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越後の忠臣  作者: のらねこ
第三章
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生地の戦いpart2

黒部川付近 柿崎景家

長重「本当にこんなことするんですか」


景家「しろ、て言われたんだから仕方ないだろう」


幸助「もし本隊が決戦をして負けてたら、そのままこの軍も負けますよ」


景家「わかってる。だから俺らはこんなに走ってるんだろう」

そう。うちの部隊だけ独立部隊して扱われ、若栗から生地だ。

なんでそんな、損な立ち回りをしなきゃいけないんだ

作戦は簡単だ。本隊が新保隊と衝突しているところを、俺の部隊が横に差し込む。

簡単だが、うちの機動力にかかってる


景家『さっさと走れ、今日の夜までに若栗を抜けて、近くの林に隠れなきゃいけないんだ』


兵たち『うぉー』

兵たちも大変だな


燕凛「殿、失礼します。報告に参りました」


景家「何だ」


燕凛「殿のいう通り、氷見衆並び倶利伽羅衆が長尾に味方すると約束させました」


景家「うむ。大儀であった。燕凛、本願寺と新保に動きはあるか」


燕凛「特にありません」


景家「何よりよ。本願寺の動向を見張ってよけ」


燕凛「御意」

今回の新保攻め、新保単体なら難しくない。能登は長尾派だから動かない。問題は本願寺だ。

長尾の無碍光衆禁止令で、一向宗との仲は最悪だ。本願寺が動くとどうなるか分かったものじゃない。

せっかくまとまった、越後上杉との和議すら破綻しかねない


政助「お頭、ようやく目的地が見えてきましたよ」


景家「予定道理、すぐに林に入って姿を隠せ。明日の日の出とともに戦が始まる」


~~~~

新保勢本陣 寺島職定 朝


職定「すぐに水越勝重に左翼に回るように指示しろ」

最悪だ。長尾が来るまではわかっていた。事前に考えていたように黒部川付に陣を敷いていた。長尾の方が兵も多いいから正々堂々と戦うと思っていた。なのに日の出とともに一気に攻めてきた


伝令兵「伝令、水越殿からで、左翼がもたないから援軍をとのことです」


職定「仕方がない、後詰めの部隊を左翼に回せ」


伝令兵「右翼の長尾勢の勢いが失せてきました」


職定「本当か、すぐに左翼に部隊を回すように指示をしろ」

どうにか前線を維持できるようになってきた。

流石の100錬磨の長尾為景もこれまでか。


職定「右翼をつぶしたらそのまま為景の首をとるぞ」


兵「おー」

この戦勝ったぞ


職定「われらも前線にでて、長尾をつぶすぞ」


伝令兵「伝令、緊急事態です」


職定「なんだ、左翼を破ったのか」


伝令兵「先ほど、右翼にいきなり新手の長尾隊が現れました


職定「新手が現れただけか。問題あるまい」


伝令「右翼の第一戦線は完全に崩壊しました」


職定「なら、さっき左翼に回した部隊を」


伝令B「左翼に長尾の後詰めが到着し、左翼が押されています」


職定「やってられるか」


兵A「まもれ。ここを何としても守れ」

もう近くに敵が来ているのか


職定「わし自ら相手をしてやる」


兵B「なりません。お逃げください。ここは我々が死守をするゆえ」


柿崎景家「われこそ、長尾家家臣、柿崎景家なり。寺島職定の首頂戴する

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