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第一章Prologue 「はじまりは突然に~Side ???~」

アツイ……。地上の夏はどうなってるの?日本の上空で停留するって言ったから降りてきたのはいいけど、何この殺人的な暑さは?それなのに人がウジャウジャいるし……。長老に、天空界にも秋葉原を造ってもらうように提案しようかしら。全く、アキバ系の天空人は不便で仕方がないわ。年に数回しか来れないしね。最近じゃあ、新作が短期間で出すぎちゃって何往復もしなくちゃいけないんだもの。面倒よね。通販じゃ天空に届かないから行くしかないし……。


さて、両腕とリュックにはち切れんばかりの同人誌を持って帰宅しようとしている。もう三往復目だ。あと二往復は必要だろうなぁ。………ああ、溶けそうだ。アイス、食べたい。


 時空間移転カード、通称テレポんカードを、天空人が設置した公衆電話に差し込む。今どきの若者が公衆電話を使うなんて怪しいにもほどがあるけど、帰るためには仕方がないのだ。まぁ、天空帰宅用の公衆電話(通称テレポん)は、認識阻害魔術で守られていて、不気味で絶対誰も来ないようなところに置いてあるから、普通人が気づいて天空に来ちゃうことはないのだ。


「ポイントC、エリア245-Bに接続お願い」

「了解しました。5分後に接続します」


よし、これで5分後にウィーンってなってピカッとしてシュイッと天空に到着する。まぁ、あと5回繰り替えすんだけど……。


 ……しかし、この5分間って淋しいし暇なんだよね。友達がいれば楽しいんだけど、女の子でオタクってアルテミス(第三天空都市アルテミス)だとわたしだけだし……。肩身が狭い。だけどさ、なんだかんだ言って皆わたしが買ってきた同人誌とかマンガとかラノベを読みに来るし……って、わたし良い様に使われてない?というか、よく考えると皆オタクじゃん!腐女子の巣窟アルテミス。そんなことを言ったら、長老にしばかれるな。


「システム起動」


さて、帰ったらアイスでも食べて一休みしてから灼熱地獄に戻ろうかな。


 ……ん?なんか視界に人影が映ったような。げっ、同世代くらいの男の子が警官二人に追われてるし……。というか、ここって行き止まりじゃなかったっけ?アイツこっちに向かって走ってきてるけど大丈夫なの?とりあえず、知らないふりをしとこ。どうせすぐテレポするし。


………あれ?男の子こっち来てるんだよね。まずくね?どんどんこっちに迫ってくるよ。ヤバイって、今目合った。認識阻害はどうしたのよ!うわっ、コイツ入ってきやがった。どうしよう……ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバーーイ!


 そして、ピカッてなりました。なんかこの瞬間、色々終わった気がする。どうなっちゃうの、わたし?



二人の名前が気になるって?


ノンノン、焦っちゃダメですよ。


次は主人公の視点で始まります。基本は主人公視点で物語は展開されますよ。



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