今後
勝凛 「申し訳ございません。先ほどはいくつか嘘をつかせていただきました」
弥太朗「そうなの?」
勝凛 「はい。先ほど里には70名ほどしかいないといいましたが、本当は200名ほどおります。」
弥太朗「なぜ嘘をついた。そして本当のことを言った」
勝凛 「雇い主にうそをついてると、面倒なことになりそうなので」
弥太朗「なるほど。200もいるなら、利益の割合を増やそう。俺への利益は、1割でいい。」
勝凛 「いいえ。利益を増やさなくてもいいです。代わりに、雇うのではなく、召し抱えていただきたく思います。
弥太朗「よかろう。俺がいつか土地をもらえたら、そなたらにくれてやろう。」
勝凛 「ありがとうございます」
弥太朗「何かに書いた方がよろしいか」
勝凛 「いいえ。かまいません。もしも契約違反があれば、その時はあなた様を地の果てまで追うだけでございます。」
弥太朗「忍びに一生追われるなど怖くてできないな。何か書くものをまらえないか。手始めに作ってもらいたいものがある」
この戦国時代で売れそうなのは、武器とか作れたら、それこそ売れそうだけど、そんな知識ないし、作れそうなのは、石鹸、酒、醤油、調味料、あとは、歴史の教科書に書いてた、何とかこきやどっかの地名の鍬、かな
勝凛 「こちらにございまysts弥太朗「ありがと。うんと、まず
〜〜〜
あれから二刻半(5時間くらい)たった。
調大変だった。正直ここまで説明するのに時間がかかるとは思ってなかった。
次からはもう少し事前に準備してからしていこう
勝凛 「では、このおかき、石鹸、酒、穂先から籾を取り出すための道具と鍬を作っていきたいと思います」
弥太朗「よろしく。あ、あと長尾為景様と話すことはできないかな」
勝凛 「では、私の伝手を使います」
弥太朗「いいのか」
勝凛 「かまいません。長尾家には、私たちを利用しているものもいます。あと、こちらを使いください。」
渡されたのは杖と僧服だった。
弥太朗「これは」
勝凛 「信濃は、少々野党などが多いいため、このような服を着ていかれた方がよろしいかと。その杖は仕込み刀です。」
弥太朗「へ~。ありがとう」
勝凛 「これでは我々は失礼いたします。これからは、殿の周りに何人か手のものがおりますゆえ、何か困ったらください」
弥太朗「ありがと」
音もたてずにいなくなってしまった。
まあ、1つの目的も達したし、信濃に行くか。
この後僧服に着替えるのに時間がかかった
会談の翌日 里付近
燕凛 「父上よろしかったのですか」
勝凛 「おぬしは不満か」
燕凛 「いええ。父上にしては珍しい判断だと思いまして。それも、まだ10歳くらいの子供に里の運命のすべてをかけて。」
勝凛 「おぬしも見ていただろう。あのような年で、自分から剣を受け、相手の剣を奪うなど、誰でもできるような判断ではない。ついでに、あのような発想ができるものも少ないだろう」
燕凛 「確かに。初めて見るものが多かったですね。商品として売れるようになれば、確かに儲かりましょう。しかし、他のものがよいというでしょうか。」
勝凛 「そこはおぬしの役目だろう」
燕凛 「わかりました」
勝凛 「里の主要なものをあつめよ」