1/1
Prologue
AntiqueDoll
人間に近く、遠い存在
その無垢な瞳に
無垢な体に
なにを映す
AntiqueDoll
その無垢さゆえに
沢山の穢れた手で身体中に触れられる
けれどその身体は声を出さずに
嗚呼、きっと何も感じてはいないのでしょうね
AntiqueDoll・・・
無垢なものに穢れという名の烙印を押したいのは人間の性
隠し切れぬ汚らわしき欲望
穢れてしまった自分のもとに
堕として壊す
そして自分はまるで
自分が無垢なものに戻ったかのように振舞う
それでもDollは
物言わぬ物であり続ける
それとも人間の狂喜に脅えているのですか?