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第壱話

とりあえずキャラメイク終了。

『ようこそ八剣伝の世界へ! ここではキャラメイクと初期ステータスを決められます。』


起動早々メッセージウィンドウが表示される。

アバターは装着しているヘッドセットから読み取られるリアルの姿をそのまま使うか少しいじるか、一から作るかの選択式のようだ。


「そこまでキャラメイクにこだわるタイプでもないし、リアルから少しいじるのでいいか」


そういいながらコンソールをいじっていく。


「変えるとしたらまずは髪色はベタだな、あとは...目つきも変えとくか」


髪色はアッシュグレーにして、目つきはつり目に変更する。


「お、体格とかも変えられるのか。大柄のほうがリーチとか伸びたりすんのか? もしそうなら少し興味はあるが...リアルより大きくすると違和感があるのはフルダイブの特徴だしここはいじらなくていいな。」


ブツブツと独り言をつぶやきながらキャラメイクをしていく。

あらかたのキャラメイクを終わらせると、次は初期ステータスを設定していく。


「ステータスについては基本的な所は他のゲームと共通か、二刀流の海ノ型だし、敏捷寄りの軽戦士か均等に振ったバランスか、技巧振りの上質型か、悩むなぁ。」


双剣使いとして考えるなら敏捷に振って手数を増やすのもいいし、ソロってことを考えると均等型にして安全に進めるのもありだな


「振り分け可能ポイントは50...SPは30の合計80か。」


ここで八剣伝のステータス補正について見ていく。

HP、MPといったものは従来のモノと変わりはしない。

STRも同様。攻撃力に一番高く補正がかかり、特定部位_鱗や鎧といった硬い部分への有効攻撃の補正もかかるといったものだ。


「鱗ってことはやっぱドラゴンとかいるのか? 鎧は...デュラハンポジのモンスとか、PVPとかで重要になってきそうだな。」


この八剣伝、PVEももちろんだがPVPも盛んらしい。

PKとかではなく、闘技場のようなものが、とある町まで到達すると解放されるのだとか。


「PVPか、それもなかなか楽しみだな。

っと、そんな後のことより今はステータスだステータス。」


次はVIT。ダメージカット率と状態異常耐性。

まぁこれも基本一緒か。今回のビルドは手数重視だしこれはあんまり振らなくてもよさげだな。


「次はAGI、まぁ使いたいビルド的にはこれが一番重要だな。敏捷寄りの尖ったステ振りもいいな。」


とはいったものの、流石に極振りはできないので一旦20までに押さえておく。

尖ったステは刺されば強いが刺さらなかった時が地獄だからな。

圧倒的なPSがあるなら話は別だが、流石にそこまでうぬぼれるほどのPSは俺にはない。


「次にDEX、これは状態異常軸なら一番上げたいな。紙装甲の生命線は回避だし、蓄積値の補正もあることだし。これも20...いや、これは15にしてほかのとこに振るか。」


頭の中で大体の構成が決まっていく。


「INTもあるが、これは直接的にかかわってこないから振らなくていいな。」


八剣伝においては魔法_法術とよぶ。_は、バフとしての効果がメインで、戦闘時に行使しようとなると、大掛かりな準備が必要になってくる。

そして使ったとしてもあまりダメージは期待できないので、INTに振っているものはあまりいないらしい。

まあクランにおいては重宝されるらしいので、数がいないわけでもないらしいが。


「よし。ステはこれでいいとして、次はスキルだな。

回避系のスキルさえ取れればどうにかなるだろ、まずどんなスキルがあるかな。」


・海ノ型・水裂衝(すいれつしょう) 5

二刀による連続攻撃。CTが短く、物理的なダメージソース。

・海ノ型・桜雨烈(おううれつ) 10

弱点部位にダメージ補正がのる。ただし明確な弱点_肌や目など_にのみ補正が掛かる

・海ノ型・蒼剣雨(そうけんう) 15

相手の頭上に飛び上がり斬りつける。コンボの繋ぎに使える。

・海ノ型・雨輪脚(うりんきゃく) 15

回避補正。使用中敏捷値+1

 

「初期から取れるのはこれくらいか、雨輪脚は確定だな。これとって残り15ポイントか、上を取れるようにするか二つ取ってスキル枠を埋めるか...」


残りのスキルはそこまで魅力を感じないから取らなくてもいいんだが。

SPの持越しは...できるな。なら無理して取らなくてもいいか、スタートしてどうしても火力が欲しくなったら水裂衝をとるかな。


「そして肝心のステはっと...


HP・20+5

MP・20+5

STR・20+5

VIT・10+5

DEX・10+15

AGI・20+20

INT・15+0


...こんな感じでいいな。装備枠でのちのち底上げできるし、HPは最低限でいいし、MPもとりあえずはスキルは一個しかないし。」


そういい俺は、目の前にあるコンソールの、決定ボタンを押す。


『この内容でスタートしますが、よろしいですか?』


というメッセージウィンドウが出てくるので、はいを押す。


「さぁ八剣伝...! とことん遊びつくしてやるぞ! 」


年甲斐もなく叫びながら、待ちに待ったゲームが始まる。

そして。


『では! 八剣伝の世界にいってらっしゃいませ! 』


その声を聞きながら、視界が暗転していく。


(そういえば、機械音声のくせにやけに流暢にしゃべるな~)


なんて、くだらないことを思いながら。













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