古びた紙 死を恐れた吸血鬼
注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。
ご了承下さい。
「ねぇディーデリック」
「何ですかオリヴィア」
「わたくしが、死にたいと弱音を吐いたら、どう思うのかしら?」
「命令と言うならば、私が殺してあげましょうか」
「……いえ、良いわ。最後は、彼女に殺されたいの」
こう思ったのは、一体何時からかしら。
もう記憶も無い。
辛いなんて思ったことは無い。苦しいなんて思ったことも無い。
人間だった頃の記憶はもう薄れている。恐らく、花を売り花を折る仕事をしていたはず。
……少しずつ、紐が解ける様に、記憶が蘇って来た。
そんなことを続けていれば、精神的に参る物。花を売り、折られ、花を売り、折られ、花を売り、折られ、花を売り、折られ、ずっと、それを、繰り返していた。
そして出会ったのが、彼女だった。
彼女はとても美しかった。わたくしが見惚れる程に、美しかった。
身重だったわたくしさえも、愛してくれた。
彼女は、自らを"五常真美"と名乗った。死んだ目と、わたくしを人とも思わずに押し倒し凌辱するその行為に惹かれた。
彼女はとても綺麗な小麦色の肌をしていた。アジア人的な小柄な体型なのにも関わらず、その内に秘めた残虐性と異常性に、とても惹かれた。
彼女はわたくしの腹を殴った。
誰かも分からない命は潰れた。
わたくしはより一層彼女を愛した。
異常だと思われるのは分かっている。この関係を許さない人がまだ多いのも分かっている。女性の身で彼女を愛するのは罪深く思われる人がまだ多いのも分かっている。それでもわたくしは彼女を愛した。
彼女はわたくしを知り尽くした。隅々まで、じっくりと。
やがて、彼女は会いに来なくなった。退屈な日々が続いた。
そして、彼と出会ってしまった。
彼は、最初こそ美しいと言える容姿だった。ただ、わたくしの感性は彼女によって壊されてしまった。
それから、一体何があったのだろう。ただ、誰かに刺されたのは覚えている。
死にたく無かった。もう一度彼女に出会いたかった。だからこそ、わたくしは、彼に祈った。
たった一言、「死にたく無い」と。
一体どれだけの時間が経ったのだろう。それさえも忘れた。私は、墓から這い上がった。
最初こそ不自由だったこの体も、血肉を啜れば次第に人間だった頃の感覚を取り戻せた。むしろそれ以上の物も手に入れた。
西暦が……一体何時の頃か。ああ、そうだ。2018年のこと。
わたくしは彼女を探していた。探せば、簡単に見付かった。彼女は男児を出産していた。あの時よりも、生き生きとした目をしていた。わたくしが惹かれた、あの目はもう失われていた。
どれだけの絶望を、抱いてしまったのか。そんな彼女を、許せなかった。
わたくしは彼女の全てを知り尽くした。わたくしは彼女の花を折った。何度も何度も、何度も何度も何度も何度も。
その後に、わたくしの中に、一緒に。
ずっと一緒に。
ずっと。
ずっと。
ずっと。
ずっと。
ずっと。
ずっと。
ああ、この時は、どれだけ幸福だったのか。
「……ああ、そうでしたわ」
ようやく思い出した。死にたくなった理由を。
そして、彼と出会った。
彼女の様に死んだ目を持ちながらも、生き生きとした冷たい目を持っている彼は、わたくしを殺す勢いで襲い掛かった。
ああ、どれだけ、待ち侘びた瞳なのか。思い出してしまった彼女の死んだ目。死は、怖い物だった。
最後まで読んで頂き、有り難う御座います。
ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。
一応言っておきますが、真美は昴の直系の先祖ではありません。多分……本家ではあるはずですけど、当時の五条家当主の姉か妹か……多分そんな関係性です。今後出ることはありません。多分! きっと! 恐らく!
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