俺、主人公ですよね?メインヒロインがいないのですが
恐怖の飯テロを起こして社員の体重を数キロ増やした張本人です。
ときわさん以外を胴回りピッチリにして大変満足した。
そっと食堂に周囲には見えないように体重計を置いたんですよ。聞こえてくる阿鼻叫喚、自分が太ったかなと思った時に体重計があると乗りたくなるんだよな。
ああ、悲鳴が俺の心を癒してくれた。
服飾と美容の社員からはハサミとこん棒みたいな美容器具を持って追い回されたよ。
甘い!甘すぎる!こっちは中学一年の鍛えた体を持つ男の子だぞ!ちょっと太めになった成人女性に追いつかれるものかぁ!
何人かいい声がいたので歌でも歌ってみないかな。難しくて歌えない曲があるんだよな今度歌ってもらおう。
ときわさん、あなたは誰よりも食べてましたよね。どうすればそのわがままボディを維持できるのですか?え、見せてあげようか?NOぅ!
セクハラ発言したお詫びにほうじ茶タピオカミルクティーをあげます。ついでにほろ苦ティラミスもどうですか。
ほうじ茶にミルクティーで茶が二つ入るのはおかしいと思うのはおっさんの考えなのかなぁ。
おや?太めになって俺から無理矢理ダイエットメニューを聞き出した女性社員さん達どうかしましたか?ダイエットメニューでも食べ過ぎると意味ないですよ。あと有酸素運動で筋肉付けないとすぐにリバウンドしますからね。
この二つを作れと。
太りますよ?カロリーお化けですよ?いいんですね。
どうしてにじり寄ってくるんです。専務が先頭じゃないか!
え、社訓が退かぬ!媚びぬ、省みぬ!だから。誰だよそんな社訓にしたの。
俺だった!
「というわけでしばらく匿ってください」
「何やってんだボン」
あのままだとずっとデザートを作るはめになるので倉庫に逃亡してきた。
あー好きな物に囲まれての麦茶は美味しいな。
「彼女二人は帰ってきたんだろう?相手してやれよ」
おやっさんが呆れている。
「いやそれがあの馬鹿がやらかして二人はいまアメリカに行ってます」
「はあ?」
おやっさんが首を傾げた。
俺が傾げたいくらいだよ。
旅行から帰ってくるなと思ったら、母達と璃子ちゃんだけだった。友人とみやことソフィはそのままアメリカに行ったそうだ。
璃子ちゃんから聞き出した情報では、俺に見合う女になるのはどうしたらいいか母達に相談したらしい。そこで二人に娘同然に接してきた友人がやる気を出した、出し過ぎた。
しばらく会わないでどれだけ二人が大切かを俺に思い知らさせて、その間に女の魅力を引き出す作戦らしい。
璃子ちゃんに聞かれた時点で半分は潰れたけどな。
「ふふっその間に取られるとか考えなかったんですかねお姉ちゃん達は」
怖っ怖すぎるよ璃子ちゃん!
「アメリカなんて心配じゃねえのかよ」
「友人がいますし大丈夫でしょう。ソフィは久しぶりの帰郷だし、みやこもソフィといたおかげで英語は話せますから。たまには同性で遊ぶのも青春かと」
一人男がいるけどな。
「そういうところはボンは冷めてるよな」
「中身はおっさんですから」
おやっさんははいはいと聞き流す。長年の付き合いだろうけど信じるのには無理があるもんな。
しかし、どうしたものだろうメインヒロインがいない中で物語が進んでいるような気がする。
「坊ちゃん」
うひゃぁ!
考え込んでいると耳元で囁かれた。ついでに背中にやわこいものが二つ押し付けられている!
「ど、どうしましたかショーリさん?」
「いえ悩んでいるようでしたから単車でドライブでも行きませんか。どれでもいいですよ」
「え、マジ!?KATANAもZⅡでも?」
「ええ整備は完璧に仕上げてますから」
イヤッフゥー♪どれにしようかな。ここはGS400か?無理言ってファイアパターン仕様にしてもらったんだよな。ショーリさんが渋ったので、あと三台予備を買った。
だって免許取ったら愛車にするつもりだから!
憧れの漫画の主人公の単車だよ。もう乗るしかないだろう!
「よし!試運転でGS400でお願いします!」
そうと決まれば着替えないとな更衣室更衣室♪
「ショーリよぉ。お前が正妻でいいんじゃないか?」
「だめよおじいちゃん。私はここで貴光君の癒しになれればいいの」
なんか聞こえた気がしたけど今はドライブだ!
ヤバいメインヒロインがいなくなった・・・(;´Д`)
魔王が・・・貴光が報復の魔王様だった!
じゃあ璃子ちゃんは・・・魔女王?
魔女王が攻勢に出るぞー!
ショーリさんヤベえ。(;・∀・)
ときわさん餌付けされてるよ!




