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マイスター3

一方、これからの拠点にする場所を準備している優子たち。日も暮れてきて宇宙船からの荷物もだいぶ片付いてきた。

これからは、シェアホームという場所が起点になる。


道たちが乗ってきた宇宙船は中古だが掘り出し物だった。

鉄の父親が宇宙船の修理をやっていて、たまたまある冒険家が冒険を引退した代物を修理してくれて、チューンアップした状態の良いものを売ってくれた。

鉄いわく、親父はエンジンの音を聞いただけでその宇宙船の状態が分かるらしい。鉄も職人気質があるところは父親に似たんだなと感じた。


純が「優子。宇宙船からの荷物はこれで全部よね」

優子が「ありがとう。これで全部よ」

学が「やっと終わった。これで明日からは調査に行けますね」

純が「鉄と道はどこまで行ったのかしら」

学が「大丈夫ですよ。お腹が空いたらそのうちに帰ってきますよ」

鉄が「おーい。野郎ども。すごいものがいたぞ」

道が「早く手当てしないと、痛そうだ」


道の腕の中には足に傷を負った生物がそこにいた。

道が「弱っている。ケアカプセルに入れないと」

学「この星にも生物はいたんですね」

毛並みは白くて耳が大きい、爪が長い。外見は猫のような容姿をしている。

猫をケアカプセルに入れた。


ケアカプセルは生物がもつ治癒能力を高めてくれるカプセルで、体にかかる負荷は小さい。ちょっとの傷なら一晩寝たら治ってしまう。

道が「これで回復してくれたらいいのだけれど」

鉄が「腹減ったなぁ」

純が「みんなお待たせ。ご飯よ」

鉄が「待ってました」

道が「明日になれば元気になれよ」

優子が「大丈夫よ。安心して眠っているわ」


今日の晩御飯は豪華だった。初めてマイスターに来た記念にみんなの大好物ばかりだ。

道の大好物、イカの刺身。鉄の大好物、とんかつ。学の大好物、野菜炒め。純の大好物、オムライス。優子の大好物、肉じゃが。


今日はパーティーなのでお酒も飲んだ。

鉄は見かけによらず酒には弱かった。缶ビール一本で酔っぱらってしまう。

優子はお酒が強かった。道とは長い付き合いで、優子がお酒を飲んで酔うところも、顔が赤くなるところも見たことがない。

優子は飲めても、お酒は、嗜む程度がちょうどいいと言って、人前ではあまり飲まなかった。

飲み会もみんながほろ酔い程度になったらお開きになった。


道が「鉄。こんなところで寝ると風邪を引くよ」

鉄が「もう飲めましぇん」

学が「道さん。一緒にベッドまで運びましょう」

道が「ああ。そうだな」

優子が「学と道。ありがとう」

純が「お水持っていく。起きたら喉が渇くから」

昼間の疲れとお酒を飲んだので、みんな床に就くのは早かった。


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