マイスター2
ジャングルの中に入ると見たことのない植物ばかりで一つ一つの葉は大きい。まだ誰も足を踏み入れてない場所に冒険ができていることに道と鉄は興奮していた。
ずっと読んでいた物語の世界が目の前に広がっていることに、これからどんな未来が待っていることに心が高まった。
鉄が「何がでるか。魔獣でも出たら面白いのにな」
道が「鉄はいつも楽しそうだな」
鉄が「あたぼうよ。誰も踏み入れてない場所に行くんだ。燃えるだろ」
道が「鉄のそういうとこ好きだよ」
鉄とは高校のときに知り合った。
鉄は学校では有名人だった。柔道をやっていて、全国大会で優勝する実力、学食ではご飯を3人前は食べていたし、何をやるのも豪快で自然と人を惹きつける魅力があった。
高校2年のときに同じクラスになり、授業で将来の夢という作文を書いた。その時に道が将来はまだ誰も踏み入れてないマイスターに行って冒険することが自分の夢だと書いた。
鉄も冒険することに憧れていて意気投合した。
純も学も優子も同じクラスで同じ夢を持っていた。
星に願いをという同好会を作った。音楽の願い星という曲から名前を付けた。
歌詞の中にみんなの願いが叶うといいなという歌詞がある。いつかみんなと冒険をするという願いが叶うといいなと願いを込めてつけた。
同好会は毎日が楽しかった。冒険小説や宇宙について語り合った。
大人になったらこの5人で絶対、旅に出ようと誓い合いみんなが大学を卒業後、ついに夢が現実となった。
ジャングルを少し進むと何かを発見した。茂みにうずくまっている。
それはこの星に生きる生物。この星にも生物は存在していたという証拠がそこにはあった。
道が「鉄。今何か動かなかった?」
鉄が「何?本当か。どこだ」
道が「また動いた」
鉄が「すげー。この星の最初の出会いだな」