感動の卒業式!になるのか?
さあ!まともに卒業式を終えることができるか!
今日は卒業式だ!
母、校長、教頭、香山先生にどうか卒業式は大人しくしてくれと懇願された。
なぜだ!まだなにかしようとは言っていないだろう。
ただ友人に頼んで花火を数発打ち揚げてもらおうかなと思っていただけだ。よく考えたら日中なので見れないということに気付いて頓挫したが。
だから卒業式らしくヤンキーが校庭で車とバイク吹かす光景が見るので、俺のコレクションで実行しようとしたら、おやっさんに正座で説教食らった。
その後、ショーリさんに抱きしめられて慰められたが。うん柔らかかったねー。
卒業式でなにもしないから、香山先生への感謝会で少しだけ頑張ったんですよ。未来で卒業式で歌う曲をメドレーにして合唱バージョンにして、一時的にクラスメイトを洗の・・・ゲフンゲフンして頑張ったんですよ。
ついでに中学の先生と結婚すると聞いたので友人経由で結婚式で着る色打掛を金額の十倍ぐらいするのに変更したんですよ。バレてはいないと思うけど。
「あんなに言ったのに貴久君は問題を起こすのかな」
卒業式の朝、香山先生がお怒りだ。
今日はスーツ姿が決まってますね。いつもオロオロしている姿しか見てないから新鮮です。
「いやいや、今日は約束通り何もしてませんよ」
心外な約束は守ります。納得いかなかったら破るけど。
「まずその服装はなにかな」
「あ、これですか友人がお祝いにプレゼントしてくれたんですよ。似合ってます?」
今日の俺は三つ揃えの黒のスーツだ。その上に羽織風のコートを着ている。
自分でデザインした自慢の一品だ。まだ成長しているから今日だけの服だがな!
「どう見ても子供服に使う生地には見えないんだけど・・・。じゃあ、君と腕を組んでいる二人は?」
「え?可愛いでしょう。それ以外になにがあると」
「そうですよ先生、たか君がお願いして友人さんに作ってもらったんです」
「センセイもアタマがかたいわね」
俺と腕を組んでいる二人、みやことソフィがネーと二人で顔を合わせる。
二人の姿は卒業式の定番である袴姿だ。
俺が作らせたんだが、金に糸目を付けぬと言ったら、友人の経営する会社のデザインの連中が暴走した。反物の金額だけで高級車が余裕で買えたよ・・・。なにあれ、金持ちの結婚式とかに使う奴だったんじゃないの。え、俺が結婚するときはもっと凄いのを作る。俺が言うのもなんだけど頭おかしいよお前ら!さっさと普段の仕事に戻れ!
というわけ二人が着る袴はすごいことになった。
みやこは紫紺の袴に、上はおとなしめの着物なのだがよく見ると白い部分にも細やかな技法がされていた。ポニテの髪にも綺麗な髪留めがしてある。髪留めだけは死守して持って来て帰ってきてくださいと言われている。いったい幾らでレンタルしたんだこの髪留め!
純日本美人のみやこの清楚な雰囲気を何倍にも増幅する袴着だった。
ソフィの方は赤の袴に、着物は金糸銀糸も使った豪華な物になっていた。普通ならちぐはぐになりそうなところをその美貌で乗りこなしている。おそらくソフィ以外が着たら下品になってしまうだろ。髪留めは袴に合わせた大きな赤のリボンだ。
清楚のみやこにの濃艶のソフィ。
どうだ!これが小学生最後の傑作品だ。
おや~、どこかしらんがテレビ局が数局きているな。残念ながら許可を取っていないのはアウトだ。俺が雇ったボディーガードに連れられて弁護士の所に行ってくれ。ボディーガードは海外から専門家を呼んで鍛えたから有能だぞ、俺も改造計画に手を貸したし。
専門家のおっちゃんが、俺の技術を取り入れていいかと聞いてきたから、面白そうなので洗の・・・ゲフンゲフン技術を合わせたのを教えてあげた。海外でターミ〇ーターみたいなボディーガードが増えるだろうな・・・。いつか見に行こう!革ジャン革パンでグラサン掛けてもらって切り詰めたショットガンを持ってもらおう。
「また意識が飛んでるよたか君」
「ほらモドってきて」
「はっ!」
みやことソフィの声で現実に戻ってくる。
いかんいかん最近、妄想が激しくなっている気がするな。
「ああ、まあ可愛い女の子を着飾るのは男の役目です」
「自分達がどれだけ目立っているのか理解していない・・・」
香山先生、顔をしかめると皺が増え・・・後でエステのチケットと美容液を渡そう。
「じゃあ!あれは君のせいだよね!」
香山先生が指差すのは一緒に卒業する同級生達だ。
「いえいえ、それこそ俺は何もしてませんよ。自主的にしているんじゃないですか」
あ、香山先生が崩れ落ちた。
まあ俺のせいにしたいよね。
だって卒業生全員が学芸会の時の衣装を着ているんだもの!
特注で作ったから他の人が着られないのでそのままみんなに贈呈したのだが、まさか卒業式に全員着てくるとは思わなかった。
まあ服としてはかなり良い物なんだよね、あの衣装。一着男子は数万円で女子の方は凝りまくっているので十数万円。下手なドレスや着物をレンタルするよりいいのかもしれない。
Orz状態の香山先生の肩に優しく手を置く。
「あきらめましょう。俺が原因ですが、みんなが自分で選んだんです」
「君が原因じゃないですかぁぁあ!」
むなしい叫びが響いた。
「あーこれで小学生生活は終わりか」
先ほど小学生での活動は全て終わった。
卒業式?普通です普通。母に怒られたくないし、下手すると滅多に怒らない父が出てくる可能性があるからね。両親に止められたなら俺は大人しくします。
生徒、教師、保護者が期待する目で見てたからやっちゃおうかなと思ったけどなんとか抑えた。
「たか君」
『タカ』
みやことソフィが真剣な顔で声をかけてきた。
「私達の気持ちに気付いてるよね」
まああそこまでアプローチされたらな。
『故意に気付かないふりをしているでしょう』
まだ未来の私にはいろんなトラウマがあるのだ。恋愛はかなりのトラウマを抱えている。だから二人の好意はスルーしてきた。
自分にはそんな資格はないから。
どんなに頭が良くなっても、肉体を鍛えても、大金持ちになろうとも未来の私の罪は無くならない。
そんな男に彼女達にはふさわしくないのだ。
このままうやむやにして逃げ続ける。みやことソフィが俺を諦め他の男と幸せになるまで。
だからいつも通りに引っ掻き回そうとニヘラ笑いをしようとした。
「たか君逃げないで」
みやこに右手を掴まれる。
『逃げないでよタカ』
ソフィに左手を捕まえられた。
「私はたか君に出会ってからずっと幸せだったよ」
それは俺がみやこの過去を知っていたから。
『私はタカに出会えてなかったら不幸だったわ』
いいや、ソフィは一人でも立ち直れたさ。
「『だから』」
言語が違うのに二人は同じ意味を言っていた。
「私がこれからたか君を幸せにしてあげる」
『私がタカをずっと幸せにしてあげるわ』
俺には予想外の告白だった。
驚きすぎて心臓が数秒止まったかもしれない。
「・・・俺は幸せにされるの?」
「幸せにしてくれた分幸せにしてあげる」
『幸せにした分幸せを返してね』
「うわー循環型ですか」
そうか愛は与えて返ってきて、またそれを返すものか。
未来の私よ。そんな簡単なこともわかっていなかったな。
「よし!これからも色々とやらかしていくけど、みやことソフィは付いて来てくれるか?」
「すっと一緒だよ!」
『もちろんよ!』
あっはっはっな今日はなんて最高の日なんだろう。
俺達は手を繋ぎながら、小学生最後の校門をくぐるために歩き始めた。
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・・・・・・
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「貴お兄ちゃん」
校門前に璃子ちゃんが立っていた。
満面の笑顔で
「ご卒業おめでとうございます」
友人の所でモデルしているのでこの時代にはない服を完璧に着こなして
「ん~、顔色が良くなってますね。ああトラウマがお姉ちゃんたちのおかげで軽減しましたか」
璃子ちゃんが近づいてくる。
「先を越されちゃいましたね」
みやことソフィの手の握る力が強くなる。
「でも私は諦めませんよ」
璃子ちゃんが正面から俺を抱きしめた。
「ねえ貴お兄ちゃん♪」
この話の本当のタイトルは魔王様(璃子ちゃん)からは逃げられないでした!(´・ω・`)
みやことソフィ・・・ようやく貴久が受け入れようとしてくれたのに、魔王様が全て持っていく・・・(;´Д`)
中学生編で頑張れ!でも、三年生のときには魔王様が入学してくるぞ!( ´∀`)
璃子ちゃん・・・ちょっと出のサブキャラだったはずなのに、どうしてこんな子に(´;ω;`)
これで小学生編は終わりです。
閑話でも書いてから中学生編にいこうかな?
でも書き始めるまで何も考えない筆者なのでどんな風になるかは未来の筆者次第!頑張れ未来の筆者よ!(*´∀`)




