長尾為景2
戻ってまいりました
春日山城
最後の長尾為景との会談
この後は山道を岩が転がっていくように、進んでいく。
歴史の歯車を進めていくしかない
今回も前回同様、狭い部屋に通された。
最近気が付いたが、ここは暗殺しやすい空間なんだろう。
外から剣を突きつけられれば、回避は絶対に間に合わない
長尾為景「ようやく来たか。小僧」
定家「はい。元服し、柿崎定家と名乗っております。計画に関しては9割準備が完了しました」
為景「あとはなんだ」
定家「戦を始めるだけです。あとこちらです」
2枚の書状を出した
1枚は宇佐美定満からの不戦の書状
もう一枚は敵味方の関係
どちらとも読んだあと
為景は笑い出した
為景「ここまで、上杉になびくものがいるのか。わしの元に集まるのは多く見積もっても3000だと。定家なんとかしろ」
この世界では、労働基準法を作るべきだと思う。
まぁ策はあるんだけど
定家「越後上杉は4000程度です。まともにぶつかりあえば、負けるでしょう。なのでこれで兵を雇ってください。」
そういって、10両(日本円で約600万)を出した。
定家「うちが出せる限界です。流石にこれ以上は厳しいです」
為景「おぬし、これほどの大金どうした」
定家「商人を通して、稼ぎました」
嘘だ。軒猿の稼いだお金だ。それにまだ蔵の中にはある。けどこれ以上になると、銭ばかりになって、持ち運びができなかった
為景「おぬしには悪いが、これほど準備をしてもらってだが、人質はどうする」
定家「はい。私には、妹のようにかわいがっているものがおります。それを人質とします。父と母にも、春日山に行ってもらいます。もし負けた時に備えてお願いします」
為景「おぬしのわしへの忠義うれしく思う。おぬしの将来について補償しよう。次に会うのは戦場だ」
そういって、為景は部屋を出ていった
下準備は完ぺきだ。秘密兵器を軒猿に作らせている
それが完成したら、あとは戦だけだ