表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/162

不正アクセスにより入手した資料 超常的存在対策機動部隊出動初事案に関する資料

注意※本編とは関係ないわけではありませんが、読み飛ばしても大丈夫……かどうかは微妙な話です。そして、短く纏められています。「そんなもの読みたくねぇよケッ!」と言う人は読み飛ばして下さい。

 9月5日12時13分。日本国山梨県[削除済み]にて超常的存在による人為的被害を確認。


 この事案に関する被害者数、警察官3名、民間人2名、死刑囚10名、計15名の被害を断定。


 IOSP日本支部及び日本国公安警察所属の氷室一真を収集、IOSP日本支部第一機動部隊と合流させた後、本日死刑予定の死刑囚10名を調査のため、13時37分に事案発生現場に投入。


 死刑囚10名の装備は以下の通りである。


 小型集音マイク。


 小型ボディーカメラ。


 小型サーモグラフィーカメラ。


 以下は死刑囚の一人であるNo.1002の音声記録及び映像記録である。


「何なんだよあれ……!!」


 舗装されていない土の道を走る音と、荒い息遣いが聞こえる。


「あんなので死にたくない……!! あれは嫌だ……!!」


 発言から物理的干渉を受けると断定。19Hz以下の音は確認出来ないため、神仏妖魔存在と確定。


「いやっ……」


 直後にNo.1002の息遣いは聞こえなくなった。


 映像に異常が起こり、これ以上の調査は不可能となった――。


 ――13時59分、事案発生現場周辺にて第一機動部隊が到着。


「調査記録から肉体を持っている神仏妖魔存在と断定されました。今回はあくまで超常的存在対策機動部隊がどれ程の存在まで対処が可能なのかの実験の要素が近いので、生き延びることが第一目標だと思ってもらって構いません。それに第一機動部隊はIOSP日本支部にとっても貴重な人材が多いのも事実。超常的存在と接敵した場合、敵わないと判断した場合は即座に撤収することが命令されています」


 美愛は淡々と説明していた。


「第一機動部隊の作戦指示は私に任せられました。……本当は嫌なのに」


 作戦指示を任せられたと言うことは、真二の問題行動は間違い無く美愛にも責任が伴う。そんな物誰もやりたがらない。


「……えーでは……今回の作戦を。深華の力と一真さんの実力を確かめるため、その二人は各々で活動。……と言うより禱さんに人員を割かないとここら一帯が更地になる可能性があるので……」


 真二以外全員納得していた。


「光さんが作ったルーン文字で『多分神仏妖魔存在の攻撃を防げる可能性があるかも、知れないかも、知れないかな』らしいです。正直言って過信は辞めておきましょう。防げれば御の字と考えましょう」


 14時11分、第一機動部隊が作戦開始。


 14時19分、氷室一真が死刑囚2名と通信が途切れた地点に到着。


 不気味な感覚が俺の中を蠢く。このような場所にいると毎回感じる、あの嫌な予感。


 俺はただ歩く。歩けば歩く程その視線は、俺に集まる。


「……IOSPでもやることは変わらないか」


 仕事前に必ず吸う煙草を吸った。やはりこれは不味い。


 不味いからこそ、終わりに上手い煙草を吸いたいからこそ俺はこの不味い煙草を吸い続ける。


 仕事の始まりには不味い煙草、仕事の終わりには上手い煙草。そうすれば簡単に生きる理由が出来る。


 すると、俺の目の前に何かが現れた。恐らく件の神仏妖魔存在だろう。


「おかぁさーぁん……」


 その声に感情は無い。恐らく人を誘き寄せるための見え透いた罠だろう。


 反吐が出る。趣味が悪い。


 ナイフを二つ、逆手に持った。


 目の前にいる神仏妖魔存在は、細長い腕を地面に垂らしていた。


 脚は蛸のような、だが黒い触手を持っている。そこから見えるのは赤ん坊の顔だ。


 あれで誘き寄せて、そして殺して喰らう。恐らくそんな所だろう。


「……お前は、日本国に住む民間人の敵だ。治安維持として戦うのは、まあ、公安の役目だよな」


 俺は何も特別な力がある訳では無い。何か特殊な体の特徴を持っている訳でも無い。それなら、何をしてでも敵を殺せば、俺は血に染まればそれで良い。それで救われる命があるのなら、俺は神さえも殺してやろう。


 俺にとっての神とは、この国なのだから。


 黒いスーツから取り出した小さなボトルを投げた。それを神仏妖魔存在はその触手で穴を開けた。


 やはりあいつの知能は然程良くないらしい。あれはガソリンだ。


 口に咥えた煙草をその触手に投げると、とても簡単に火が付いた。


 人間を超える化け物と言えど死は怖ろしい物らしい。その火を止めようとその場で暴れ回っている。


 せめて人間の手で殺せば、この堕ちた神を弔うことが出来るだろう。


 その隠れた口を無理矢理ナイフで切り裂き、顎を無理矢理外した。


 火は怖くない。どうせ燃え移らない。それなら、覚悟を決めて、本能を押さえ付け、相手を殺す。


 その喉の奥に隠していた手榴弾を突っ込んだ。


 腕を喉から引くと同時に手榴弾のピンを取った。


 ここからは運だ。全速力で後ろに走り、その場でスーツを盾に爆風から身を守る。


 意外と何とかなる物だ。音と衝撃が体中にぶつかったが、幸い怪我をする程では無い。火薬の匂いが辺りを満たし、ただこの場に神仏妖魔存在の死体が塵になり、消えた。


「……さて、何処の手助けに行くか……」


 14時25分、十二月晦日深華が死刑囚1名と通信が途切れた地点に到着。


 私は詩気御から渡された懐中時計を見ていた。


 白い翼と黒い翼が交差する紋章……。私は何処かで見たことがある。それが何処かは分からない。


 だが、恐らく私にも何か特殊な力が目覚めている感覚がある。


 あの時、バネ足ジャックにこの懐中時計を無意識に当てた。そう、無意識だ。


 あの時、私はそれが出来ると思った。それをすればどうなるかが分かっていた。


「……さて、どうにか制御出来れば良いですが……」


 今回は装備は無い。まだ光さんが改造中だ。


 つまりほとんど私の力で神仏妖魔存在を対処しなければならない。


 ……出来るだろうか。私を保ちながら、それを出来るだろうか。


 あの時からずっと自分が怖い。自分の中から溢れようとしているこの殺戮衝動が怖い。昔の自分なら冷酷に神仏妖魔存在を殺すことが出来るだろう。だが、今の自分は殺戮衝動に支配されるように、戦いに身を投じる事自体に喜びを見出している。


 視線を下げ、そして前を向くと、目の前に神仏妖魔存在と予想されるそれがいた。


 鷺のような鳥が目の前に降り立った。ただその白い羽は血の赤で薄汚れており、その血の匂いで心が湧く。


 頭から山羊のように巻いた角が何本も、大きく生えており、そこから黒い灰が降っている。


 その頭の右には眼球は無く、左には無数に小さな眼球がある。その全てが私を見る。その全てが私を見下す。


 怯えるよりも、怖がるよりも、何よりも、何よりも、湧き上がるのは、悦び。


「……はは……ハハハハハハハハハハハハ……!! アハハハハハハハハハハハ!!」


 溢れ出す殺戮衝動を抑えることは出来ない。ただそれに身を任せ、目の前にいる悪魔ヲ、コロス。


 深華が懐中時計を神仏妖魔存在に向けて投擲した。その懐中時計がぶつかると同時にその神仏妖魔存在の動きは時が止まったように動かなくなった。


 そして、左手でその首を掴み、力強く右手で握ったナイフはただ神仏妖魔存在の肉体に突き刺さった。


 正真正銘の一般人は、本来こんなことは出来ない。


 彼女は、ただ今は想い人の姿も忘れ自らの欲を満たす獣である。


 その首に笑顔で噛みつき、それを引き千切った。


 笑い声に混ざった咀嚼音は、ただ獣のように。


 14時27分、禱真二、祝美愛、渡辺早苗が死刑囚7名と通信が切れた地点に到着。


「禱はん、絶対先に行くんや無いで」

「接敵すればどうせだろ」


 私のエコーロケーションではまだ何も感じていない。


「……おかしいですね。何方か別の方向へ行ってしまったのか……」

「いーやどうせ来るさ。昴から聞いたが、どうやら俺は人を喰らう神様から見れば絶好の餌らしいぞ」


 そう言って禱さんは左手で髪を掻き上げ、上を見上げた。


 時刻確認により現在時刻14時30分、上空にエコーロケーションの反応あり。


 その17秒後、神仏妖魔存在を確認及び着地。


 黒髪黒目のアジア人の顔をしている。その特徴から恐らく日本人だと推定。


 白鳥のような白い羽をその背中から三対生やしており、まるでステンドグラスに書かれた天使のように佇んでいる。


「……人間よ。ここに立ち入るな。私は皆を愛しているが故に警告する」


 敵対存在では無いと予想。


「本当に天使か?」


 禱さんの問いかけに、神仏妖魔存在は少しだけ苛立っているように見える。


「何故疑う」

「いや……何かお前は人間にしか見えないんだよ。確かにその姿は天使そっくりだ。だが、お前はもっと別の何かが人間のままだ」


 早苗はその禱さんの言葉に少しだけ戦慄を覚えた。


「大丈夫なんか禱はん。一応天使を名乗っている奴やで」


 早苗のその言葉に更に苛立ちを覚えているのか、その二人を睨んでいた。


「神への不敬だと思わんのか貴様……!」

「……あー分かった。お前あれだな。天使だと思っているただに人間だな」


 その言葉を否定するように口を開けたが、声を出していない。次第に何故か納得したような顔になり、戦慄と恐怖を覚えた顔に変わった。


「……違う……私は……まさか……違う! 私は天使だ! 神から使命を与えられた選ばれた存在だ! そうでなければあの方は……!!」


 14時32分、()()()()()()()()()()()


 禱さんの言葉で判明、恐らく物理的干渉を受けない存在。


 禱さんは私達を抱え、逃走を開始。


「あれは駄目だ……!! やっべぇやっべぇ!! 俺の本能がそう言ってやがる!!」


 後のインタビューにおいて、極楽下温泉街にて交戦した鬼よりも怖ろしい気配を感じたと証言。


 禱真二の逃亡、及び十二月晦日深華の暴走を危惧し、三名を投入。


 14時40分、五常昴、牟田神東斎、安倍八重が到着。


 14時48分、五常昴が十二月晦日深華を発見。十二月晦日深華と交戦を開始。


 14時49分、十二月晦日深華は五常昴に組み伏せられ、ある程度の抵抗の後に力を緩めた。


「昴さん……」

「お、目が覚めたか。深華に時間を避ける訳にはいかないんだ。もう大丈夫かどうかだけ報告しろ」

「……落ち着きました。もう大丈夫です」

「了解」


 14時52分、敵対存在の殺害完了。


 後のインタビューにおいて、確認された神仏妖魔存在の概要を説明。


 氷室一真と交戦した神仏妖魔存在、この地に住まう古い神。もしくは妖。


 十二月晦日深華と交戦した神仏妖魔存在、今回の首謀存在の配下と思われる。


 禱真二、祝美愛、渡辺早苗が確認した存在、今回の首謀存在の配下と思われ、岡山県に住まう久保田幹雄(くぼたみきお)と断定。神仏妖魔存在へと至った人間と推測。ただし今回の首謀存在の力により変化した存在であり、本来の神仏妖魔存在とは程遠いと牟田神東斎と安倍八重の証言から推測。


 今回の首謀存在、別資料にて記載。


 別資料IOSPSecret.com………………――不正なアクセスを確認――IOSP構成員が到着するまで待機して下さい――第一機動部隊へ出動要請――

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。


書いてて思いました。これSCPだ! これ完全にSCPだ‼

死刑囚とかもうこれDクラス職員だ! もうそうにしか見えない!


いいねや評価をお願いします……自己評価がバク上がりするので……何卒……何卒……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ