表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/161

弐拾二つ目の記録 夢であって ③

注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。そして唐突な戦闘などがあります。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。


ご了承下さい。

 良く見れば、その部屋のキッチンで魅白が何かを作っていた。


 出来上がったクッキーをお皿に盛り付けて、昴の前に置いた。だが昴は僅かに魅白に視線を合わせたと思えば、また動かなくなった。


「黒恵を殺してから、彼はずっとあそこにいる」


 光が淡々と語った。


「何も食べずに、睡眠も取らずに。ここに自分から入って二日間くらいは、まだ動いてたんだけどね」


 光の声色から感情を読み取ることが出来なくなった。あんな悲惨な姿の昴に何も感じていない訳では無い。もう何も感じたく無いのだろう。


「……ああ、黒恵が殺された理由をまだ説明して無かったね。ごめん」


 光の声が、どんどん無機質な物に変わっていった。


「まず、ミューレンがさっき言ったこととは別のことがこの世界だと起きている。この世界の黒恵はその、世界群との境界を失くして一つになろうとした訳じゃ無い。むしろその逆。空に境界を増やした」


 光はもう一度コーヒーを飲んだ。


「空に境界が増えた結果、雨雲の上に何かが作り出された」

「その……何かって言うのは?」


 光は困った顔で微笑していた。


「覚えてないの。それとも誰かが記憶から消したのか。あらゆる記録にも、空の上に何が作り出されたのかは残っていない。ただ、空に境界を増やしその上に何かが出来たことだけは確か。それだけは覚えてる」


 空の上に出来た謎の空間……この世界の私なら、それを見たのだろうか。そして今は、死後の世界の姿をその目に写しているのだろうか。


 それだけは、この世界の私を妬ましく思ってしまう。


「これ以上黒恵を放置すれば、何か別の境界をまた増やして世界を崩壊させる可能性があった。……ううん、きっと昴君はそんな大義を掲げなかった。……ただ純粋に、私を護る為に、黒恵を殺した」


 光は僅かに俯きながらも、話を続けた。


「ミューレンは……姿を消した。もう二週間会ってない。話を聞けば、黒恵の死体を火葬場に送っていた霊柩車を襲撃して死体だけを奪ってまた失踪したらしいけど。そんな事件があったからか、ネットだと美人過ぎる金髪金眼巨乳天才めちゃ強女子大学生連続殺人犯って持て囃されて……。……霊柩車を一人で大破させたからね」

「ミューレンそんなことをやったの……?」


 私は隣に座っている神妙な顔で光の話を聞いているミューレンにそう言った。


 ミューレンは首を何度も横に振りながら叫んだ。


「だから私じゃ……いや私と言えば間違いじゃ無いけど、あくまでこの世界の私よ!」

「冗談よ冗談」


 うん。こんな話を聞いてもミューレンは大丈夫そうだ。心配して損した。


「ミューレンが何で黒恵の死体を奪ったのかは未だに不明。……まあ、予想は出来るけど」

「本当に? 私は全くミューレンの動機が分からないわ」

「今のミューレンは恐らく錯乱状態。何時ものミューレンの思考で動くとは考えない方が良い。だって今のミューレンの精神状態は連続殺人を犯す程に酷い物になってるから」

「……ねえ光。この世界のミューレンが殺した人の情報を教えて」


 光は一瞬だけ手を止めると、コーヒーを一気に飲み干した。その後に淡々と語った。


「高橋夏海、年齢19才。死亡時は友人と共に大学からの帰宅途中。下田沙織、年齢20才。死亡時はバイトからの帰宅途中。広野優子、年齢20才。大学の女子トイレの個室から発見。死後二時間経っていると予想。ミューレンの犯行って結論付けられたのはこの事件。花木明、年齢20才。大学のサークル活動での山登りの途中で友人から離れ、後日山内で発見。目撃情報と周辺の監視カメラの映像により犯人はミューレンだと断定。吉永彩、年齢21才。自宅で発見。死後十三時間経っていると予想。落ちていた毛髪から犯人はミューレンだと断定。矢野寛子、年齢19才。警察がミューレンの居場所を特定して、突撃した際に死体を発見。身元不明一名」


 ……集治さんが何か言っていた気がする。ああ、確か「日本人、大学生、長い髪、そして身長169から172cmの女性」だったはず。


「一応集治さんからある程度聞いてたから、確認だけど、全員日本人?」

「家系図を広げれば何処かで日本人じゃ無いかも知れないけど、全員日本人だよ」

「全員大学生?」

「うん」

「……他に死体の特徴は?」

「集治さんから色々聞いたでしょ? 体の一部の肌が無くなってるの」

「……身長は?」


 光は少しだけ間を置いた後に、口を開いた。


「順番に、170、169、169、171、170、172、172」

「聞いた話だと、被害者の特徴は私に良く似てるわね」


 光はまた押し黙ってしまった。


 だが、不気味な微笑みを浮かべるとまた声を出した。


「そろそろ、分かったかな? ミューレンの動機が」


 ……最悪な気分だ。恐らく私の人生で一番。それに対して好奇心が湧き上がる訳でも無く、ただただ不愉快な答えだった。


「……私の死体は、ミューレンの傍だと腐敗を始める。だって幾らミューレンでも防腐処理が出来る薬品が簡単に手に入るとは思えないわ。肌だけでも治そうとしているとか」

「まあ、多分ね。私はミューレンの気持ちを予想することしか出来ないけど、彼女は黒恵の死を受け入れていない」


 ふと横目で、私の隣に座っているミューレンを見た。唖然としており、その表情は驚愕が含まれていた。


 他人に近いとは言え、ミューレンはミューレンなのだ。自分がそんな理由で他人を殺害すると言う事実に、絶句しているのだろう。


「……話を聞いて、黒恵達は、この世界で何をするの?」


 光の問い掛けに、私は喉に言葉を詰まらせた。それで息が出来ないくらいに、私の言葉は吐き出されなかった。


 分かっている。この世界は私達の世界では無い。本来介入するべきでは無い。分かっているのだ。この言葉を、何処かで今も人を殺し続けているこの世界のミューレンに対して言うべきでは無い。


 それでも、私はミューレンの親友だ。親友としての私の感情的な言葉が、吐き出されてしまった。


「私は、ミューレンを救いたい」


 すると、光は分かり切っていたのか、クスクスと笑った後に少しだけ下品に笑った。


「知ってた。もう知ってたよ。黒恵はきっとそう言うだろうなって。……私からもお願い。何だか彼女は、他人に見えないから」


 光はまたクスクスと笑った。だが、その笑みは、先程よりも悲しそうだった。


「そうと決まればミューレン! ミューレンを探しに行くわよ! 分かったわねミューレン! ミューレンと一緒にミューレンを探すわよミューレン!」

「私の名前がゲシュタルト崩壊する!」

「ミューレンがミューレンを探すんだからミューレンが多くなるのは仕方が無いのよミューレン。分かったミューレン? 分かったなら良かったわミューレン」

「もうわざと言ってるわね?」

「あ、バレた?」


 ……正直に言えば、この世界にいるミューレンに出会いたく無い。けど私はミューレンを救いたい。その為にはミューレンに会わなければいけない。この矛盾は、きっと解消することは出来ないのだろう。


 出来れば出会いたく無い。この世界の変わり果てた彼女を見たく無い。私の冗談にツッコミをして、私の隣で笑い掛けてくれる彼女が変わり果てた姿を、見たく無い。


 昴の、そして何より光の変わり果てた姿を見て、身の毛がよだった。何故なら、まだ出会って一ヶ月ちょっとの私が死んだ、そのたった一つの出来事だけで、二人はここまで変わり果ててしまった。


 それが、二年の付き合いがあるミューレンなら、どうなってしまうのだろうか。気になりはする。ただ、見てしまえば私の心が傷付くと言うことが目に見えている。


 私は、どうすれば良いのか、もう分からなくなってしまった。彼女を助けると言葉を吐き出したのに。


「……ねえ光」


 ミューレンは硝子の窓を横目で見ながら、声を出した。


「……昴と、話せるかしら」

「……彼も救おうとしてるなら、きっと無理だよ? きっとあそこから出るには……前よりも時間が掛かる。前は二ヶ月掛かった。……ああ、でも、そっか。黒恵がいるんだ。……いやー更に傷付けそうだけど……会ってみる? 多分攻撃されることは無いと思うけど……」

「……出来れば会ってみたいわ」

「……分かった。着いて来て」


 そう言って光は立ち上がったが、突然立ち眩みが起こった様に膝を崩し、その場に座り込んだ。


「……あれ……視界がぐらぐらする……。……あれ……美愛さん……私どれくらい寝てなかったっけ」


 美愛さんは光を支えながら答えた。


「もう十日以上は寝てませんよ。睡眠薬の服用をしてませんね?」

「……それをする暇があったら、昴君を――」

「自分の体を大事にして下さい。唯でさえ貴方は体が強い方じゃ無いんですから」

「分かってる。……分かってるから……」


 光はもう一度立ち上がり、覚束無い足で前に進んだ。偶に壁に凭れ掛かって、進んでいた。


 もう見てられなかった。私とミューレンで光を支えて、階段を降りて、一つの扉の前に案内された。


 その日本銀行の金庫の扉の様な大きさの扉の前には、早苗さんと深華さんがいた。


 ただ、早苗さんは右目に眼帯を付けており、深華さんは酷く窶れ髪がぼさぼさになっていた。


「お、何や何や。何か久し振りに見た気になる顔があるやん。右目が疼くで」


 早苗さんはそう言って私に新型銃を向けた。


「そこで止まってくれや。ああ、ついでに光はんも離してな。それで、何で黒恵はんがおるんや。閻魔様に嫌われたんか? じゃあもっかいここに来るんか?」


 ……つまり? あー京都人特有の遠回りの表現かしら。


 早苗さん視点では、私が閻魔様に嫌われているとすれば、ここでまた死んでもまた生き返ってここにやって来ると言うことだ。つまり私をここで殺すつもりなのだろう。


 すると、光が小さく声を出した。


「……早苗さん、説明は後。ただ、早苗さんが知ってる黒恵とミューレンじゃ無いってことは言っておく」

「……ま、光はんが言うならそうなんやろうな。深華はーん? 離れるでー」


 深華さんは壁に頭を何度も打ち付けていた。


「ひっ……ははっ……。ふひ……昴さんとの三つ子の子供……! あはははは……!!」

「あーまた何時もの発作や。ほら、行くで深華はん」

「私の子供に触るなァ!! あぁ……そうか。お前も私の子供を奪うつもりなのか……あははははははははははははははははははははははははは――」


 そんな深華さんを早苗さんは平手打ちをした後に、頭をがしっと掴み引き摺りながらその場を後にした。


「ほら、はよ離れるで」

「私の子供を返して!! 辞めて! まだ離乳食も食べられない幼児なの! だから! あぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁ!!」

「はいはい深華はん昴はんとそう言う行為もしとらんやろ」

「お腹を痛めて産んだ子なの! だからぁ!」


 そのまま泣きじゃくる深華さんを引き摺りながら早苗さんは何処かへ行ってしまった。


「……えーと……」


 困惑しているミューレンの疑問を解消する様に光が答えた。


「昴君が引き籠もってからの昴君の変化をずっと見てたからか、ストレスの所為で妄想障害に陥ったの。本当にそれだけ。偶にああやって発作が出るの。前も想像妊娠を起こして三つ子を産んだって騒いでね……違うことを証明したら、今度は私が嫉妬のあまりその三つ子を殺したとか思い込んで……また三つ子を産んだ妄想をしてるの」

「……それだけ彼女にとっての昴が大事だったのね」

「……あれはちょっと……ねぇ?」


 光は扉の液晶に右手で触れた。


『――顔認証を開始して下さい』


 そんな機械音声が流れた。光は手を離し、その液晶に顔を近付けた。


『……パスワード認証を開始して下さい』


 液晶に数字と記号とあるふぁべっとの羅列が表示された。光は僅かに考える素振りを見せると、その液晶を何度も突付いた。


『……もう一度パスワード認証を開始して下さい』


 光はその液晶に左手で触れた。


 ……んん? ぱすわーど認証なのに指紋認証? 何か変だが、まあそう言う物なのだろう。


『……認証完了。IDと許可証を提示して下さい』


 光は首にかけていたけーすに入ったかーどを液晶に押し付けた。


『……安全兵器起動開始』


 何だか仰々しい言葉が機械音声で放たれた。安全兵器起動開始って、どれだけ昴は危険視されているのよ。……いやー……何処かの大総統みたいに一人で戦車を破壊出来そうだからまあ妥当……?


 扉は音を立てながら仰々しく開いた。私達はその先に進んだ。


 金属製の扉が顔を出した。取手なんて物は最初から無く、三つの読み取り機が付いている。


 光は四枚のかーどを取り出した。


 一枚、二枚、三枚と別々の読み取り機に押し付けた。


 どう言う訳か、最後の一枚は金属の扉に押し付けた。


「ピン」と言う軽やかな音と共に金属の扉が横に動いた。


 すると、扉の先が炎の壁に遮られた。


「ああ、大丈夫。人を傷付ける意思は無いから」


 そう言って光は臆すること無くその炎の壁を潜り抜けた。私達も唾を飲み込んで、その炎の壁を潜り抜けた。一瞬の熱が襲われただけだった。次には白い壁が見えた。


 彼の姿が視界に写った。


 魅白が昴の前にチョコレートを置いた。彼は決して動かない。


 魅白が昴の前に砂糖の塊を置いた。彼は決して動かない。


 彼は決して動かない。光が前に来ても、決して動かない。


「……他の神仏妖魔存在は?」

「昴君の中からその記憶だけを隠そうとして動いてる。けど難航してるみたい」


 昴の髪の毛には白髪が混じっており、僅かに何かを呟いている。


「……来ないで……。もう近付かないで……」


 喉の奥に何か詰めているかの様に、彼の言葉はか細かった。ようやく鼓膜が揺れる程度の、周辺の雑音に紛れてしまう程度の声量だった。


「大丈夫だよ昴君」


 光が優しく話し掛けても、昴はそれを拒絶していた。彼女の愛を、彼は拒絶している。見ればそんなこと簡単に分かってしまう。


「……もう誰も傷付けたく無い……もう近付かないで……。……触れれば……きっとまた傷付ける……だから……辞めて……」


 すると、昴は俯いた顔を僅かに上げた。私の顔を充血した目で見ると、突然発狂した。


 そんな昴を、光は優しく抱き締めていた。


「……大丈夫、大丈夫だから……」

「……離して……離れて……また光を傷付ける……辞めて……」


 発狂は、鳴りを潜めた。きっと私の姿が光の体によって見えなくなったからだろう。


 昴の言動から考えれば、私を殺したことに対して酷い精神的外傷を負っている。ああ、そうだ。昴は優しい。日常の言動や行動からだと分かり辛いが。


 ただその優しさは、敵になれば強力な敵意へと変わる。決して殺意では無い。敵意だ。


 私を殺した時は、敵意を持たなかったのだろう。ただ優しさを持って、私を殺した。その結果がこれだ。


 彼は何かを傷付けることに酷く怯えてしまった。彼は優しさで人を殺せると知ってしまった。愛する光を拒絶し、その愛さえも拒絶している。


 ……駄目だ。この世界のミューレンに出会う決意が揺らいでしまう。ここに来るべきでは無かった。


 私達は、その部屋を後にした。もう彼を見ていられなかった。


 とは言っても、この世界のミューレンの居場所の見当が全く無い。それでも、私達は集治さんと共に行動することになった。


 私達がその建物から出る直前に、先程よりも窶れた表情をしている光が私達に話し掛けた。


「黒恵、この世界でも黒恵じゃ無くても、もう一度出会えて良かった。……元の世界に戻れるのに、何日、何週間掛かるのかは分からないけど――」


 すると、光は私の顔をじっと見詰めながら、言い淀んていた。だが、顔を俯いたと思えば、また声を出した。


「――もう、ここには来ないで」


 ……ああ、ようやく分かった。道理で光との距離を感じる訳だ。


「……こんなことを言うのは、貴方に言うべきでは無いことくらい分かっている。貴方が悪く無いことも、ちゃんと理解してる。理不尽なのも、知ってる。けど、私は、昴君をあんな風にした貴方を許せそうに無い。もう一度出会って分かった。私はこの世界の貴方を理不尽な理由で恨んでいる」


 ……仕方が無いと切り捨てるなら、簡単だ。実際私の責任でもある。


 今でさえ、私は色々なことを受け入れられていない。どうやってあの異世界から脱出したのかも覚えて無ければ、脱出した後何をしたのかも覚えていない。そんな状況で別世界に来てしまったのだ。受け入れられない方が自然だろう。


 この世界は、本当に趣味が悪い。気分も悪い。吐き気もする。嫌悪もする。こんなに嫌な感情が溢れ出して、好奇心が一切出て来ないなんて、この生涯でこの出来事しか無いだろう。多分、きっと、恐らく。


「それと、ミューレン」


 光はミューレンに微笑みながら話した。


「多分だけどね、この世界のミューレンを救えるのは、貴方だと思う。黒恵だときっと彼女を救えない」

「何を根拠にそう思ったの?」

「さあ? 何でだろうね」


 光はクスクスと笑っていた。


「それじゃあ、バイバイ。世界の法則を解き明かした時に、また出会えるかも知れないね」


 私達は光と別れ、集治さんと共に行動を始めた。


 光はもう一度、昴がいる部屋へ足を運んだ。


 やはり彼は、彼女を拒絶していた。彼女の愛を、拒絶していた。


 そんな彼を、彼女は愛で包み込んだ。優しく頭を撫で、彼を救おうと藻掻いていた。


 彼女は、思い出していた。たった一度だけ、彼女はミューレンと出会った。その記憶を――。


「――……久し振りだね。ミューレン」

「……ええ、本当に。久し振りね」


 白い壁に囲まれた部屋に、金髪金眼の彼女がいた。


 服は一見綺麗だが、何処か生臭く、髪を整えてもいない。何時もしている薄い化粧もしておらず、目の下の隈が浮き彫りになっていた。


「……貴方は私に、銃を向けないのね」

「当たり前だよ。だってミューレンは、私の友達だもん」


 彼女は目を見開くと、少しだけ俯いた。


「ええ。私達は、友達。友人よ。私もそう思うわ。けど、貴方は決して、私の親友にはなれない」


 光に向けられた彼女の瞳は、酷く冷たい物だった。そして眼光はとても鋭く、胸を貫く弾丸の様だった。


「……何をしに、ここに来たのかな?」

「黒恵を傷付けた彼を、許せないの」

「……そう。けど貴方は殺せない」

「……どうしてそう思うの?」

「昴君は貴方の友人だから」


 光はクスクスと笑いながら、しかし煽る様に言葉を続けた。


「貴方は目を背けているだけ。黒恵の死から目を背けたいだけ。そうやって黒恵が貴方の隣からいなくなったこの現実を夢にして、貴方の夢の中にいる黒恵を貴方の現実に写しているだけ。それならまだ――」


 光はミューレンを嘲笑った。


「――昴君の心の方が強い」


 ミューレンは何も答えなかった。ただぼさぼさに伸びた前髪の隙間から、彼女の言葉に苛つきながら睨み付けていた。


 だが、光は臆さず言葉を続けた。それは的確に、着実に、彼女の心を抉り、僅かに残った良心の欠片を掬い上げようとしていた。


「昴君は黒恵の死を受け入れた。自分が殺したと受け入れた。だから今も苦しんでいる。彼は弱い。それと同時に自分の罪を受け入れる強さも持っている。けど、貴方は? 黒恵の死を受け入れず、あろうことか他人の命を使ってまでそんな夢を見続けている」


 するとミューレンは、反論する様に、だが落ち着いた声色で声を出した。


「夢? いいえ、これは彼女が求めたの。私に、黒恵が、求めたの。ねえ? 知ってる? 彼女は案外綺麗好きなの。肌が少しでも汚れればすぐに直してって頼み込むの。彼女は意外にも運動嫌いなの。幾ら見ても動かないの。彼女は、私を愛しているの。ずっと私の隣にいるの」


 それは最早、狂気だった。彼女は狂っていた。


 夢を夢だとも思わず、彼女は現実で夢を見ていた。


 すると、何個もの足音が外から響いた。


「どうやら機動部隊が異常に気付いたみたいだね。逃げた方が良いよ?」

「ありがとう光。また会いましょう?」

「……次は昴君とも話してあげてね」


 すると、ミューレンの姿はそこから消えてしまった――。


 ――私達は車でミューレンの居場所を探していた。


 スマホで時間を確認してみれば、もう二十三時だ。外には人工的に作られた昼が広がっている。


 私は、何の為に動いているのだろうか。


 私は、ずっと好奇心に従って動いて来た。それはそれはもう、ずーっと。つまり私の行動原理はとても単純。


 だが、今の私には好奇心が入り込む隙間は一切無い。ミューレンの為に動いている。


 そのミューレンと親友になった切っ掛けも、結局私の好奇心からだ。私は彼女に好奇心を抱いたから興味を持ち、親友になった。


 つまり結局、全てが好奇心なのだ。偶にお酒。


 すると、集治のスマホが鳴り響いた。


「……ミューレンさんの目撃情報が出ました。急いで向かいます」


 思い切りアクセルが踏まれ、私達は座席に貼り付けにされた。静かながらに高速で前に進む車は、外の景色を見えなくさせていた。


 警察車両の音響装置の音が相当聞こえる様になった頃、車は急停止した。


「現在この世界のミューレンさんは警察車両を三台破壊した後に逃走。IOSPの機動部隊第二から第七部隊まで出動されました。……行きますか? 一応ミューレンさんのことは説明してありますので勘違いされることはありませんが」

「……行きます」

「了解しました」


 集治さんは銃と刃物を構えて外に出た。私達も外に出た。


 ここは住宅街だ。家の中は暗いが、所々に光が漏れている家もある。そして私は、見慣れた金髪を見た。


 その女性は一瞬の内に曲がり角の奥に消えてしまった。その後を集治さんは追い掛けた。


 私達も追い掛けると、突然爆発音が聞こえた。昴が使っている手榴弾の音に良く似ている。何かの破片が飛んで来る音もそっくりだ。


 曲がり角を曲がれば、集治さんが黒い煙に身を包みながら体勢を低くしながら、耳に付けていた通信機器に話し掛けていた。


「第三機動部隊、尾行をお願いします。追跡がバレれば被害が増えます。さっき爆発も起こしました。……ルーン文字って本当に色々出来ますね……」


 黒い煙が暗い夜に霧散すると、コンクリートの地面を簡単に破壊している爆発痕が残っているだけだった。ミューレンの力でこんなことまで出来るとは……。


 集治さんは立ち上がり、私達に話し掛けた。


「無事でしたか。今第二機動部隊の隊員を集めています。……分かったでしょう? 我々IOSPが彼女を捕獲出来ない理由が」

「被害を顧みずに辺りを巻き込みながら素早く逃亡ですよね」

「ええ。何せミューレンさんは出来ることが多いので、此方としても対処が難しいんですよ。何処かで隙を見付けて一気に捕獲出来れば楽なんですけど、それがまた難しい」


 そんなことを話していれば、雨が強まった。すると、私達の周りに十人程度の第二機動部隊の隊員が集まった。


「さて、どうしますか黒恵さん。何かこう……逃走経路とか分かりません?」

「流石にそこまでは……」


 ……まあ、ただ、少しだけ考え付いたことはある。


「ねえミューレン」


 すると、ミューレンは一度だけため息を吐いた。


「『貴方なら、ミューレンがどう動くか分かる』って言おうとしたわね?」

「お、流石。大正解よ。それで、出来る?」

「さあ? まあ、試してみる価値はあるわ」


 私達は一旦車内に戻った。


 車内でミューレンはスマホの液晶をなぞり、熟考していた。


 どれだけ経っただろうか。多分二時間程度。私は仮眠をしていた。


 すると、集治さんが声を出した。その所為で意識が覚醒した。


「第三機動部隊が尾行に成功。現在の拠点を見付けました。向かいますか?」

「何処ですか? その拠点」

「ああ、えーとですね」


 集治さんはミューレンのスマホをなぞり、指差した。


「ここです。どうですか?」

「……なら、多分フェイクです。多分もう尾行に気付いています。多分……誘き寄せています。逃走経路は恐らく北西の細道。待ち伏せをするならここです」

「……因みにですが、根拠は?」

「勘です」

「充分過ぎる根拠ですね。さて、飛ばしましょうか」


 集治さんはにやりと笑って車のえんじんを掛けた。そのまま勢い良くあくせるを踏み、途轍も無い速度で走り出した。


 私達はその北西の細道に向かった。


 どうやらこの細道を通り真っ直ぐ向かえば、そこから地下鉄に入れるらしい。止めるとしたら、この細道で。


「周辺に他の機動部隊を配置しました。第二機動部隊はここで待ち伏せ、突入はどうしますか?」

「……私が行きます」

「……分かりました」


 ……大丈夫だろうか。まあ、大丈夫だと信じよう――。


 ――私は、ある廃墟に足を入れた。もう使われなくなった小さな小さな廃工場だろう。


 中にある金属製の機械は錆び付いてしまい、もう動きはしない。


 本来騒々しい場所だからだろうか。妙に静寂が目立ってしまう。暗い景色を月光を頼りに進んでいた。


 ……頭が痛い。例えるなら、頭のずっと奥にある何か硬い場所が痛む。


 私の頭は痛覚によって突き刺され、僅かばかりの恐怖を与える。この痛みは、幼少期からずっとそうだ。私を傷付けようとする何かがいる。最初に感じたのは、一体誰だったろうか。


 ……ああ、そうだった。この特異な体質に気が付いた切っ掛けは、私の母親だった。


 すると、月光の光を反射する金色が見えた。それこそがこの頭痛の原因だろうとすぐに分かった。


 その金色は僅かに動くと、私の体は押し倒された。冷たい地面が私の体に激突した。


 それと同じくらいに、冷たい感触が私の喉元にはあった。


 恐らくナイフでも突き付けられているのだろう。だが、私の視界にそのナイフは写っていない。私は金色の彼女を見詰めていた。


 きっと、私だ。世界から色を失ってしまった私だ。


 目の下の隈が目立ち、何時もしているメイクは恐らくしていない。何時も私は薄くファンデーションをしている。目の前にいる私はそれをしていない。良く見れば毛穴が見える。こうならない様に何時も頑張っているのに。


 その髪質も酷い。数週間程度はケアもしていないのだろう。


 そして何より、生臭い匂いが私の鼻を掠めた。もう何度も嗅いでしまった忌まわしき匂い。血の匂いと、死の匂いだ。


「……まるで、私みたいな顔をしてるわね」


 目の前にいる私は私に向けてそう呟いた。その言葉はとても冷たかった。


 理性では、これを私だと理解している。だが感情では、これは別人だと信じたがっている。それ程までに、冷たく、黒板を爪で引っ掻くモスキート音が混ざっている様な声を出す彼女が、私に見えなかった。


「IOSPが回収した神仏妖魔存在? 物理的干渉を受けるから怪異存在の可能性もあるわね。貴方は、何。何なの?」


 私はそれに答えるよりも先に、一つの言葉を吐き出した。


「……可哀想」


 その言葉に、目の前にいる私は目を見開いた。何を言うでも無く、何をするでも無く。


 私はそんな彼女の頬に触れながら、もう一度言葉を吐き出した。


「もう、色が見えないのね」


 彼女は突然私の首元を握り締めた。


 苦しい。それに痛い。当たり前だ。首を締められている。呼吸も覚束無い。


 それでも、何故だろう。彼女が今も尚苦しんでいるその感情が、私には分かってしまう。彼女は私だからだろうか。流れ込んで来る。


 今、彼女が最も欲しい言葉は――。


「――親友失格ね」


 彼女は私の体を蹴り飛ばした。だが、所詮私。筋力はそこまででも無い。


 自分で思っていて情け無いが、私は運動が得意な方では無い。むしろこの胸の所為で発育してから全力で走ったことが数える程度しか無い。


 つまり、筋力は一般女性程度かそれより下。そんな私の蹴りを食らっても、対して痛くも無い。


 気付けば頭痛は消えていた。彼女にはもう、私に敵意は無い。それとも混乱しているのか。


 光の言った通りだ。彼女は、唯一の親友の死を受け入れていない。いや、受け入れようとしない。


 もう分かっているはずだ。そこまで私は馬鹿では無いはずだ。彼女は親友が、唯一人の親友が、恋い焦がれた彼女が死んだことは分かっているはずだ。それを受け入れたく無いだけだ。


「もう分かってるはずよ。ミューレン・ルミエール・エルディー。貴方の親友は、もういない」

「違うっ!!」

「何が違うの?」

「はっ……!? それ、は――」

「答えられないでしょう?」

「……いいえ……彼女がいる証明なんて、私が彼女を生きていると思えば、それで済む話よ」

「それが間違いだってこと、もう気付いているはずよ」


 目の前にいる私が気が狂った様に音を響かせると、勢い良く私を突き飛ばした。


 そのまま彼女は背を向けて逃げてしまった。


 この世界のミューレンは走っていた。逃げていた。自分自身から、逃げていた。


 そして、逃走経路の先には、第二機動部隊が待機していた。


「戦闘態勢!」


 集治の喝破の様な声に、第二機動部隊の十人は銃を構えた。


 すると、ミューレンはその第二機動部隊の隣にいる黒恵を目に入れた。


 彼女は表情を一切変えずに、黒恵を押し倒し、その首にナイフを当てた。その瞳をぎらつかせながら、僅かに怒りを宿していた。


「貴方、黒恵に似てる。さっき私にそっくりな人に出会ったの。IOSPは、何を捕まえたのかしら」


 集治が動こうとすると、彼女は黒恵の首にナイフを更に押し付けた。薄い皮が僅かに傷付き微量に血が垂れた。


 彼女は瞳孔を横に動かし、集治を睨み付けた。


「手が出せないと言うことは、代えが効かないのね。一体何者なのかは知らないけど、全員武器を捨てて」

「……貴方が黒恵さんを殺せるとは思えませんけどね」

「何を言ってるのかしら。今の黒恵は外に出ないのよ? この人なら、きっと黒恵も喜ぶわ」

「……全員、武器を地面に」

「両腕も上に、そうすればこの偽物は見逃してあげるわ」


 ……本当に、人を殺すことに何も思わなくなったのね。ミューレン。


「……親友としてどうなの? これ」

「……中で出会ったあの人も、そんなことを言っていた。おかしな話。私は彼女の為に何でもしてあげるの。これを親友と言わずして、何と言うの?」


 私は集治さんに目配せをした。意図が分かったのかは知らないが、武器を地面に置く様にゆっくりと手を下に向けた。


 集治さんの手のナイフと銃が地面に置かれそうになった直後に、私は"扉"を使った。


 場所はミューレンの背後、今度は私がミューレンを抑え付けた。ミューレンは「みゃぅ」と悲鳴……なのかしら。そんな小さな悲鳴を発した。


「さー形勢逆転よミューレン。一旦話を聞いてくれるだけで良いの」

「……何で――」

「聞きたいことは多いだろうけど、今は――」

「何で貴方が黒恵の力を使っているの!! 貴方は、貴方は黒恵じゃ無い!!!」


 すると、ミューレンは雑音にも混じる程に小さな声で呟いた。恐らく「ラド」と。


 不味い……! この言――。


 そう思ったのもつ束の間。私の体は横の壁に叩き付けられた。ミューレンにでは無い。私の体が一瞬で吹き飛ばされ、壁に叩き付けられた。


 壁に抑え付けられる力は更に強くなった。誰も、何も、私の体を押していないのに。まるで背後から私の体に鎖で引っ張られている様だ。


 ミューレンはゆっくりと立ち上がり、私を鋭い眼光で睨み付けた。まるで眼球が飛び出そうな程に、睨み付けた。


「貴方が黒恵のはずが無い! 黒恵は……黒恵はずっと私の隣にいる……ずっと……ええ……ずっと。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと!!」


 彼女の言い分は、まあ間違いでは無い。この世界のミューレンから見れば、まあ私は偽物だ。この世界の私では無い。


 ミューレンの隣に私がいると言うのも間違いでは無いのだろう。それはこの世界の、私の死体だ。


 ……彼女の顔を、もう直視出来ない。直視してしまえば、私は泣き出してしまいそうだ。ミューレンの顔なんて、美形過ぎて幾らでも眺められるしおかずにしてご飯六合ならいけるのに。


 心が壊れてしまった親友の姿を、直視することが出来ない。


 集治さんは動き出した。もう形振り構わずにはいられないのだろう。銃の引き金を引けば、熱線がミューレンに向けて放たれたはずだった。


 それよりも先に、ミューレンは小さく「エオロー」と唱えた。


 彼女は熱線に貫かれなかった。その周辺にちらちらと、月光を僅かに反射する薄い膜の様な物が彼女の体を守っていた。


 ミューレンは小さく「フェオ、ベオーク」と呟いた。


 すると、一瞬で集治さんの足下からコンクリートの地面を突き破って梓、つまり樺の木が真っ直ぐ、急激な成長速度で伸びた。


 樺の木は集治さんの体を持ち上げた。集治さんは自分を持ち上げる樺の木の枝をナイフで切り、落下をミューレンへの攻撃に転じた。


 ミューレンの周囲に張られている薄い膜に足を乗せ、そのナイフを力の限り突き刺した。甲高い金属音が響くだけで、何も変わらない。そのナイフは薄い膜に阻まれているだけだ。


 集治さんは小さく舌打ちをすると、その薄い膜を蹴りミューレンとの距離を取った。


「邪魔」


 ミューレンの周囲にある薄い膜が無くなると、ミューレンは小さくまた「ラド」と呟いた。


 彼女が握っていたナイフが一人出に動き出し、第二機動部隊の隊員の一人の胸を突き刺した。


 その突き刺さったナイフを抜き取ると、集治さんが素早くミューレンとの距離を詰め、彼女のナイフを握っている手を蹴り上げた。その一瞬で銃先をミューレンに向けた。


 その瞬間、白い何かが私の視界を支配した。それは、白い羽根だ。鳥類の様な白い羽根。それがはらはらと、雪の様に落ちていた。


 それに目を取られた。すぐにミューレンへ視線を戻すと、そこに彼女の姿は消えてしまった。その代わりに、白い羽根がそこには降り積もっていた。


 まるでミューレンが白い羽根になってしまった様だ。


 集治さんはすぐにナイフが突き刺された隊員に駆け寄った。


「……あまり傷は深く無いか……!? すぐに救急隊員を要請! 早く!」


 ようやく私の体が地面に落ちた。体中が痛いが、何とか生きている。


 ……あれだと、追い掛けるのは本当に難しい。まず何時の間に瞬間移動なんて覚えてたのよ……! 瞬間移動は私の十八番なのに……!


 ミューレンばっかりズルい! 何でミューレンだけあんなに使える力が多いのよ!


 すると、遅れて私達の世界のミューレンがやって来た。


 だが、何故だろうか。何処か悲しげな表情だ。中で何を話たのかは分からないが、一応は自分。ある程度の感情移入をしてしまったのだろうか。


「……ねえミューレン」

「……ああやって狂った私を見ると……。……彼女が今、何を感じているか分かってしまう。彼女が私だから、何であんなことをしているのかが、分かってしまう」


 ミューレンは淡々と語っていた。


「……黒恵、今の私は彼女?」

「……違うわ。貴方は私がいる。彼女には私がいない。だから違う」


 今のミューレンは危険な状態だ。殺人を犯す精神状態を、自分自身だからか理解してしまっている。あくまで彼女はミューレンではあるが、別世界のミューレンなのだ。


 それと共感することは、殺人を犯す精神状態を自分の心にも投影してしまう。


 解決方法は……まあ、二つある。


 一つは、それを受け入れること。彼女はこの世界で私が死んだこと以外はきっと同じ出来事を歩んで来ている。つまり私が死んだと言う切っ掛けだけで、彼女は変わってしまった。


 つまりミューレンと彼女の違いはそれしか無い。限り無く近い存在だ。だからそれを受け入れることも簡単だろう。自分自身なのだから。


 だが、これは私としては避けたい。これをしてしまえば、ミューレンと彼女の違いが無くなってしまう。それはミューレンの精神状態を、彼女の様に簡単に殺人を犯す危険な物に変えてしまう。


 だから私はもう一つの解決方法を選んだ。


 ミューレンと彼女は違う存在だと認識させる方法、つまり彼女の感情を拒絶するのだ。


 だが、それは難しい。ミューレンは彼女の感情を理解し、共感してしまっている。それを引き離すことは長い時間が掛かるだろう。


 だが、これを選ばなければならない。私が知っているミューレンを護る為には。

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。


何だかこの話は人を選びそうですね。まあ今更です。

実は、夢違科学世紀のオマージュが入っているのは気付きました?

多分次で終わります。バットエンドになるかハッピーエンドになるか……いや、ハッピーエンドにはなりませんね。残念ながら。


いいねや評価をお願いします……自己評価がバク上がりするので……何卒……何卒……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ