三分一原の戦いpart 1
殿三分一橋付近
上条定憲「これより最後の軍議をはじめる」
『は』
ようやくだ。これで上杉家をつぶせて、越後の平定がなる
上条「では、我々は、魚鱗の陣を組む。先方は」
先鋒はしたくない。武士の誉れとか言われるけど、今回は裏切るんだ。こちらの被害は出したくない
上条「では、吉江宗信殿に任せたいのだが」
吉江「ありがたき幸せ。この吉江必ずや為景の首をとって参りましょう」
上条「後詰めには・・・」
定家「わたくしめにお任せください。初陣ですが、必ずや敵将の首を上げて見せましょう」
本気だ。この上条の首を必ずやとってやる
上条「おお。定家殿がやってくださいますか。ではお任せいたします」
上条「それでは、必ずや逆臣長尾の首を上げようぞ」
『オゥー』
自分の陣地に戻った。
政助「頭、緊張ですか」
定家「当たり前だ。おぬしらと違って初陣だし、人生を賭けた博打だぞ」
幸助「頭でも緊張するんですね」
長重「そんな話をしている暇はありません」
定家「わかってるさ。ここで勝たないと明日はない」
長重「我々は、後詰めです。勝手な動きをしないように」
定家「では、明日のために、各々方抜かりなく」
伝令兵A「伝令。先ほど先鋒の吉江隊、長尾勢斎藤定信隊と交戦を開始しました」
定家「長重始まったな」
長重「始まりましたね」
定家「どちらが優位に進めている」
伝令兵A「我々が優位に進めております」
伝令兵B「失礼します。長尾隊後退をはじめました」
定家「早いな。何かあったか」
伝令兵B「上条様が2陣を早々に展開しました。おかげで長尾隊は対応が取れていないみたいです」
予想通りか。長尾の部隊が下がり敵を引き付ける。それを追撃していったところを本陣ががら空きになりあとは蹴散らすだけ。
伝令兵C「伝令。長尾勢斎藤隊壊滅」
軒猿「失礼します」
定家「なにかあったか」
軒猿「先ほど、殿の両親並び小雪様を春日山に送り届けたと。それと本陣の旗本隊を動かして本格的な攻撃をはじめると」
本陣からの使者「柿崎定家様はおらっしゃいませんか」
定家「俺が柿崎定家だがどうした」
使者「は。上条様から、後詰めの部隊を動かして長尾の追撃に当たれとのことです」
忍び「失礼します。先ほど・・・もうしわk」
定家「そちらが先だ、どうした」
軒猿「先ほど長尾勢保倉川を越え防衛陣地に到着したとのこと」
本陣からの使者が変な顔をしだした。自分の命の危機を感じてるのかもしれない
定家「ついにか。長重、俺の薙刀をとれ」
今回の戦に備えて一刀、軒猿に作らせた。
刃が、6尺の大薙刀本当にこの長さを扱えるかはわからない。
定家「そうだな、これの名前は」
ネタに走ってみるか
定家「ちゅんちゅん丸となずけよう」
長重「もう少しまともな名前を付けたらどうですか」
周りの者は今にも吹き出しそうだ
定家「戦の最中だ、少しは面白いことをさなければやっていけん」
定家「では、これより我々は長尾為景様に味方する」
その言葉と同時に使者の首をちゅんちゅん丸で切り落とした
定家「賽は投げられた。これより敵本陣に向かい上条定憲の首を上げる。全員遅れるな」