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 雲よりも高くその大陸(せかい)は浮かんでいた。

 世界の名はパッシオーネ。

 とある少女の灼熱した情熱が生み出した不思議な力により創造された、ある種の人工島である。


 人の理を離れた少女にもはや友はいない。

 力は少女を孤独にした。


 パッシオーネの太陽は距離が近いだけでなく、なかなか沈まない。

 それは、太陽だけが友達だった少女が、別れを惜しみ大陸ごと追いかけた名残が尽きていない為だ。


 あの頃から終わらない幾星霜の夏を経て、パッシーオネとは、少女が記憶を基に創り出した知的生命体——人間による国を指すようになった。


 常夏の国パッシーオネ。


 またの名を灼熱と情熱の国パッシーオネ。


 少女は太陽の化身である女神と崇め奉られ、彼女を讃える御伽噺が今日もパッシーオネの何処かで囁かれている。

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