殺し屋
1523年 5月 春日山城周辺
弥太郎 「おやきはいりませんか。1つ5文。1ついかがですか。」
町民A 「それ3つ買わせてくれ」
弥太郎 「ありがとうございます」
おやきは、本当によく売れる。
いや~本当に良かった。まだ、信濃にもはいいてないのに、事前に作ってきた、おやきのほとんどが売れてしまった。
十分な、金も得られたし、もう売らなくてもいい気がするけど、まあ今後のことを考えると、もう少し作った方がいいかな。どっかの店に台所でも借りるか。
城下町の一番端っこの店から台所を借りようと思って、
弥太郎 「すいません。誰かいませんか」
中から、やさしそうな白髪交じりの老人が出てきた。
老人 「どうしたんだ。坊や。」
弥太郎 「台所を借りたいのですがかれられませんか。」
老人 「ええぞ」
弥太郎 「ありがとうございます」
中に入ると、そこには、ほとんど使われてないようなきれいな台所があった。
老人 「ここを使いなさい」
弥太郎 「ありがとうございます」
50個ほどのおやきができたころ。
もう周りが暗くなりだしてきていた。
周りからはほとんど物音がせず、静かだった。しかし、町中では、嗅いだはいけないようなにおいがしてきた。
何のにおいだろうか。
まあ、面倒事には首を突っ込みたくもないし、触らぬ神にたたりなしともいうから、ここは礼を言って宿に泊まろうと思って、元来た道を戻ろうとしたら
若い女性 「ぎゃ~」
「バタ」
ふー2階から、誰かが襲われて死んだような音が聞こえてきた。
階段を忍び足で登って行った。緊急時用の短刀を持ってきてよかった。
それを構えながら進みちょうど角を曲がろうとしたとき、先ほどの老人の顔に似た、20代くらいの男が、刺しにきた。
やばい。本能で感じた。もう横にそれて回避するのは無理。なら、
左手を相手の刀に向けて、前に出した。
「グサッ」
そのあとすぐに、峰を抑えて、力いっぱいひっぱった。
良かった。相手の刀を奪うことができた。ついでにこれには、毒が塗られてなっかた。
「チッ」
舌打ちが聞こえてきた。
奥から先ほどの老人が出てきた。
老人 「先ほどの坊やか。もう、珍妙なものは作り終わったのかの」
弥太郎 「はい。おかげさまで商売道具を作ることができました。」
屈託のないいい笑顔で言ってやった
老人 「殺すのが一番かの~」
弥太郎 「あなたたちは忍びのものですか」
老人 「うむ
そうだと言ってどうする
状況は災厄だと思うのだが」
弥太郎 「私に仕えてくれませんか」