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プロローグ

あなたに釣り合う女性になるには

後何年かかるのだろう。


初めてあったのは女子高生2年目の春。


私のクラスの英語の先生は、

藤堂 貴啓先生だった。


藤堂先生を一目見た時、

好きになるなんて考えてもなかったけれど

あの時ふと私はあの先生に溺れてしまった。



それは、保健委員でクラスの仕事をしている時

名標を見て並ばせ、検診表を配り指示を出す

私を見て藤堂先生が言った一言だった。



「裕海はしっかりしとるね、偉い!」



そう言って、満面の笑みを浮かべた先生は

私の頭をぽんぽんと撫でた。



他の人からすると


それだけのことかもしれない。


それでも、私は本当に嬉しかった。


一瞬の出来事だったけれど、

本当に幸せな気持ちになったんだ。



運がいいことに部活の副部長をしている私は

後輩の担任である藤堂先生と関わることが

多々あった。



後輩は、中学生で中々部活に来てなかった。

その後輩の担任が藤堂先生なのだ。


それをきっかけに先生と話すことができるので

副部長としての思いと自分の私的な思いが

混合して少し罪悪感があるが、

それでも先生と話せる事は私の唯一の幸せ。


正直、凄くストレスが溜まる生活が続きそう。


部活の副部長の仕事に修学旅行の班の仕事、

クラスの委員会の仕事とやる事は沢山。


外部顧問の先生には、叱られるし。


そんな訳で、学校生活で幸せと

言いきれる時間なんて極限られている。


今日も、副部長として藤堂先生に話しに来た。


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