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五章予習・覚えていない人のためのあらすじと登場人物紹介

 連載が止まって数年経っていますので、四章までの内容を軽くまとめておきます。



●これまでのあらすじ




・一章

家族の中の『搾取子』に位置づけられて、奴隷のようにこき使われていたリゼが、ディオールに救出される。

虐待してきた姉、父、母は盛大な報いを受けた。

リゼは公爵家の一員になった。


・二章

お店も無事開店したので、お仕事を開始。

アニエスが仲間になった。


・三章

街で魔獣が暴れてピンチに。

ハーヴェイが仲間になった。


・四章

リゼが学園に放り込まれる。

リゼが心配なのでディオールも先生役をしぶしぶ拝領。

ディディエールが仲間になった。




●登場人物




○リゼルイーズ・リヴィエール


本編主人公。


ふわふわした喋り方をする割に、作っている魔道具はなかなかえぐい。

だんだん自分の作るものの影響力に気づいてきている。

好きな食べ物はお肉。

ディオールのことはお肉もケーキもくれる聖人みたいな人だと思っているけど、若干意地悪なところはなんとかしてほしいと思っている。優しいところもあるので、かろうじて犬よりは好きかもしれない。婚約者として好きかというとだいぶ微妙なので、ディオールもリゼのことはだいぶ微妙なのだと勝手に思っている。

十五歳で、成人済みだとたびたびイキっているが、見かけも中身もまだまだ子ども。


作中で年齢をはっきり言わないのは、未成年の搾取労働問題に厳しい海外コンプラ対策だったが、結局書籍には入れたので意味がなかった。

最近はAmazonなどでも規制が入って販売停止になるので、いつ止められるか怯えているとか。




○ディオール・アゾット・ロスピタリエ公爵


リゼの婚約者。

氷系の天才魔術師で無愛想なことからついたあだ名が『氷の公爵様』。

あだ名がダサすぎると人から笑われたときは頭に来たものの、本人もダサいからやめてほしいと思っている。

去年公爵位をもらったばかりの十九歳。

全体的に感情表現に乏しく、無表情で、発声にも覇気がない。淡々と吐息だけで喋っているようなところがあり、語尾も「いいよ」「するといい」「しなさい」とかなりヌケ感がある。

イラついているとき、喧嘩しているとき、不愉快なときなどは語気が荒くなる。

ただ、よくイラついているので、当たりが強くて偉そうな態度になりがち。

好きなタイプは珍獣、もしくは犬。

だいたいのものは好きでも嫌いでもないが、リゼのことは自ら進んでせっせと世話を焼いている。




○リオネル


北のノル騎士団団長。

少し年長の二十五歳。

ディオールを『あだ名がダセぇ』と嘲笑した男。

だいたい何でも面白がって爆笑しており、声もデカい。

戦場で馬鹿みたいに敵に突っ込んでいくので、ついたあだ名が『狂獅子隊長』、人のことはあまり言えない。

三章でリゼに対戦を申し込むものの、魔道具の力で無理やり分からされた。




○ディディエール・アゾット


ディオールの妹。十二歳。魔法学園一年生。水魔法使い。

独特なアクセサリーを作る。

ちょっとネガティブ思考で声も小さく、ディオールと似たような話し方をする。


西洋風の世界観であるため、この世界の貴族の身分は属人的なものであり、家門意識は日本の武家ほど強くない。

ディオールが公爵位をもらったからといって、錬金術師一家のアゾット家全体が公爵家になった、というわけではない。

社交界に出ても、扱いは『公爵家の令嬢』ではなく、『爵位なし錬金術師の名門アゾット家の令嬢』となる。

四章の転入時の挨拶の通り、『貴族じゃないけど、ちょっと貴族』。


これはリゼ一家の父母も同じで、祖母が王女であっても夫が庶民であれば子孫は貴族の待遇が受けられず、娘が特例で貴族に嫁いだからといって父母が貴族の待遇を受けられるわけでもない。

武家風ではなく、あくまで西洋風です。


人に三回くらい説明したのに何も伝わらなかったという悲しい経緯があるため、ここに書いておく。

分かる人だけ分かってください。




○ハーヴェイ


リゼのお店の護衛。冒険者志望。

剣術の達人で、リゼとは魔術師検定の受験仲間。

真面目で朴訥とした武人のような喋り方をする。

現在はヘカトンケイルの討伐を目指している。




○アニエス


リゼの店の社長。気が強くて賢い。発声もつよい。

ディオールが嫌いだけど、ほぼ同族嫌悪。




○アルベルト


キャメリア王国第一王子。

軍事力の拡張を野心的に行っている。

腹黒い人間特有の、わざとらしく甘い鼻にかかったような喋り方をする。


名前がフランス風でないのは多国籍国家にしようとした名残。

一国の中で言語が違う設定はちょっと説明が多くなりすぎるので中止。

代わりに別のギミックを用意した。




○マルグリット


キャメリア王国第一王女。

愛嬌があってマナーもいい素敵な王女様。

徹底的に躾られているので、喋り声もきゅるんとしていて可愛い。

本人はビジネスでやっているので誰かに代わってほしいと思っている。

リゼのお祖母様も王宮を飛び出した元王女だったので、何かしら参考になるかもしれないとも思っている。




○フェリルス


北の永久凍土の雪原に住んでいた魔狼。

長い年月のうちに精霊化して、ディオールと契約した。年齢は五百歳以上。

馬鹿でうるさくて絡みがウザいが、犬好きの主人が甘やかしているせいで誰にも止められない。

ご主人のことは強くてカッコよくて大きな群れも統率できるすごいリーダーだと思っている。

リゼのことは可愛い子分だと思っている。




○クルミ


リゼ付きのメイド。

チェンバーメイドもしくはレディーズメイド。いわゆる侍女。

特技はヘアメイクとスキンケア。




○ピエール


ディオールづきのショタっ子従者。

フェリルスとは犬猿の仲。


フランス史でいうところのvalet、イギリスだとどうなのかはよく知らない。




○リゼのお祖母様(魔道具師ゼナ、ゼナイド)


伝説の凄腕魔道具師。

元は王女で、魔道具作りに熱狂してしまい、王家を出奔した。

消息を断って魔道具店を開いていたものの、兄王に見つかり、いつのまにか王家御用達の名店に。


リアル西洋式の継承権でいうとリゼの祖母自身は死ぬまで王族。しかし女系王族が庶民と結婚してできた娘(リゼ母)は貴族とみなされないのが普通。

リゼ母も一章で「公爵様が『これだから新参者は』と笑われるようなことがあったら、式典用の小道具を作り間違えたリゼのせい」ときつく戒めているとおり、たとえ公爵・王族であっても宮廷にアウェイで参戦するのはものすごく大変だから、社交界復帰なんてしたいとも思っていなかった模様。




○ウラカ・スティーリャ


サントラール騎士団団長ル=シッド・スティーリャの娘。

自他ともに認める美少女。

ディオールにフラれたのを逆恨みしている。

切実に男がほしい。




○ル=シッド・スティーリャ


サントラール騎士団団長。

ウラカをフッたディオールのことは

「うちの娘の何が気に入らなかったんだ」

「気を持たせて弄ばなかったのはよかったが」

とちょっと複雑な感情を抱いている。




続けて五章一話目も投稿予定です。

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