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2話 いわゆる説明回

タイトル通りの説明回です。

大雑把に主人公や舞台について説明いきます。

 私が転生してから5度目の誕生日を迎えた。

赤ちゃんだったのが、今では立派な幼女である。

いや、5才児に立派もなにもないか。とにかく此処が日本じゃないことは薄々分かったので、私は何処に転生したのか、もっと言えば地球なのか異世界なのか調べることにした。


 まあ、此処の言葉を覚えるまでは(もちろん日本語じゃない)ほとんどの時間をベッドや、今世の母、もしくはメイドさんの腕の中でバブバフしていただけだが。


 結論から言うと、やはり私は異世界転生していた。それもバリバリファンタジーな世界に、あと私の勘違いじゃなければ前世でプレイしていたRPGの世界で、しかもゲームにしっかり登場していたキャラクターに。


 初めてこの世界がゲームと同じだと疑ったのは言葉を覚え自分の名前を知ったときだ。


 “ミリシア・グラン”


 暁の剣姫というゲームで、魔王に体を乗っ取られ主人公に倒されるラスボスの名前である。


         ━━━━


 暁の剣姫は地球ではないファンタジーな世界を舞台にしたゲームである。内容はいたつて王道、魔法があり魔物がいて勇者が活躍する、剣と魔法の世界。


 そこそこ売れたゲームであるらしく、私も学生時代に購入して、大人になっても時々プレイするほどのお気に入りのゲームだ。


 私ことミリシア・グランは、ゲームの舞台フロスティア王国の伯爵家の長女として生まれる。生まれなが高い魔法の才能を持ち、しかも貴族令嬢に生まれたら人生勝ち組かと思うが、とにかく、ミリシアはゲームの中でとにかく不幸な目にあうのだ。


 暁の剣姫は主人公の女の子(名前変更可)の視点で進み、大きく分けて学園編、国内遊撃編、魔王城決戦編の三つに別れている。


 ミリシアはこの三つ全てで不幸な目にあうのだ。


 学園編では将来を有望な生徒として入学するが、その才能ゆえか周囲と馴染めず友人も少ない(プレイヤー視点)その友人もよりにもよって学園を卒業する日に殺されてしまう、高い魔力を持っていたゆえか、または、よほどその友人が大切なのか、ミリシアは魔力を暴走させてしまう。

 最終的には主人公により魔力の暴走はとめられるが、暴走の影響か昏睡状態に陥ってしまう、ここでいったん彼女の出番は終了する。


 国内遊撃編はフロスティア王国内で魔物が多数出没するようになり、主人公とその仲間たちが魔物を退治しつつ、その原因を究明するストーリーなのだが、このストーリー中にはミリシアは直接登場しない。しないのだが、なんと異常発生した魔物達よりミリシアの実家のグラン伯爵家が滅ぼされてしまうのだ(もっとも他にも多数の犠牲がでるのだが)。

 ミリシアは昏睡中に友人だけではなく、実家と家族までも失ってしまうのだ。


 魔王城決戦編は、国内の魔物を駆逐した主人公が、事件の原因が魔王の復活であるとつきとめ、勇者として覚醒して、事件の原因である魔王を倒しに魔王城に攻め入るのだが。

 魔王は完全に復活しておらず、肉体を持ってなく殺すことができかった、弱体化には成功したが逃げられてしまう。

 魔王も逃走には成功したが、このままでは復活の機会を失い、最悪全ての魔力を失い消滅しるところまで追い込まれていた。

 だがここで幸運にも、ミリシアにとっては不幸にも、昏睡状態のミリシアが、高い魔力を持った意識のない肉体が魔王にみつかってしまう。

 結局ミリシアは魔王に体を乗っ取られ、魔王復活の生贄にされ、その後魔王ともども勇者にたおされてしまう。


         ━━━━


 最初はただの偶然かと思った、だが幼いながらに周囲の大人にも助けられつつ調べていくうち、少なくとも私が覚えているゲームの内容と、この国や今世の私の事柄が一致しているのが分かった。


 マジか~、よりにもよってミリシア・グランに転生したのか~、前世は....あんまり覚えてないけど、でもせっかく転生したのにただ不幸のまま死ぬのなんて嫌だ、こうなったらゲームの知識でも前世の記憶でも何でも使っていきのびてやる。

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