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藍色に熔ける  作者: 藍澤ユキ
18/26

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『あぁ、うん。おめでとう』

 そう思うけれど感情がついていかない。

『へぇ、そうなんだ。よかったね』

 そう思うのが正しい場面だ。

『えっ? いや、わたしはないよ』

 こっちには振らないでほしい。求めていない。

『うぅん、まぁ、そうなんだけどね……』

 人には言えるものだ。わたしもそうだけど。

『うん、うん。』

 早く終わらないかな。

『あはは……』

 正直、うんざりだ。

『うん。わかった。わたしも嬉しいよ』

 やっぱり感情がついていかない。心がささくれ立つ。

『うん。じゃぁ、その時に』

 どんな顔をして?

『とにかく、おめでとう。うん、じゃあね』

 早くしないと、何かを戻してしまいそうだ。

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