第零話
プロローグです。
次回からしっかりとお話を進めていきます。
和風VRMMOとして発売された八剣伝。
中世系のゲームが主流の中発売され、その作りこみから一躍有名になった作品。
発売して半年が経過し、やっとの思いでゲームをプレイし始めた男のお話である。
「待ちに待った八剣伝! 販売されてからすぐにプレミアムついたから中々手にはいらなかったんだよなぁ」
そう言いながら[八剣伝]のパッケージを持ちながらニヤニヤしている男、発売時には色々と立て込んでおり、評判を聞いてすぐに買おうとしたが時すでに遅く、完売の文言に絶望し、二次販売が来たらすぐに買おうと決めていた男性_春夏冬 迅_という。
最近仕事をやめ、もろもろの手続きで趣味の時間をとれなかったが為にプレイが遅くなったしまったようだ。
「ジョブがほとんど戦闘に関与しないゲーム、純粋なPSがメインのゲームか...」
この[八剣伝]というゲーム、他のゲームと違い、ジョブシステムに戦闘時メインで関わってくるものがなく、ゲーム中に選択、変更できる流派によって代用しているのである。
「なになに...? 最初に選べる型は三つ、天ノ型に地ノ型、海ノ型ねぇ」
プレイ開始時に選べる三つのプレイスタイルのうち、攻撃的な戦闘方法が天ノ型。
初期装備は大太刀。重い一撃による圧倒的な火力を持つ型。
初心者が選ぶにはピーキーな型のため、使用者は少ないがその攻撃力は大規模戦闘において要となるため、非常に人気の型だ。
「一撃の火力が大きいが、残心として技をだした後の硬直が大きい為、ソロ非推奨ね。」
攻略サイトを閲覧しながらそれぞれの流派について詳しく見ていく。
「天ノ型の次は、地ノ型...こっちは防御寄りの戦闘スキルがメインか、要はタンクか。」
地ノ型は初期装備が太刀で、受け流しをメインとした流派。、火力としては期待できないがカウンターが決まった時には天ノ型並みの火力を出すことが可能である。
「ただし受け流しは補助があるため簡単ではあるが、カウンター時は補助がないため狙って出せるものは限られていると、なるほどねー、玄人向けの流派ってとこか。」
この流派はなかなかいいな、ソロでも問題なくやっていけそうだ。火力はともかく、生存能力が高いのは中々いい。
「最後に海ノ型。これは...双剣使い、二刀流か、DPS高そうだが、どれどれ...」
海ノ型は初期装備は小太刀二刀流で、出血の状態異常による継続ダメージの圧倒的なDPSが特徴。
紙装甲ではあるが扱いやすく、一番最初に選ばれた流派。しかし高位の大規模戦闘に出現するボスは出血が効かないモノが多いため、現在の環境においては落ち目なジョブである。
「ふむ、最初に選べる流派の中では一番選ばれている。出血による火力が人気の理由かな?」
この中で選ぶとしたら何を選ぶか、迅は非常に悩む。
「一撃の重さもいいし、生存能力もいい、状態異常も魅力的だな...んー、知り合いもまだいないし、ここは海ノ型でとりあえずは始めるか! 型は変更可能らしいし、全部試していこう!」
そういいながら俺は、ギアを装着し、ゲームを起動した。
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