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拾九つ目の記録 猫の居ぬ間に調査 ⑤

注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。そしてもうホラーは存在しません。戦闘しかありません。私の作品がホラーじゃないと言えばそれまでですが……。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。


ご了承下さい。

 夕真が昴君の隣に座ろうとしていたが、それは絶対に譲らない。


 私が真ん中で、昴君が私の右。夕真には私の左に座って貰う。ただ、昴君のボストンバックが私の膝にも乗っている。まあ仕方無い。


 その向かいにディーデリックさん、クラレンス、アンジェリカの順に座っていた。


 ただ、馬車の中に六人乗りはちょっと狭い!


 乗り心地は良いとは決して言えない。やはり馬が引いている為だろう。がたがたと私の頭がゆらゆらと揺れてしまう。


 馬車に取り付けられた窓から外を覗こうとしても、何故か黒い空間が広がるだけ。何処へ進んで何処へ行っているのかは視界では分からない。


 だからだろうか。私の中に僅かな不安感が滲んでいる。


 それも、隣にいる昴君から匂う僅かな良い匂いによって解消される。何で同じ洗剤とか石鹸とか使ってるのに私とは違う良い匂いがするんだろう。


 もしかしたら、昴君から発せられている特殊なフェロモンでもあるのだろうか。


 すると、この馬車の揺れが収まった。そのままゆっくりと馬の動きが止まった。


 昴君はそーっと馬車の扉を開けると、その先に広がる景色は私の想像とは違った。


 青々しく元気らしい葉がいっぱいに広がり、赤色と黄色と紫色と白色の花が咲き誇る花園が広がっていた。中庭だろうか。


 夏の夜空の様に星の光が輝き、月光が明るくその花園を照らしている。


 昴君はボストンバックを外に出して、馬車から出た。その後に私と夕真が出た。


 アンジェリカとクラレンスが出て、ディーデリックさんが馬車から出ようとした。その瞬間に私は声を出した。


「ディーデリックさん、止まって下さい」

「……何か?」


 私は昴君に目配せをした。昴君は小さく頷くと、声を出した。


「クラレンス、アンジェリカ。ディーデリックを馬車から出させるな」


 その一声に、クラレンスとアンジェリカはディーデリックに新型銃を向けた。その後に、困惑の表情を浮かべた。


「何でやボス。ディーデリックを疑っとるんか。今の所味方としか思えないんやが」

「クラレンスと同じ意見です。ディーデリックを疑う要素があまりに少ないです」


 その二人の疑問を、私が答えた。


「まず始めに。ヴァンパイアの話をしていた所に偶然にもダンピールの男性が私達の前に現れたこと」


 ディーデリックさんは、何も言わなかった。顔色さえも変えずに、大人しく馬車の中に座っていた。


「それに、私達の誰もブラン城で井戸を気にしなかった。にも関わらず、ディーデリックさんは迷うこと無く井戸を調べた」

「……それは、ヴァンパイアの痕跡が見れるからです」


 ディーデリックさんはそう呟いた。


「ヴァンパイアの痕跡が見えるのに、ヴァンパイアに操られた人間には触らないと分からないんですか? 井戸の周りにあるヴァンパイアの痕跡が見えて迷い無く井戸を調べる程に強い確信があったなら、触れないと確信が得られないと言う点でも何かおかしい。矛盾してます」


 ディーデリックさんはまた黙ってしまった。


 夕真はディーデリックさんを睨み付けていたが、それを一旦は無視して私はまだ口を動かした。


「そして――」


 ディーデリックさんは突然顔を此方に向け、目を見開いた。


 それに臆すること無く、私は言葉を発した。


「エドゥアルドが暴れたのは、貴方が触れた後だった」


 クラレンスとアンジェリカの疑問の表情は晴れ、ディーデリックさんに目線を外さない様に睨み付けた。


 これは、あくまで私の見解。ディーデリックさんが母親の墓を掘り起こしたのも、あくまで私達に自分は味方であると強調する為だとも思っている。いや、あの時言った発言の全てに嘘は無かったけど、むしろそれを利用したと、予想している。


 すると、昴君はボストンバックから夕真に旧型銃を投げ渡し、ディーデリックさんに向けて声を出した。


「どんな関係なのかは聞かない。ただ、これ以上俺達と同行させる訳にはいかない。それとも、光を納得させられる言い訳があるなら、今言ってくれ」

「……いえ、何も。ええ。正解です。全て、隈無く、何もかも、妬ましい程に、合っています」


 ディーデリックさんは、僅かな怒りを表情に浮かべていた。その表情を緩めると、力が抜けた様に背中を丸め蹲った。


「ああ……済みません……オリヴィア……」


 ディーデリックさんは小さく呟いた。


「光も進むのか?」

「うん。勿論。それに私の力は色々役に立つしね」

「……そうか。……そうだよなぁー……。あーもう仕方無いか。うん。まあ、俺がいれば大丈夫か……それに夕真もいるし」


 夕真の実力は私は知らないが、昴君がそう言うくらいには充分な実力なのだろうか。


「クラレンス、アンジェリカ、そのままディーデリックを出させるなよ。せめて俺達が帰った後だ」

「「了解」」


 私達は、その花園の入口の金属のアーチを潜った。


 進めば分かる。やはりここは中庭だ。


 ふと横を歩いている夕真に目線を移すと、シルバーカラーのリボリバー型の旧型銃に弾丸を詰めている。


 昴君はその様子を見ながら夕真に語り掛けた。


「リボルバーか。趣味良いな」

「使うなら信頼度の高いリボルバーです。むしろ、何故オートマチックを使っているのですか。動作不良(アクシデント)が起これば面倒臭そうですよ」

「余程のことが無ければ起こらないさ。それを言うならリボルバーの装填は面倒臭いだろ」

戦術的(タクティカル)優くらい性(アドバンテージ)を比べるのなら、何方にもあるでしょう。ただ……その旧型銃(レトロ)は、ある程度の改造で戦術的(タクティカル)優くらい性(アドバンテージ)を増やしていますね。グリップが削られていますが、ナイフでも使うんですか?」

「まあ、簡単に言えばそうだな」


 昴君はそんなことを話していた。


 何だか私だけ仲間外れにされているみたいで嫌な気持ちになる。また昴君にメイド服でも着させてやろうか。それともパソコン器具と名前を偽ってまたアレを仕入れるか。ふっふっふ……帰ったら覚悟するが良い……!


 私は、一応持って来ておいた新型銃を握り締めながら、そんなことを思っていた。


 あの時使った新型銃と同じだ。ルーン文字は未だに刻まれている。力の効力を失くなっていないのは、僅かな輝きで分かる。


 すると、昴君と夕真が突然前の方を向いた。


「……いますね」

「だな」

「……銀の弾丸を節約したいので、銃弾をくれませんか?」

「どれが欲しいのか教えてくれるか?」

44(forty four)を」

「マグナム弾か。良い物を使うな。ま、丁度俺の物と同じ弾丸だ。奇遇だな」

「いえ、これは運命です」

「何でもかんでも運命にしないでくれ。運命とかは信じてないんだ俺は」


 昴君はボストンバッグに手を入れ、夕真に六つの弾丸を投げた。その弾丸を手で受け取り、リボルバーの弾丸を丁寧に入れ替えた。


 そして、昴君と夕真は前を睨んだ。


 少し前方には、月光に照らされた何かが大量に蠢いていた。


 平均的な人間の大きさ程の血と肉が固まったゼリー状の塊がぶよぶよと動いていた。骨も無い軟体動物の様だ。

 蛞蝓の様に地面を這って、とても素早く此方に向かっていた。それが、何十も、何百も、蠢いていた。


「あれ何!?」

「煩いですね光」

「ああごめん! けどあれ何!?」

「……ヴァンパイアの第二形態とでも言えば分かりますか?」

「ああ、南スラブの伝承?」

「この状態なら銀の弾丸で無くとも殺せます」


 すると、昴君はボストンバッグに手を入れた。取り出したのは、本当に一体何処から仕入れたのか分からない手榴弾だった。


 ピンを歯で噛み、そのまま手を動かし手榴弾からピンを外した。


 そして、思い切りそのゼリー状の塊の大群に投擲した。


 私は耳を塞いで身を屈めた。昴君と夕真も同じ様にしていた。


 そして数秒後、眩しい光が視界に入った。咄嗟に瞼を降ろした。


 爆発音と飛んでいった破片の奇妙な音が耳に入った。僅かな熱を肌で感じて、私は瞼を開けた。


 大量の血と肉が破裂していた。悍ましいと思う以上に、未だに動いている個体も多くいることが確認出来た。


 それに、私は新型銃の先を向けた。それよりも素早く、夕真が旧型銃を向け、引き金を引いた。


 着弾すれば破裂した様に肉が爆ぜ捲れ上がっていた。旧型銃特有の傷跡だ。弾丸が肉に当たればあの様になることが多い。


 ふと横を見れば、何時の間にか昴君がボストンバッグをこの場に残して消えていた。相変わらず音も無く移動するから肝が冷える。


 見れば昴君はそのゼリー状の塊の大群の後ろにいた。一体のゼリー状の塊を蹴り飛ばし、その隣にいたゼリー状の塊を片手で軽々と掴み上げ、その向こうの塊に投げ付けた。


 すると、昴君は高く跳躍した。空中で頭を下に向けると、体軸を右に回しながら右腕を回しながら握っている旧型銃の引き金を引いた。


 一発目二発目、音が響いた。


 三発目四発目、音が響いた。


 五発目六発目、音が響いた。


 七発目八発目、音が響いた。


 九発目十発目、音が響いた。


 的が大きいからか、全ての弾丸はゼリー状の塊の大群を貫いた。


 昴君は着地すると、その直後に二本の角が生えた和紙の人型を懐から取り出した。


「"禍鬼"」


 その和紙は形を変え、華やかな布がひらりと見えた。まあ、そんな華やかな布に意味は無い。出て来るのは、ただ戦に身を置くことに悦びを感じる鬼神だからだ。


 大きな角を持つ禍鬼の顔が見えたと同時に、その拳が激突する音が聞こえた。


 そのままゼリー状の塊を叩き潰し、握り潰し、踏み潰し、潰して潰して潰して、蹂躙の限りを尽くした。


 顔は血に塗れ、立派な角にも肉片が降り掛かっていた。まだぴくぴくと反射的に動いている肉片を、禍鬼は齧っていた。


 すると、突然不思議そうな表情を浮かべた。


「何だここ」

「気付かなかったのか……」

「いや、さっきまで寝てたからよ。呼ばれたからどうせ都合の良い武器扱いされてるんだろうなって思って出ただけだ。何処だここ。どっかの神域か?」

「飛寧が言うには」

「ああ、そうか」


 昴君は私の隣に置いていたボストンバッグを抱えた。


 そんな昴君の頭の上に、禍鬼の顎が乗せられた。


「なあ昴」

「俺の頭の上に頭を乗せないでくれ」

「何だこいつ」


 そう言って禍鬼は夕真を指差した。


「人間ではあるが、取り憑いてるな。何だ? いや、どっちかと言うと、神憑りに近いな」

「……これが、昴と魂と共にした悪魔ですか」

「答えろよ女」


 夕真は難しい顔をしていた。


「私を守護する天使ですよ。ただ、それだけです。日本だと神と扱っても良いのでしょうが、私が信ずる宗教では、あくまで神の意志を伝える召使です。そう言う意味では神憑りとは違います」

「異国の奴等か。"矢覇栄(やはえい)"の信仰者か?」

「……誰ですかそれ」

「俺が戦った大和の奴等が、海を渡らず残り続けた数少ない奴がいるって話を聞いたんだが……そいつじゃ無かったか。それとも俺の発音が間違ってるのか? 矢覇栄で合ってるはずなんだが」

「ヤハウェでは無いでしょうし……」

「やはうぇ? そいつこそ誰だ」

「ユダヤ教の唯一神の名前です。あくまで今はこう読むのだろうと言う解釈ではありますが」

「……いや、多分違うな。唯一神って言うのは……あれだろ? 何かこう……ばーって世界作った、少し違うが伊邪那岐(いざなぎ)伊邪那美(いざなみ)みたいな奴だろ? じゃあ違うぞ。伊邪那岐と伊邪那美みたいに島を作ることは出来るかも知れねぇが話を聞く限り矢覇栄はどっかの山の神だ」

「……それなら私にも分かりません。もう信仰されていない神なのかも知れません」


 私も矢覇栄と言う名前の神は初耳だ。夕真の仮説通りもう失われてしまった名前の神なのかも知れない。


 ……いや、今はこんなことをしている暇は無い。


 すると、私の下げた右腕に何か違和感があった。まるで死人にでも触られている様に手首を掴まれている感覚だけがある。


 視線を下げても、何もいない。ただ手首にくっきりと残る赤い痕だけが、私の感覚が間違いでは無いことを証明する。


 その更に下、月光に照らされて出来上がった薄い影が一つだけあった。


 だが、月は真っ直ぐ私の上にある。つまり私の影は伸びずに足下にあるはずだ。


 ああ、そうだ。確かに私の足下には薄い影がある。つまり、この腕の下にある薄い影は、誰の影でも無い。


 私は左手に握った新型銃の銃口をその薄い影に向けた。引き金を引けば、旧型銃とは違い反動も一切無くルーン魔術の力が込められた熱線がその影を貫いた。


 すると、手首が掴まれていた感覚は消え去り、その薄い影も消え去った。


 恐らくではあるが、南スラブの一部にはヴァンパイアは幾つかの段階を経て体を形成すると言う伝承がある。始めは目に見えない影の姿。それだったのかも知れない。


 私達は前へ進んだ。そして目に写ったのは、灰色に染まった大聖堂の様な外観の厳かな建造物だった。


 見た目からして初期ゴシック建築に似ている。


 昴君は飛寧の頭だけを出した。飛寧の五つの頭は大聖堂の周りを飛び交った。案外遠くまで遠くに飛んでいった。


 戻って来ると、すぐに昴君の腕に噛み付いた。


「誰かいたか?」

「いなかったんだよ。中にはいると思うんだよ」

「だろうな」


 ……横にいる夕真の視線がとても恐ろしい物になっている……きっと昴君は気付いているのだろう……。


 その鬱憤を晴らすかの様に、夕真は大聖堂の扉を豪快に蹴破った。


 木製の扉だからか、とても簡単に破壊された。夕真は出来た破片を蹴飛ばしながら、大聖堂の中に足を入れた。飛寧はそんな夕真を見ながら怯えている様に頭だけを僅かに震わせていた。


「昴君、手伝ってくれるのは?」

「禍鬼と飛寧と魅白とミャク。あの二人は用事があるからか意識が俺の中に無い」

「そっか」

「……何か、作戦でもあるのか?」

「昴君が納得しなさそうな作戦なら」

「……まあ、一旦話してくれ」


 私は昴君に、自分の考えを話した。やはり昴君は苦い顔をしていた。


「……いや……うーん、いや、分かった」

「珍しい。昴君なら納得しなさそうだったのに」

「何とかなるからな。何とかしないといけない」


 私と昴君も、大聖堂に足を踏み入れた。


 周りを囲む聖人の白い彫像、迫力満点の、そして僅かな恐ろしさもある天井に広がる絵画、調和が取れているシンメトリー。大聖堂と言う表現に相応しい。


 そして、月光が照らすステンドグラスの前で、空中に浮かびながら何かを歌っている女性がいた。私は、あの人を知っている。いや、あの神仏妖魔存在を知っている。


「I want to love him. She does not love me. I want――あら」


 その女性はセレナーデの様な歌を辞め、空中に浮かびながら私達を見下した。


「数日振りで――」


 その女性の言葉を遮る様に、私の隣にボストンバッグが床に落ちる音が聞こえた。


 その一秒にも満たないであろう一瞬に、昴君の姿が女性の背後に見えた。そのまま昴君は女性の頭に手を置き、赤い爆発の光が中を満たした。


 爆音が響き、僅かな黒煙が立ち込めた。更に凝視すれば、女性が爆風で抉れた床に倒れていた。


「俺を見下すな、オリヴィア・リリィ・ハイアムズ。こっちは気が立ってるんだ」


 昴君は倒れている女性の腹部を踏み付け、とても冷徹な目で見下した。


「正直に言おう。オリヴィアの存在は何時か対処しなければいけない問題ってだけだ。決して今すぐにでも解決しなければいけない問題って訳では無い。まずそこを理解しろ」


 昴君は女性の頭部に銃口を向けた。そして、左手で前髪を掻き上げた。


「突然弟が生き返ったり、友人が二名も行方不明になったり、最近は散々だ。その問題を優先的に解決したい。と言う訳だ、手短に話そうか。必ずYESかNOか、何方とも言えないだけで答えてくれ」


 女性は僅かに口を開いた。


「……YES」

「依頼執行人が憎いのか?」

「NO」

「愛しているのか?」

「YES」

「本当に会いたいだけなのか?」

「……何方とも言えない」

「俺の敵か?」

「YES」

「そうか」


 すると、その女性は一瞬で赤い霧に変貌した。その赤い霧は霧散し、やがて昴君の前に集まった。その霧を払う様な人の腕が現れると、その赤い霧の中から女性が現れた。


 その見た目は先程の様な皮膚が焼け爛れ肉が見えた姿とは違い、真っ白な肌に黒色のイブニングドレスを着飾っている姿だった。


「依頼執行人は何処に? あちらの忌まわしい聖職者ですか? それともあちらの可愛らしい女性ですか?」

「……さあな」

「書いたはずですわ。依頼執行人をここに連れて来て欲しいと」

「依頼執行人はオリヴィアに会いたく無いってよ」


 昴君は手を後ろに回した。それと同時に女性は身を屈め、腕を下げ指先を昴君に向けた。指先の真っ赤に染められている爪は指の長さと同じくらいに伸びた。


 女性は、上体を素早く起き上がらせると同時に腕を前に突き出した。その鋭い爪はそこにいる昴君に突き刺さるはずだった。


 昴君は僅かに体を右に動かし、その手首を掴んだ。


「人間風情が」

「俺を殺してみろよヴァンパイア風情が」


 昴は掴んだ手首を僅かに捻り、そのまま上へ投げ飛ばした。


 すると、光が昴のボストンバッグから弾倉を一つ投擲した。だが、光の膂力では昴の場所まで届かなかった。


 地面に滑ったそれを昴は走りながら掴み、慣れた手付きで空の弾倉を抜き取り、光が投げた銀の弾丸が詰められた弾倉と交換した。


 その間に、投げ飛ばされたオリヴィアは頭を逆様にしながら空中で静止した。


 そのオリヴィアに、夕真はリボルバーの銃口を向けた。何時の間にやら丸い弾倉には、銀の弾丸が装填されていた。


 引き金を引けば、爆発音と共に銃口から銀の弾丸が放たれた。その弾丸は真っ直ぐ飛び、オリヴィアの首筋を掠った。


 夕真は分かり易く不快な表情に変え、大きく舌打ちをした。


 撃鉄を瞬時に起こし、素早く引き金を引いた。二発目の銀の弾丸はオリヴィアの右胸を貫いた。だが、心臓を貫くことは出来なかった。


 すると、空中で静止したオリヴィアの視界の先に、昴がいた。銃口をオリヴィアの胸に向けた。


 引き金を引くと同時に、オリヴィアの体は自然に落下した。そのまま飛べば心臓を貫く昴の銀の弾丸は、オリヴィアの腹部を貫いた。


 その傷は一瞬で塞がった。


 オリヴィアは美麗に体を捻らせ、とても静かに着地した。そのオリヴィアの後頭部に、夕真は飛び蹴りを入れた。


 オリヴィアの体はびくともせず、その足首を掴まれた。


 そのまま想像も付かない程の剛力で体を振り回され、昴に向けて投げ飛ばされた。


 その体を昴は両手で受け止めた。


「済みません」

「今は良い」


 昴は夕真を投げ捨てる様に離すと、オリヴィアに向けて素早く走った。


 右手に握ったナイフを横に振った。オリヴィアはそのナイフの刃を手で受け止めた。昴は左手に握っている旧型銃をオリヴィアの胸に向けながら、左手を素早く後ろに下げた。


 昴にのナイフの刃に付いている細かな突起物が鋸の様な傷跡を作り、オリヴィアの手を斬り裂いた。そして、旧型銃の引き金を引こうとした。


 その直前にオリヴィアは僅かに体を逸らした。その直後に銀の弾丸は放たれ、心臓の右を貫いた。その傷も瞬時に塞がる。


 オリヴィアの体は即座に人の手の大きさ程の黒色の毛をした鼠に姿を変えた。昴から離れる様に素早く走り回り、光の方向へ向かっていた。


 昴はその鼠を追い掛けていた。足で踏み付けようとしても、素早く逃げ回っていた。


 光がその鼠に新型銃を向け、引き金を引いた。ルーン魔術の力が込められた熱線が、運良く鼠の背中から腹を貫いた。それでも走り続け、光の足下を潜った。


 光の後ろへ周った鼠は、女性の姿へ戻った。オリヴィアはそのまま大きく腕を振り上げ、光に指先を向けた。


 すると、昴の頭部に変化が起こった。頭部には、ちょこんと二本の角が生えていた。昴の身体能力はその直後に劇的に変化し、光を引き寄せながらオリヴィアの頭部に拳を叩き込んだ。


 頭蓋骨が粉砕されながら、オリヴィアは昴に向けて軽口を叩いていた。


「恋人ですか?」

「そうだな」

「……良いことを聞きましたわ」


 オリヴィアは僅かに口角を上げた。


 光は傍に放置したままのボストンバッグに手を伸ばし、取り出した発煙手榴弾のピンを外した。


 即座に沢山の白い煙が吐き出され、昴はもう四個発煙手榴弾のピンを外し、オリヴィアに投げ飛ばした。


 昴が持っている発煙手榴弾はIOSP及び光の技術力で従来の発煙手榴弾の凡そ6.3倍の白煙が放出される特製品となっていた。


 それが五つ分、当たり前の様に大聖堂の中を白煙が充満した。


 その中でオリヴィアは三つの足音が聞こえた。その中で、離れる様に聞こえる足音に向かった。


 昴の弱点でもある光を狙う為に、オリヴィアはその姿を小さな小蝿に変えた。


 白煙の中を漂い、孤立している光の姿を白煙の隙間から見えた。姿を男性の姿に変え、光の頭上に向けて何時の間にか握っていた肉切り包丁を振り下ろした。


 その肉切り包丁を止める様に光は腕を横に突き出した。肘から先の腕の肉に肉切り包丁が食い込むはずだった。だが、その腕ではあり得ないあまりの筋肉密度に阻まれた。肉切り包丁の刃が、欠けていた。


 その男性の顔面に、光の右の拳が激突した。困惑の表情を浮かべながら、男性の姿はオリヴィアに戻った。


 その後は、困惑したオリヴィアの体に何発もの光の拳の連撃が食い込んだ。


 圧倒的な蹂躙、分かり切った力の差、未だに理解も出来ないオリヴィアは、より強烈な一撃で体を殴り飛ばされた。


 その体に、光の拳よりも更に巨大な拳が叩き込まれた。オリヴィアの体は床に叩き付けられ、血で赤色に染まった視界でその正体を見詰めた。


「東洋の鬼か」

「さぁやろうぜ西洋の鬼ィ!!」


 禍鬼の歓喜の声が大きく響いた。


 その直後に、二回の銃撃音が響いた。そのまた後に三回の銃撃音が響いた。二回は何故か光が持っていた昴の旧型銃から、三回は白煙の中でも走ってオリヴィアに銃口を向けた夕真の旧型銃からだった。


 五発の銀の弾丸は、オリヴィアの体を貫いたはずだった。だが、その体は頭だけを残し赤い霧に変わっていた。その霧に、弾丸が当たるはずも無く通り抜けた。


 再度体が元に戻ると、その腕を禍鬼に向けて力強く振るった。その腕を禍鬼は受け止めると、力が拮抗しているのか両者動かなくなった。


「良いなぁ西洋の鬼ィ……!!」


 オリヴィアはその禍鬼のことを鬱陶しいと思っているのか、冷たい目をしながら鋭い眼光を禍鬼に向けていた。


 ふと横に視線を動かすと、此方に向けて走り出している光の姿が見えた。だが、一歩進めばその姿は一瞬で変わり、頭部に狸の様な耳が生えている昴の姿になった。いや、戻った。


 ミャク、いや、魔魅大隠神の化ける力。それを使い昴は光の姿に変わっていた。光が事前に唱えた策だが、あまり効果的では無かった。だが、充分ではあった。


 禍鬼とオリヴィアの交戦の最中、昴はオリヴィアに向けてもう二回引き金を引いた。それはオリヴィアの腕を貫いたが、決して心臓にまでは届かなかった。


 オリヴィアは禍鬼の腹部に強烈な蹴りを入れ、僅かに仰け反らせた。


 その直後、オリヴィアの背に夕真の旧型銃の銃口が押し付けられた。


 オリヴィアは身を捻り遠心力を乗せた手で夕真の旧型銃を弾き飛ばし、指先に伸びている爪を夕真の首に突き刺そうと動かしていた。


 その爪が夕真の首筋に突き刺さる直前に、夕真の首に白い鳥の羽根が囲った。守る様に夕真の首を囲っている白い羽根にオリヴィアに爪が触れると、その手が突然燃え上がった。その燃え上がった手のまま、オリヴィアは夕真を殴り飛ばした。


 そしてオリヴィアは次に襲って来るであろう昴に視線を向けた。だが、昴はその場で入口をぼーっと眺めていた。今までの行動から、その意味も無さそうな行動にさえも警戒しなければいけなかった。


 すると、昴は突然動き出し、禍鬼の顎下から拳を突き上げた。そのままもう片手で禍鬼の巨大な角を掴み、投げ飛ばした。


 昴の左目は赤色に変質しており、手を前に突き出した。


 すると、外れた、もしくは貫通した銀の弾丸が一人でに昴の手に集まり、火に包まれた。


「"針"」


 その言霊を発すれば、火を沈下する様に手に水が降り掛かった。その手には、銀の弾丸が姿を変えた長い針があった。


 そして昴は、口角を高く上げ、悪魔の様な笑みをオリヴィアに向けた。


 そのまま片手に持っている旧型銃を短パンのポケットに突っ込んだ。


 そして、昴はそんな状態でオリヴィアと戦っていた。


 だが、ただの身体能力では昴の方が上手だった。当たり前の様に、オリヴィアは昴に圧倒されていた。


 獅子が兎を狩る様に、鷹が雀を狩る様に、猫が鼠を狩る様に、蛙が蝿を食べる様に、そこには弱肉強食の簡易的な関係が出来上がっていた。


 弱者は抗おうとも、強者に食い物にされる。ただ喰わないだけで、関係性は良く似ている。


 オリヴィアは、初めてだった。人間相手にここまで傷付けられたのは。オリヴィアは、初めてだった。人間相手にここまで恐れたのは。


 昴が浮かべている悪魔の様な笑みを、濡らした瞳で見詰めていた。


「……ああ、せめて、彼女に殺されたかった」


 昴に向けた恐怖の感情を涙で溢しながら、最早その行動を止めようとも思わなかった。


 昴は銀の針を逆手に持ち、オリヴィアの胸元に突き刺そうと腕を動かしていた。


 その瞬間、一つの人影が昴とオリヴィアの間に入った。その胸に、昴の銀の針が突き刺さった。


 それは、ディーデリックだった。その体は、大きく傷付いていた。


 右目は旧型銃にでも撃ち抜かれた様な傷があった。そして、腹部には刃物が突き刺さった様な傷があった。


 そこからの出血の所為なのか、ディーデリックはその場で倒れた。


 昴はその姿を見て、より一層笑みを強めた。


「いやいや、まさかディーデリックが庇うなんて、予想出来なかったな」


 オリヴィアはそのディーデリックの姿を見て、唇を震わせた。そして、膝を落としディーデリックの腹部の傷を手で押さえていた。


「あぁ……何で……!!」

「……オリヴィア……済みません……」


 オリヴィアの瞳は更に潤んでいた。


 そんなディーデリックに、昴は銃口を向けた。そして、引き金を引いた。


 弾丸はディーデリックの右の足を貫いた。そしてもう一度引き金を引いた。弾丸はディーデリックの左腕を貫いた。


「辞めて……下さい」


 オリヴィアはディーデリックの胸元を隠す様に頭を下げた。震える唇で、小さく呟いたその言葉に、昴はまた悪魔の様な笑みを浮かべた。


「何言ってるだヴァンパイア。こうなったのも、全部オリヴィアの所為じゃ無いか」


 昴は、オリヴィアを嘲笑うかの様に、歯を剥き出しにして悪魔の様に笑っていた。


「俺の敵かと聞いた時にYESと答えたその時から! 自分にとって不都合なことが起こるはずだと理解していたはずじゃ無いか!! それとも何だ?」


 昴はディーデリックの体ごと、オリヴィアを蹴り飛ばした。


 蹴り飛ばされた後も、オリヴィアは昴に向けて頭を下げていた。床に額を付ける程に、頭を深く下げていた。最早彼女の言動や行動の節々から感じられていた高貴で高尚で高明で高邁で気高い何かは、消え去っていた。


 昴はそんなオリヴィアの低い頭を蹴った。オリヴィアの頭は体ごと仰け反ったが、また同じ様に頭を下げていた。


「俺から何の代償も無しに奪えると思ったのか?」


 それでもオリヴィアは、頭を下げていた。先程までの昴に向けられた殺意さえも、今や鳴りを潜めていた。


「……ディーデリックは、オリヴィアにとっての何だ?」

「……子供の様に可愛がっている子なの。だから――」


 昴はその言葉を遮る様に、オリヴィアの髪を掴み上げ顔を無理矢理上げさせた。


「全部話せ。オリヴィアが何故依頼執行人を探しているのか、それも、全部」

「……ええ、勿論」


 その言葉と同時に、この大聖堂は崩れ始めた――。


 ――ディーデリックは一つの病室の白いベッドに寝ていた。


 目を開けずに、オリヴィアはそんなディーデリックの横に座っていた。


 その向こうに林檎の皮を剥いている昴がいた。


「さて、ここに夕真はいない。関係者だけだ。話して貰おうか」


 昴君は剥いた林檎のふよふよと浮かんでいる飛寧の頭に差し出しながらそう呟いた。


「……本当に、ただ、依頼――」

「ここで嘘を吐くことが、どんな意味があるのか分かっているのか?」


 昴君の威圧的な態度に、オリヴィアは僅かに汗を流していた。


「……ご免なさい。ええ、本当に……。……わたくしはただ……死にたかっただけ」


 昴君は何も言わなかった。どうやら本当らしい。


「ただ、彼女以外に殺されたくなかった。殺されるなら、彼女に。ただ……死は、怖かった。……ああ、ヴァンパイアになった理由も、死ぬのが怖かったからだったわね」

「……一応、死にたくなった理由も聞きたいんだが……」

「ええ。構わないわ」


 オリヴィアは涼しい顔で語り始めた。


「……深い理由も特には無いわ。ただ生きることに飽きた。たったそれだけ。だって何百年も生き続けるのよ? やがては楽しみを失う。まあ、それが苦痛と言うのかは人によって異なるのでしょうけど」

「自殺に他人を巻き込もうとするな。とんだ迷惑だ」

「まあ、それは……ええ、そうね」


 オリヴィアはディーデリックさんの手を握った。


「……ディーデリックは、最初こそわたくしを殺しに来たハンターだった。それこそ、確かに殺しに来た教会お抱えの。ただ、この子は私を愛した。愛したと言っても、母親としての愛でしょうね」


 昴君はどうでも良さそうにしゃくしゃくと林檎を食べていた。その林檎を私にも渡した。


 何だか食べる気にならない。


「……さあ、わたくしの話はこれで全部」

「まだだ。ジャック・ザ・リッパーのことがまだ残っている」

「ああ、それですか。簡単なことですわ。依頼執行人を引き寄せる為にロンドンを中心に活動、その中でジャック・ザ・リッパーの話、いえ、ジャックの話を広めましたわ。そして浮き上がったのはジャック・ザ・リッパーと、バネ足ジャック。バネ足ジャックの方はジャック・ザ・リッパー程の力はありませんでしたが」


 昴君はオリヴィアにも林檎をあげていた。オリヴィアは受け取り、しゃくしゃくと林檎を食べ始めた。


「噂が広まれば、怪異が生まれる。今回の場合はバネ足ジャックですわ。そのバネ足ジャックをわたくしの力で無理矢理作り上げ、そして操り、貴方達に襲わせた。いえ、あれは偶然だった。バネ足ジャックの犯行が広がれば警察官では無い何者かの介入がある、それが、依頼執行人に通じる人だと信じて」

「オリヴィアがカノニカル・ファイブに歩いていた理由は?」

「あれは、ジャック・ザ・リッパーの伝承をわたくしも扱える様にする為ですわ。『ロンドンにはジャックが出る』と言う噂を依頼執行人に通じる貴方方は知っていた。ならば、より有名なジャック・ザ・リッパーの信仰とも言える物をわたくしに向ける様にカノニカル・ファイブを歩き、わたくしがジャック・ザ・リッパーだと言う信仰とも言える物を作りましたわ。そしてヴァンパイアの変身能力も合わされば、わたくしは男性にも変わることが出来ましたわ」

「そんなゲームの裏技みたいな方法があるのか……」


 確かに。ある共通点から同一の存在と見做すって言えば、まあ、神仏習合に近いのかな?


「……オリヴィア」

「何でしょうか」

「依頼執行人に出会いたいか?」

「ええ。その思いは変わりませんわ」

「何故?」

「何故……。……会ったことも無い人に憧れるのが、そんなに不思議なことですの?」

「まだ死にたいか?」

「……さあ、そればかりは、何とも」

「……そうか。そうだな……あーそうだな。じゃあ、まあ、良いか。うん。ま、最初は信じないかも知れないが――」


 昴君はオリヴィアの顔を見詰めた。


「――依頼執行人は、俺だ」


 オリヴィアは最初こそ表情を変えなかった。やがて昴君の言葉の意味を理解出来たのか、目を見開いていた。


「……はぁ?」

「まあまあ。そうなる気持ちも分かる。だが、ある程度納得出来ただろ? ほら俺、こんな見た目だし」

「……ああ、成程。いや……それならわたくしが依頼執行人を探す様に頼んだ時に貴方はほくそ笑んでいたのですね!?」

「まあ、正直に言うと」


 オリヴィアは怒りでは無く、呆れに近いため息を吐いていた。


「わたくしがやって来たことは、遠回りでしたのね」

「本当にそうだったなヘッヘッヘ!」


 昴君は電子煙草を口に咥えた。


 すると、ディーデリックさんが目を僅かに開けた。とは言っても右目には眼帯を付けているけど。


「……オリヴィア」

「起きたのねディーデリック。もう、頑張らなくて大丈夫よ」


 ディーデリックさんの傷は大体クラレンスとアンジェリカが付けた物らしい。ディーデリックさんが二人から逃げる時に色々あって。まあその傷よりも昴君が付けた傷の方が酷いんだけど。


「……色々、しくじってしまいました」

「ええ、分かっているわ。けど、それも許すわ。だって依頼執行人を連れて来てくれたんだもの」

「……ああ、そうだったのですか。……それなら良かった……」

「本当に、ありがとう。可愛い可愛いデリック」


 オリヴィアは、微笑んでいた。ディーデリックさんに向けて微笑んでいた。


 暖かい愛情をその笑顔から感じる。だけど、私はその愛情が分からない。私が知らない、向けられたことも無い愛情だから。


 オリヴィアがディーデリックさんに向けている愛情はきっと、「母性愛」だから。


 私は知らない。知りたくもない愛情。


 私達はオリヴィアとディーデリックさんを残して空港へ向かった。あの様子だともう依頼執行人の名前を語ることは無いだろう。


 飛行機に乗り、私達の調査とはちょっと言えない旅を終わらせた。


 昴君の肩に、頭を置いた。温かみがあるその体に、私は更に体を預けた。


「……どうした?」


 後ろの席から魅白の長い手が伸びて来て、それに包装された飴玉を渡しながら昴君は私にそう言った。


「……んーいや、何と言うか、寂しくなった」

「俺そんなに光から離れてたか?」

「そうじゃ無いけど……」


 ……ああ、そうだ。寂しいんだ。分かっていた。理解したく無かっただけ。


 すると、私の横から夕真の大声が聞こえた。


「そこを離れなさい光ぃ!! その穢らわしい体で昴に触れるなぁ!!」


 ……煩い。


 そう言えば、黒恵とミューレンは無事なのだろうか。日本に帰って、二人が戻って来ていることを祈ろう。

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。


昴が畜生だ。正義の味方では無いから当たり前なんですけど。むしろ大罪人で愚者だから当たり前なんですけど。


一応、昴の一部の行動の真意を。

昴が倒れたディーデリックに向けて撃ちましたが、あくまでオリヴィアとディーデリックは主従関係では済まされない関係だと言うことを理解したからこそ、ディーデリックを追い詰めれば勝手にオリヴィアは情報を吐くだろうと言う予想からの行動です。


それを証拠に、昴はディーデリックの手と足を撃ちました。重傷ではありますが、致命傷にはならない部位ですからね。


あの二人の詳しい関係性は何時か書きます。……その何時かは、分かりませんが。


いいねや評価をお願いします……自己評価がバク上がりするので……何卒……何卒……

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