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八つ目の記録 霧の街には怪異が潜む ②

注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。そして唐突な戦闘などがあります。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。


ご了承下さい。

 クラレンスは屋敷の前で嫌悪感を示していた。


 嫌悪感、と表現するのは適切では無い。生物が命と言う物を獲得した時に付いてきた防衛本能と呼ぶべき感情である。


 それは恐怖とも言える。だが、分からない物に抱く畏怖とも呼べるかも知れない。


 それは一神教が広がる地域においては悪魔だ。つまりクラレンスの抱いている感情は恐怖と導き出せる。


 無神教のクラレンスにとっては、関係無いと言われればその通りだが。


 扉を開けることさえもびくびくと震えており、中を何度も繰り返し振り返りながら危険が無いことを、何もいないことを確認して入った。


 安全を確認したアンジェリカはクランレンスの後に入った。


「ブラザーファーストみたいになっとるで……」

「レディーファーストよりは良いだろ。私を守れ」

「差別やー! お兄ちゃん差別やー!」

「死んでも特に問題は無いだろ」

「そうなったらアンジェリカはボスに怒られるで!」

「クラレンス、私の目の前で死ぬな。お前が死んだら私が悲しむ」

「ボスに怒られるからやろ!」


 薄暗さはあるが、何もいないのはもう昨日で分かっている。それでもクラレンスは怯えている。


 背筋が凍るような感覚は万国共通のようだ。何とか灯りを点けながら、間食のためにキッチンへ向かっていた。


 一応昴が作った軽い間食があると伝えられていたため、怯えながらも嬉しそうに冷蔵庫を漁っていた。


「どっこかにーボースが作った美味しいサンドイッチーがー」


 即興の歌を歌いながら冷蔵庫を漁っていた。だが、冷蔵庫にある肉も野菜も全て一口以上何かに喰われたような痕が残っている。もちろん昴が作っていたサンドイッチは半分以上喰われていた。


「あー!!」

「うるさいぞクラレンス」

「食料が何かに喰われてる!」

「喰われてる? 鼠か?」

「鼠にしては大きいで。犬かなんかが喰ったみたいな痕や」


 アンジェリカも冷蔵庫の中を見ると、確かに喰われた痕があった。


「……野犬でも忍び込んだか。殺す」

「おっかなー……」

「クラレンス、ライフルは何処にある」

「待て待て、野犬相手にやり過ぎや。ボスに怒られるで」

「やり過ぎだと? ボスお手性のサンドイッチを喰った野犬相手に丁度良い罰だろう」

「……そうやな。うん」


 クラレンスは押しに弱かった。


「けどあくまで新型銃や」

「……分かった」

「素直になってくれて嬉しいで」

「は?」

「え?」

「は?」


 クラレンスとアンジェリカはそのまま屋敷を探索した。


 一階。


 玄関ホールは人目に付くため豪華に作ることが良くある。ここも例外では無い。


 ここに野犬がいればすぐに気付くだろう。ここにはいない。そう確定した。


 その玄関の正面に行くと、絶対に使わない大広間がある。


 元は舞踏室としても使われていたらしいが、昴はただ色々違法性のある物を置いている。


 その一つは旧型銃。昴が使うハンドガンタイプの旧型銃は基本的に父親の物だが、それ以外にもライフル、マシンガンなどなど。


 飾っている物もあるが、どうでも良い物はダンボールに入れられている。その中に様々な弾薬も入れられている。


 新型銃もあるにはあるが、現代においてあまり有用性は無い。そのためかやはりダンボールに入れられている。


 その他にも爆発物、それに密輸品。


 薬物は流石に置いていない。薬物まで手を出せば警察組織が本気で潰しに来る可能性がある。それ程危険な物だと言うことを昴は分かっていた。


 この部屋と隣接している控えの間も見てみたが、やはり何もいない。


 質素ではあるが、高級だと分かるその雰囲気のソファーの後ろも見たが、やはり何もいない。


 玄関ホールから左、そこには晩餐室がある。それとは別に朝食室もある。ただし朝食室は特に使わない。


 晩餐室は朝食を食べていた部屋だ。ここにもやはり何もいない。


 その廊下の更に奥には居間や応接室、それに来客用の寝室が多くある。


 クラレンスやアンジェリカや深華が寝ていた場所もここの一室だ。


 計12室の寝室はあまりにも多すぎる。その一つ一つをそれぞれ見ても、やはり何もいない。


 玄関ホールから右、廊下の先の右には遊戯室がある。


 ビリヤードにダーツも出来る。豪華過ぎる。


 その部屋と隣室しているシガールームがあるが、ここも特に使っていない。


 誰も煙草も葉巻も吸わない。故に誰も使わない。


 廊下の左には図書室がある。光がここでも充分な読書が出来るために集められた様々な専門的な物が記されている本がある。


 本棚が並んでおり、死角が多くある。だが隈なく探してもやはり何もいない。


 玄関ホールから正面に見える階段を上がり、二階。


 二階にも図書室が書斎と一緒にある。やはりここも基本的に光が使う部屋である。


 違いとすれば、本がある、と言うより本にもなっていない紙の資料や論文が纏められたファイルが本棚にしまわれている。


 その他にも昴と光が寝ていた寝室や、昴が色々使う化粧室や、空き部屋が多くある。だが、やはり何処にも何もいない。


 屋根裏部屋は元は使用人の住居だったが、そんな人を昴が雇うはずも無いので空き部屋となっている。使用人を雇う必要も無い程昴の料理、及び掃除の能力は高い。


「――広い!」


 クラレンスは息を切らしながら一階に戻った。アンジェリカは大広間から持って来たライフルを片手にクラレンスの後ろにいた。


「……地下室にいるのか?」

「だとすると気付くと思うんやけどな……。調理場は地下にあるし」

「だがもう何処にもいない。残るのはそこだけだ」

「調理場と、あとボスの秘密の部屋。あーそれとワインセラー。それに食料保管庫もあるし空き部屋が二つくらい」

「ボスは酒を飲めないのに何故ワインセラーがあるんだ」

「あくまで資産として持っとるんやと。色々あるが、驚いたのがロマネ・コンティの1971年と2041年をそれぞれ十本あるらしいで。それ以降はあの事件があったし第三次世界大戦のせいであんまり上手い物が無かったらしいで。ロマネ・コンティなんて高すぎてよー分からんけど」


 地下室に入ると、じめじめとしたイメージとは違い明るく、空調も完璧だった。


 調理場はもう探した。秘密の部屋はまずありえない。ワインセラーを探してみるがやはり何もいない。


 あとは空き部屋だけだが、その扉の前におかしな跡が付いていた。


 赤い液体がその扉の前に数滴程落ちていた。扉にも焼けたような跡が付いていた。ただそれだけであり、その中にはやはり何もいない。


「……もう逃げたか」

「そうか? 良く考えれば地下室の扉は閉まっとったし、入ることも出来んと思うんやけど」

「それなら部屋を探すのも無意味だっただろ」

「そう言われればそうやな。念のためや念のため」


 外を探してみても、やはり何も見当たらない。


「……警察に相談――はやらない方が良いか」

「そうやな。……この森に犬っておったっけ?」

「捨て犬か何かならいるかも知れないが……探すか」

「お兄ちゃんは何処までも着いてくで」


 薄まった霧の森を二人で歩いていたが、木々のせいで薄暗いだけ。少々の視界不良は仕方が無いが、暗闇を恐れるように見えない視界の先に恐怖する。それはクラレンスも同じだ。


 だが、そんな視界でも目立つ赤色。僅かにそこから垂れたように一粒一粒続いているそれは、二人を導いているようだった。


 幼少期からしぶとく生き抜き、そこで備わった鋭い五感は血の匂いを感じた。


「……血の匂いがするな」

「やっぱりか。……おかしいな」

「そうやな。勝手に住み着いた動物がいるんかも知れんが……」

「……旧型のライフルは持ってる」


 アンジェリカが抱えているライフルは、AKを元にしながら昴が様々な改造をした物だ。


 流石に光が改造すればとんでも無い化け物スペックの物が生まれるため、それは避けた。


 だが、それでも昴が改造した物。衝撃を逃がすための構造が組み込まれており、命中率を上げている。


 消音機能はまた別のカスタムパーツを使うことを前提とされている。


「新型銃なら」

「お前身を守る気があるのか?」

「新型銃舐めるんや無いで。良く分からん技術のレーザー兵器や」


 血の匂いに導かれ、霧の中を漂っていた。


 やがて、地面に落ちている血の量が多くなっていた。そのあまりの出血量は人であるならもう死亡する量だと経験で分かっていた。


 歩いていくと、血が塗られている木があった。塗られた、と言うよりかはかけられたと表現するのが正しいのだろう。


 そこから発せられるあまりの死臭に気分が悪くなる。


「これ別にドラセナ・ドラコや無いやろ? 何でこないに赤いんや」

「樹脂じゃ無い。生臭い匂いだから本物の血だ」

「ひぇーおっかない」

「……縄張りか?」

「にしては多くないか? それにこんなことせんでも糞とかでええやろ。わざわざ手間かかる方法で縄張りを主張するなんて野生動物じゃ考えられんで。それにここはイギリス。そんな動物いたか?」

「……それもそうか。じゃあこれは一体何の仕業だ」

「そりゃ――人間やろ」

「その方が怖くないか?」

「……まあ確かに。俺等が言えることや無いけどな」


 血はここで終わっている。だがこの木が動くはずが無い。そう思ったクラレンスは枝の上を見上げた。


 どうやら勘は当たっていたようだ。その枝に括り付けられていたのは、まるで聖職者のような服装をした男性が腕と腰と腿を縄で縛られている状態でいた。


 腹に切り開かれた痕があったが、そこから見える内部には全く内蔵が見えない。それに加えその腹からは血が出ていない。


「うっわ……何やこれ」

「……警察案件だ。厄介だな」

「……埋めるか」

「見付かったら厄介だ。降ろして溶かすぞ」

「りょーかい」


 クラレンスとアンジェリカは特に驚くこともせずにその遺体を地面に降ろした。


「……何処の仏さんや」

「仏? これが仏だとは思えないが。服装からして仏では無いだろ」

「ちゃうちゃう。日本だと良く表現するんや。死体に向けて仏さんってな」

「仏教文化が広がるからの表現か……」

「そうそう。まあ本当に使う人は見たことあらへんけど」

「アニメの知識か……」

「あ、バレた」


 クラレンスはその遺体を見ながら、思考を巡らせていた。


「……内臓はあらかた抜かれとる。売られたんか?」

「それならこんな所で解剖なんてしないだろ」

「じゃあ何や。ここで解剖する理由は」

「……さあ?」


 すると、クラレンスとアンジェリカの背後から何かが動く音が僅かに聞こえた。


 この遺体を前に警戒心を強めた二人はすぐに振り向いた。


 その視界には生物は写らない。霧と森だけが写る。


 だが、確かに動く音が聞こえる。それは何度も二人の死角に潜り込み、決して姿を現さない。


 すると、今度は二人の背後から物音が聞こえた。それは死臭を纏った動かないはずの物体が動く音。


 後ろの死体が唐突に動き出し、アンジェリカの首に死臭を纏った手を当てた。


 クラレンスの驚異的な反射神経でアンジェリカの首に当たっている手を払った。


 アンジェリカは振り向きざまに引き金をその死体に向けて引いた。


 あまりの唐突さに、そしてありえない事象を前に僅かでも恐怖した人間にとって出来ることは二つ。逃げるか、抵抗するか。アンジェリカの本能は抵抗を選んだ。


 軽いパニック状態のせいか、何も考えずに弾薬を使い尽くした。だがその数十発の弾丸は当たり前のように死体を穿ち貫いた。


 その死体に二度目の死を与え、それは力を無くし倒れた。


「はっ…………はあぁ……死体が動いた……」

「びっくりしたー」

「……何でクラレンスはそんなに冷静なんだ」

「もっと怖いもんを知っとるからや」


 アンジェリカは浅い呼吸を整え、クラレンスの手を借りながらその場から立ち上がった。


 辺りに動いていた気配は無くなった。それがまた不気味な感触をアンジェリカの心に残した。


「……何で動いたんだこれ」


 アンジェリカはもう絶対に二度と動かないと信じたい死体を怒りを込めて蹴っていた。


「どっかの研究施設から漏れたウイルスとかか?」

「バイオハザードのやり過ぎだ」

「ありえへんことや無いやろ」

「だとしたら私達はもうそのウイルスにかかるぞ」

「じゃあ違うわ。かかりたくない」


 クラレンスとアンジェリカはもうその死体に近付きたく無かったのか、そこに放置したまま屋敷に戻った。


 妙に静まったその屋敷に憔悴していたアンジェリカは不気味な不安感を覚えていた。


 それはある意味では正しい。本来死体が動くわけが無いのだ。そのあり得ない非現実的な事象を目の当たりにしたアンジェリカは、何を信じれば良いのか、それさえも分からなくなっていた。


 ただ兄と心酔している昴を信頼するだけ。


「……クラレンス」

「何や」

「……何でも無い」


 アンジェリカは不安を紛らわすために言葉を交わした。僅かな会話でも一瞬だけなら忘れられる。


 遊戯室にいた二人は各々自由に過ごしながら昴が帰るまで待っていた。


 連絡はあまり好ましく無い。今も昴が何かしらの行動を起こしている可能性がある状態での連絡は行動を邪魔することになる。


 心酔している二人にとっては好ましく無い。帰って来るまで大人しく待っておくのが良いと断言していた。


「それで、何で動いたんやあの仏さんは」


 キューでキューボールを撞きながらそう呟いた。


「……悪魔にでも取り憑かれたんだろう」

「悪魔ぁ? そんなんボスくらいしかおらんやろ」

「……それくらいしかいないだろ」

「そりゃそうやけど」

「なら――」


 すると、上の階から何か大きな物音が聞こえた。


 憔悴していたアンジェリカの心はその物音に一瞬だけ怯えた。だがこの屋敷には何もいないことが分かっている。それが分かればその恐怖も無用な物だと断言した。


「何やさっきの音」

「見てくる」

「着いてくで」

「来るな。面倒くさい」

「何かいたらどうするんや」

「いないことくらい分かってるだろ。さっき探したんだから」

「それもそうやな」


 アンジェリカは上の階まで歩いたが、特に怪しい場所は無い。


 ……天井裏か?


 あまり行きたくは無い。ボスが掃除をしていると言っても誰も使わない部屋だ。鼠でも忍び込んでいる可能性がある。


 ……あまり好きでは無い。特に都会の鼠は不味い。


 屋根裏部屋に上がると、かつては使用人の住居だったらしいからか、高価な物を除いてまだ家具が残っている。今回で解体をしたいと言っていたが勝手に壊すのは好ましく無い。


 埃を被った使用人の服がクローゼットの中に入っている。深華とか言う苛つく女はここからエプロンドレスを取ったのだろう。


 ……光だけならまだ良い。だが深華なんて言うあの高身長無表情女が加わると……。……さて、殺すか。


 ……しかし……そうすればボスが――。ああ……どうすれば良い。どうすればあいつは離れる。


 いや、今は物音を確かめよう。何かが崩れたか? それとも鼠を追いかけた猫が入ったか?


 すると、もう一度物音が聞こえた。方向からして屋根裏部屋の物置だ。


 その場に向かうと、おかしな匂いが漂った。


 何かが焼ける匂い。それを越えて焦げる匂い。血生臭いと言える匂いもあるが、それは腐敗臭に近い。


 先程の情景が蘇る。開ける手が震える。何かが物置の中にいる。それを見るのが怖い。


 だが、ここはボスの屋敷だ。そんな輩がいる時点で問題だ。


 一呼吸、その長い時間で酸素を巡らせた。感情を押し付けてその物置の扉を開けた。


 少しだけ、後悔した。


 人の胴体の上に付いている黒い狼の頭の眼球は燃えており、そこから黒い煙が立ち上っていた。焼けた匂いはどうやら眼球らしい。

 喉から低い音を鳴らしている。それはタイヤから空気が抜けるような音に似ている。

 右腕は腐り、肉が爛れ、骨さえ見える。左腕はその場で黒い砂のように変わり、床に落ちた。

 ただこちらを睨み、そして捕食の対象として見るだけのその獣は、何処までも私を見下す。

 人間が逆らってはいけない、逆らえば純粋な死だけが私の体に残る。そんな存在が私の目の前にいる。


 悲鳴を出すのに時間はかからなかった。その異形な悪魔とも形容すべき容姿はただ私の恐怖を膨らませるだけ。


 軋む足を動かし、こちらに襲いかかったそれに背を向け走った。


 振り切ることは難しい。あの怪物の視界を遮ったと同時にクローゼットの中に身を潜めた。


 呼吸も、大袈裟に言えば鼓動さえも音を無くした。それだけの恐怖、それだけの怖気が私の身を襲う。


 どうやって入った。何処から入った。何で入った。あれは何だ。


 思考は正常をもたらさない。むしろ困惑をただ頭の中に混ぜ込ませる。そこから生まれる恐怖は、私の体を震わせる。


 あの怖ろしい足音はしなくなった。だが、恐怖が私をここに留まらせる。


 何時の間にか蹲って震えていた。こんなことは初めてだった。……いや、思い返せば一度だけあった気がする。


 ……確かあの時は、クラレンスが――。


 すると、また何処かから足音が聞こえた。私はまった息を潜めた。


 それは少しずつ私に近付いた。


 ただ息を潜める。ただ何も喋らない。ただここにいるだけ。そうすれば、見付かることは無い。


 だが、その音は私が隠れている前で止まった。


 もう、死を覚悟した。


 ……いや、嘘をついた。死なんて覚悟はしたく無い。死にたく無い。


 やがて、クローゼットが開けられた。私は目を瞑った。


「……何やってるんやアンジェリカ」


 ……聞き慣れた声だった。


 目の前には私と同じ目、私と同じ髪色の男がいた。


 私の兄だった。


「……かくれんぼか? ……何で泣いとるんや」


 どうやら安堵で泣いていたようだ。こんな奴に見られるとは。


「……出会わなかったか?」

「何にや」

「悪魔か怪物か化け物か」

「そんなもんに出会わんかったけどな……」

「……いなくなったのか」

「どんな奴がいたんや」

「狼、人間、右手は腐って左手パラパラ、だ」

「分かりにくい……」


 だが、そのクラレンスの背後からタイヤから空気が抜けるような音が聞こえる。


「クラレンス! 後ろだ!」


 その言葉にクラレンスは振り向いた。それと同時に狼の牙がクラレンスの首に掠った。


 そのまま姿を見ることもなくクラレンスは私を抱え走り出した。


「何やあれ! 何やあの化け物! 何でこないな所におるんや!」

「それより離せ!」

「無理やって! あんな化け物相手に降ろす暇があるわけ無いやろ!」


 階段に差し掛かると、クラレンスは足を滑らせたのか階段を滑りながら降りていた。


 私は衝撃が来るだけで特に痛みは無いが、クラレンスは何度も尻をぶつけただろう。そのせいか何とも間抜けで面白い顔をしていた。


「いったー……! あー痛いわー……」


 そのままで立ち上がり、階段の上を見上げた。


 今度は玄関の方から大きく叩く音が聞こえた。だがクラレンスはまだ階段の上を見ていた。


「……何や、音が聞こえんくなったで。いなくなった訳や無いんやろうけど……不気味やな」

「それよりだ。玄関からも何か来たぞ」

「いやいや、それよりヤバいやろ上の方が」


 玄関から聞こえる音は更に大きくなる。叩き破るかと思う程大きくなり、流石のクラレンスもそちらに警戒を強めた。


「……アンジェリカは隠れとってくれ。何とかする」

「何とかする? お前がか?」

「……別にカッコつけてもええやろ」


 クラレンスの目は、()()()と同じ目をしていた。全く同じ、自己犠牲の目だ。


 私はあの目が嫌いだ。だが、何も出来ずに言われた通りにするのが、私の嫌いな所だ。


 私はボスが寝ていた部屋に隠れた。広く隠れる場所が一番多く、一番奥まった場所にあるからだろう。


 ……あの時と同じだ。……いや、少し違う。


 私はあることを思い出していた――。


「――アンジェリカ、もう大丈夫」


 ただ抱きしめた兄の温もりで、私は怯えていた。


 何もかも分からない。周りに広がるのはただの赤い景色。その中心で抱きしめられていた。


 あの時何に怯えていたのだろう。あの時何に怖がっていたのだろう。……思い出した。もう何も思い出しく無い。


「……ここに隠れて。僕に何か聞かれても、絶対に頷く。分かった?」


 多分私は何も発しなかった。もう記憶は曖昧……いや、そんなことを許さない程私の中では鮮明に覚えている記憶だ。


 あの時私は何処かに隠れた。それは分からない。クラレンスに連れられて隠れた。それは覚えている。


 この記憶と強く結びつく記憶で一番鮮明な物は、耳に残る音。肉が潰れ肌を破き骨を砕く音。


 そこから発せられる大勢の悲鳴と命乞い。


 ……あの光景は焼き付いている――。


「――……一人にしないでよ……――」


 ――クラレンスは玄関にまで訪れた。だが、玄関は何故か開いており、その側には肺のような臓器が一部落ちていた。その肺には血なども付いておらず、事前に洗浄し、移植のため送っている途中の提供された臓器のような印象を受ける。


 何やこれ……。キッショ。……片付け大変やな。


 辺りを見渡しても特に何もいない。やけど確かに匂う、血の匂い。


 彼は昴と出会うまでアンジェリカのために生きていた。その全ての行動は彼女が生きれるために。


 類は友を呼ぶとは良く言うが、彼は昴と良く似ていた。ある一人のために全てを捧げ、その生命を失う覚悟を宿している歪な自己犠牲の塊。


 違いと言えば、自身の生涯を捧げ愛した人か、自身と共に産まれ愛した人か。そんな些細な違いしか無いのだろう。


 クラレンスは血の匂いを辿っていた。


 ……いやーな匂いやな。好きにはなれんのは当たり前やけど。


 ……焦げた匂い……? バーベキューでもやっとるんか。


 新型銃を手に、前へ進んだ。やっぱり何もおらへん。


 だが、何か変なことは分かる。変な違和感がずっと浮かんどる。


 ……焼くってなったら調理場やな。まさか地下に行ったんか?


 その予想通り、地下への扉が開けられとる。やっぱり地下から血の匂いも焦げる匂いも混ざってやって来る。


 少しずつその階段を一歩ずつ降りてみた。警戒はするに越したことは無いからな。


 廊下と調理場を別ける扉を少しだけ開け、その中を覗いてみた。


 ……うっわー……。


 森に放置していた聖職者みたいな死体が何故か置かれてある。その中から内蔵を引きずり出して自分の口に運ぶ金髪の巨体の男性がいた。


 肥満なんてレベルや無い。2m超える体格に横に大きすぎる腹を揺らしながら死体を喰ってる。


 その手に持ってる大きすぎる鉈のような物で死体の腕を切り落とした。


 更に小さく切り取ってあの巨体にとって食べやすい大きさにした。その肉を骨ごとバリバリと喰っとる。


 俺はただこの光景を見るだけやった。あまりに不自然で、それでいて現実だと思いたくも無いその光景に何も出来ずに見るだけになってしまっただけや。


「獣を狩る。聖職者に扮した獣め!」


 そんなことを叫んでいるのが聞こえた。明らかに頭がちょっと逝ってるらしい。


「狩る喰う狩る喰う! 狩る狩る狩る狩る喰う喰う喰う喰う! カルカルカルカルカルカルカルカルクウクウクウクウクウクウクウ!! アアアアアアァァァッッッ!!」


 やっぱり頭が逝かれとる。むしろ正常な訳が無いか。


「……しゅううううぅぅぅぅ……」


 でっかい息やな……。


 その死体からは血が出ていない。だからか意外と汚れてへん。


 全てを喰い尽くし、やがて大きな足音を立ててこちらに歩いてきた。


 やばやばやば……! にっげろにげろ……!


 そのまま他の部屋に駆け込み、隠れながら行き先を眺めた。


 見ていると、どうやら地下から上がる気や。


 ……少し厄介やな。上にはアンジェリカがおる。……今ここで、殺すか。


 そう思って新型銃を向けて引き金を引いたが、何も起こらへん。


 本来レーザーが出るはずやが、何か不具合があるのか。全く何も起こらへん。


 ……仕方無い。素手で殺す。アンジェリカのために。


 そう思い後ろを離れずにバレへんようにこーそりと着いて行った。隙を見付ければ何とでもなる。


 だが、玄関口の正面から行ける大広間に繋ぐ所からアンジェリカが出て来た。どうやら弾薬を取りに行ったみたいやが、何でこんな最悪のタイミング何や……!! 


 アンジェリカはあの巨体に気付いたのか、動揺しながらも銃口を向けた。


 引き金を引いたが、その弾丸は貫くことも出来なかった。


 巨体は次の獲物を見付けたようにアンジェリカに走って行った。


「アンジェリカ!」


 その言葉は簡単に発せた。意外と速くその巨体の首根っこを掴めた。


 腕と脚で首を締め付けると、大分苦しいのか鉈を使わずに俺の腕と脚を無理矢理力任せに外し、そのまま投げ飛ばした。


 そのまま地面に叩き付けられたが、意外と衝撃は無かった。それとも感じないようにしているのか。


「まさか手癖の悪さがこんな風に役立つなんてな」


 俺の手の中にはあの巨体が持っとる鉈があった。あの一瞬で盗んだんや。流石やろ。自分でも惚れ惚れするわ。


 その巨体は止まらずに俺へ走っていた。


 その剛腕とも言える物で殴りかかったが、鉈の刃をその拳の前に出した。


 分厚い脂肪は異常な程硬く、逆に鉈が砕けそうになった。


 そのままアンジェリカの方を向き、また殴りかかった。


 変な力が俺の中を走った。人生で二度と出せないくらい、そんくらいの力。


 多分ボスを越えてたで。……いやそれは言い過ぎか。やけどその速度は簡単にアンジェリカとその巨体の間に割って入れた。


 反撃なんて頭に無かった。ただアンジェリカを守りたいだけで頭が一杯やった。だからこそ起こした行動は、ある意味で命知らず。


 巨体に背を向け、アンジェリカに覆いかぶさった。幸い体格は男である俺の方が大きかった。だからこそ……いや、確実に、地獄の景色を期待した。


 ……そのアンジェリカの背後からまた別の断末魔が聞こえた。


 見上げてみると、狼の頭をした化け物がいた。


 そうや、アンジェリカ襲った化け物や。さっきちらりと見えた化け物や。


 巨体はそのまま化け物に飛びかかり、取っ組み合いの大喧嘩になった。


 巨体が首を掴み、そのまま力強く折った。


 骨が簡単に折れる音がした。あんまり良い音とは言えないそれは、何度も何度も聞こえる。


「クラレンス! アンジェリカ!!」


 聞き慣れた声が俺の背後から聞こえた。その声と共に巨体は化け物を抱え、律儀に鉈も持ち、霧の中に去っていった。


 霧に向かって何発も旧型銃の銃声が響いたが、特に何の成果も無かったようや。


 駆け寄ったのは、心配そうにこちらを見るボスやった。


「何があった!」

「化け物、ぐわーでどんがらがっしゃーん」

「……分かりにくい……」


 すると、覆いかぶさっていたアンジェリカが俺の体を殴り始めた。


「……一人にするな……」

「……りょーかい」


 少しだけ時間が経った頃、アンジェリカは昴に抱きつこうとしていたが、それを華麗に避け続ける昴を横目にクラレンスの証言を元に光が化け物と言われた似顔絵に近い物を書いていた。


「……神仏妖魔存在か怪異存在か。巨体の人は人間……いやー怪しいね」

「何やそれ光ちゃん」

「うーん……生物じゃ無い何かって表現が正しいのかな。それを細かく分類したってだけだよ」

「あーはいはい。完璧に理解した」


 光は解剖学にも長けている。それに観察も良くするためか、スケッチは上手い。そこから言葉からある程度の姿形を表現出来るにまで昇華した。


「まさかそんな存在がここにいたなんてね。無事で良かったよ」


 ……けど、何でこんな所にいたんだろう。……肥満体質な人、それと争う怪物。普通に考えると敵対関係にあるんだろうけど……。


 最近こう言う存在と出会うことが多くなっている。黒恵とミューレンと出会ってから……。何かあの二人にあるのだろうか。少しだけ興味が惹かれた。


「昴君、どう思う?」


 昴君の方を見ると、何故か深華も加わって昴君に抱きつこうとしている。会ってからまだそんなに時間が経っていないと言うのにコンビネーションだけは抜群だ。


 だがやはり昴君の方が上手。簡単に深華の上にアンジェリカを転ばせ、その上に座った。


「良い加減にしてくれ二人共。そう言うのはあまり好きじゃ無いんだ。分かってくれ」


 何度でも思うが、私以外に容赦が無い。……いややっぱり二人が悪い。昴君とイチャイチャ出来るのは私だけだ。やっぱり許さない。然るべき対応と言うことにしよう。


「ボス、妹の上に乗るのは許さんで」

「……分かったクラレンス。なら止めてくれ」

「それは無理や」

「何でだ」

「アンジェリカが大好きやからや」

「……悲しまないように無理だって言ってくれ」

「悲しまないようにそのままアタックしろって言うわ」

「……本当に無理だって言ってくれ……」


 昴君はため息混じりに立った。


 そのまま時間は流れ、夕食を済ませて大浴場にて深華とアンジェリカと一緒に入っていた。


 ここは昴君が購入した時に、ついでに増築、改修した場所だ。場所は別館に位置する。


 温かい蒸気に満たされ、霧とはまた違う視界不良に陥るような濃さがいっぱいに広がる。


 肩まで浸かれる湯船で体を温めながら、ある気分でいっぱいになった。


 ……気不味い。とても気不味い。何故なら……。


「……そんなのだから昴さんに嫌われるんですよ」

「お前に言われたくない」

「あ?」

「は?」


 ……怖い。お互いに威嚇している。この喧嘩の中に私が入っていないのが幸いだが、それでも気不味い。


 ……昴君最愛の私が入れば火に油を注ぐ行為に成りかねない。と言うか喧嘩を売るような物だ。それだけは不味い。


 ここはただ、じっと見るだけ。何かそれ以上の……驚くでも良い。一瞬でも忘れる出来事があれば……。


 すると、私の手に何かが当たった。大きな、三人で入るには大きすぎる湯船の底に、何か丸い物がある。見てみると、少し驚いたが使える。


「深華! アンジェリカ! これ見て!」


 そう言って両手で掲げたのは、飛寧の頭だった。勝手に入っていたのだろう。


 二人は私の方を見て、流れるように飛寧の頭を見た。


 その直後に、聞いたことも無い悲鳴と絶叫が二人から聞こえた。今日の出来事で精神を削られた二人にとっては状況も理解出来ずに恐怖するしか無かったのだろう。


 すると、脱衣所の方からこちらに走る音が聞こえた。脱衣所と繋がる扉を開けたのはクラレンスだった。


「どうしたんや!」


 アンジェリカは飛寧の頭を奪い取り、クラレンスに投げ付けた。その素早い行動に反応も出来ずにクラレンスは打ちのめされた。


「殺すぞ貴様! まだ入ってるだろうが!」


 暴言が凄い。クラレンスじゃ無くて貴様になっている。確かに突然入るのはデリカシーと言うか何と言うか。それが無い。


 服を着て本館に戻り、まだアンジェリカはクラレンスを殴っていた。


 その目は深華と同じ、ゴミを見る目だ。違いと言えば暴力で報復するか、もうただただ目で怒りを表すか。それだけだろう。


「クラレンス、打首か切腹か、これ以外でも良いが、好きに選んでくれ。妹の慈悲だ」

「此度の件は、何も考えずに、風呂に直撃してしまい、大変申し訳ありませんでした……」


 アンジェリカの前で土下座の体勢をしているクラレンスが謝っていた。


 色々考えていた昴君が、クラレンスに耳打ちしていた。何を喋っていたのかは分からないが、クラレンスは首を振っていた。


「……見てないなら良い。三人共、クラレンスは緊急事態を危惧しての行動だったからこそ、許してやれないか? ……いややっぱり許さなくて良いか」

「助けてくれやボスー!」


 緊急事態を危惧しての行動だったのは理解している。私はもう許している。


 ……ふと思った。アンジェリカは飛寧の頭が見えていた。クラレンスもあの時飛寧の頭を見えないと出来ないはずの手を出して防御をする行動をしていた。


 深華は理解出来る。恐らく迷い人の血を啜ったのなら理解出来る。だが二人は分からない。昴君もそれに気付いているようだ。


「どうやって見えたんだ?」

「何がでしょうかボス」

「あの頭」

「……光にしては悪趣味だとは思いましたが」

「……飛寧ー?」


 その昴君の呼びかけに濡れた二つの頭が飛んで来た。二人は少しだけの悲鳴を発して私の後ろに回り込んだ。


 アンジェリカも深華も私より背が高いのに隠れることなんて出来るはずが無い。よってこれは無意味な行動と言える物ではある。


「どうしたんだな?」

「呼ばれて来たんだよ」


 二人が別々のことを喋るせいで更に二人は隠れようと身を屈めていた。


「……髪を乾かしてくれ」

「五つもあると面倒くさいんだよ」

「歯磨きもしないよな。ちゃんとしてくれ」

「んー……頑張るんだよ」

「禍鬼は?」

「森の中で走ってるんだよ」

「……チョコがあるって言ってきてくれ」

「分かったんだよ。あ、髪とかすの手伝って欲しいんだよ」

「自分でやってくれ」

「昴の旦那がやると気持ち良いんだよ」

「……自分でやってくれ」


 会話を見ていると、深華とアンジェリカはその頭を触っていた。現実の物なのか確かめるためだろう。


「……何ですかこれ」

「デュラハンに似てる存在って言えば良いのか?」

「……何故このような存在を?」

「使えるようになった」


 クラレンスとアンジェリカが見えると言うことは、生まれ持っての力があると言うことだ。ミューレンみたいな人間と言うことになる。


 昴君は軽く説明をすると、二人は未だに納得は難しいのか何度も聞き返して少しずつ納得していった。


 深華は超常的存在研究対策機動部隊の設立と共に調査記録を読んでいたから前から知っている。


「……つまり俺等兄妹は凄い一族ってことやな」

「それは分からない。遺伝するものだとは聞いたが」

「じゃあボスみたいに炎出せたり水操れたりするんか。主人公みたいで……」

「良い妄想しているとこ悪いが、無理だ。俺はあくまで神の力を使っているだけだ。クラレンスはただの人間だ」


 クラレンスは驚きと落胆の表情を混じらせ、その場で手を床に付いて落ち込んだ。


「アニメの主人公みたいに能力で戦いたかったのに……ボスだけズルいで!!」

「諦めてくれ」

「無理や! そんなこと出来るはず無いやろ!!」

「……どうにかそう言う力が使えるようになる方法はある可能性はある。俺は知らない」

「うわぁー!! 何でやー!!」


 時間は更に流れた。


 深華もアンジェリカも今日の出来事で心身ともに衰弱していたせいか、寝室で寝ていた。


 二人は昴がついでに作った昴を模した二頭身フィギュア(着せ替え可能)に抱き着きながら安眠を願っていた。


 光は元々夜更かしが得意では無く、まだ起きている昴の隣にいたが、眠気には抗え無かった。今は昴の膝で寝ている。


 昴とクラレンスは警戒のためか遊戯室でまだ起きていた。


「……可愛い」

「惚気は聞きたく無いで」

「うるさい。……静かにしてくれ。光が寝てる」

「じゃあ静かに出来る遊びをしよか。最近カードゲームにハマってな。色々掻き集めた物を持って来とったんや。好きに選んでデッキを作って対戦しようや」

「そうだな。ビリヤードよりかは静かそうだ」


 昴とクラレンスはそのままカードゲームを遊んでいた。


 似た者同士、それでいて関係は上と下。だがそんな立場なんて物はこの二人には無かった。


 ある意味で良き友人の二人は極悪人だった。

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。


さて……アンジェリカもう少し虐められましたね。クラレンスがお兄ちゃん過ぎて無理でした。まあ……何時かやる過去回想で虐めるから問題は無いです。

(さて……どうでも良い設定出そ……)

クラレンス・ベイリー(27)

身長182cm

好きな食べ物、嫌いな食べ物無し。

お兄ちゃん。お兄ちゃん過ぎてほぼ炭治郎。性格の悪い炭治郎。


アンジェリカ・ベイリー(21)

身長175cm

好きな食べ物、嫌いな食べ物無し。

アブサ―ダディーNo.3。昴大好き人間。色々容赦が無い。昴とその他の扱いが露骨に違う。


いいねや評価をお願いします……自己評価がバク上がりするので……何卒……何卒……

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