表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/104

12

 ゴブリン探索で気がついたことがある。北西の方角でよく見つけるのである。北西と他の方角では3対1くらいの割合だ。

 なので今日は北西に進んでみることにする。


 しばらく歩くとゴブリン3体の群れを発見した。



『鑑定』


 種族 ゴブリン♂ Lv2

 種族 ゴブリン♂ Lv3

 種族 ゴブリン♂ Lv3


 レベル4はいないので、ミオに最初の奇襲でレベル2を倒してもらって、その後は、一対一で相手をすることにした。


 ミオが隠蔽を使い、駆け出した。そして、首に一撃。悲鳴もなく、倒れていく。だんだん暗殺者になってない?

 俺も隠蔽を使い、追いかける。ミオが2体目に接近、悲鳴も出させなかった為か敵はまだ気がついていない。

 2体目にも首に一撃。こちらの方がレベルが高いため、一撃では死ななかった。

「グギャー! ギッギー! ギー‼︎」

 叫び、もう1体も戦闘状態になる。

 攻撃を受けて怒っているゴブリンは、ミオしか見ていない。その為、背後からミオがつけた傷口目掛け剣を振り下ろした。

 ゴブリンの首を断ち斬ることに成功した。首だけとなったゴブリンは不思議そうな顔をしている。一瞬気分が悪くなった。

 その隙を突く、ゴブリンの攻撃を俺は避けなかった。

 ミオが左の短剣で相手の短剣を逸らし、内側に潜り込み、右の短剣で心臓を一突きした。


『ポーン♪』

 レベルアップ音が響いた。どんどんレベルアップの周期が遅くなっている。そろそろゴブリンじゃ厳しいのか?

 そして、俺のステータスまで出す必要あるか? と思いつつも諦めない。



『ステータス』


 名前 ユー(長谷川佑衣斗)

 種族 ヒト♂ Lv1

 称号 (異世界人)


 HP 145

 MP 107


 攻撃 11

 防御 13

 速さ 14

 知識 11

 精神 11

 器用 13

 運  11


 スキル省略


 {眷族(1/1)}

 (ミオ)


 グフッ……。でもミオのおかげで能力値は徐々に増えてきている。動きが変化したのを体感できるほどだ。


 名前 ミオ(水緒)

 種族 隠密スライム(下忍)♀ Lv5

 称号 忠臣 癒し系 抱き枕


 HP 450

 MP 75


 攻撃 15

 防御 30

 速さ 45

 知識 15

 精神 15

 器用 30

 運  14

 忠誠 100


 スキル省略


 ミオはどんどん素早くなっていくな。本気で走られると全然追いつけない。


「ミオまた強くなったね、予定とは異なったけどさっきの敵はどうだった?」

「とくにもんだい なかったとおもいます。ますたーのおかげで かこまれることもないので けがもなくたおせます」

 うん、こっちとしては、ミオのおかげで楽ができるのだが。

「そうか、じゃあこのまま進もう。3体の群れは初めてだったし、集落が近いのかもしれない」

「わかりました、ますたー」


 そのまま進むとすぐに別の群れに遭遇した。どうやらこれらの群れは探索というより、守っているように感じる。本当に集落が近いのだろう。


 鑑定して、最高でもレベル4だったので奇襲からの流れで倒していく。三つの群れを倒したところで皮以外のドロップアイテムが出た。何かの肉のようだ。



『鑑定』


 ゴブリンの肉


 説明 硬くて臭いあまり食用に適さない肉


 うーん、この使えない感じが……。まああの辺境だと肉は大切だろうし、一応残しておくか。とりあえずアイテムボックスに収納した。


 お昼の時間がきたので、近くの水場に移動し、ご飯と水浴び、洗濯をした。そんなことをしていて、ふとアイテムボックスがどれだけ入れられるのか気になった。ゴブリンの肉などドロップアイテムが増えるとアイテムボックス小では、すぐにいっぱいになってしまうかもしれないからだ。


 スキルは、イメージが大切だと経験でわかっている。なので目録が出るようにイメージをしっかりして



『アイテムボックス』


 ゴブリンの腰ミノ 25

 ゴブリンの皮 24

 ゴブリンの肉 1

 錆びた短剣 25

 銅の短剣 1

 銅の剣 2

 薬草 99

 薬草 13

 ツキの実 83

 モンスターカード

 魔力石(S)

 鉄貨 99

 銅貨 99

 銀貨 50

 金貨 1

 残り枠数15


 と出た。食べてた草と実の名前を初めて知った。とりあえず、1枠99個までで30枠あるようだ。

 お金の額はわからないが、金貨があるので多めにあるのではないだろうか?

 それと全く知らないアイテムがある。魔力石だ。魔力石に触れてみる。

 別の表示が現れた。


 魔力石(S)

 魔力を貯められる石。

 魔力石のなかでは小さい方だが膨大な魔力を貯められる。またこの石の持ち主は、魔力を吸われることを防ぐことができる。


 どうやらモンスターカードをアイテムボックスに入れても魔力を吸われなかったのはこの石のおかげらしい。

 装備してたらモンスターカードを手に取った時でも魔力を吸われなかったかもしれない。


 とりあえず、アイテムボックス小の性能もわかったし、画面を閉じた。


 食休めを終えて、また進んでいく。

 さらにゴブリンの群れを二つ発見し、倒した。

 二つ目の群れを倒したときに


『ポーン♪』

 と聞こえた。うん、もうミオのだけでいいよね……。


 名前 ミオ(水緒)

 種族 隠密スライム(下忍)♀ Lv6

 称号 忠臣 癒し系 抱き枕


 HP 480

 MP 80


 攻撃 16

 防御 32

 速さ 48

 知識 16

 精神 16

 器用 32

 運  15

 忠誠 100


 スキル省略


 やっぱりミオのだけでよかったみたいだよ……。さらに奥に進んで行き、遂にゴブリンの集落を発見した。

 そこには洞窟があり、ミオが言うには40体程のゴブリンが居るようだ。1体は、他のより大きく群れのボスらしいこと、あとは弱々しい反応も多く、子供や年寄り、レベル1のゴブリンなどがほとんどではないかということだった。


「どうしますか ますたー、ぼす いがいは かんたんに はいじょ できそうですが」

 少し悩んで

「今日は帰ろう、村で準備をして明日戦うことにしよう」

 そう告げて、帰ることにする。


 村に帰り、武器の確認をして、村長に相談した。

「投擲用の武器などは、置いてないですか?」

「申し訳ないですが、倉庫にある分がこの村にある武器の全てになります」

 少し、頭を下げつつそう言われた。

「なら倉庫にある短剣を全てお借りしてもよろしいですか?」

「そんなにたくさん必要なのですか?」

 訝しみながら聞いてくる。

「実はゴブリンの集落を発見しまして、ある程度倒したので、居るのは40体ほどです。それらを退治するために使おうかと」

 そう言うと驚いた表情をし

「お二人で、ですか⁉︎」

「はい、可能だと思われるので明日行ってきます」


 淡々と言ったら、信じてくれたのだろう。使う許可が出たのでアイテムボックスに収納し、ご飯を食べて、早く寝ることにした。


 寝る前に魔力石に魔力を入れてみることにした。疲れそうになる前にやめて、アイテムボックスに戻した。どういう意味があるかわからないがダンジョンを作るのか、維持するのに必要なのはわかる。その為に貰ったアイテムだし。


 魔力を使っていい具合に眠気が襲ってきた。それに身を任せて眠ることにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ