丁寧な文字で書かれた記録 公安所属時代においての超常的存在の対処法
注意※本編とは全く関係のないものです。そして、とても短く纏められています。もうホラーでもありません。……私の作品がホラーじゃないと言われればそれまでですが。
本編から四年前の時間の一真の話です。ご了承下さい。
俺は夢現で自分の席に座っていた。公安とは睡眠時間を削ってでもやらなければいけないことがある。それが、国家の維持のための秩序側に所属する組織の定めであることはもう受け入れている。
長年追いかけている人物がいる。全世界の超富裕層に流れている噂の、"依頼執行人"だ。
彼女、いや、彼なのか。それさえも公安は分かっていないが、依頼執行人の活動は違法性を多分に含んでいる。本来国際警察が総力をあげて見つけ出さなければいけない程の犯罪者だ。
だが、何故か全世界の治安維持組織はその人物の捜査を打ち切った。だが、俺は個人的な感情でその人物を追いかけている。
……彼は、救わなくてはならない子供だ。
「何やってるんですか氷室さん」
「……ああ……すまない。寝ていた」
部下の声に意識が戻った。どうやら夢現では無く本当に寝ていたようだ。
「氷室さん。変死を遂げた死体が発見されました」
「……分かった」
俺は黒いスーツを着こなした。別に意味は無い。理由を付けるなら俺の仕事着とでも言えば良いだろうか。
仕事前に必ず吸う煙草を吸った。もう廃盤になってしまったが、ストックはまだある。それが失くなれば、また新しい物でも買おう。
だが、何度吸ってもやはり不味い。俺は吸いがいのある煙草が好きだ。これは不味いしすぐに潰れる。仕事前だからこそ嫌な顔をして吸えると言うだけだ。
俺は現場に自車で向かった。公安は給料が良い。日本では燃料費の関係で珍しいガソリン車を買える。乗るのならガソリン車だ。馬力が違う。
俺が担当しているのは変死事件。だが解決率はゼロだ。それなのに何故俺が公安に居続けられるのか。それは簡単な理由だ。
表向きではゼロと言うことを分かり切っているからだ。誰も信じない、ただ上層部以外は。
変死と言っても、ただの殺人を担当することもある。変死はあくまでそこではありえない死に方であり、解明の見込みが無いとする俺にだけ言われる合言葉のような物だ。
その現場に俺はやって来た。普通に見ればただの事故現場だった。ただ、この死体が海から流れてきた以外は。
明らかにその死体はたった今死んだようになっている。何故か救急車にも連れられていない。
俺は辺りを見渡した。
勘と言うべきか、それとも経験と言うべきか。その第六感とも言える何かで、その一つを見付けた。
俺はその場所まで歩いた。確かにそこにいる。確かにそこにいるはずのその存在は、俺が対処すべき存在だ。
隠していた二本のナイフを逆手に持ち、それを睨んだ。
海から打ち上がったように現れたのは魚のような鱗を持っていた人型の生物だった。
口なんて物は無い。あくまで目でこちらを見ているだけだ。
俺を見下ろすその巨体は、ただこちらを見ているだけだ。
ナイフをその鱗に突き刺し、横に刃を走らせ腹を切り開いた。
悲鳴なんて物はその生物は発しない。だた敵意をその上から振りかざした拳に乗せてやって来た。
だが、その拳にナイフを突き刺し、動きを止めた。そのまま俺は足を回し、その蹴りで横に飛ばした。
少しだけよろめいたその巨体に、持っているライターに火を灯し投げ付けた。
濡れているその鱗にも火が良くついた。だが、まだ追撃をするべきだ。
その炎に燃やされる覚悟で、ナイフを首に突き刺した。そのまま巨体を押し倒し、何度もその巨体の頭部にナイフを突き刺した。
格好が付かなくても良い。俺がするべきことは人がこれ以上死なないように、殺すだけだ。誰にも見られなくても、誰にも褒められなくても、必ず、殺す。
やがてその巨体は動かなくなった。
轟々と燃えているその体の火を消すために海にその巨体を投げた。
波に流されそれ以上その巨体は帰らなかった。後はサメにでも喰われろ。
「……ふう……疲れた」
俺はまた煙草を吸い始めた。
四十を超えた体には重労働過ぎる。
「……さっさと科学的に解明してくれ」
ただ、何か違う。明らかに違う。
俺は自分の中にあるあの生物の違和感を見詰めていた。
あの死体の傷は、交通事故のように強い衝撃で潰されたような物だった。あの生物が傷付けた物では無い。
「……はあ……ったく、今日は一筋縄ではいかないか……」
最後まで読んで頂き、有り難う御座います。
ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。
一真の掘り下げを少しだけ。むしろこれしか言えないです。
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