拙い文字で書かれた手記 菓子
注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。
ご了承下さい。
菓子が欲しい。甘味が欲しい。
いや、別に、彼奴の甘味が美味しく無い訳じゃ無いんだが、彼奴が出す数は少ない。もっと多く食べたいが……どうすれば良いか。
あ、そうだ。俺が買いに行けば良いじゃねぇか。
とは言っても金がねぇんだよなぁ……まず俺文字も読めねぇし。最近の言葉は色んな奴から習ったお陰で分かるが……文字は読めねぇんだよな。
……そうだ。あの抜け首連れて行けば良いじゃねぇか。彼奴なら文字も読める。ああ、なら金はあの化け狸に集れば良いじゃねぇか。わざわざ昴に頼み込む必要もねぇや。
そうと決まれば早速、あの化け狸に頼み込むか。
「と、言う訳だ。金くれ」
「金くれ、と言われてものう……。昴殿に叱られても知らんぞ」
「そこはなんとか誤魔化す。良いからくれ」
「……ふむ、仕方無いのぉ……。丁度渡されておったかーどがある。使い方は分かるかの?」
「抜け首も連れて行くから其奴に聞く」
「そうか。なら安心じゃ。楽しんで来るのじゃぞ」
棚に乗っている抜け首の頭を何度か振ると、傍で眠っていた体が飛び上がった。
「何するんだよ禍鬼! 僕は寝てたんだよ!」
「着いて来い。菓子買いに行くぞ」
「え、えー……何で僕まで行かなきゃ駄目なんだよ」
「俺が買い物出来ると思ってるのか?」
「それは……うーん……。……はぁー……分かったんだよ。一緒に行くんだよ。ほら、禍鬼、着替えるんだよ」
「良いだろ? このままで」
わざわざ着替える理由が分からん。隠すべき場所はちゃんと隠してるはずだ。
「いや……現代社会で絢爛な着物で胸元開いてる七尺近くの女性ってだけで目立ち過ぎだよ。せめて服は今の格好にした方が絶対良いんだよ……」
「着方が分からん」
「そろそろ覚えて欲しいんだよ」
抜け首の指導の下着てみたが……やっぱり違和感が大きいなこれ……。胸は大分余裕が出来たが。下着のお陰か?
「さー! 出発だよ!」
そう言って抜け首は曝け出している太腿を何度か叩いて歩き出した。寒くねぇのかあの格好。
まあ、俺も同じだが。何だったか、しょーとぱんつだったか? 何せ体が大きい所為で服が余り売って無いらしい。あの巨女は昴の自作だが、流石に俺の分まで作るのは時間が掛かるらしい。
「……雪が降りそうだな。今は秋分か寒露か?」
「暑くなったかと思えば、最近は涼しくなったんだよ」
「そうか?」
「……禍鬼は長生き過ぎて分からないんだよ。僕は三百ちょっとだよ」
「俺は……今の数え方だとどれくらいだ?」
「まあ……大体三千年?」
「相当長生きしてたな。そうか、三千年か……三千年前ってーと……何があったか。千年前が一番、いや、今は二番だな。二番目に楽しかった時代だった」
「千年前って僕からしたら大昔だよ……」
確か彼奴が暴れ過ぎて殺されたのもこの時代か。んで、あの男か女か良く分からん彼奴と戦ったのもその時くらいの話か。
そう言えば、あの男か女か良く分からん彼奴、何処と無く昴に似ている様な……? 気の所為か? 他人の空似か?
「……ねえ、禍鬼」
抜け首が何とも神妙な面持ちで呟いた。此奴のこんな顔は初めて見た気がするが、まあ知らん。一々相手の顔を見ないからな。
「昴の旦那のことは、どう思ってるんだな?」
「良い戦い相手。逃がしたらもう二度と出会えないくらいには、戦ってて楽しい相手だな。ああ、それと子供欲しい」
「前にもそんなこと言ってたんだよ。好き、何だな?」
「……どうだろうな。正直色恋沙汰のことはさっぱりだ。これがそう言う物なのか、純粋に、出来る限り、長く、戦いたいだけなのか。良く分からん」
「……多分、昴の旦那のことを出来る限り長く感じたいんだと思うんだよ。僕だって同じだから良く分かるんだよ。それに、昴の旦那が死んだ時、どうなるか、分かるんだな?」
……こんな俺でも何と無く分かる。どうなるか。それは――。
「バラバラに別れる、だろ?」
「經津櫻境尊から聞いた話だけど、魂が一緒になった存在って言うのは本当は力の強い方の魂に吸収されて僕達は死んじゃうんだよ。けど、そうなって無いってことは、僕達は歪な形で昴の旦那の魂に引っ付いてるんだよ」
「……昴の魂が崩壊すれば、まあ、その欠片は俺達に吸収されるだろうな」
「だから、禍鬼は昴の旦那の証を残したいんだと思うんだよ」
「……彼奴は、人間だ。人間だから、まあ、すぐ死ぬよなぁ……」
「応援してるんだよ。……禍鬼は、僕より強いから」
……やっぱり此奴何かおかしいぞ? こんな奴だったかこの抜け首? 何と言うかこう……今はもう見ることが無い哀愁漂う女の色気がある様な……?
「……なあ、抜け首」
「何だな?」
「最近短歌を読みたいと思ってるんだが、どうにも俺はそう言う才能が無いみたいでな。教えて貰えるか?」
「僕も下手だよ?」
「良いんだよ。教えてくれれば」
さて、菓子はどうするか。けーきか、しゅーくりーむか。
「抜け首、しゅーくりーむで良いか?」
「おー、良いお店知ってるんだよ。最近は色々便利だよー!」
抜け首はにっこりと笑っていた。
さて、帰ったらまた昴に交渉するか。……しゅーくりーむで房事する程簡単な男じゃねぇよなぁ……。
最後まで読んで頂き、有り難う御座います。
ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。
最近この二人を書いていなかったので。
昴と禍鬼の子供ってどうなるんだ……五常の強大な力と鬼としての怪力と能力と、女の子だったら經津櫻境尊の力も受け継ぐ可能性が……。
控えめに言っても作中最強クラスでは?
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