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弐拾九つ目の記録 悪魔を殺す悪魔 ①

注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。そして唐突な戦闘などがあります。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。


ご了承下さい。

 赤毛の男性は、とあるアジア圏の男性を前にケラケラと笑っていた。机を挟んで相対している二人は、友好的な関係には見えなかった。


「いやーあんたらのボスが逮捕されて大変って時に申し訳無いなぁ」

「……偶然にしては、早過ぎる。嵌めたな貴様等……!!」

「なーんのことかぜーんぜん分からんでー!!」


 クラレンスの背には中華マフィアの構成員が新型銃を構えて敵意を顕にしていた。そんな状況でも、彼はケラケラと笑い続ける。


「何や何や。気前良く買ったのはそちらさんやろ。しくじって俺達に責任押し付けても仕方ねーやろ」

「我々は何も間違わなかった。彼等は最早腐り切って我々を捜査しようともしなかった」

「そんなんやから中華が落ちぶれたんやろ」

「黙れ赤目ッ!!」


 クラレンスはその男性を赤い瞳で睨み付けた。自分の為では無い、同じ容姿のアンジェリカの為だ。


「……今困っとるのはそっちやろ。わざわざそんな態度取って、今回は助けようと思ったのになぁ」

「……なら何故お前が来る」

「ボスの体調が悪化しとってな。流石に中国まで来れなかったんや」

「……それで、助けようと、言うのは何だ」

「……お宅のちょーっとお高い物件、売ってくれんかなってな。ボスいなくなってどんどん分裂して大変な時期やろ? 纏まったでっかい金欲しいやろ?」


 男性は決して動揺を悟らせない様に口元を隠していた。その下には口角が歪んだ表情だけがあった。


 決して悟らせてはならない。


 中国において最も勢力を伸ばしていた犯罪組織である彼等は、頭が警察組織に切り落とされたことによって内部分裂を始めた。


 それもこれも、一人の男性の目論見通り。所詮掌で転がされる程度だったのだ。


「……どれくらい出せる」

「そうやなぁ……まあ、アブサーダディー、中国の一歩目やからな、大盤振る舞いしたいで」


 その交渉は、クラレンスの予想とは違ってすんなりと終わった。男性が振込を確認し、諸々の手続きを終わらせる直前、男性はクラレンスに微笑んだ。


「いやいや、丁度良かった。それにしても、この取引は本来違法と言うことは知っていますか?」

「何や急に。そんなもんマフィアの時点で承知やろ」

「もう振込はされている。この金を何処かへ隠し、証拠の削除も苦労はするがまだ出来る。これは違法で、取引は無効だ。そして私は金を受け取っていないと言えば」

「……そう言うのは最後に言った方がええで」

「もう終わりだ。いやいや感謝しますよ」


 クラレンスは体を一瞬で机の下に隠し、向けられていた新型銃の口から放たれた熱線を避けた。立ち上がると同時に座っていた椅子を背にいた彼等に投げ付けた。


 彼等が怯んだ一瞬の隙にクラレンスは飛び出し、子供の頃から鍛えられた逃げ足の速さで他の追随を許さなかった。


 だが、追手はやって来る。ここは彼等の隠れ家。走り回れば必ず見付かり、そして銃口を突き付けられる。


 すると、待機していたアンジェリカと偶然にも合流出来た。


「アンジェリカー! 助けてー!」


 心底軽蔑した様な目付きでクラレンスを睨んだが、アンジェリカは彼の背中に追い掛けて来る人物に容赦無く新型銃の引き金を引いた。


 頭部を貫く熱線は一瞬で生物を絶命させる。


「何をやってるこの馬鹿」

「あっちが勝手に襲って来たんや!」

「ボスが『まあ襲って来るだろうなぁ』って言っただろ。馬鹿か? 馬鹿なんだな馬鹿だったな」

「それよりもほら! 逃げるで!」


 アンジェリカの背に忍び寄っていた男性は、すぐに振り返った彼女の掌底によって顎下を叩き上げられた。


 目眩がする男性の頭部を抱え、隠し持っていた刃物をその喉元に突き刺した。そのまますらりと刃物を横に走らせ、首を開いた。


「行くぞ。タクシーを呼んでる」

「さっすが準備がええ!」

「お前が最初から全部やっていればこんな手間は掛けなかったんだ」

「俺に出来るとでも?」

「……まあ、そうだな」


 向こうからやって来た者は、クラレンスが先行して倒した。押し倒し、奪った新型銃で頭部を撃ち、その死体を重ねて盾にして進み、そしてまた殺す。


 彼は、そしてその妹はそうやって生きて来た。比喩では無い。産まれた時からこの兄妹はそうやって生きて来た。偉大な父に捨てられたその時から、この兄妹はそうやってでしか生きられなかった。


 逃げ延びた二人は、血を拭うこともせずにタクシーに乗り込んだ。


「兎に角真っ直ぐ! 早く!」


 アンジェリカの怒声に近い叫び声と、クラレンスが向けている血に濡れた新型銃を見て、顔が良く見えない運転手は急いでアクセルを踏んだ。後ろに体が倒れる感覚を感じた二人は、息をいっぱい吐き出した。


「……おいクラレンス、新型銃を降ろせ」

「あ、何でや。どっかに通報する可能性あるからまだ――」

「運転手がボスだ」

「……まっさかー幾ら何でもそんなお遊びは……」


 まじまじと鏡に写っている運転手の顔を見ると、今にも笑い声が吹き出してしまいそうに頬を膨らませている昴だった。


「そ、そろそろ笑って良いか……!」

「……いるなら最初から言ってやボス……!!」

「あっははははははは! 僕の顔に気付かないなんて、クラレンス相当焦ってたなー?」

「こっちは死にかけたんやで」

「ヘーヘッヘッヘ! 俺の忠告無視してリーガンも連れて来なかったクラレンスが悪いんだよ! リーガンは無理でも護衛の一人位は付けるべきだったな。それで、作戦通りに出来たか?」

「問題無く、結構良い物件買えたで」

「所有権移転登記は?」

「ばっちりや。血に濡れてるけど」

「アンジェリカ、確かめてくれ。こいつだと色々心配だ」


 アンジェリカがクラレンスの懐にある何十枚かの折り畳まれた紙の束を取り出し、ぺらぺらと捲った。


「……ええ、大丈夫です。問題ありません。勿論合法ではありませんが、これを無視すれば報復すれば良いだけです。しかし良かったのですか? あれだけの資産を投じる程では無いと思いますが。北方諸国の牽制の為なら端の方でも良いのでは? そこから徐々に広げれば……」

「早期に確保しておきたい重要な基点だ。彼奴等が長年保有して来た隠密性が高く立地も良い場所。足掛かりにするなら丁度良い。それに、諸々の仕掛けはもう施してある。出した分よりも多く入る様にな」

「……私に黙って、ですか」

「最近狸の伝手が出来てな。資産運用と仕掛けはミャク……まあ、その狸の提案だ」

「……そうですか」

「ああ、そうだアンジェリカ、灰皿無いか」


 片手で運転しながら、昴はもう片手で煙草を咥えた。


 後ろからアンジェリカがその煙草の先にライターで火を点け、丸い小さな箱を開きその煙草の先端の下に出した。


「ん、ありがと」

「それで、何故運転手に?」

「暇だったし、車って運転したこと無かったなって」

「はぁ、成程。……無免許ですよね?」

「習ったことはある。教官がうざくて辞めたけど。バイクは格好良いから良く乗るんだけどな」


 無免許だからか、昴の運転は少々荒い物だった。曲がり角では半ばドリフト走行に近く、急加速と急停止を何度も繰り返した。乗っているクラレンスとアンジェリカの二人は久し振りに車酔いをしていた。


 だが、昴は平衡感覚も優れている。車酔いは一切しておらず、むしろ戦慄的な操縦に心を踊らせていた。


「ボースゥゥゥー!! 死ぬー! 死んでまうゥゥー!!」

「おっと、つい楽しくなってしまった。これからすることがあるのにな。これから、ドイツに密入国する」

「……はぁ!? 中国から!? アジアから!? Asianから!?」

「中国からアジアからAsianから。ちょっと色々探ってたことがあるんだ。少々厄介だ」

「密入国って言うのは何でや」

「ちょーっと、ちょーっとだけ、厄介なことがある。それなら密入国の方が問題が無い。密入国と言う点だけを除けば。まあまあ、バレないバレない。バレなければ犯罪じゃ無いって邪神も言ってるし」


 そして次の日、大して問題無く三人は密入国が出来た。


 ドイツ連邦共和国、Bundesrepublik Deutschland。昴がここに来たのには少しの事情がある。


「禍鬼は覚えてるか?」

「あの、二本ある鬼ですか?」

「そうそう。あいつは自身と、三つに別れた力がある。その内の一つは色々巻き込まれた時に手に入れたんだが、もう一つの場所がここにあることが分かった」


 昴達はバイエルン州のローテンブルク・オプ・デア・タウバーを歩いて会話をしていた。道中昴がシュネーバレンを買って食べていた。


 小麦粉、卵、砂糖、バター、生クリームで、香り付けに果物から作った蒸留酒を加え、生地を細長く切って形作り、金属の型に入れて回転させながら油で揚げて直径10cm程の球体にして作る雪の玉(シュネーバレン)は、その後にパウダーシュガーやシナモンをかける。


 だが昴が食べている物はチョコレートチップがまぶされている。


 カリッとした歯触りで香ばしく薄甘い。更にチョコレートチップの濃厚さも加われば、昴の多幸感は僅かながらに持ち上がった。


 その仮面の笑みを貼り付け、あくまで好物なのだと彼を見る全てに伝えていた。


「……一個でお腹いっぱいだな。……えーと、話に戻ろう。三つの力は物品に宿された。そしてその一つ、水溢盃(すいいつのさかずき)がこのドイツにある」

「ならば日本では?」

「日本から中国に、そして中国からイギリスに貿易品として行って、第二次世界大戦中にドイツに行った。いやー辿るのに苦労した。何せ戦時中って言うのが……情報が簡単に消えた時代だ」

「……話が見えません。今、急いで回収に向かう理由が」

「一つは戦力増強、死屍たる赤子の協会との戦いは少しでも戦力が欲しい。準備するにこしたことは無いしな」


 昴の表情は僅かに歪んでいた。それを無理矢理上げて、愛想良く微笑んでいた。


「もう一つは、ディーデリックが請け負った依頼のついで」

「……何故あの男が」

「それも考えがあるんだよ」

「……先程から何度も聞いて申し訳ありませんが、その格好は?」


 昴の服装は、この冬にしては短いスカートに純白のセーターを着ていた。ドイツの冬は寒く、今年は異常な寒冷化が記録されているにも関わらず体が冷えそうな女装をしていることに疑問を抱いていた。


「女装は俺の趣味だが?」

「そうでは無く、寒く無いのですか?」

「あー……太腿全力で叩いて麻痺させてる」

「そこまでして何故?」

「可愛いだろ? アンジェリカは俺の素足の太腿が見たくないのか?」

「……そう言われるとお得感が出ますが……」

「と、言う訳で!」


 昴の声は一瞬で可愛げのある女性の物に代わり、流し聞きしていたクラレンスの腕に抱き着いた。


「今日に限ってはこうした方が自然なのです!」


 混乱のクラレンス、憤怒のアンジェリカ。兄妹は昴に振り回されてばかりだった。


 そしてやって来たのは中世犯罪博物館の前。集合場所としては雰囲気が悪いが、元々三人は不法入国をしている。今更だろう。


 ローテンブルクとは不釣り合いなそれは、正しく歴史の裏路地とも言える場にある中世ヨーロッパの残虐な事実を目の当たりにさせる博物館。


 そこに、どう言う訳かジョヴァンナは水攻めの檻を見上げていた。


「……ああ、昴。……キリスト教徒の前で男色ですか」

「おーおー何何、多様性の否定?」

「冗談ですよ。ぶっちゃけどうでも良いです」

「ま、別に彼氏って訳でも無いんだけどね。光一筋の私が浮気なんてするはずが無い!」

「その唇は彼女だけの物では無さそうですね」


 昴は露骨に顔を顰めた。


「……まあ良っか。リーガンと、それにオリヴィアとディーデリックは?」

「入っています」

「え、マジ? 大分気分悪いと思うのに」

「所詮ヴァンパイアとダンピールと言うことですよ」

「リーガンは人間だけど?」

「……違和感ありますね、その喋り方」


 中に入り、二階へ行くと、木製の人形の前でリーガンが、オリヴィアとディーデリックに案内をしている様に見えた。


「これがかの有名な鉄の処女(アイアン・メイデン)。ここはドイツなのでアイゼルネ・ユングフラウの方が正しいでしょうか」


 リーガンの言葉に、二人は似た様な感嘆の声をあげていた。


「血の伯爵夫人は何を考えてこれを作らせたのかしらね、ディーデリック」

「鉄の処女は実在を疑う学者も多い程には公的な資料や記録も皆無ですよ。エリザベート・バートリは本当にこれを作る様に命じたのかも不明です」

「違うわディーデリック、わたくしが聞いたのはそう言う話じゃ無い」

「……エリザベート・バートリは櫛に絡み付いた髪を引っ張ってしまったメイドの胸を髪留めで突き刺し、返り血で濡れた手を拭うと肌が金色に見えたと言います。つまり処女の血を浴びると肌が綺麗になると思い込み、これを作る様に命じたと言います。処女とはそう言う意味でしょうね」

「ええ、それで良いわ。それがわたくしの聞きたかったこと」


 そして、リーガンの足下には、彼の手で握っている縄で縛られた虹色の髪色とマフラーを巻いている魔法使いの男性がいた。


「助けてー! 人攫いー!」


 そう叫んでいる様子にクラレンスとアンジェリカの二人は困惑していたが、昴はそれを無視しながら話を続けた。


「諸君、良くぞ集まってくれた。今日から私のプライベート部隊を作ろうと思ってね。あ、ジョヴァンナは違うよ? ……まあ、話は隠れ家でしようか」


 昴の世界中にある隠れ家の一つ、ローテンブルクにあるそれは、昴の拘りがふんだんに見えた。


 隠しながら魔法使いを運ぶのに手間取ったが、そこはリーガンが上手いことやってくれた。魔法使いはまだ縄に縛られ、今は昴の椅子になっている。


 そんな昴を見ながら、リーガンは神妙な顔付きで聞いた。


「……また、化粧が濃くなりましたね」

「そう? 薄く自然にしたんだけど。そんなに違和感がある?」

「……ええ、特に目の周りが」

「……大丈夫だよリーガン。僕は大丈夫だ」


 昴は微笑みながら、手を一度だけ叩いた。


「さーて、やりたいことは出来たし! リーガンとジョヴァンナと魔法使いはここで待機してて! こっちは説明を聞いて来るから!」

「……説明はどうしたんや!?」

「面倒臭くなった! また後ってことで! と言う訳で次はディーデリックの依頼人の場所へ!」


 ディーデリックの請け負った依頼。元々彼は悪魔祓いだ。教会の意のままに悪魔を殺し、その時に出会ったのがオリヴィアである。


 そしてディーデリックはこの依頼を受けた。偶然にも、本当に偶然にも、昴の目的地と同じだったのだ。


「いやー偶然ってあるんだねー! 依頼人が水溢盃を持ってる資産家だったなんてー!!」


 偶然である。昴が言うには偶然である。


 その資産家は少々厄介な性格の持ち主である。だが同時に腹黒い訳では無い。臆病なだけなのだ。


 資産家の屋敷は見上げると首が痛くなりそうだが、昴とディーデリックは特に何も気にせずに庭にいる件の資産家に話し掛けた。


「ああ、どうもどうも。ようこそ。……そちらの人は?」


 ふくよかな体系の男性は、目を細めて昴の方を見た。


「ああ、助手みたいな物ですよ」

「……そうですか」

「後ろの方々も大体助手なので気にしないで下さい。ああ、しかしあの黒い服を着ている方は違いますよ? 私の母になる方です」

「……そう、ですか。成程」


 昴はオリヴィアが開いている日傘の中に避難して話を聞いていた。


「依頼は、お伝えした通り。私の屋敷に首だけの女が現れるのだ。特にメイドが見るらしくて……」

「ええ、分かっております。中世時代に斬首刑された女性の怨霊でしょう」


 クラレンスとアンジェリカは何と無く、とある抜け首の姿を思い浮かべていた。そして未だに何故連れて来られたのかの疑問も一切解消されないのだ。


 男性に目撃情報があった場所を案内される。調理場、書庫、物置や晩餐室。ワインセラーにまで出現していたと言う。


「それにコレクションの保管庫にまで現れて……特にこの――」


 男性はコレクションの一つを指差した。それはコレクションにしたくなるのは理解出来る程に、朱色の美しい塗装が施された盃であった。常用するにしては大きく、祭り事で使うのであろうと予想出来る。


 オリヴィアはそれを見詰めながら、僅かながらに見える残滓を睨んでいた。禍々しくも、このちっぽけな残滓だけでも感じる力強さに、嫉妬にも近い苛立ちを覚えていた。


 それにディーデリックも気付いたのか、男性に聞いた。


「報酬としてこれを頂くことは出来ますか?」

「ええ……特に高価な物ではありませんし」

「ありがとうございます。こう言う物を集めるのが趣味なので」


 ディーデリックは愛想の良い笑みを振り撒いた。


「お願いします、警察に相談しても意味が無く……」

「ええ、分かりました。一度準備の為に離れますが、その間に出たらすぐに連絡して下さい」

「ありがとうございます本当に……!」


 そして兄妹は未だに良く分からないまま、昴の隠れ家に戻ってしまった。


「さて、今度こそ説明しようか」


 昴が電子煙草を咥えながら、魔法使いの男性を椅子代わりにしながら話を始めた。


「何で! 椅子にするんですか!」

「主従関係を叩き込まないと……」

「何ですか貴方部下の初対面に毎回これやるんですか!」

「そんな酷いことする訳無いでしょ?」

「じゃあ何で私にやるんですか! 縄解いて下さい!!」

「クラレンスとアンジェリカも呼んだ理由は――」


 魔法使いの男性は半ば諦めてしまい、何も言わずに力を抜いた。


「アブサーダディーは今後超常的現象及び物品を使っての稼ぎも考えてる。そうなると、多分今まで大人しくしてたそう言う団体に喧嘩を売る形になる可能性もある。ならそう言う技術を扱える武装集団がいないといけないでしょ?」

「……ああ、成程」


 アンジェリカはもう納得している様に一度だけ頷いた。


「クラレンスとアンジェリカはどう言う訳かそれが見える。そしてオリヴィアとディーデリック、この二人には新しくアブサーダディーに招き入れ、コンシリエーレに座らせる。そしてこの魔法使いに……名前教えて貰って無いね。名前は?」

「……"(こう)"です」

「虹に物品を作って貰う。勿論出来れば戦って貰う」

「なーんでマフィアの一人にならないといけないんですか! 私はひっそりと――」

「報酬はたんまりと」

「良いでしょう!」

「チョロいなぁ」


 昴は煙草を勢い良く一息吸うと、そのまま吐き出すと同時に立ち上がった。


「そして各地で見付けて協力してくれそうな人物を勧誘し、ゆくゆくは死屍たる赤子の教会に対抗出来る勢力に仕立て上げる。これが私の作戦、そして計画。まあまだ小さいけどね。リーガンにも相当頑張って貰うから大変だぞー?」

「問題ありません。ああ、しかし、子供達に所に戻れる時間はありますよね?」

「大丈夫大丈夫。休みは申請してくれたら余程の理由が無い限り受理するから。孤児院の経営も難しいねぇ」

「……人身売買施設でしょう?」

「まさか。私は関与してないよ。それをやってるのはリーガンだ。……あんなことがあったのに、辛く無いの?」

「それに関しては分かりません。何も感じないと言うのが率直な感想です」

「……ふーん。まあ私達犯罪者なんてそんな物か」


 すると、ディーデリックのスマホから着信音が鳴り響いた。


 ディーデリックは別室へ行ったが、昴の超越した聴覚ではそれを盗み聞きすることも可能である。


「……どうされましたか?」

『ああ! 違う、違うのが出たんだ! 首だけじゃ無い! 男、男だ! それに、化け物も!!』

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。


悪魔は悪魔だし、悪魔を殺すのは悪魔です。まあそれは天使と言うのですが。もしくは救世主でしょうか?


いいねや評価をお願いします……自己評価がバク上がりするので……何卒……何卒……

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