6話 ゲームスタート
間違って消してしまったので再投稿です。
評価してくれた方はもうしわけございません。
ほぼ書き直しになりました。
5才の魔力測定から8年たち13才になった。
私は今王都の魔法学園の校門前にいる。周囲には今年入学する少年少女たちが真新しい制服(白のブレザーにチェック柄のズボンかスカート)に身を包み期待に胸を膨らませている。
そんな彼らとは違い私は将来のことなど考えられずにいた。それはこの学園で廃人なる運命が待ち受けているからではない。
「スゲー!この学園グラン領の砦よりデカイんじゃね」
「人が一杯、服装も綺麗!やっぱり田舎とは違うわね」
「コラコラ、ウロチョロしない!迷子にならないように纏まって行動しろ」
グラン領出身の新入生のまとめ役をしているからだ。
魔物の多い東方領では街は砦の城壁でかこまれている。その障壁内が貴族の治める領地となる、障壁の外は人が管理しない魔物の領地、単独での都市間の移動ましてや子供だけでの移動は自殺行為だ。
そのため都市間の移動は自然と大所帯になる、今回の移動も騎士団やら商隊やらで大変だった。
「なにやり切った顔してるの、姉さん座ってただけじゃん」
「いやいや、子供たちの引率は中々に重労働だよ?」
この可愛くないセリフを吐くのは私の可愛かった弟のフロールだ、まあ仕方がないか、教育熱心な両親のもと毎日魔力尽きるまで特訓につきあわしたから。
おかげで同年代の子供たちより高い実力を身につけた、代わりに弟の好感度はなくなってしまったが。
ちなみに弟もゲームと同じく飛び級で入学することひなった。飛び級の理由だがどうやら私がレベルキャップと呼んでいる現象が関係しているようだ。
原作ゲームでは学園編では初期レベルは10まで最大レベルは20までと決められていた、どうやら今現実になったこの世界でも適用されているらしく13才になるまで10レベル以上にはならないらしい。
だがこのレベルキャップの年齢、個人差がありフロールは1才早いタイプの~うだ。
さらに言うと学園の入学時期もこのレベルキャップが関係している。魔力の上限が変動しやすい時期に魔力を操る術を学ばせるためである。
「なにボーッとしているんだよ」
「ああ、おやちょっと考え事を‥‥‥」
視界の端を一人の少女が通り過ぎていった。
その少女は燃えるようなストレートの赤髪を肩で切り替えて、大変整った顔立ちをしていた、可愛らしい青い目はしかし強い意志を漲らせていた、背丈こそ標準的なその少女は、この世界の主人公、未来の勇者アーシャその人である。