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俺の過去は不安定  作者: デンセン
中学生編
75/85

新入部員はロングスカート

続きがあるので短いです。

 純先輩から告白された。あれが子供が憧れで言ったものではないことぐらいはわかる。だから俺は純先輩を受け入れた。

 同情心とかはない。ちゃんと自分に純先輩に恋心を確認した上でだ。


 そして俺が他にも女性がいることも伝えた。嫌われるのは覚悟の上だ。これから女性が増えていっても聞いていくしかないことだ。

 純先輩は普通に受け入れた。というより瞳さんと優子さんのことを話したら是非とも入れろと言われたよ。え~この子の倫理観どうなっているの?ハーレムはもしかして仲良しの集まりとか勘違いしてないか。少し不安だ。


 まあその後も純先輩は純先輩のままだった。少し接触が増えたぐらいか。ツンな人格の純先輩が少しデレたのは少し嬉しい誤算だ。


 部活の紹介の日から一週間、20名ほどの一年生が手芸部に入ってくれた。


「はい今日もちゃんと部活動しましょうね」

「「「はーい久下先輩♡」」」


 俺が声を掛けるとキャピジャピした声が返ってくる。

 副部長と呼べと言っているんだがな。


 20名以上になったので元の手芸部の横の教室を開放してもらった。ショタ奴隷が渋ったがそうかからないと説得して貸してもらう。


「久下先輩ここがわかりませ~ん♡」

「はいそこはですね」

「あ~ん久下先輩こっちの縫い方はどうすんですか♡」

「そこは違う縫い方ですね」


 何をしているかって指導しているんだよ?♡が飛んでいるね知らないよ。俺は教えるだけだ。

 入部した大半が俺目当てで入った連中だ。教えを乞うているようで同じ個所を何回も聞いてくる。

 ええ教えてやるよ。それが先輩の役目だからね。


 大人しい子達は純先輩が教えている。最初は不安だったが口数は少ないながら的確に指導している。瞳さんと優子さん、その上の先輩達が純先輩に教えてきたのをさらに下に純先輩が伝えているのだろう。うんうん、いい光景だ。これが次の世代、次の世代に伝わってほしい。


「久下先輩~♡」

「はいはい」


 こっちもどうにかしないとな。


「はいこれで今日の部活動は終了です。お疲れ様でした」

「「「お疲れ様で~す♡」」」

「「お疲れ様でした」」


 二種類の挨拶ともに新入部員達は帰っていく。最初の頃は♡の方が俺にちょっかい出してきてウザかったが、先輩は後片付けがあると言って帰らせた。


「貴光あの子」


 クイクイと俺の服を引っ張る純先輩。

 純先輩が指差す先には一人の女子生徒が熱心に刺繍をしていた。


「阿久津さん、部活終わりましたよ」

「はっ、へ、あ、すいませんっス」


 俺が声を掛けると驚き慌て礼をしてくれた。

 新入生の一人の阿久津さん。

 手芸は初めてで教室のすみでいつも一人で基本の刺繍の縫い方をしている。彼女には同級生達は誰も近づかない。最初は純先輩も近づかなかった。理由は単純に怖いからだ。


 阿久津さんの恰好は古き良き時代の不良女子、ロングスカートを穿いた女の子なのだ。メイクもしているのか少しきつめの目にしている。


 部活の間はほぼボッチ。最初入ってきた時には俺も驚いた。後二、三年でギャルに駆逐される服装の女子が手芸部に入部したいときたのだ。何か裏があるのかと探った。俺を見るたびに最初は顔を赤くしていたから部活の紹介のときに見て入って来たのは間違いなかった。

 けれどその部活動に対する姿勢は真面目で、俺のにわかファンは基本に飽きてすぐに好き勝手し始めたが阿久津さんは教えられたこと一つ一つ習得していった。決して上手くはないが外見とは違い真面目な子である。


 ただ部員に友達がいないので集中していると誰にも声を掛けられずに居残ってしまう事が多かった。


「阿久津一緒にお茶飲む」

「い、いいんすか!?」


 俺がにわかファンの間を縫って阿久津さんに教えていたのだが、俺を見ていて危険はないと判断した純先輩も教え始めた。


「真面目に集中して部活動したご褒美だと思って飲んでいきな。飲むまで純先輩は離してくれないから」

「う、うすっ」


 阿久津さん戸惑いながらも純先輩に連れられていつもの部室に移動する。


「適当に座っていいから」

「うっす」


 所在投げにいる阿久津さんにイスを勧め、お茶を用意する。お茶のセットは去年から俺が持ち込んだ。純先輩には好評で、たまにみやことソフィもやって来て飲んでいく。


「はいどうぞ。男の淹れたのだから味は保証しないけど」

「い、いえありがとうございますっ」


 不良の恰好なのに丁寧な阿久津さん。


「貴光貴光」


 純先輩が俺に早く座れと催促してくる。


「はいはい」


 阿久津さん前にある椅子に半胡坐で座ると、純先輩は俺の胡坐部分に座った。いつもの態勢が完成される。


 ムフー


 純先輩も満足そうだ。


「あの・・・お二人は付き合っているんすか?」


 阿久津さんがこちらをチラチラ見ながら聞いてきた。まあ気にはなるよな。


「うんそう」

「そうすっか・・・」


 純先輩がこたえ、あからさまに肩が落ちる阿久津さん。

 ごめんね。でもまだ中学一年生だから新しい恋もあるさ。ショタ会長に性癖を歪められた子に比べたら未来があるよ。


「他にもみやこやソフィ、瞳先輩に優子先輩がいる」

「ちょおおぉぉっ!」


 なんてことを言うのこのニャンコ先輩はっ!


「知らないだけでもっといるかも」

「・・・」


 するどいなこのニャンコ。


「頑張れ阿久津」

「はいッス!」


 いやいや頑張らなくていいからね。なに応援しているの。

 外見不良だけど真面目な女の子なんだからこっちに引き込まない!


不良っぽいけどまともそうな女の子が入ってきましたーっ!この複雑怪奇なヒロイン達の中で生き残れるか!

まあメインヒロイン二人より書きやすそうですが(;・ω・)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 不良系真面目っ娘…だと…?! [気になる点] こういう娘って家事スキル高いとかが定番だけど、どうかな(?_?) [一言] 祝え(*`Д´)ノ!!! 新たなメインヒロインの誕生を!
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