貴光は進化しました
もの凄く異様な異様な食事風景でした。
座敷のテーブルで中学生男子、正統派黒髪超美少女、金髪碧眼超美少女、ゴスロリ美少女が無言でそうめんを食べているのだ。
今は冷たい麦茶を飲んでいる。
母は何か勘が働いたのかクーラーのある居間に引き籠った。まあ聞かれたくないこともあるので良かったのかもしれない。
「あらためて二人ともおかえり。海外では見て回ったんだろう?いろいろと聞かせ・・・」
「まって、その前にこっちが聞きたいことがあるよ」
『そうよ』
海外の出来事を聞いて場を和ませようとしたら言葉の途中で却下された。
しかも俺の方に聞きたいことがあるらしい。えー別に何もなかったけどな。少し会社の規模を大きくしようとしただけだし。・・・うん、やましいことはない!
『まずタカ、あなたいったいどうしたの?』
「え?別にどうもしないよ」
ソフィが心配そうに見てくる
何も変わってないよ?ボク友人の代わりに頑張って会社の経営を頑張っていただけですよ。あー思い出したらムカついてきた。でも今頃やつは会社で悲鳴を上げているだろう。ククッ俺に押し付けた罰だ。悪いことはしていない、むしろいい方向に持っていったのだ。あとで感謝されに行こう。
「私達たか君を見て驚いたんだよ」
「???なにが?」
ますますわからない。
「『その真っ黒に日焼けしてタンクトップ姿はいったいどうしたの!』」
みやことソフィが叫んだ。
ああ!そうか忘れてたよ。しばらくおなじ格好だから知っているものとして会っていた。
今の俺の姿は全身が小麦色に日焼けしている。白のタンクトップに下は和柄のハーフパンツ。髪は後ろで束ねている。
好きだったシルバーアクセサリーをリング、ブレスレット、ネックレス、ウォレットと揃えて付けていた。
完全に未来のやんちゃな男性の恰好をしている。
夏の間だけモデルをしてみると言ったら、二学期になる前には戻せで終わった両親は凄いと思う。
「いや似合ってないかな?」
未来で見たモデルが片膝を立て、髪を掻き上げる動きをしてみた。
「に、似合ってる」
『か、格好いいと思うわ』
二人は顔を真っ赤にして顔を反らす。
璃子ちゃんもニコニコ笑顔で拍手してくれた。
よっしゃあ!未来の私の時にタンクトップでいたら、友達の姉に貧相なブルー〇リーと言われたのを払しょくできたぞ!
今の俺は細マッチョだ。しかもまだまだ成長期だ。顔はどうにもならんが体格だけは格好良くしてやる。
ちなみにモデルをするというのは間違っていない。ただし会社の上層部の男共も巻き添えにした。
子供だけにやらせるの?お前らもやれよ。人体改造してやるから、ハゲイケメンモデルに無駄筋肉を削ぎ落した彫像モデルに、スーツが似合うふっくらモデルにしてやるから。部長達も改造だからな、渋めおっさんモデルにしてやるよ。
え?そんなことないよう。合コンのときに俺がやらかすまで放置してたことを恨んでなかいないよう。
ただ中学生の俺に女性との間を取り持たせようとしたその性根が今さら気にくわなくなっただけだよう。
専務には許可を貰ってんだ!大人しくモデルをしやがれぇ!
と多少揉めたが隠れ蓑を大量に用意してモデルしたのである。雑誌には載ったが大勢の中に埋もれて俺とはわかるまい。しかも今までは肌は色白だったし、シックな感じで服をまとめていたので同一人物とわかる人は少ないだろう。
少しだけ試してみたのだ。
俺が本気を出したらどのくらい世の中に影響がでるのか。
結果は大したことはなかった。専務に聞いたら雑誌の部数はあまり伸びなかったそうだ。
ガッカリもしたがホッとしたところもある。
凡人がいくら未来を知っても世界には影響がでないことに。
だからこれからは未来知識の制限を取っ払うだけでなく俺自身も本気で動くと決めたのだ。
今の姿?一度はやんちゃしてみたいじゃないですか。ちゃんと二学期には戻るよ。
「貴お兄ちゃん貴お兄ちゃん」
おや、璃子ちゃん何か用かな?
「お姉ちゃん達が貴お兄ちゃんにあてられて今にも倒れそうです」
おおう!二人が顔真っ赤でフラフラしている。冷やせ冷やせー!
今さらみやことソフィのキャラが定まっていないことに気づきました(;´д`)
ショーリさん、ときわさん、魔女王はちゃんと個性があるのに・・・orz
貴光は顔は悪くありません。本人は気づいていないだけです。
世の中に影響はでないと思ってますが、すでに技術は一年ほど早まってます。
後編を書かないと。




