り込んでいないと、ここまで綺麗なの」


その時、草むらからゴソゴソと物音がした。

3人が物音の方へ向くと、大きい黒い物体がそこにいた。得体のしれない生物に危険だと緊張が走った瞬間だった。

鉄が「熊猫だ~!」

学が「違いますよ。クマに近い生き物です」

体は大きく、爪は鋭い、牙も長い、全身を黒色の毛で覆われている生物だ。この星には凶暴な生物が存在した。


純が「ちょっと、やばくない。こっちを見てる」

初めて見る凶暴な生物に動揺を隠せない純。逃げなくてはと気持ちが焦ってしまった。

純が走ろうと思った瞬間。足がもつれて転んでしまった。

純が「痛い」

学が「純さん。大丈夫ですか」

純の足から血が流れる。突然のことに純が負傷してしまう。ピンチが続いてしまう。状況は悪化する一方だ。絶体絶命の中。クマを相手に出来る人間はいるのだろうか、それに、クマに挑もうと考えようと思う人間もそうはいない。

鉄はこの危機的状況にも動じずに臆することなく、自分よりも大きい生物に挑もうとしていた。

鉄が「学。純を頼む」

学が「鉄さん。まさかクマの相手をするつもりですか」

鉄が「おう。純を頼んだぞ」


3人の命は鉄に託された。クマと鉄が向かい合う。瞬きもできない状態。臆すれば命にかかわる。にらみ合いは続く。生きるか死ぬかを迫られる瞬間。鉄の気合いにクマが一瞬たじろんだ。鉄はその一瞬を見逃さなかった。

鉄が「とりゃー‼」

鉄の渾身の一撃。鉄の得意技。一本背負い投げが炸裂した。クマは倒れ気を失った。鉄とクマとの死闘は鉄の勝利で幕を閉じた。


学が「鉄さん。すごい。クマに勝っちゃうなんて」

学が「純さんなら大丈夫。血は止まったし、軽く足を怪我しただけですよ」

学もちゃんと鉄に頼まれた純の手当てをしていた。ここのメンバーで頼りにならないメンバーはいない。みんなその時に出来る最善の方法を考えて、行動に出来る。


純が「2人ともごめんなさい。私がドジってしまったから」

鉄が「傷が軽くて良かったな。歩けそうか」

純が「ありがとう。もう動けるわ」

学が「ばい菌が入るといけないから、ケアバンドをしておきましょう」

この初めての危険な出来事もメンバーの結束を深める出来事になった。


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