プロローグ
全ての人間は生まれながらに美しく、生きるほどに汚く、汚れる。こういった生物は人間だけじゃないかと私は思う。
全ての生物は美しくて元々。
美しくあれ。
プロローグ
初めに。私はこのサイトの管理者です。
腐った牛肉の臭い、焼けたゴムの臭い、動物の糞尿や工場の排水等、私にとっては、この世の臭いに比べれば幾分かマシだと感じる。
ちなみに私は神を信じない。
世の中には人間達が勝手に思うことの一つに[良い事]と[悪い事]の2種類が存在する。
人間達は自分に都合の良い出来事を[良い事]であると喜び、都合が悪いと[悪い事]だと、この世を蔑む。下手をすれば神さえも恨む。日頃より神等信じない、考えすらしない人間ほどその傾向が強い。
だが全ての人間の行いは、因果応報であり、自業自得である。
そして、全ての人間の[良い事]は誰かの人間の[悪い事]である。逆もしかり。
例えば、ある人間が会社内で殺人を犯したとする。部下が上司に逆上して勢い余って殴り殺してしまったパターンだ。この場合殺された上司はもちろん、のちのち捕まってしまう部下も[悪い事]になる。
もちろん上司と部下の家庭、仕事仲間、親しい友人も酷く悲しむ事だろう。
だが、他の人はどうだろう。日頃より周りに対し、傲慢で威張り散らした態度の上司を、キレやすく扱いにくい同僚が殺してくれた!2人に同時にいなくなり一石二鳥だ!と思う人間がいるかもしれない。この人にとっては紛れもなく[良い事]だ。
もっと広い視野で見たらどうだろう?
この先、継続的に食すであろう食材の元となる牛、豚、魚などは生き長らえるかもしれない。車に乗っていたのなら排気ガスも減るかもしれない。これは地球やその他の生物からしても[良い事]なのかもしれない。
人間以外の生物のほとんどはただ必死に生き、己の為に他者を殺し、そしてほとんどは何も出来ずに死ぬ。
人間の[良い事]は他の生物の[悪い事]かもしれないのに。人間は喜びさらなる快感を求め続ける。
理性を持ち合わせた人間にも己の為に他者をなんとも思わない人間もいる。これはみじかな存在に必ずいる。
私はこんな者達に裁きを与えようとこのサイトを立ち上げた。
弱者を神は助けない。
私は神を信じないが…。