閑話 江田純
いつの間にか十万文字突破!Σ(´□`;)
私江田純、大人の女性。
ムフー
本当は違う。まだ中学二年生。
私は小っちゃい、いまだに小学生に間違われる。
バスは意地でも大人料金で払っている。映画は高いから子供料金だ。少し悔しい。
学校では友達が一人もいない。
いつからだっただろう同級生との身長の差が開いてきた。
その頃にイジメられた。おかげで話し方が少しおかしくなる。
また仲良くなろうといわれたけど拒否した。なんか嫌だったからだ。
一年生の時に強制的に部活に入部しないといけなくなった。
私がどれだけ走るので屈辱を受けたと思う!運動なんて大嫌い。
調べたら文系は手芸部しかなかった。あとで幽霊部員用の部があったのを知った。友達がいないのにわかるか。
手芸部の先輩は優しかった。
みんなが私を構ってくれる、子供の様にだけど。
手芸をしたことが無かった私は当時の部長に刺繍を習った。
猫だったのに完成すると馬になった。不思議だ。
でも三年生は受験の為に次第に来なくなっていった。
少し寂しくなる。
二年生の先輩が三年生になり部長と副部長になった。二人とも良い人だ。子供扱いするけど。
私は学校に勉強ではなく部活の為にやって来ている。成績は怒られないくらいに平均は取っているから大丈夫だ。
ある日ドアを挟んで部長と副部長の話が聞こえてきた。
来年には手芸部は廃部になることが決定したと。
原因は部員不足。最低人数五名を下回っていたのに研究会に落ちなかったのは最後の一年の温情だったらしい。
私はそれからしばらく手芸部に行かなかった。
部員が増えれば部は存続できる。
頑張ろうとした。が私は一人も友達がいない。最初から頓挫してしまった。
落ち込む私は校舎裏の猫に会いに行く。最近の唯一の癒しだ。
だが先客がいた。
光に当たると赤く見える髪に女っぽい顔、ただちょっと黒い。そんな男子生徒がヤンキー座りで猫を可愛がっていた。
「ふふふ、ここかここがいいのか?」
「お尻が上がっているぞ。そんなに触ってほしいんだな」
「次はお腹か、足の付け根も気持ちいいだろう」
猫相手に話しかけている。
絶対ボッチだ。私にはわかるのだ。私もボッチだからだ。
隠れていたのにバレた。大人しく近寄る。
彼は一年生の久下貴光。
貴光はなかなかの猫好きだった。
いろんな遊び道具やエサを学ランから取り出す魔法使いだった。面白いから友達になる。久しぶりの友達だ。
ある日、貴光がベンチで黄昏ていた。
話しを聞くと運動部に入ろうとしたら全部入れなかったらしい。
その時私に閃きが起きる。
貴光を手芸部入部させるのだ。そうすれば貴光がいて楽しいし手芸部も存続できる。
すぐに手芸部に連れて行った。
新入部員の貴光を紹介したとこで興奮していた私は急な眠気に誘われ眠る。
起きたときには貴光は入部してくれた。なんかボロボロだけど貴光大丈夫?
また手芸部が楽しくなった。
貴光はおしゃべりだ。男の人が苦手な部長も副部長も楽しそうだ。
私の座椅子にもなってくれる。
ずっとこのままならいい。
でも駄目だった。
「来年には手芸部は廃部になります」
部長が貴光に言った。
「それは俺が入部しても駄目ですか」
「はい。最低人数の五名になっても許可はでないそうです」
「それは容赦ないですね」
「結果がでない。部員は年々減少する部は一時的に増えても駄目といわれました」
それじゃ私の好きな場所はどうやっても無くなるの。
座っていた貴光のズボンを握りしめてしまった。
「純先輩?」
後ろから貴光が呼ぶが私の頭の中はグチャグチャだ。
なぜか視界がぼやける。
「純先輩」
もう一度呼ばれた。
「どうしてほしいですか?」
もうどうにもならないのに貴光はなにかしくれるみたい。
「手芸部が続いてほしい」
「それは純先輩が卒業するまでですか。それなら簡単ですよ」
貴光はなんでもできる魔法使いみたいだ。
「ちがう。ずっとずっと続いてほしい。私みたいな子が楽しく学校に来れるように」
ポロポロ涙が流れる。目の前にいる部長も副部長も泣いている。
「あーそれは難しいですね。手芸部は今のままではいられないかもしれません」
「いい、それは後に入る子達がどうにかする」
「おおう放り投げですね。純先輩もやるな」
「私は先輩」
「じゃあ後輩の俺が何とかしましょう。でも無報酬労働は嫌なので純先輩に何かしてもらいますね」
「どんとこい」
私は大人の女性だ身も心も捧げてやろう。
ムフー
フラグが立った♪フラグが立った♪( ´∀`)
チクショウ!可愛いじゃねえか純先輩!(*´ω`*)
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